静岡県伊東市立西小学校が600万点達成/「集計作業セット」が往復便で活躍/自宅で仕分け、学校作業は「授業参観の日」


(2015/11/26)印刷する

 相模灘を望む静岡県伊東市の市立西小学校(山田恵三校長、324人)のベルマーク送票点数が約54年をかけ、累計で600万点を超えました。県内で14番目です。ベルマークの作業に必要な一式が入った「集計作業セット」が、担任の先生と担当保護者の間を行きかう「往復便」として活躍しています。自宅で仕分けし、学校での作業は「授業参観日」にあてられ、学校とPTAが一体となって運動を展開しています。

作業場所は家庭科室。何かと便利です

 ベルマーク運動を担当しているのは、各クラスの保護者から3人ずつ選ばれた「ベルマーク係」計39人です。PTAの庶務を兼ねる教務主任の先生が、学校とPTAの「調整役」になり、PTAの母親代表と副代表の2人が作業の指導役を務めています。

 毎月初めの3日間を「ベルマーク回収日」と定めています。各クラスの担任の先生がベルマーク収集用の封筒を児童に配布し、ベルマークを回収します。そのあと、担任はベルマークを封筒から出して集計袋(大袋)に入れます。さらに、その集計袋を「集計作業セット」という袋に入れて、ベルマーク係の児童に持ち帰るよう託します。

 ベルマーク係は自宅で、集計袋に入ったベルマークを企業別に仕分けます。セット袋にはハサミやセロテープ、ベルマーク一覧表などの一式が同封されており、ベルマークを正確に切ったり、ベルマークをセロテープやホチキスで10枚ずつにまとめたりします。

作業の手順を拡大説明文で紹介する内野・母親代表(右)と齊藤副代表

 仕分けたベルマークは、企業別の集計袋(小袋)に入れて集計作業セットに同封します。17日までに、児童を通じて担任にこのセットが届けられ、学校と保護者の間を往復する仕組みです。この往復便が学期ごとに3回繰り返されます。

 学校での整理作業は、学期末にある「授業参観の日」に合わせて行われます。

 ベルマーク係は授業参観の1時間前に作業場になっている家庭科室に集まります。机の上には、ベルマークが小袋に仕分けられた作業セットがクラスごとに置かれ、自分の担当する作業セットの机に座ります。

往復便で活躍する「集計作業セット」。必要な一式がそろっています
仕分けするベルマーク係。調味料ケースを活用した仕分け箱は実用的です

 作業セットの中から企業別に仕分けた小袋を取り出し、企業別の番号ケースにベルマークを入れていきます。そのあと、番号ケースを任意で選んで、その中に入ったベルマークを集計して整理袋に点数を記入しています。

 作業時間は、授業参観が始まるまでのわずか1時間しかありません。学校での作業をまとめた作業一覧表と、ベルマーク一覧表の拡大版が黒板に張り出され、ベルマーク係が黒板を見ながらテキパキと作業を進めています。

 一連の作業システムは、保護者の負担をなくすため、改善に改善を重ねた末のものでした。 齊藤由加里・母親副代表は、子どもが幼稚園児の4年間にベルマーク担当理事を務め、小学校に入ってもベルマーク係を務め続けて通算で9年間、ベルマーク運動に関わってきました。齊藤副代表らが教務主任の先生と相談しながら、「学校での作業」と「家庭での作業」を効率化して周知徹底してきました。

 内野和代・母親代表と齊藤副代表は「各クラスの担任の先生と、自宅で作業をする保護者の方々の理解と協力がなければ、この仕組みの活動は成り立ちません。子どもたちの笑顔を支えにして、さらに精進して頑張っていきたいです」と話しています。

 西小はJR伊東駅から南に約800メートル離れた住宅街にあります。今年で創立120周年を迎え、校内には、歴史をたどる写真が数多く紹介されています。

 山田校長は「多くの保護者の方々や地域の方々のご協力に感謝申し上げます」と話しています。

ベルマーク係のみなさん。内野代表と齊藤副代表を囲んで

ベルマーク商品

英語ノート スタンダード版 

ベルマーク検収

今週の作業日:4/22~4/26
2/16までの受付分を作業中