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<鈴木喜代春(すずき・きよはる)さんの略歴>

  1925年、青森県生まれ。青森師範学校卒業後、青森県、千葉県の小・中学校に勤務。松戸市教育研究所長、小・中学校長、千葉大学講師を経て、現在は教育相談を受け持つかたわら、創作活動を続けています。
主な著書に『いねむり電車のけんた』、『柴五郎ものがたり』、『吉田松陰』、『いじめられっ子と探偵団』、『白神山地』,『十三湖のばば』などがあります。

『けがづの子』
鈴木喜代春作、山口晴温画

「「読んでみたい本」執筆の鈴木喜代春さんが 80歳を機に大作『けがづの子』を上梓
ベルマーク新聞で長年「読んでみたい本」の書評を担当している鈴木喜代春さん=元小中学校長、千葉県在住=は、80歳の誕生日を目標に2年前から自らの作文教育を描いた、『けがづの子』(国土社、370頁)=写真=の大作を上梓しました。鈴木さんが青森の教員時代に自ら進めた「つづり方」教育の悲哀と、そこで結ばれたクラスの児童46人との優しいふれあいが淡々とつづられています。これまで学校や子供をテーマにした読み物『十三湖のばば』『空とぶ一輪車』など150冊以上を送り出してきました。
               ◆
ベルマーク新聞に『けがづの子』をたたえる出版編集者・井上夕香さんからの小文が寄せられましたので、転載します。
『けがづの本』(鈴木喜代春作、山口晴温画)
<苦しみを越えて輝く>
ときは1935年、青森県津軽平野にある光田小学校4年のクラス、上村勇一先生が赴任してきた。はりきって教壇に立った先生は、元気のない生徒たちに驚かされる。何を言っても返ってくる答えは「あ」とか「う・・・」だけ。消えるような小声で答えて下を向いてしまう。「なぜだ? けがづが、子供たちから生きる力を奪っている」
勇一先生は、何とかして子供たちの目を輝かせたいと「読む」「書く」からスタートして、生徒たちの心をひらくことに成功する。
「けがづ」というのは飢きんのことだ。食べる物がない貧しい村の暮らし。忍び寄る戦争の足音。でも、そんな時代でも信念をもてば人間は輝けるものなんだ。人間ってすごいなあ。
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鈴木さんから「80歳になってますます元気です。『けがづの子』は、私の節目でもあり最後の本となるでしょう。いわば私の分身です」と便りがありました。

(2010/04/19)

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