石川県野々市市立富陽小学校が500万点/作業場は自慢の「和室」、午前と夜間の時間帯を織り交ぜ


(2015/12/17)印刷する

 霊峰白山を望む石川県野々市市の市立富陽(ふよう)小学校(濱田利幸校長、934人)のベルマーク送票点数が、1982(昭和57)年の運動開始以来の累計で500万点を超えました。県内で9番目です。PTAと児童会が両輪となって活動しています。「午前」と「夜間」の部の時間帯を織り交ぜながら、無理なくマイペースで、運動を推進しています。

 ベルマーク運動を担当しているのは、PTAの「保健厚生部」(塩谷恵里部長、29人)と、児童会の「ボランティア委員会」です。

自慢の和室で仕分け作業をする保健厚生部員たち

 2カ月に1回(月曜日)、児童たちがベルマークの収集袋を自宅に持ち帰ります。家庭で集めていたベルマークを袋に入れて、火曜日と水曜日にベルマークを持参します。児童会のボランティア委員会では、委員会活動日などを利用して、集められたべルマークをはさみできれいに切り取るなどして整理しています。ボランティア委員たちは、各クラスにあるプラスチック製の収納カゴに封筒を入れて、校内の印刷室で保管します。

 仕分け作業は、PTAの保健厚生部にバトンタッチされます。仕分け日は年に6回(5、7、9、11、1、2月)です。

 7月と11月は「午前」を希望するグループ、9月と1月は「夜間」を希望するグループに分かれ、残る5月と2月は全員が担当しています。以前は夜間に集まっていましたが、部員たちの事情を考慮して、都合の良い時間帯を選んでもらっています。

子どもと一緒に仲良くベルマークを仕分けています

 当日は、担当部員たちが台車で各クラスの収納カゴを作業場に運んでいます。作業場は、掛け軸がかかる綺麗な自慢の和室です。

 机の上に透明パックを活用した整理箱を並べ、ベルマークを仕分けています。出席できなかった部員には、「宿題」が出され、未整理のベルマークを部員の子どもに託しています。

 発送は年度末にこだわってはいません。今年度も、昨年度の未整理になったベルマークを集計して、今年度の閑散期に発送しました。

 ベルマーク運動の作業を的確に引き継ぐために、副部長は1年目にベルマークの作業の流れを理解し、2年目に部長となって、経験を生かしながら保健厚生部をまとめています。塩谷恵里部長と濱田紀子副部長は「学校の教育環境が少しでも良くなればという思いでやっています。歴代の多くの保護者の方々の努力の賜物です」と話しています。

作業に来られなかった部員の「宿題」は、クリアファイルに入れられた未集計のベルマークです

 これまでの預金で、一輪車や楽器などを購入してきました。

 同小は、JR北陸本線野々市駅から南に約3キロ離れた住宅街にあります。1982(昭和57)年に開校しました。開校の際には、住民の一般公募から「富陽」という校名がつけられました。日本で初めてつくられた銀銭「和同開珎」が校区内で発見されています。

 金沢市の近郊都市として校区周辺は発展し、児童は増え続けています。児童数では県内で最多の小学校です。

 「自ら考え、実践するこの育成」が学校の教育目標です。5年生は金沢市のキゴ山、6年生は白山市の三方岩に登っています。

 濱田校長は「歴代の多くの保護者、子どもたちの努力によって、受け継がれてきたベルマーク運動に心より感謝申し上げます」と話しています。

PTA保健厚生部の皆さん。財団からの感謝状を持つ塩谷部長(前列左)と濱田副部長(同右)囲んで

ベルマーク商品

小岩井 純水みかん

ベルマーク検収

今週の作業日:4/22~4/26
2/15までの受付分を作業中