900万点達成 さいたま市立日進小学校


(2015/07/01)印刷する

ベルマーク週間設けて回収/自宅で仕分けし、集計の3段階作業

 さいたま市北区にある市立日進小学校(蓮見哲=さとし=校長、1016人)がベルマーク累計900万点を超えました。ベルマーク運動スタートの翌年1961(昭和36)年に参加してから54年、約1100校が活動する埼玉県内で2番目。PTAを中心に学校、子ども、地域が協力しての大きな成果です。

感謝状を持つ瀬下薫部長(左)と上倉恵=かみくら・めぐみ=副部長、右端に宮城裕毅=ゆうき=教頭。それにPTA総務部の皆さん。この日は全体部会と重なり30人近くの方が集まりました
 計算すると年平均16万点以上集めた事になり、最近20年間では少ない年でも13万点以上です。2014年度には全国29番目の27万1634点を集めました。なぜ毎年これだけの点数を集めることが出来るのでしょうか。各学年5~6学級、計33学級の大規模校という事があげられます。ただ市内には日進小より児童数の多いところはあり、これだけが市内158校トップ、県内2番目の理由ではないようです。
 担当するPTA総務部(瀬下=せじも=薫部長、32人)の方々にそのわけを聞きました。
さあ最終確認。種類や点数に間違いがないか真剣な表情です
 Q:どんな集め方をしていますか。
 A:学期ごとに年3回ですが、月~金のベルマーク週間を設けているのが特徴です。前の週にお知らせのプリントとベルマーク袋を子どもたち全員に配ります。次の週は最終日までに先生が協力して回収してくれます。
 Q:仕分け、集計はどんなやり方ですか。
 A:クラス、学年、全体の3段階です。まず学級ごとに1人いる総務部員が、子どもを通じて持ち帰ったものを自宅で協賛会社ごとに仕分けし、台紙に貼ります。その後1カ月ほどで学年ごとに学校で集計をしますが、この時貼り間違いなどがないかチェックします。最後の全体集計は、1学期は5、6年生担当のように2学年ごとの交代制にしています。段階を踏んだ綿密な集計が特徴ですね。
 Q:インクカートリッジと紙容器の回収は別ですね。
 A:1階中央廊下に回収箱を置いています。ジュースやお茶など種類が様々な紙容器は、全体集計の日にまとめて重さを量りますが、この日は7箱70キロにもなりました。インクカートリッジも同じ日に、回収したものが正しいかどうか選り分けた上で集計していました。また給食に出る牛乳パックは、これとは別に、子どもたちが容器を開け、洗って、乾かしたうえで、学校側で回収し送っているそうです。
紙容器回収では7箱分も集まりました
 Q:地域の方々の協力はどうでしょう。
 A:校外に収集箱は置いていませんが、地域の方々の協力は大きいですよ。よく学校事務室に、ベルマークやインクカートリッジを届けて頂きます。卒業生の家族の方が総務部員の家にどっさり持ってこられることもあります。
 Q:PTA役員の引き継ぎはどうやっていますか。
 A:1年ごとに交代するので全体は部長、実務は副部長と、分けた引き継ぎマニュアルが一番の頼りですが、それだけでは済まないので前任の方に問い合わせることが何度もあります。ベルマーク運動説明会には毎年参加し、今年は8人が行きました。様々な工夫をされている体験発表がとても参考になりました。

 JR川越線日進駅から南へ10分ほどにある日進小は、1873(明治6)年、すぐ隣の満福寺境内に設けられた学校が前身の伝統校で、教育目標は「たすけあう子」「たくましい子」「かんがえる子」です。池や木道と一体になったビオトープ(生き物のための生息環境)は、全国コンクールで何回も受賞しており、理科や総合学習の時間などに活用されています。地域との交流も密接で、ビオトープの手入れなどをする環境ボランティア、夏の風物詩「日進七夕まつり」に参加する飾りの指導をする七夕ボランティアなど様々な形で子どもたちを支えています。

木々や草が生い茂るビオトープにはミミズク(フクロウの一種)が来たこともあるそうです=いずれもさいたま市北区の日進小学校で

ベルマーク商品

白鶴 料理の清酒 糖質ゼロ

ベルマーク検収

今週の作業日:4/15~4/19
2/14までの受付分を作業中