静岡市立富士見小学校が600万点達成/PTAと児童会が連携、午前と午後の2部制で活動/リーフレット「こんなところにベルマーク」が好評


(2015/11/26)印刷する

 富士山と駿河湾を望む静岡市の市立富士見小学校(増田安由校長、519人)のベルマーク送票点数が約52年をかけ、累計で600万点を超えました。県内で13番目です。PTAが児童会と連携しながら、午前と午後の2部制で運動を展開しています。今年度から、ベルマークをわかりやすく紹介するリーフレット「こんなところにベルマーク」を刊行して、好評です。

わが子を連れて楽しく仕分け

 ベルマーク運動を担当しているのは、児童会の「環境委員会」とPTAの「保健体育委員会」(松下敦志委員長、59人)です。担当の先生4人がサポートしています。保健体育委員会では、年度初めのPTA総会でベルマーク運動への協力を呼びかけ、「ベルマーク一覧表」と「ベルマーク収集袋」を全児童に配付します。毎週木曜日を「ベルマーク収集日」に設定し、児童には各家庭で集めたベルマークを封筒に入れて学校に持ってきてもらいます。

 各クラスでは、ベルマーク係を担当する環境委員の児童がベルマークを回収し、校内に設置された収集ボックスに入れていきます。児童会の環境委員会では、ベルマーク運動への協力を訴えるポスターを作成し、校内に掲示して啓もうしています。ベルマークを集める前日には、校内放送で周知に努めています。

刊行されたリーフレットが好評

 児童による収集作業のあとは、PTAの保健体育委員会にバトンタッチされます。

 ベルマークを仕分け・集計する日は、今年度は4回(5、10、12、2月)の予定が組まれました。午前と午後の部の2部制で、委員たちはどちらかの部に参加します。各クラスには常任委員が配置され、ベルマーク活動の「連絡係」として調整に努めてくれています。

 集計後は役員が検算し、年に2回(7月と2月)、ベルマーク財団に発送しています。

 保護者から「ベルマークがどんな商品についているのか。わかりやすく教えてほしい」という要望があり、委員会では7月、「こんなところにベルマーク」というタイトルのリーフレットを刊行しました。A4版の大きさで、カラー刷りです。

 1回目と2回目は「文房具編」。1回目は、学校で大変よく使う「ノート」についてまとめました。各メーカーの商品をカラー写真で紹介し、どの種類やシリーズのノートにベルマークがついているかを網羅して紹介しています。そして、「新しく購入される方は、この機会にぜひ下記の商品をご検討ください」と訴えています。 全保護者に配付されました。「一目でわかる」ととても好評でした。

 リーフレットの刊行は不定期ですが、今後は、弁当に使う食品類などを紹介していく予定です。

仕分けにはイチゴパックが便利

 PTAのベルマーク担当委員長は女性が多いですが、同小では例年、委員長が男性、副委員長は女性が務めています。

 PTAの副会長も務める松下委員長らは「先人の保護者の方々がコツコツと積み重ねてきた努力の結晶です。ベルマークの活動はつらいと思ったことはないですね。地道な作業が好きです。学校の教育環境の向上に少しでもお役に立てれば」と話しています。

作業の合間のひと時のおやつタイムも楽しみ

 富士見小はJR静岡駅から南に約2キロ離れた住宅街にあります。1953(昭和28)年の開校です。校舎の窓からは富士山がよく見えます。弥生時代の水田跡として有名な「登呂遺跡」が学区の近くにあります。校歌にも「朝日にはゆる富士の山」「波静かなる駿河湾」「千古の文化 登呂のあと」と歌われています。

 「豊かな心をもち進んで学ぶ子」を育てることが学校の教育目標です。「明るいあいさつ」「静かな歩行」「きれいな学校」が児童たちの三つの合言葉になっています。

 増田校長は小学生時代にベルマークを一生懸命に集めた経験があります。「児童たちは、ベルマーク運動を通じて自分たちの学校のためだけではなく、国内外の恵まれない子どもたちのためにも貢献していることを実感しており、教育的な意義は大きいと思います」と話しています。

保健体育委員会のみなさん。松下委員長(前列中央)と鈴木典子副委員長(同左)、道脇知子副委員長(同右)を囲んで

ベルマーク商品

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ベルマーク検収

今週の作業日:4/22~4/26
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