横浜市立駒岡小が400万点達成/昨年度93万点集めた全国1位校


(2019/10/04)印刷する

 横浜市鶴見区の市立駒岡小学校(中山正之校長・751人)は昨年度、93万4543点のベルマークを集め、全国1位の集票成績に輝きました。前年が31万点余りでしたので、3倍もの集票です。累計点数も、2018年2月に300万点に届いたばかりなのに、今年3月には400万点越え。ダントツの集票と点数アップの秘密はどこにあるのでしょうか? 夏休み明け最初の活動日に同校を訪ねました。

みんなで「1」のポーズ。前列右から3番目が宇田委員長、後列右から5番目が今久保副委員長

 訪問したのは9月12日朝。東横線綱島駅からバスで15分、さらに小高い丘を上った先に駒岡小はあります。辺りには畑もありますが、近年は学区内に大型マンションや住宅が建ち、児童数は増えています。PTA学年委員長の宇田由美子さんが迎えてくれました。

校舎の横には畑が広がる

 ベルマーク運動に参加したのは開校翌年の1973年。主に活動を担うのは学年委員会で、4月と8月を除く月1回の活動日に、18人の委員がマークの仕分け・集計をしています。作業場所となる会議室前には、テトラパックの容器が高く積まれていました。聞けば、集めた重量に応じて表彰される『アルミ付き紙パック回収チャレンジ』キャンペーンに間に合わせるため、この日が校内での締切だったそうです。「先週は授業参観もあったので、持ってきた方が多かったのでしょう」と宇田さん。

高く積まれたテトラパック容器

ベルマークシートで効率化

 キャンペーンの告知などに使う「ベルだより」を見せてもらいました。学年委員会が保護者向けに年9回発行するお便りです。月によって版型は変わりますが、毎回必ず掲載しているのは、オリジナルの「便利なベルマークシート」。マークを協賛企業別・点数別に貼って提出するB5サイズの台紙です。マークは横1列に5枚ずつ貼り、列の左欄に企業番号と点数を書き込んでもらいます。列ごとの合計枚数・点数は集計時に委員会が記入します。

今年7月発行のベルだより
ベルだより掲載の「便利なベルマークシート」


 マークを貼ったシートは、一列ごとに切ると短冊のような形になります。これを「ベルバッグ」と呼ばれる封筒に入れ、子どもたちが活動日に持参します。回収後は封筒の表にイラスト付きのスタンプを押し、新しいシートを入れて戻します。「このシート方式は集計が楽。お子さんが台紙にマークを貼り、親子で楽しんでいるという声も聞きます。忙しい人にはマークを貼らずに封筒に入れてもいいと伝えています。封筒にスタンプがあると集める意欲も湧くようで、毎月の回収率も上がりました」と宇田さんは言います。

「ベルバッグ」と呼ばれる封筒

 午前9時、会議室で作業が始まりました。委員に加え、今年度からの試みである元委員らのボランティアも7人参加。宇田さんが全体を仕切ります。最初はテトラパックとカートリッジの作業をしつつ、授業の休み時間を使って教室からマークを回収します。委員会は美化活動も担っており、マーク入りの封筒を収める「ベルBOX」と交換に、花の鉢植えを置いていきます。

テトラパックの作業中
各クラスに持っていく鉢植え
各クラスから集められた回収箱


 全教室分のBOXが揃ったら、シートを協賛会社別に仕分けます。そこで活躍するのは、1リットルの牛乳パックを縦に切って作ったトレイ。シートと幅がぴったりです。ばらばらで提出されたマークも別個に仕分け、仕分け作業が終わった人は集計にとりかかります。封筒にはスタンプを押して新しいシートを入れ、次の休み時間にBOXとともに各クラスに戻します。

仕分け用のトレイ
声をかけ合っての作業
ばらばらのマークを仕分け中

仕分けと集計が同時進行

集計作業の様子
ほぼ全員が集計に入る


 作業が終了したのは11時半。送り状に書き込んだ点数は12万1890.8点でした。副委員長の今久保真理子さんは「4月から半年経ってみんな慣れてきたし、次に何をやればいいか考えながら作業しています」と話します。宇田さんによれば、昨年度は委員の数が16人と今より少なかったため、各自が家に持ち帰って作業することも多かったそうです。

封筒に押されたスタンプ

大量の“寄贈マーク”の存在

 集票点数を全国1位に押し上げた背景を宇田さんに聞きました。「理由のひとつは児童数の増加だと思います。そして、『この方』の存在が……」。そう言って宇田さんは、そばにあったトートバックに触れました。

 バックの持ち主は、お子さんが駒岡小の卒業生だというお母さん。今は地域のひとりとして、たくさんのマークを寄せてくれています。多忙な方だといい、宇田さんも直接会ったことはありません。活動日の朝、自宅玄関前にマークが詰まったバッグを出してくれるので、それを委員が回収します。この日も、バッグにはシートにきちんと貼られたマークの束が大量に入っていました。作業が終わった後は、バッグに新しいシートを300枚入れ、玄関のドアノブにかけて戻します。

 昨年度に集めた93万点のなかでも、この“寄贈マーク”はかなりの割合を占めていたとのことです。なぜ、個人でこんなにたくさんのマークを集められるのでしょうか。宇田さんを通じて連絡を取り、その訳を聞いてみました。

 マークは昔から集めていたそうで、関わっているのは「母、その友人や知人、仕事関係者、父も同様、成人してからは自分自身、姉妹」。ご結婚されてからはご主人の方でも、とのこと。「子どもが学校に通うようになったら、回収があるかも」という思いがあり、ずっと手元に貯めていたそうです。

 お子さんが駒岡小に入学してから少しずつマークを出し始めました。その後、お子さんの進学先の中学ではベルマークを集めていないと分かり、昨年度は一挙にマークを出しました。今年度も、まだ残っている分を出し続けてくれています。シートに貼るのは毎回、その方が一人でやっているそうです。

 点数の積み重ねは、この方も含め、多くのみなさんの協力によるものだと宇田さんは言います。たとえば、委員会では地域の4自治会に回覧で収集を呼びかけ、信用金庫や郵便局、地区センターなどに回収箱を置いています。教室用の鉢植えを仕入れる園芸店からは使用済みのカートリッジが届きます。昨年秋からは学校の協力も得て、給食の牛乳のテトラパックについても回収を始めました。また、シートを活用するなどの工夫は、代々委員会で伝えられてきたことだといいます。

昨年度の学年委員16人で全国集票1位の記念撮影

 昨年度、駒岡小はマークで貯めた預金を使って白衣150着、白衣袋20枚、ひな壇4個、そして今年度は大型テントを買いました。伊藤みつみ副校長は「よれよれだった白衣が、きれいで新しいものになりました。お母さん方の努力の結晶です」と話します。ひな壇はさっそく卒業式に使われました。岩元カオリ教務主任は「家庭科の授業でノートを選ぶ基準を聞いたところ、ベルマーク付きのものという答えがありました。子どもたちの間にもベルマークは根付いているようです」と語りました。

 宇田さんは「もう一度、全国一位が取りたいです。ベルだよりでもどんどん告知をして、楽しく読んでもらえるようにしたい」と、さらなる活動への意欲を話してくれました。

<リンク>

・大台達成校アンケートのページ

・2018年度ベルマーク運動説明会 5月9日(水)横浜① 体験発表

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