北海道・久遠小でも一輪車講習会


(2016/09/15)印刷する

「目の輝き、違った」。意欲いっぱいに挑む

 インストラクターの鈴木奈菜さん、須郷真弥さんによる一輪車講習会。9月13日は北海道せたな町立久遠(くどう)小学校で開催しました。

 せたな町は、2005年9月に北檜山北部3町が合併して生まれました。北海道の「首」の部分の、函館の反対側にあります。人口約8500人、海の幸に恵まれた自然豊かな町です。町役場近くの久遠小学校には40人が学んでいます。

息の合った模範演技に、子どもたちはびっくりした表情を見せました
手をつないで、後ろ向き走行の練習

 坂田一俊校長が「本物に出会う機会が乏しいけれど、きょうは本物の先生が来てくれました。多くのことを学んでください」と子どもたちを励ましました。まずは、全校児童の前で、二人が模範演技を披露すると、「うわぁ」という声がもれました。鈴木さん、須郷さんも「驚きが、目の輝きとなってそのまま返ってきて、とてもやりやすかった」と言います。

 講習を受けたのは、体育の授業で一輪車を練習している3、4年生14人です。

 講習の最初は、一輪車の構造と、前と後ろの見分け方、サドルの正しい位置からです。一輪車を横にして、サドルが長い方が前。前後を逆にして乗り続けるとねじがゆるんで、ペダルがいきなり外れるといった事故やけがにつながりかねませんから、説明にも力がこもります。

「いい感じ、いい感じ」。もう補助はいらないかな?

 いつもの通り、補助なしで乗ることが出来る子と、まったく乗れない子に分かれて、実技指導に入りました。乗れない子は、舞台につかまり、まずは手を1回たたく、次は2回たたく、といった段階を踏んだ練習で、背筋を伸ばしてバランスを取る基本を学びました。「下を向かないで」「ほら、できた、できた」と鈴木さんが一人ひとりに声をかけ、拍手します。

 補助なしで乗れるクラスは、基本姿勢を確認し、後ろ向き走行や、跳び乗り、その場で一輪車を前後させる「アイドリング」、最後は手をつないで回転する「風車」から、向きを変えたり、手の下をくくったりといった高度な技にも、一人ひとりのレベルに合わせて試してみました。

 練習の動作一つひとつに、なぜなのか、という理由の説明があるので、子どもたちも分かりやすそうです。インストラクターの二人が感心したのは、「積極性と素直さ」でした。休憩時間にも「やっていいんだよね」と、基本を繰り返したり、子ども同士で肩を貸しあって補助したりと、意欲いっぱいで、「取り組む姿勢がうれしかった」と言います。

 休憩を含めて2時間の講習で、ほとんど補助なしで乗れそうなレベルに上達したり、後ろ向き走行をこなしたりと、目に見える上達ぶりが現れました。

あわてず、ゆっくり

 みんなを代表してあいさつした4年生の西村楓莱(かえら)さんは「私もバックや『風車』ができるようになりました。きょうは本当にありがとうございました」と上達ぶりを盛り込んで、お礼を言いました。

 鈴木さんは「乗れる子は、きょう教わったいろんなことをみんなに『こんなことを教わったよ』と教えてあげて。みんなが同じことが出来るようになれば、運動会でみんなの前で一緒に出来るかもしれない」と話し、「体が覚えているうちに、1週間以内にもう1、2回は練習してみて」と子どもたちと約束しました。

 須郷さんは「きょうは結構、高度なこともやりました。いきなりできたら、天才です。何でもそうだけれど、あきらめないでね。頑張れば、きっといいことがありますから」と一輪車を続けてほしいな、という思いをあいさつに込めました。

みんなで記念撮影。みんなすてきな笑顔ですね=いずれもせたな町立久遠小学校

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