市が集めたベルマークを仕分け


(2016/10/11)印刷する

 今年4月から、市をあげてベルマーク収集を始めた愛知県豊橋市。半年間で集まったマークの仕分け作業が9月30日、市立くすのき特別支援学校(中野弘二校長、221人)でありました。

朝礼で今日することをしっかり確認

 この日は、高等部3年が修学旅行で不在のため、委託作業班1、2年生の8人が参加しました。高等部は職業コースと一般コースに分かれ、さらに一般コースの中で五つの班に分かれています。ベルマーク作業に取り組むのは「委託作業班」という、将来の仕事につなげられるような作業を学ぶ生徒たちです。7月から「ベルマークとは何か」「誰の、どんな役にたつのか」といったことを学び、9月から週2回、本格的に仕分け作業を始めています。

 朝礼で今日の予定や作業手順を確認し、仕分けと計算のグループに分かれて作業が始まりました。全員自分のする事が分かっていて、スムーズに動いています。いちごのパックに山盛りだったマークが、見る見る間に会社別に整理され「先生、もうマークがなくなったよ~」という声があちこちから聞こえました。

マークを番号別に分けるグループ
仕分けたマークは、協賛会社ごとに保存

 今回の仕分け作業を中心となって支えている村松宏記先生は「人の役に立っているんだという働きがいを感じてもらいながら、注意力や継続力、責任感を養いたい。将来、働く力につなげていきたいと考えています」と話しました。

電卓を使って点数計算します

 1年生の牧野太郎くんは「最初は難しかったけど、先生に聞いたりして分かってくると簡単になりました。ポートボールを買って、みんなが喜んでくれたらいいな」と話しました。

 作業は仕分けだけではなく、枚数を数えて点数を計算して、袋に記入するところまでやります。紙のマス目にマークをのせて丁寧に枚数を数えた後は、電卓で正確に計算していきます。

 小林大樹先生は「ベルマークはイラストや点数ではっきり見分けやすいので、作業しやすいようです。集中することで気持ちも落ち着くように見えます」と話しました。

 中野校長は学校でベルマークを仕分けすることについて「生徒の中に、ベルマークがここまでスムーズに受け入れられたことに驚いています。できれば長く継続して、子どもたちの作業訓練に役立てたい」とコメントしました。

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 豊橋市は学校の教育設備を充実させるため、4月から市をあげてベルマーク回収に取り組み始めました。現在、市民館や市役所の各課を含めて約190カ所に回収箱を置き、市内の企業にインクカートリッジの回収も依頼しています。

 10月15、16日に市内で開かれる「豊橋まつり」でもベルマークブースを設けて、活動をアピールする予定です。

市内に配る回収箱も生徒の手作り

ベルマーク商品

味の素KKコンソメ

ベルマーク検収

今週の作業日:3/25~3/29
1/31までの受付分を作業中