岩手県中学校長会から2020年度バス代の利用報告書


(2021/05/19)印刷する

 2020年度にベルマーク財団が実施した東日本大震災支援について、岩手県中学校長会から、生徒が利用したバス代の報告書が届きました。さまざまな校外学習に取り組んだ4つの中学校の活動レポートです。以下、その内容をご紹介します。

 宮古市立第一中学校は、2年生が震災学習で陸前高田市の「東日本大震災津波伝承館」と、釜石市の「いのちをつなぐ未来館」を訪れました。「語り部の話を聞いて、当時の避難の様子や、感じた恐怖、不安などを知り、備えることの大切さや後世に伝えていく必要性を感じ取ることができました」とのことです。



 大船渡市立赤崎中学校は、2、3年生が東日本大震災津波伝承館に行きました。3年生は館内で避難所の運営をシミュレーションする学習にも取り組んだそうです。そのほか、2年生が市内の魚市場などで地域の復興を学ぶ際にもバス代を使いました。

 赤崎中は今年度、市立綾里中と統合、市立東朋中として新たなスタートを切りました。


 野田村立野田中学校は昨年11月、修学旅行先の活動の一つとして、北海道七飯町での「復興和太鼓」演奏交流会に3年生が参加しました。生徒たちは、隣接する函館市との往復にバスを使いました。

 地元で活動する創作和太鼓の会が演奏会を主催。野田中は3曲を披露し、和楽器を用いた朗読劇のプレゼントや、交流演奏もあったそうです。


 陸前高田市立高田東中学校は、1年生が地域を知るための調査活動をした際に、バス代を役立てました。生徒たちは班に分かれ、市役所や市内の団体などの行き先を決めて訪問したそうです。伊東孝志校長は「子どもたちが現地に行くための交通手段はなかなか採りにくく、支援は非常にありがたいです」と話しました。



 2020年度、ベルマーク財団は岩手・宮城・福島各県の小・中学校長会と連携し、133校に総額1200万円相当を援助しました。

 ベルマーク運動は、参加団体がお買い物をした際、購入代金の10%が援助資金に回ります。加えて参加団体が直接寄付する「友愛援助」、個人や企業から送られてくる「寄贈マーク」、ウェブベルマークの助成金なども活用し、さまざまな支援を行っています。みなさまの大きなご協力に感謝いたします。

 財団では、ベルマークの支援や、購入した備品を活用している子どもたちの写真を随時募集し、ホームページなどでご紹介しています。こちらもぜひお送りください。

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