４００万点達成校・狭山市立入間川小学校
(2015/01/19)印刷する
１０枚つづりは整理袋ぴったりサイズの台紙に張って
埼玉県の狭山市立入間川小学校（千葉収校長、５３５人）が、県内で７３番目に４００万点達成校の仲間入りをしました。参加は１９６３（昭和３８）年でした。５１年をかけての大台達成です。
狭山市は埼玉県南西部にある、人口約１５万人の街です。鎌倉時代のころから日本三大茶（宇治、静岡、狭山）の産地として知られます（現在、狭山茶の主産地は、お隣の入間市）。
狭山市で一番古い学校で、１８７４（明治７）年の創立です。以前は西武新宿線の狭山市駅近くにありましたが、駅前再開発事業のため、２０００（平成１２）年に現在地へ移転しました。裏手に入間川（二級河川）が流れていて、子どもたちの水辺での体験学習や、自然観察の場になっています。太陽光・風力発電が備えられ、夜間照明などに利用されています。また校庭の一部に浸透マスが施され、貯められた雨水はグラウンド散水に再利用されるという、埼玉県初のエコスクールです。
夜間は地域に開放され（市派遣の管理人がいます）、体育館を兼ねた講堂や特別教室がバスケットボール、合唱、踊りなどのサークル活動に利用されています。
ベルマーク活動は、ＰＴＡ学年委員会＝済木幸子（さいき・さちこ）委員長、２１人＝で取り組まれています。広報、成人、校外と４つある常任委員会の一つで、委員は６年生保護者がクラスから２人ずつ、その他の学年と特別支援学級からは１人ずつ選ばれます。
ベルマーク活動は、以前は福利厚生委員会が担当していました。児童数減少に伴い、ＰＴＡ委員会活動の見直しが図られて福利厚生委員会は廃止され、ベルマーク活動は、運動会サポートなども担当する学年委員会に委ねられました。その学年委員会も、１３年度までは各クラスから２人という構成でした。さらに、６年生保護者委員６人は３学期から、卒業対策委員会配属となるため、１月から年度末までは１５人での取り組みとなります。
５月のＰＴＡ総会（家庭数４１２）での役員承認を経て、活動が始まりました。協力を呼びかける「ベルマーク便り」を作成、これにベルマーク一覧表を添えて、５月末、各家庭へ配布しました。
マークは毎日、１枚からでも提出を受ける方式です。１２年度途中までは、卒業するまで使ってもらう収集封筒を配布していました。「ベルマークの日」を毎月設け、委員は担当クラスから回収していましたが、提出を忘れる児童・家庭もあり、バラツキがあります。ならば、いつ持ってきてもいいよう、各クラスに常時収集箱を置こうということになりました。
回収、集計作業などは６月から、年間８回に行います（４月、８月、１０月＝入間川小まつり準備＝はお休み）。各活動日は午前９時半の休み時間に登校、各クラスの収集箱からマークのみを回収、コミュニティルームに集まります。マークを切りそろえながら、ベルマーク番号別に３つのグループ（０～２４、２５～６０、６１～）にまとめます。まとめ終わったら、委員は３つのテーブルに分かれ、マークを協賛会社ごとに仕分けながら、点数別に１０枚つづり（大きなマークは５枚）を作ります。テープに張った後、台紙にまとめます。台紙は、整理袋を測り、ぴったり収めることができるよう１６×１２センチにカットしたものです。台紙にベルマーク番号と点数を手書きし、表面がいっぱいになると、裏面にも張り、無駄を省きます。
財団への送票は１１月と２月に行います。１１月は、その時点で処理を済ませたマークを各協賛会社ごとに集計し、整理袋を作成する作業に取り組みました。２月は切りそろえ・仕分けの通常作業に取り組んだ後、送票作業まで行う予定です。
使用済み紙容器、インクカートリッジは保健室前に専用箱を置いて回収します。集まり具合を見ては、随時、メーカーに送ります。学外では２つのスーパーに協力してもらっています。
４００万点達成について、学年委員会委員長の済木幸子さんは「喜ばしいです。説明会に出席し、ベルマーク運動は社会貢献活動にもつながっていることを聞き、気持ちがこもりました。けれどいつしか、マークを集めることに専念してしまい、運動の意義を考える余裕を失ってしまいました。達成の連絡は、こもった気持ちを思い出させてくれました。携わる人数が減り、学校で処理しきれない場合は、自宅に持ち帰ってということもありました。少人数だからこそ小回りが利くんだと思って、委員同士は和気あいあい、任期を全うしたいです」などと話していました。
