宮城県東部地区小学校長会から感謝メッセージ


(2021/03/24)印刷する

 宮城県東部地区小学校長会から、今年度財団が実施した東日本大震災被災校支援に対するお礼状が届きました。お礼状を作成してくれたのは、石巻市の市立鮎川小学校、市立大街道小学校、市立釜小学校、市立鹿妻小学校、市立二俣小学校、東松島市立鳴瀬桜華小学校の計6校。学校生活での備品活用の様子や、子どもたちからの感想、今後取り組んでいきたいことなどが記されています。

石巻市立鮎川小学校
石巻市立大街道小学校

石巻市立釜小学校
石巻市立鹿妻小学校

石巻市立二俣小学校
東松島市立成瀬桜華小学校


 6校のお礼状を取りまとめて送ってくれたのは、釜小学校の仲上浩一校長。宮城県東部地区(石巻市・登米市・東松島市・女川町)小学校長会の会長を務めています。「大震災から10年目を迎え、見た目には平常を取り戻したかのように思えますが、まだまだ様々な形で傷跡は残っています」と言います。

 被災地では新しい道路が整備されたり、学校や住宅が建ったりと「見た目」が変わってきた実感はあるそうです。しかし10年経った現在もなお、多くのご家庭が被災による就学援助制度を利用して、学用品費や学校給食費などの就学に必要な費用の一部を受給しています。「震災の前後に産まれた子どもたちは、親御さんが一番手をかけなければならない時期に、十分手をかけられずに育った子も少なくありません。それが今、様々な難しいケースを引き起こしています」。これが被災地の現状です。

 いま学校生活を送っている小学生の多くは震災の記憶がない世代です。仲上校長は「子どもたちは震災を、身を持って経験していません。経験した私たちが子どもに伝えなければなりません」と強調します。釜小では3月上旬に、「祈りと誓いの集会」を開きました。全員で黙祷を捧げ、仲上校長が子どもたちに、10年前人々がどれだけつらい思いをしたかを伝えました。「3月11日は、私たちが命としっかり向き合う日。ふるさと石巻市とも向き合う日でもあります。つらいことを無理に思い出す必要はありません。忘れることも必要です。しかし、この日を伝えていく勇気も必要なのです」


 集会で仲上校長は、避難訓練の重要性、感謝の気持ちを持つことや希望を失わないことの大切さも訴えました。スピーチの全文は以下のリンクから読むことが出来ます。

<校長室だより「校長室の窓No.24」2021年3月5日発行>

https://www.city.ishinomaki.lg.jp/school/20300600/d0010/d0010/mado24.pdf

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