800万点達成・さいたま市立大砂土東小学校


(2015/02/18)印刷する

仕分け、集計に工夫とアイデア
700万点から3年3カ月で100万点上乗せ

 さいたま市見沼区にある市立大砂土東(おおさとひがし)小学校(杉山浩一郎校長)がベルマーク累計800万点になりました。参加から48年、参加団体1100を数える埼玉県内で6番目の達成です。

感謝状を持つ高橋美子保健厚生委員長、それに杉山浩一郎校長と保健厚生委員会の皆さん

 活動の中心はPTA保健厚生委員会(高橋美子委員長、16人)で、保護者のベルマーク係が仕分け、集計に協力します。まず活動日の1カ月前に収集用の封筒をクラスごとに配り、前々日か前日に回収します。インクカートリッジや紙容器は専用の回収箱を4カ所ある昇降口に置いており、随時受け付け、集計します。

協賛会社ごとのテーブルに分かれて仕分け作業が行われます

 仕分け、集計は学期ごとに2日間行います。1日目はベルマークを袋から取り出し、協賛会社ごとに仕分けします。2日目には、さらに点数ごとに分けて計算します。いずれも2時間ほどです。集計後に保健厚生委員会メンバーがベルマークを送ります。

 同小では毎年のように20万点以上を集めており、2010年には年間集票で全国の小学校1位を記録。今回も累計700万点からわずか3年3カ月で100万点を集めました。どうしてこんなにたくさん集められるのでしょうか。各学年5~6クラスの計35クラス、児童1141人の大規模校、という理由だけではなさそうです。

 まずベルマーク係の協力です。役員以外の保護者は児童1人につき年1回、環境美化、通学路パトロールなど7つの活動に協力する決まりですが、ベルマークには学期ごとに70~80人、年間では230人以上が参加します。学校に伺ったのは1、2年生グループの担当する日でしたが、幼児をおぶったお母さんや男性約40人でPTA室と会議室がいっぱいでした。

 次に地域の方々やお店などからの支援です。スーパーや薬局、スポーツクラブなど5カ所に収集箱を置いてもらっているほか、「地域の集い」ではベルマーク収集のお願いと一覧表を配り、協力を呼び掛けます。また卒業生の家庭からの協力もあるそうです。

点数の種類が多い協賛会社は、点数ごとの小さな箱を用意します

 地域の方への「協力のお願い」と年6回発行する「ベルマークだより」の初回は、運動の仕組みや回収の注意点を詳しく説明します。2回目以降は収集実績や回収日の連絡が主です。各クラスに掲示してもらう「ベルマークを集めよう」と書いたカラーポスターは、低学年と高学年向けに2種類作ります。

 さらに、仕分けや集計などをどうしたら効率的にできるか、アイデアを出し合い、工夫しています。例えば種類が多いところは、点数ごとに小さな箱を用意します。協賛会社ごとのファイルには「切りそろえずに三角形二つで四角形とし、10の塊をテープで止める」「ホチキスでは止めにくい」といったノウハウや注意点がいっぱいです。

 高橋委員長とPTA本部横山順子副会長は「皆さんがアイデアを出してくれる上、慣れもあって作業時間がどんどん短くなっていくんですよ」と話していました。こうした積み 重ねが大きな成果につながっているカギのようです。

 読書活動が盛んな同小では、休み時間、2つの図書室が子どもたちでにぎわいます。ベルマーク預金の多くが図書の購入に充てられており「ベルマークで購入した新しく入った本」コーナーがあります。本には「ベルマーク文庫」のスタンプが押されています。

図書の貸し出し、返却は図書委員会の児童がしています

 校名は、大和田、砂、土呂の3つの町の東にあることからつけられました。住宅地の中に雑木林や畑が点在する自然豊かな地域です。教育目標は「心ゆたかに」「かしこく」「たくましく」。開校83年目、校庭の大きな黒松、赤松がシンボルで、子どもたちは「松の子」と呼ばれます。

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