北九州市立霧丘小学校から今年もメッセージ


(2019/03/12)印刷する

 「朝倉市の方へ 明日へと 未来へと」と題し、87枚のメッセージカートが貼り付けられた大きな紙が財団に届きました。北九州市立霧丘小学校(隂平実校長、児童547人)が毎年、6年生に書いてもらっているメッセージです。過去には東日本大震災や熊本地震の被災地に向けたメッセージでしたが、昨年と今年は、同じ福岡県内で発生した九州北部豪雨の被災地・朝倉市の人たちを励ますメッセージです。

 「1年たちましたが、元気にしてますか?」「今もずっと覚えているあの時の悲しみ」「私たちが力になれることがあれば一生けん命します」「もとどおりにもどるまで時間がかかるかもしれないけどがんばってください」……。今回のメッセージは、災害から時間が経ってもなお、被災者に優しく寄り添おうとする気持ちを表したものが多くみられました。

 霧が丘小学校は東日本大震災の後、集めたベルマーク預金をすべて友愛援助に寄付し続けています。PTAは子どもたちや地域の方に向けてベルマーク運動の目的や、集めたマークは被災地への寄付に使うことを説明して協力をよびかけています。今年も2月に財団に友愛援助の寄付申込書が届き、そこに、このメッセージが同封されていました。

 同校の上野浩昭教頭に聞きました。カードは、学級活動の時間に子どもたちに書いてもらったそうです。「災害に対し、自分たちがいまできることは何かを考えていくことは、人と人とのつながりを大切にしていく上で、とても大事な学習になりました」

 カードをまとめたPTAベルマーク委員会の村岡直美委員長は、表題を「明日へと 未来へと」とした理由を「復興に向けて本当に頑張っている方に『頑張って』では失礼だと思い、違う言葉を使いました」と話してくれました。そこには、子どもたちのメッセージとも共通する、被災地に優しく寄り添おうとする姿勢が表われています。「純粋な子どもたちのメッセージを受け取ってもらえたら幸いです」

 メッセージは、財団から朝倉市立杷木小学校に送りました。被災した杷木地区の4つの小学校が統合して昨年4月に開校した学校です。もともと統合の予定でしたが、塚本成光校長によると、被災したことで学校の工事も遅れ、また地域としても、まだまだ復興の途上にある状態だとのこと。でも、子どもたちはようやく新しい環境に慣れ、笑顔も増えてきているそうです。塚本校長はメッセージについて「ありがとうございます、子どもたちにも見てもらえるようにしたいです」と話してくれました。

リンク

「朝倉市の方へ、復興頑張って」と81枚のカードメッセージ⇒こちら

北九州市立霧丘小から「熊本被災校への応援メッセージ」⇒こちら

北九州市立霧丘小学校から財団に「東日本大震災 被災校への応援メッセージ」⇒こちら

九州豪雨被災地ルポ⇒こちら

九州北部豪雨、被災2校に備品⇒こちら

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