900万点達成の千葉大学教育学部附属小学校、仕分けは自宅、集計は学校、引き継ぎは新旧全員で/点数の1割は友愛援助へ


(2016/01/27)印刷する

 千葉市稲毛区にある千葉大学教育学部附属小学校(片岡洋子校長、657人)がベルマークの累計点数900万点を達成しました。運動に参加して54年、約1100校が参加する千葉県で2番目。仕分けは自宅、集計は学校、引き継ぎは新旧全員で行う、など様々な工夫を重ねて得た大きな成果です。

 同小にベルマーク回収箱はありません。PTA施設委員会(桑田由有=ゆう=委員長、18人)が活動の中心で、クラスに1人ずつ委員がいます。

感謝状を持つPTA施設委員会の桑田委員長、左隣りに半田康副校長、村上勝正主幹教諭、それに施設委員会の皆さん

 まず収集袋を年5回ある収集日の1週間前に、親が施設委員の児童が持参して、担任の先生から一人ひとりに配ってもらいます。収集日には、この袋を先生を通じて集め、また施設委員の児童が持ち帰ります。自宅では協賛会社別、点数別に5枚単位でテープを使い留めていきます。何度も学校に集まらずにすむうえ、育児や家事などの手が空いた時間に出来る、といった理由から自宅作業が始まったようです。家庭でのベルマーク集めに対する意識も高く、収集袋が空で戻ることはほとんどないそうです。

協賛会社別、さらに点数ごとに集計をします。皆さん真剣な表情です

 収集日から大体2週間後に、仕分けしたベルマークを持ち寄り、学校の会議室などで集計作業をします。協賛会社ごとに分担しますが、1人で5社以上受け持ったり、逆に多いところは2人で担当したりします。計算しやすいように、やはり会社別、点数別に5列10段のかたまりを作っていきます。

 1月下旬の最後の集計作業日に訪問しましたが、18人全員が参加し、早く終わった人は様子を見て作業が途中の人の分を手伝っていました。午前9時半ごろからの作業は2時間ほどで終わり、作業の改善点を話し合い、次回に生かしているそうです。集計後には副委員長が点検し、委員長と会計が確認してから発送します。

 インクカートリッジと果汁、お茶などの紙容器については、校内のおはなしセンター(図書室)前のベルマーク一覧表や注意事項などを貼り出した一角に回収箱が置いてあります。集計の日に合わせて回収し、会計、書記担当が仕分け、集計します。紙容器収集には先生方の協力も大きいそうです。

集計用のボックスには、協賛会社の名前、番号と一緒に、担当委員のクラス名も書いて付箋を貼り付けています

 ベルマーク担当は1年交代がほとんどなので、どの参加校でも引き継ぎが悩みの種です。附属小では、新年度の最初の集計作業日に、交代した前期の委員長、副委員長だけではなく18人全員が集まり、新しい委員と一緒に作業をするやり方を取っています。もちろん仕分け、集計方法や、注意事項などを書いたマニュアルはありますが、桑田委員長は、この全員引き継ぎが大変役立っている、と話しています。

 ベルマーク便りは年4回発行、収集予定日のお知らせのほか、体操着、リコーダーの購入時にはベルマークが付いているので取り置き、回収に協力を呼びかける、などきめ細かです。

 ベルマークでこれまでに、不審者対策に使うネットランチャーや黒板ふきクリーナー、バスケットボールなどを購入しました。収集点数の1割を東日本大震災への寄付(友愛援助)に充てています。半田康(やすし)副校長は「熱心なベルマーク活動で学校の備品が充実して大変ありがたい。新年度は学校統合50周年になるので、900万点達成はいい記念になります」と話していました。

インクカートリッジの仕分け、集計では、汚れないよう床に新聞紙などを敷いた上、軍手が必需品です

 同小はJR西千葉駅東にある広大な千葉大学西千葉キャンパス内にあり、1966年に男子だけの附属第一小学校(千葉市亥鼻)と女子だけの附属第二小学校(四街道市)が統合されて生まれましたが、歴史は1872(明治5)年にさかのぼります。

 授業時間は、20分が一単位のモジュール制で、漢字ドリルや読書は20分、国語や体育は40分、理科、図工は60分など教科により組み合わせて、運用しています。1年生から英語授業(20分)があるほか、授業時間終了を告げるチャイムのないノーチャイム制などが特徴です。     (ライター・西島卓巳氏、元ベルマーク新聞編集長)

ベルマーク商品

「アサヒ おいしい水」六甲 PET600ml

ベルマーク検収

今週の作業日:4/22~4/26
2/16までの受付分を作業中