岐阜・下呂市立馬瀬小で理科実験教室


(2021/11/08)印刷する

 全国的に有名な岐阜県・下呂温泉の山向こうにあるのが、下呂市馬瀬(まぜ)地区です。日本のほぼ中央、南飛騨の山間を流れる馬瀬川沿いに、集落がつながっています。古くから鮎釣りの名所として知られ、全国の釣りファン憧れの地だそう。上質なコケを食べて育った鮎は甘い香りがし、香魚(こうぎょ)とも呼ばれています。

 その馬瀬地区にある市立馬瀬小学校(松井健治校長、31人)で10月27日、ベルマーク財団によるへき地校支援のソフト事業、理科実験教室が開かれました。長くコロナ禍が続く中、今年度は初めての理科実験教室です。

 JR高山本線の下呂駅から約15キロ、車で約30分かけて馬瀬小に着きました。講師はNPO法人サイエンスものづくり塾エジソンの会(華井章裕代表)の6人の方々。10月7日にも同じ岐阜県内の小学校でコロナ対策に十分に気をつけながら実験の会を開いたそうです。

 午前10時過ぎ、1年から6年までの全校生徒が会場の体育館に入場しました。日下部秀人教頭から紹介があった後、さっそく実験が始まりました。揃いの黄色のポロシャツと緑のエプロンを身に着けた華井さんたちは、子どもたちに向かって風船を次々と飛ばします。するとまるで「手品」のように、風船が音を立てて割れていきました。

 「あれ?変なにおいがする!」「ううん、みかんの匂いじゃない?」

 ゴムを溶かす性質を持つみかん油で、風船が割れたのです。子どもたちは、順番にみかん油を付けた手で風船を飛ばして割っていきました。見ているみんなも驚いたり、耳をふさいだりと大騒ぎでした。

 次は、ペットボトルを使ったマジック。水で満たされたペットボトルには、小さな魚型のしょう油容器が浮かんでいます。「さて、ボトルの底には見えないひもが付いています。ひっぱってみて」と華井さん。片手でボトルを持ち、もう一方の手でひもを引く動作をすると、浮いていた容器がゆっくり底に沈みました。引く動作をするときに、ボトルを持つ方の指に力を入れることが、どうやら手品の種のようです。「これは、5年生の理科の圧力のところで勉強します」と華井さんが教えてくれました。

 その後も、コップからこぼれない水、火で高くジャンプするコップ、手のひらの上で一瞬で燃えるけど熱くない火など、手品のような実験が次々と披露されました。

 その後は本格的な「実験」が始まります。使うのは液体窒素。会の皆さんも少し表情が変わったようです。液体窒素はマイナス196度という超低温。華井さんは「液体窒素でいろんなものを凍らせてみたらどうなるのかな? 好奇心が大事です」と子どもたちに話しかけ、色々なものを液体窒素に入れて見せます。風船を入れたら、中にあった酸素や二酸化炭素はどうなる? バナナやティッシュペーパーは凍るのか? そして、児童のみんながそれぞれ持ち寄った野菜やお花は? みんな興味津々な表情で、超低温による変化を見つめていました。


 最後はワークショップ。みんなで「キラキラ万華鏡」を作ります。エジソンの会の方々や先生たちの助けを借りながら、みんな一生懸命に取り組んでいました。

 子どもたちに実験教室の感想を聞いてみると、みんな大きな声で手をあげてくれました。「万華鏡のしくみがわかったのでうれしかった」「コップの中で水が固まったことに興味がわきました。楽しかったです」。そして最後に児童代表が「今日はみんなでたくさんのことを学ぶことができました。本当にありがとうございました」とお礼の言葉を述べました。

 華井さんは、以前に理科教師として下呂市内の高校に勤務していました。「これからも楽しみながら、多くの児童の皆さんに理科に興味をもってもらいたい」と語ってくれました。


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