500万点達成・下妻小友(しょうとも)幼稚園(茨城県下妻市)
(2014/11/25)印刷する
園児の仕分けにアイデア。大量のマーク整理に工夫
茨城県下妻市の下妻小友幼稚園(福西基園長、42人)がベルマーク累計500万点の大台を達成しました。幼稚園・保育園では全国で4番目の成績です。小友とは、「小さいお友だち」という意味です。
下妻小友幼稚園でのベルマーク活動は、二つの大きな特徴があります。
一つは、仕分け作業を園児たちがすることです。「園児が仕分け?」と驚かれるでしょう。これには大人たちのアイデアがあります。ベルマークは切り取らず、袋についているものは袋のまま、箱についているものは箱のまま持ってきます。それを2カ月に1度の仕分け日に教室の真ん中に広げ、その周りにベルマーク番号を書いた大小さまざまなダンボール箱を置きます。
仕分けをするのは14人の年長さんたちです。ダンボール箱に書いてあるベルマーク番号と、袋や箱についているベルマークの番号を見比べ、箱の中に入れていきます。園児たちは、ゲーム感覚で楽しんで整理していきます。この方法だと、最後まで飽きずにできます。
下妻小友幼稚園にベルマーク委員のような組織はありません。園児たちが仕分けをした商品パッケージからマークを切り取り、点数計算をするのは、すべて保護者たちのボランティアです。子どもたちが仕分けをした翌日、園児といっしょに登園してきたお母さんがそのまま残り作業をします。ベルマークを切り取り、点数ごとに分け、枚数と点数を数えたらベルマーク整理袋に記入し、入れていきます。
そしてもう一つの特徴は、大量に集まるキユーピーマヨネーズのベルマークです。すでに卒園した園児のお母さんで、お好み焼きを作る工場に勤めている方がいます。この工場で使うマヨネーズの袋が捨てられていたのです。「ゴミとして処分するくらいなら幼稚園に寄付してください」とお願いしたのが、今から9年ほど前のことでした。集票点数にして、2013年度は約15万点、14年度は約18万4000点ありました。
こうして集まるマヨネーズの袋を整理するのにもひと工夫あります。クギが1本突き出た一辺10センチほどの板を机に置きます。このクギに袋の同じ位置を刺していきます。10枚まとまったところでホチキス止めをし、クギから抜き、マークの周りを切って、1セットできあがりです。このように効率の良い方法を考え出したからこそ、たくさんのマークを財団に送ることができたのです。
同園では、アイデアと工夫にあふれた活動で貯めたベルマーク預金で、これまでに自転車やプレイハウス(家の形をした遊具)を購入しました。
下妻小友幼稚園は、キリスト教の一派であるキリスト友会の信仰を建学の精神とし、1927年に創立しました。「あそび」を大切にしていて、遊びの中から自立心や友達を大事にする心を育てています。先生方は、やさしく手助けしながら、子どもたちの成長を見守っています。