一輪車講習会、岐阜と浜松でスタート


(2016/09/15)印刷する

 ベルマークの一輪車講習会が始まりました。今年、教えてくれるのは、インストラクターの鈴木奈菜(すずき・なな)さんと須郷真弥(すごう・まや)さんです。二人とも国内や世界大会で優勝経験が何度もあるスター選手です。須郷さんは個人総合で世界チャンピオンになったこともあります。

インストラクターの模範演技にうっとり=岐阜県郡上市立高鷲小で
一輪車で行列の練習=岐阜県郡上市立高鷲小で

 最初の週は、岐阜県郡上(ぐじょう)市立高鷲(たかす)小学校と、浜松市立横山小を訪れました。

 高鷲小は岐阜県北部、ひるがの高原にある学校です。7学級61人の子どもたちが学んでいます。早めの二学期が始まって間もない8月31日、鈴木さんたち二人が学校を訪ねました。体育館で出迎えを受けたあと、全校児童と保護者、先生たちの前で、模範演技を見せました。音楽にあわせて、フィギュアスケートで滑るような走りやスピンを披露し、大きな拍手を受けました。

 演技のあとは、校庭に出て、3年生と4年生の計21人が二つのグループに分かれ、指導を受けました。高鷲小は一輪車に取り組んで20年以上の歴史があります。秋の運動会で地域の皆さんに一輪車の演技を見せるそうで、もともと上手な子どもたちが熱心に指導を受けました。足を使って一気に一輪車に乗ったり、乗車した児童と児童が手をつないで回転したり、といった技を教わりました。好天の下、大きな帽子をかぶって見守った校長の川尻弘美先生たちが「できたね」と応援しました。鈴木さんが「姿勢を良くするのが基本です」と教えると、子どもたちは「はいっ」「ありがとうございました」「また来てね」と喜んでいました。

手をつないで乗りました=岐阜県郡上市立高鷲小で

 鈴木さんと須郷さんは翌日の9月1日には、浜松市天竜区の横山小を訪れました。横山小は天竜川沿いの山間部にあります。複式と単式あわせて4学級、26人の児童が学んでいます。体育館で模範演技のあと、全学年の子どもたちが校庭で指導を受けました。横山小は2年前に龍山第一小学校と統合しました。龍山第一小で一輪車が盛んだったので、伝統を引き継ぎ、統合後の横山小でも熱心に練習しています。

一輪車に跳び乗る練習もしました=浜松市立横山小で

 低学年の子もほとんどが乗ることができ、高学年には、同じ場所で一輪車を前後させる「アイドリング」が出来る子もいます。山下浩校長が「一輪車がオリンピック種目に採用されたら、子どもたちの目標になりますね」と期待するほどです。

手をつないで一輪車=浜松市立横山小で

 鈴木さんと須郷さんはここでも児童を二組に分け、一輪車へのかっこいい跳び乗りや、校庭に三角コーンを置いてジグザグに走るスラロームなどを教えました。鈴木さんの「ペダルは足のつま先でこぎます」という助言は参考になったようです。練習後のまとめで、子どもたちから「私も、見せてもらった技をやってみたいな」という感想や、「スピンはどうやったらいいですか」という質問が出ました。お別れの挨拶で須郷さんが「練習を続け、毎日乗ってほしいな」と助言しました。

 一輪車講習会は、ベルマーク財団がへき地の学校を対象にプレゼントしています。年内に全国の13校で開催します。今年から宮城県と京都府で日本教育公務員共済会との共催も始まり、開催数をふやすことができました。

模範演技はここでも大人気=浜松市立横山小で

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