新潟・柏崎小が累計1,300万点達成


(2016/02/22)印刷する

児童が中心の「ベルウィーク」でしっかり収集

 新潟県の中ほどにある海沿いの街・柏崎市の市立柏崎小学校(児童426人)が集めたベルマークが2015年に累計1300万点を超えました。県内1位、全国でも7位に入る大きな記録です。1962年(昭和37年)にベルマーク運動に参加してから半世紀余り、こつこつと積み上げてきました。柳恒雄校長は「柏小(はくしょう)の自慢です」と話しています。

集会室の壁に協賛会社ごとの袋を貼り、マークを中に

 かつてはPTA主体の活動でしたが、いまは児童が中心になっています。それが柏小のベルマーク活動の特徴です。

 年に4回から6回、「ベルウィーク」を設けます。その週の月曜日から金曜日までの昼休み、家庭で集めたマークを児童が校舎2階の集会室に持ち寄ります。室内の壁いっぱいに、協賛会社の番号と名前を書いたビニール袋を貼り、そこにマークを入れていきます。わいわいがやがや、にぎやかです。

 縦割り班があり、6年生が1年生などにマークの入れ方、仕分け方を教えます。そして、児童のそれぞれの収集袋に、ベルマーク活動を引っ張っている児童会ボランティア委員会(5、6年生の15人)が「ありがとう」スタンプを押していきます。

 「ベルウィーク」が終わると、委員会の児童らを中心にマークを家に持ち帰り、さらに会社ごとにきれいに仕分けます。

収集袋には「ありがとう」のスタンプを押す

 より多く集める工夫もしています。たとえば毎年11月の校内子ども祭り「わくわくランド」です。児童会の主催で出店をつくり、遊びコーナーを設けます。的当てやボウリング、お化け屋敷などで楽しむのですが、ベルマークを持ってくると代金がわりになって、そのコーナーで遊べるのです。

 地域にも回覧する「学校だより」でベルマーク運動の意義や収集への協力を呼びかけ、地域の人たちもマークや使用済みインクカートリッジを学校によく持ち込んでくれます。

 集計はやはり保護者の手を借りなければなりません。PTA保健厚生部の人たちが冬休み、自宅などで計算してまとめ、ベルマーク財団に送ります。

 学校のホームページには、面白いコーナーがあります。「柏小検定」という3択式のクイズです。柏小や地域にかかわる問題を初級・中級・上級に分けて載せ、そのなかでベルマークも取りあげています。「1991年に、みんなであつめたベルマークでなにをかったでしょうか?」。「てつぼう」「ピアノ」「とびばこ」の3択です。正解の「ピアノ」をクリックすると「ピンポン、ピンポン」と音が出る仕組みです。

 ベルマークを使って、柏小では値の張る備品を購入してきました。「学校の予算では買えないものを」というわけです。2014年には27万円する優勝旗を買い、運動会で利用しています。

寄贈されたマークも仕分け

 「児童主体の活動なので、マークは集めるもの、との意識が強くなる」と、指導する高橋恭平先生は言います。6年生の佐藤由哉さん、「目標の年間10万点には届かなかった。卒業だけれど、次の年は目標近くまで集めてほしいし、やり方を(下級生に)うまく教えてあげたい」と話していました。

 柏崎市の郊外には、いま運転を止めていますが、世界最大規模の柏崎刈羽原発があります。東日本大震災からもう5年になります。福島第一原発の事故を受けて福島県から柏崎に避難してきた12人の児童がいま柏小に通っています。

玄関近くにはベルマーク・コーナー。「ベルマークをまっている友人(ひと)がいる」「だから私たちは収集す(こたえ)るんだ」の標語も

ベルマーク商品

プチチョコラングドシャ

ベルマーク検収

今週の作業日:4/22~4/26
2/15までの受付分を作業中