500万点達成校・横浜市立上星川小学校


(2014/07/18)印刷する

紙容器、児童が開いて洗って乾燥
13年度は15万点、その過半数の実績

 2012年度から使用済み紙製容器の回収に力を入れている横浜市立上星川小学校=関恭雄(せき・たかお)校長、595人=のベルマーク活動が、このほど、累計で500万点を超えました。運動への参加から47年、1405校・団体が参加する神奈川県で59番目の達成校となりました。

牛乳パックを水道水で洗う子どもたち

 学校は横浜市の中央部、保土ケ谷区の高台に建ちます。校舎からは富士山、丹沢山地が遠望でき、眼下には横浜みなとみらい21の高層ビル群が望めます。


 ベルマーク活動は、PTAの2つ組織で取り組まれています。一つは学年学級委員会(金子有子委員長、18人)で、商品についているベルマークを回収、仕分け、集計する作業に当たります。もう一つの保健成人委員会(岩崎美英委員長、18人)は、使用済み紙製容器のメーカー送りを担当しています。2つの委員会とも、各学年から3人ずつ選ばれた保護者で構成されています。


 マークの収集は5月から始めます。毎月第2週の1週間を「ベルマーク週間」と定めて、3月までの11回(4月、8月はお休み)、回収します。子どもたちには、持参した封筒を各教室入り口に下げられたトートバッグに入れてもらいます。使用済みインクカートリッジも一緒に回収します。

 学年学級委員会は、収集封筒配布に合わせ、保護者(家庭数458)の携帯電話へ、協力呼びかけのメールを配信します。同時に、仕分け作業お手伝いのボランティア参加の呼びかけもします。


 マークの整理を第3月曜日に行います。各教室からトートバッグを引き揚げ、家庭科室に集まります。委員長と副委員長の2人を除き、1学年委員+6学年委員、2学年+5学年、3学年+4学年の3班に分かれ、午前10時、まず仕分け作業にかかります。仕分けたマークは、別テーブルに並べられた協賛会社ごとの整理ケースに入れます。12×18×深さ8センチのケースは、イチゴの空パックの利用です。仕分けが終わったら、協賛会社別の点数集計です。

仕分け作業に取り組む学年学級委員会の皆さん

 枚数、点数種類の多い湖池屋は2人で、少ない企業は3社を1人でなどと、あらかじめ、主だった企業25社の担当が16人に割り振られています。フィルム様のマークはホチキスで、厚紙のものは紙(PTA室で出た廃紙利用)に並べてテープで止め、10枚つづりを作りながら、集計してゆきます。委員長、副委員長は手が空き次第、応援につきます。また、欠席者がいた場合は、その分を担当します。ボランティアは当日にならないと、参加の有無は分かりません。参加が得られた場合は、25社以外の整理などをお願いします。なお取材日、委員長の金子さんは、お子さんの看病のため早退され、代わって副委員長の青木知香さんが対応くださいました。

回収棚の前で、箱詰め作業する保健成人委員たち


 集計結果は、整理袋に記入します。鉛筆を使っての記入が約束です。ベルマーク教育助成財団への送票(9月末と3月末)前に行う再点検に備えてです。整理袋一つひとつを点検し、10枚つづりに異なるマークが混在していないか、計算間違いはないかを確認、訂正箇所があれば消して、上書きする必要からです。ちなみに整理袋は9月点検時点で、協賛会社ごとに4つ(5、6、7、9月作業分)、3月点検時点は、6つになります。

 使用済みインクカートリッジは、集まり具合を見て、随時、メーカー送りしています。また、紙製容器のうち、保護者が学校へ持参してくださったものは学年学級委員会でメーカー送りしています。約12キロを、作業月ごと送っています。

 学外では町内会、信用金庫など4カ所に回収箱を置き、協力をいただいています。


 テトラパック製紙容器の回収の主力は、子どもたちです。給食後、1年生を含め全児童がクラス単位で取り組みます。一人ひとり、牛乳200ミリリットルパックを開いて、バケツの水でゆすぎます。クラス分が水切りかごにまとめられ、水道水で洗い、水気を切って、室内で乾燥させます。カビ防止のため、物干しハンガーや事務用品の収納用仕切り板などを利用して、間隔をとって干します。「一番大変なのは冬です。水道の水が冷たくて痛くて、両手が真っ赤になります」と6年生男子は話してくれました。しっかり乾くのを待って、1階小会議室前の回収棚に運びます。

PTAのみなさん。前列左から学年学級副委員長の青木知香さん、PTA会長の宮陽子さん、保健成人委員長の岩崎美英さん

 取り組みは12年度から始まりました。以前から同じメーカーの牛乳でしたが、テトラマークを見落としていたのです。


 人手を必要とするベルマーク活動です。PTA本部は、給食試食を担当している保健成人委員会に助力を要請しました。

4年生のクラスでは、乾燥に仕切り板を利用していました

 保健成人委員会は4月末から、8月を除く3月まで、メーカー送りに取り組みます。各月、1回の定例会のほか、交代制当番が2~3回、箱詰め作業に登校します。作業日ごと、ひと箱12キロ詰め2箱を基本に発送します。慣れるに従って、箱詰めの要領を覚え、前年度委員長の前田有美子さんによりますと、ひと箱15キロ詰めになったりしました。こうした努力の結果、13年度は約15万7千点の送票結果のうち、紙製容器は学年学級委員会扱いも含め、約8万3千点分を送ることができました。

 「500万点達成は、これまで取り組んできてくださった方たちのお陰があると同時に、子どもたちの頑張りのお陰と受け止めています」と、PTA会長の宮陽子さんは話します。

ベルマーク商品

LEDサーチライト

ベルマーク検収

今週の作業日:4/22~4/26
2/15までの受付分を作業中