モスバーガーの四国33店舗がベルマーク集めて地域の小学校に寄付
(2014/11/25)印刷する
社会貢献の経営理念を実現へ
大手ハンバーガーチェーン店「モスバーガー」の四国ブロックの33店舗が、日本テトラパック社の紙容器のベルマークを集めて地域の小学校に寄付しています。チェーン店を展開する「モスフードサービス」(東京都品川区)が「社会貢献」を経営理念に掲げていることから、今年4月から取り組み始めました。
香川県高松市の「モスバーガー高松レインボー店」の五頭真由美店長が、それまで洗って処分していた業務用の紙容器がベルマーク点数になることを知りました。「これを集めて地域の小学校に寄付しよう」と思い立ち、四国ブロックの会議で提案。社会貢献になると今年4月から四国の全店舗で展開することになりました。
紙容器とインクカートリッジのベルマークは、回収してそれぞれの協賛会社に送り「点数証明書」を発行してもらい、それを財団に送ります。証明書の取得は本来、PTAや公民館などに限られますが、学校などに寄付することが前提なら、一般の企業でも可能です。
五頭さんは最初、仕組みがよく分からず、何度も財団本部に問い合わせて方法を聞き、その結果を四国の各店にメールで知らせました。
高松レインボー店では閉店後、空になった牛乳とシェイクの業務用の紙容器を開いて、洗って、乾かす作業をしています。シェイクは夏場の人気商品で、大量に出るそうです。こうして月に約2000円分のベルマークの証明書を取得。近くの多肥小学校に寄付しています。高松市南部の「フレスポ高松店」でも、近くの川添小学校に寄付。同小のPTAは「本当に助かっています。寄付をしてくれるようになって、子どもたちとハンバーガー店に立ち寄ることが多くなりました」と話します。
「モスバーガー」の四国の各店では、今後、マーク収集箱を置くなど、ベルマーク運動への協力をより進めていく方針です。五頭さんは「ちょっとしたことで地域の人に喜んでもらい嬉しい。今後もより親しみのある店にしていきます」と話しています。