1400万点達成・東京学芸大学附属大泉小学校


(2014/04/18)印刷する

伝統を受け継ぎ着実に集票を重ねる

 東京都練馬区にある東京学芸大学附属大泉小学校(柴田義晴校長、571人)のベルマーク累計点数が1400万点に達しました。

感謝状を持つ横野由美委員長とPTA教育助成委員、仕分け作業ボランティアのみなさん。中央が細井宏一副校長、左隣が松井直樹先生

 1938年(昭和13)年、「東京府大泉師範学校附属小学校」として開校し76年目を迎えます。62年の運動参加から52年間、通算155回の送票で大台に乗りました。98年の1100万点達成以来、小学校で全国一です。
 PTAには5つの委員会があり、ベルマーク活動はクラスから1人ずつ出ている「PTA教育助成委員会」(横野由美委員長、19人)が中心となり取り組んでいます。ベルマークのほか、研究発表会の手伝いやリサイクルバザー品回収も担当します。次年度への引き継ぎを考えて4年生が委員長を務めます。

ランチルームに運ばれた各クラスの「ベル箱」。先生や父母たちの力作です

 5月に「ベルマーク通信」で昨年度の集票点数と購入品を報告します。そのうえでベル袋の配布やマークの回収方法、ボランティアへの参加などを案内し、1年間の協力をお願いします。ベルマーク通信は、年5回発行します。
 回収は6月から2月まで(8・11月はお休み)の計7回。約1週間前に「ベルマーク回収締切日のお知らせ」を全校配布します。ベル袋は各クラスのベル箱に集められ、回収日の朝には国際交流委員会の5、6年生の児童により仕分けを行うランチルームに運ばれます。ベル袋から出されたマークは「きく・うめ・ふじ」のクラス別にイチゴパック容器にまとめられ、袋に「ありがとう」のスタンプを押して返します。
 児童玄関に設置された「テトラパック・カートリッジ回収箱」からは、紙容器とカートリッジが分別され、メーカーに送られます。
 マークの仕分け作業は、ボランティアが行ってくれます。この日は、担当の1年生の保護者30人が参加しました。10月に続き2回目の作業です。時間は1時間半。マークを切りそろえ、協賛会社別の紙コップに仕分けていきます。楽しくおしゃべりしながらも、手際よく進められました。

マークの仕分け作業はボランティア30人が行ってくれました

 仕分けられたマークは、教育助成委員が担当企業1~5社分を家に持ち帰って集計を行い、学期末にまとめて持参します。この日は、ボランティアの帰宅後に集計作業を行い、全員で合計を確認しました。静まり返った室内に、横野委員長のベルマーク番号を読み上げる声と各委員の枚数・点数を読み上げる声だけが交互に響きました。
 送票は、学期末に委員長が行います。3学期分はこの日集計された約5万点に後日テトラパックなどの点数が加わります。13年度1年間の集票点数は約14万点でした。
 ベル箱にはお礼のメッセージを貼りました。また、児童全員には感謝の意を込め「感謝状」が用意されました。委員がクラスと児童の名前を記入、2月末の保護者会で渡されます。
 地域からの協力は、通学地域が広いことからお願いしていません。卒業生の保護者がマークを持ってきてくれたり、無記名で学校に送られたりすることもあるそうです。
 ベルマーク預金では、屋外用ボール整理かごやエコダスターボックス、一輪車、石油ストーブなどを購入、どれも役立っています。
 横野委員長は「国立の小学校は予算が少なく、最新の設備はあまりそろっているとは言えません。そのため、子どもたちのためにと保護者はベルマーク運動に協力的です。ベルマーク活動は受け継がれる間にどんどん活発になり、PTAの絆にもなっているように感じます」と話します。

集計作業では各委員が読み上げ、全員で合計を確認します

 大泉小は、教育目標に「自ら学び、自ら考え、ねばり強く取り組む子ども/支え合いともに生きる子ども/たくましく清い心の子ども」を掲げています。学校は西武鉄道大泉学園駅の南にあります。静かな住宅街の、大きな木々に囲まれた緑豊かな環境です。69年に小学校で初めて「海外帰国児童教育学級」を開設、中高一貫の国際中等教育学校があり、国際色も豊かです。校章の菊から児童たちを「きくの子」と呼び、通常のクラスとは別に、学年を縦割りで24グループに分け、さまざまな行事に取り組む「生活団」活動など、特色ある教育を実施しています。細井宏一副校長は「移動教室、臨海学校、きくまつり、展覧会、おわかれ音楽会など、ほぼ毎月行事があります。体験を通して子どもたちを育てていきたいです」と話してくれました。


過去の大台達成校

ベルマーク商品

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