京都市・花背小中学校で紫外線の理科実験教室
(2016/11/14)印刷する
京都市左京区の市立花背小中学校(片山雅斗校長、生徒・児童27人)で11月7日、ベルマーク理科実験教室「未来のエネルギーを考えるおもしろい実験」が開かれました。宮崎県都城市の発明協会理事、村上規代さんの指導で、紫外線をつかまえる実験などに取り組みました。
小学生19人が授業を受けました。村上先生が、太陽光に含まれる紫外線が身体に有害なこと、紫外線を吸収する地球のオゾン層が減っていることなどを話し、「では紫外線をつかまえてみよう」と実験に取りかかりました。
最初は「ウルトラマンバッジ」づくりです。児童一人ひとりがビーカーに2つの液体と光をためる特殊な薬品を入れてかき回すと、粘りがでてきます。これをウルトラマンの型枠に入れて固めました。児童がバッジを光に当てた後、暗い所で見ると「あ、光っている」と大喜び。さっそく胸につけて満足そうです。
続いて「忍者バルーンスライム」作りです。のりと薬剤でぽよぽよしたスライムを作り、村上さん特製の「忍者えのぐ」を加えて割りばしでかき回し、手でもむとできあがりです。「忍者えのぐ」は紫外線を浴びると色が変わります。児童らはスライムを風船のように膨らませ、グラウンドに出ると、白かったスライムがみるみるうちに紫色や黄色に変わりました。「へー、これが紫外線なんだ」とびっくりです。
最後に村上先生は「太陽光は電気を作るエネルギーになりますが紫外線は有害。外に出る時は帽子をかぶりましょう」と話しました。児童らは「見えない光が見えるなんてびっくりしました」と感想を話していました。
学校がある花背地区は、市中心部から北へ山を越えて車で2時間かかります。標高700メートル以上の山間部で四百数十人が住んでいます。冬には大雪が降るので、京都市内では珍しくスキー場があります。片山校長は「子どもたちはふだん科学実験をなかなか見ることができないので、今回は興味津々でした」と話しました。