500万点達成校・千葉県船橋市立八栄(やさかえ)小学校


(2014/09/30)印刷する

30クラスに、自宅作業用キットを配布して
お手伝い係が仕分けて集計、専門委員が点検

 PTAの2つの組織で取り組まれる、船橋市立八栄小学校=大江玄明(おおえ・はるあき)校長、985人=のベルマーク活動が、累計で500万点を超えました。取り組み開始は1961(昭和36)年。53年をかけての達成です。

感謝状を囲む、文化厚生委員会の後期ベルマーク担当の皆さん。前列右は委員長の高橋まり子さん、左は副委員長の入江由樹さん

 船橋市は千葉県の北西部にあって、南部は東京湾に面しています。人口は約62万人で、千葉市に次いで県第2位です。

 学校は、市の中西部にあります。1893(明治26)年の創立で、校名は当時あった八栄村にちなみます(八栄村は1937=昭和12=年、船橋町などと合併、船橋市となりました)。かつて農村地域だった学区は、船橋駅から徒歩約20分という立地から宅地化が進み、人口の急増に伴って、児童数が増えました。この傾向は現在も続いているというお話です。

 ベルマーク活動はPTA(775家庭数)の文化厚生委員会(高橋まり子委員長、30人)と、各クラスの「お手伝い」で取り組まれています。委員会は広報、学級、バザーなど5つある専門委員会の一つです。委員は、6学年まで各5クラスの学級から、1人ずつ選ばれます。給食試食や、保護者対象の研修会開催なども担当で、今年度は清掃工場見学、おいしいコーヒーの入れ方講習会を催しました。

 「お手伝い」は、PTA執行部や各種委員会に加わっていない一般保護者の方たちです。年に一度、図書係、清掃係、カーテン洗濯係、バザー係などの手伝いに当たります。ベルマーク係には前・後期1人ずつ(2学期制)が充てられます。

ケース(一番下)に入れられた仕分け用封筒と、点数別マークを入れる小分け用の透明ビニール袋

 マークは前期は6月、後期は11月の年2回、集めます。収集には封筒を利用しています。卒業時まで使ってもらう方式です。6月初め、各担任を通じてベルマーク便り、ベルマーク一覧表と一緒に、収集封筒が配布されます。使用済みインクカートリッジも一緒に回収します。

 6月20日の回収日、担任は、インクカートリッジのみを取り出して、職員室に用意された専用回収箱に入れ、マーク入り封筒はケースに入れて、お手伝いベルマーク係のお子さんにことづけます。ケースは、39×27センチのファスナーつきビニール袋で、自宅作業キットが付属しています。一つは、ベルマーク番号が書かれた各協賛会社の封筒で、ベルマーク一覧表から切り取ったマーク見本と、点数別集計用紙が張られています。もう一つは、点数別に仕分けたマークを入れるための、透明ビニール袋(14×8.6センチ)です。

 各学級のお手伝いベルマーク係は自宅でマークを仕分け、協賛会社ごと、点数別の枚数と、集計結果を用紙に鉛筆で記入します。1週間後、ケースはお子さんを通じてクラスへ戻され、今度はクラス選出の文化厚生委員のお子さんに託されます。受け取った委員は自宅で、マークに混同はないか、集計に誤りはないかなどを点検します。集計用紙に誤りがあれば、消しゴムで消し、正しい数字を記入します。

 30学級分のケースはふだん、74×40×深さ36センチの樹脂製ケースに保管されます。手狭なPTA室での省スペースを考えてのことですが、インクカートリッジ回収が始まってからは、かさばる回収箱が気になります。

 ベルマーク教育助成財団への送票は、7月と11月に行います。7月は10日に集まりました。30人全員が集まるのではなく、ベルマーク活動統括の副委員長・入江由樹さんと、前期ベルマーク担当の7人です。給食試食や研修会など、担当別にしているのです。11月は入江副委員長と、前期とは異なる後期担当7人で当たります。

 送票作業当日は各人、計算機を持参して、午前10時30分、作業に借りた家庭科室に集まります。協賛会社ごとにまとめられた封筒一つひとつの集計結果を積算しては整理袋を完成させます。この後、副委員長と前期リーダー2人の3人で送り状を作成、郵便局から送票します。

満杯になるのを待つ使用済みインクカートリッジ回収箱

 使用済みインクカートリッジは、集まり具合を見て、随時、メーカー送りしています。紙製容器は、3年前に取り組みを試みましたが、思うように集まらず、中止状態が続いています。マークの集まりも6月は予想を下回ったそうです。このため、一日限りの回収日を、11月は3日間に拡大して様子を見てみることにしています。

 ベルマーク預金の使途は、PTA執行部と学校当局との話し合いで決められます。最近では「緊急友愛援助」へ協力しました。

 活動を束ねる副委員長の入江由樹さんは、「今年度の委員30人は、全員初めてのベルマーク活動でした。ですので、500万点達成と聞かされても、学校規模に比して大きい数字なのか、小さい数字なのかよく分かりません。ただ、手探りでした初期に比べ、運動への理解は深められたと思います。一保護者に戻っても、より積極的に取り組んでゆきたいと思います」と話していました。 

 

ベルマーク商品

スコッチⓇ強力瞬間接着剤

ベルマーク検収

今週の作業日:4/15~4/19
2/14までの受付分を作業中