鹿児島・三島村立三島大里学園から感謝メッセージ


(2022/11/08)印刷する

 鹿児島県の三島村立三島大里学園(山下博文校長、児童・生徒22人)から感謝のメッセージと写真が届きました。今年度のへき地校支援対象校で、ベルマーク財団が備品を寄贈した学校です。財団が寄贈した卓球台、遠隔教育用Webカメラ、充電式クリーナーのそれぞれについて、使った感想がつづられていました。

 同学園は、小学生と中学生に相当する子どもたちが9年間の小中一貫教育を受ける義務教育学校です。1年生から6年生は前期課程、7年生から9年生は後期課程と呼ばれ、異なる学年とも積極的に交流できる環境が整っています。今年度、前期課程には12人、後期課程には10人の子どもたちが通学しています。

 後期課程唯一の部活動が卓球部。9年生が引退した現在、部員3人と顧問の先生3人で練習に励んでいます。卓球台を希望したのは、より安全に活動するためでした。これまで大切に使ってきた卓球台は1978年に配備されたものでした。主将の日髙梨々花さん(8年)は「重くて、運ぶのが少し怖かった」といいます。「新しい台は軽くて運びやすく、練習がはかどります。たくさん練習していきたい」と来年の試合に向けて今から気合十分です。

 離島にある学校として、重要度が高い備品のひとつがWebカメラです。日頃の遠隔授業や外部講師を招いて実施する合同授業、先生の研修会などを開くのに欠かせません。山下校長によると、新しいWebカメラは「性能が高く、広角撮影で教室内の児童生徒全員をきれいに映すことができ、これまでよりもスムーズに授業を進められる」そうです。

 そして、清掃に便利な充電式クリーナー。すべての学級が少人数のため、狭い教室や電源のない部屋があり、充電機能が役に立っています。


 三島大里学園があるのは、三島村の3つの島のうちの「黒島」。鹿児島市から村営船「フェリーみしま」で約5時間の距離にあります。大里地区では伝統文化が大切に受け継がれ、同学園の子どもたちも地域住民の指導を受けて「弓矢踊り」や「面踊り」の練習に取り組んでいます。

 また、太平洋戦争時、南方へ向かう特攻機が黒島近海に不時着し、島民が特攻兵を助けたという史実があることから、平和教育を大切にし、続けています。

 山下校長は、今回の備品寄贈について「参加団体のベルマーク活動があって支援が成り立っている」ことを、子どもたちに伝えました。へき地校などへの支援の輪を広げたいと、三島大里学園でもこれからベルマーク集めに取り組む予定です。

ベルマーク商品

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