役割分担明確に毎月収集、回覧板にも収集袋
(2017/01/19)印刷する
1100万点の大分・豊府小は確立した仕組み
大分市立豊府小学校(冨髙宏美校長、児童921人)が1100万点を昨年11月に達成しました。
収集日の12月15日に校舎3階にあるPTA事務室を訪ねると、学級副委員長のお母さんや子どもたちが、次々とマーク入りの紙袋の入った布袋を持参します。会社ごとに仕分けされているので、副委員長さんたちは出欠リストにマルをつけると、事務室奥に進み、慣れた様子で紙袋を会社別の容器に入れていきます。「〇年〇組は、まだ?」「あ、風邪だって、言ってました。聞いてみますね」とベルマーク部員さん同士の確認の声が交わされます。そうしているうちにも、「△年△組です」と、休み時間の子どもたちがやって来ます。
1年から6年まで27学級あり、月末に収集袋が各家庭に配られます。各家庭で集めたベルマークを入れて、子どもたちは5日までに持参します。担任から受け取った収集袋のマークを会社ごとに仕分けて、計算し、収集日に事務室に届けるまでが各学級の副委員長の仕事です。ここから先がPTAベルマーク部員9人の仕事になります。作業日はテトラパックの計量、箱詰め、発送準備も含めて毎月、午前中にはすむそうです。
試行錯誤の末に確立したシステムです。仕事をもつお母さんが多いので、自宅でもできる作業は自宅でします。
PTA事務局の神(こう)祐子さんは「毎年、微調整はしていますが、基本的には同じ」と言います。1998年から7年間、副会長をつとめ、その後は事務局としてベルマークにかかわってきました。歴代役員が「分からないことは、何でも神さんに」と言う、頼りになる存在です。いまの正、副部長の山中真琴さん、伊串理絵さんも、「夜遅くに作業することもあり、大変と言えば大変ですが、みんな学校の設備になって子どもに返ってくることですから」と言います。2月に全校児童に朝会でお礼を言い、何に使うかを報告します。みんなの努力が、どういう形に結実したかを知らせる意味で、大切にしている行事と言います。
地域のスーパーやお店のほか、学区内8地区の自治会に、回覧板に収集袋をつけてもらい、協力を得ているのも強みです。ごくまれに、趣旨が伝わっていないことがあるそうですが、豊府小学校の長年の蓄積で地域にも確立された収集法の一つです。
ラオスの図書館事業への「友愛援助」をずっと続けており、財団からの感謝の盾が事務室に飾ってありました。