富山市立堀川小学校が400万点達成/児童会が活動「けん引」、目標は年間「20万点」
(2015/11/19)印刷する
立山連峰を望む富山市立堀川小学校(古木繁行校長、517人)のベルマーク送票点数が、1961(昭和36)年の運動参加以来の累計で400万点を突破しました。年間の累計集票点数も、ここ5年間で県内トップを4回飾りました。児童会委員会が「けん引役」となり、学校と地域が一体となって運動を展開しています。
ベルマーク活動の中心は、児童会「ベルマーク委員会」(14人)と、「有成会」と呼ばれるPTAの「厚生委員会」(松山朋朗委員長、20人)です。
毎月15日を「ベルマークの日」に定めています。児童たちがベルマーク収集用の封筒を入れて学校に持参し、各クラスの回収箱に集められます。
5、6年生で編成された児童会のベルマーク委員会の委員たちが各クラスを回ってベルマークを回収し、活動室に集まります。
委員たちは、ベルマークの収集枚数をクラスごとに計算して一覧表にまとめます。さらに、ベルマーク袋一枚ずつに「ミッキーマウス」などが記されたお礼のハンコを捺しています。
ベルマークは、よく集まる「キユーピー」など5社と「その他」の6グループに分類仕分けします。「お母さんたちの作業が楽になるように」という子どもたちの配慮からです。
作業はこのあと厚生委員会にバトンタッチされます。厚生役員4人と、各クラスの学級委員から選ばれた厚生委員16人で構成されています。
委員たちは、児童たちの手で整理されたベルマークを企業別に分類仕分けします。
作業は午前10時から正午までです。都合の悪い委員には、1、2社分のベルマークと集計表を袋に入れ、子どもを通じて、自宅で集計作業をしてもらっています。
発送は、7、12、2月の学期末です。この日は、午前中にベルマークの整理作業をした後、昼食をはさんで午後3時ごろまで、全員で集計と発送を行います。
職員室にも、ベルマークやテトラパックの回収箱が置かれ、先生たちも全面的に協力してくれています。
校外でも、公民館やスーパーなどにベルマークやテトラパックの回収箱、文具店などには、インクカートリッジの回収箱が置かれ、児童委員や厚生委員たちが回収しています。
各町内会も協力的です。町内会長を通じて回覧板が全世帯に回り、ベルマーク運動への協力を求めるチラシが閲覧されます。資源回収では地元住民から、点数の高いテトラパックやインクカートリッジがたくさん寄せられています。
同小は1873(明治6)年の創立で、歴史があります。1929(昭和4)年から始まった教育研究実践発表は今年で86回を重ね、全国から多くの参観者が公開授業に訪れています。
ベルマーク委員会では毎年、年間の目標点数を設定しています。今年度の目標は「20万点」。これまでの最高の目標数値です。数年前までは「15万点」を目標にしてきましたが、目標を上回る実績を残し、昨年度には18万点を突破しました。今年度はさらにハードルを上げて「20万点」と定め、奮闘しています。
目標達成はなかなか容易ではありません。その点数に近づくために、児童委員たちは各自でアイデアを出し合い、話し合っています。
各クラスへの呼びかけや仕分け体験、全校集会でのアピールなどをしてきました。毎月、点数の多かったクラスを表彰したり、楽しいイベントを開催したりして、ベルマーク活動に関心を持ってもらえるように様々な工夫をしています。
ベルマーク委員会の濱美月委員長と京谷悠生書記は「なかなか難しい目標ですが、みんなで力を合わせて達成したいです。自分たちのためだけでなく、人のためにもなる大切な運動ですから頑張りたいです」と話しています。
東日本大震災の被災校支援では、子どもたちの要望で、2011年度に集めたベルマーク15万5千点を全額寄付しています。
厚生委員会の西村有加子副委員長と福田玲子副委員長、今村泉厚生役員は「子どもたちのベルマーク運動への熱意に押され、私たちも頑張らなければという思いでいつもやっています。多くの方々のご理解とご協力の賜物です」と話しています。
古木校長は「子どもたちや保護者の方々のみならず、多くの住民の方々のご協力に感謝申しあげます」と話しています。