600万点・愛知県津島市立神守小学校
(2014/12/19)印刷する
仕分けボランティアも支援/自宅で点数計算/無理なく無駄なく根気よく
東海道の脇街道の面影が残る愛知県津島市の市立神守(かもり)小学校(伊藤幸代校長、502人)のベルマーク送票点数が、累計で600万点を超えました。約38年をかけての達成で、県内で10番目です。仕分けボランティアも支援しており、「無理なく無駄なく根気よく」を合言葉に地道な運動を展開。大台到達の実を結びました。
ベルマーク運動を担当しているのは、PTAのベルマーク委員会(寺本涼子委員長、11人)。
学級委員と地区役員で構成。本部役員の早川美紀さんが顧問としてサポートしています。
PTAには四つの委員会がありますが、ベルマーク委員会が最も人気があるそうです。
作業日は毎月第2水曜日の午前中。各クラスで集められたベルマークは、ミカンの業務用缶詰に入れて作業場である会議室に持ち込まれます。
委員たちの負担を軽減するため数年前から、「仕分けボランティア」を募集しており、作業を支援しています。
会議室は、楽しい会話と情報交換の場。家族や学校のことなどを話題にしながら、にぎやかに仕分け作業をしています。
作業日に都合がつかなかった委員たちには、「宿題」として、自宅での仕分け作業が与えられています。
とくに力を入れているのが、得点の高いインクカートリッジやトナー、テトラパックの回収です。「ベルマークたより」などで協力を呼びかけ、多くのインクカートリッジなどが寄せられています。
点数計算は、夏休みと冬休みの2回。委員たちが仕分けされたベルマークを自宅に持ち帰り、点数を計算しています。
合言葉は「無理なく無駄なく根気よく」。マイペースで作業を進めています。
寺本委員長と早川顧問は、「多くの先輩たちや子どもたちの尽力の賜物です。子どもたちの笑顔を楽しみに頑張っていきたいですね」と話しています。
地域の人たちも協力的です。スーパーや公民館に回収箱を設置してもらい、多くのベルマークを回収してくれています。
同地区は、江戸時代に栄えた東海道の脇街道として知られる「佐屋街道」の宿場町だったところで、現在もその面影が残ります。
同校の創立は1873(明治6)年で、歴史のある学校です。
インテリア好きな校務員の方が、校長室や廊下などに四季折々の造花やオブジェを飾りつけており、校内はいつも華やかです。「元気よく笑顔であいさつ日本一」を合言葉に、あいさつ運動に力を入れています。
伊藤校長は、教諭時代にベルマーク運動を担当。母親として、子どもが小学生の頃には、ベルマークを一生懸命に収集。前任の教頭時代には、長年休止していたPTAのベルマーク活動を保護者たちとともに、復活させたことがあり、ベルマーク運動の「ありがたさ」を十二分に理解している先生。「ベルマークの作業はとても細かく、地道な努力の積み重ね。保護者たちは、地元で育っている人が多く、自分の学校を良くしたいという思いがとても強く、子どもたちへの『愛の結晶』です」と話しています。