800万点達成・埼玉県川越市立高階小学校


(2015/03/20)印刷する

PTA、子ども、地域が協力して成果/独自に近隣5校で年1回、寄贈マーク処理も

 ベルマーク累計800万点を超えた埼玉県川越市立高階(たかしな)小学校(田中巌校長、657人)を訪ねると卒業間近の6年生に贈るパンジーで作った「おめでとう」の花文字のある花壇が目に入りました。参加して52年、PTAを中心に子ども、地域が協力して、約1100校で7番目の達成です。

最前列左から田中校長、感謝状を持つ小滝総務委員長、神林PTA会長とPTAの皆さん

 回収は子どもがします。8月を除く毎月第2金曜日の朝、家庭から持ち寄った個人別の回収袋を入れたクラスの専用回収箱から、5、6年生で作る福祉委員18人が集めて回り、PTA会議室前の回収ボックスに入れます。

 翌週月曜日、PTA会議室で協賛会社別、さらに点数別に仕分けます。ここからはPTA総務委員会(小滝=おたき=美沙委員長、11人)と保護者ボランティアの出番です。ボランティアは毎回募っていますが20人前後が参加、何回も協力する方もいるそうです。

 点数別のマークは数えやすいよう、セロテープに10枚ずつ貼り、端数の出たものは、次の月に残します。午前10時からお昼まで2時間ほどですが、途中はお茶の時間もとり、手を休め、おしゃべりに花が咲きます。集計と発送は、学期ごとに総務委員会が行います。インクカートリッジ、紙容器はやはりPTA会議室前に置いた回収ボックスに入れてもらい、集まり次第、総務委員会が集計して送っています。

福祉委員の児童が仕分け作業に参加しました。初めての試みです=高階小PTA提供

 今年度は新しい試みがありました。昨年9月、福祉委員の児童が仕分けに挑戦したのです。「共にはぐくむ教育」を目標に掲げたPTAが、回収のその後、を知ってもらおうと企画し「委員会の時間」を使って行われました。コーチ役のお母さんたちが児童の間に座り、協賛会社別や点数別に仕分けました。特に10枚ずつテープに貼る作業が興味を引いたようで、楽しそうだったという事です。

牛乳パックを再利用した協賛会社ごとの仕分け箱には、番号のほかにベルマークの付いた商品の写真も貼られています

 毎月出す家庭向けのベルマーク通信ではボランティアの募集のお願いや活動日程のほかに、「今月のおすすめ」として「おやつにもついているベルマーク」や年度末には学習ノート、というように協賛会社の商品を紹介するコーナーを設けています。

 地域にあるスーパー2カ所に回収箱を置かせてもらっていますが、通学路を見守る交通指導員さんからの寄贈もあるそうです。地区の自治会には年度末にお礼と累計点数などを報告しています。

福祉委員の6年生がデザインした回収袋。新年度に、低学年用と高学年用に分けて使われます

 川越市の小中学校PTA54校は、東日本大震災の寄贈マークの仕分けボランテイアに組織をあげて協力するという全国的に例の少ない活動を行っていますが、これとは別に高階小の近隣5校でも独自に年1回持ち回りで寄贈マークの処理作業をしています。昨年11月に高階小に20人ほどが集まり、事前に各校で仕分けしたベルマーク約3万点分を集計して財団に送りました。神林(かんばやし)邦子PTA会長は「今後も続けていきたい」と話しています。

 東武東上線新河岸駅を中心に広がる住宅街にある高階小学校は2月に開校92年を迎えた地区で一番歴史のある学校で、住民から寄贈された「ふれあい山車(だし)」を子どもたちが高階小まつりや運動会で曳いたり、お囃子や太鼓の体験もしたりするなど地域との交流が深いのが特徴です。キャッチフレーズは「笑顔いっぱい、花いっぱい、歌声いっぱい」で、廊下ですれ違う子どもたちからは笑顔で「こんにちは」と挨拶されました。

ベルマーク商品

白鶴 上撰 サケパック レギュラー

ベルマーク検収

今週の作業日:4/22~4/26
2/16までの受付分を作業中