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<岩手県花巻市立笹間第二小学校>
宮沢賢治の故郷として知られる岩手県花巻市の南端に、市立笹間第二小学校があります。8月8日、灼熱の太陽は、東北地方にも手加減なく照りつけ、気温はうなぎ上り。それを学校の周りの緑が和らげてくれていました。笑顔で迎えてくれた堀合範子校長は「この辺は自然が多くて、子供たちは伸び伸びと成長しています」と話してくれました。
夏休み中でしたが、19人の児童が自主参加、その上、10数人の父母が講習会の様子を見ようと、体育館に来てくれました。
財団から「この一輪車講習会は、運動に参加している全国2万8000のPTAからの贈りものです。充実した時間を過ごして、技術の向上に役立ててください」と、趣旨を説明。この後、何度も全国大会で優勝してきたインストラクターの成田美香子さんと干場明日美さんによる模範演技が始まりました。
直進、片足走行から始まり、タイヤ乗りや片足タイヤ乗りと、だんだんと難度が高くなっていくと、「うわー、すごい」と、歓声が上がりました。
さらに、横乗り、蹴り上げ乗車で、拍手。連続スピン、片足スピン、ジャンプスタンディングなどさらに高度な技になっていくと、体育館は盛んな歓声と拍手に包まれました。
この後、1年生5人のグループと2〜6年生14人のグループに分かれての実技指導。乗れなかった1年生は何度も転びながら、チャレンジ、やっと数メートル走れるようになって、見学していた先生やお母さんたちから拍手。2〜6年生は手をつないで円を描くチームプレー。ひとりが失敗すると、バタバタと倒れる難しい演技でしたが、全員心をひとつにして見事な円を描きました。
約2時間の講習会の終了時には、全員汗びっしょり。しかし、目に見えて上達して、みんなの顔に充実感があふれていました。
成田さんと干場さんは、全員の一生懸命さに感心。「普段から、上級生が下級生の面倒をよく見ている」という堀合校長の言葉通り、チームワークのよさが目立ちました。「お互いがしっかりと手を握り合っている姿に思いやりが見て取れました。素晴らしかった」と成田さんと干場さん。
笹間第二小は、毎年5月に地区の住民と一緒に運動会を開いており、児童の一輪車の演技は、人気が高いそうです。一層レベルアップした演技に、いっぱい拍手が送られることでしょう。
<宮城県栗原市立萩野第二小学校>
萩野第二小学校のある栗原市は、宮城県の北西部にある築館町や金成町、若柳町など10町村が2005年4月に合併してできました。人口は約8万人、面積は804平方キロと、宮城県内で最大の田園都市になっています。学校は、岩手県境に近い金成地区にあります。8月9日、前日の花巻市立笹間第二小学校に続いて訪問しました。10数年前に建てられたという校舎は、メルヘンチックな造りで、子供たちの元気な歓声が響き渡っていました。
「うちの子供たちは一輪車が大好きで、今日の日を楽しみにしていたんです」という佐藤博校長の言葉通り、34人の児童たちは一輪車大好き。
休み時間も一生懸命練習、乗れない後輩に先輩が教えたり、日々の積み重ねが、着実に実を結んできたようです。毎年開かれる宮城県の一輪車競技大会では、昨年も総合で優勝、14連覇を達成しました。
この学校でも、成田美香子さんと干場明日美さん、二人のインストラクターが模範演技をした後、うまく乗れないグループと上級グループに分かれての指導が始まりました。
みんな目がキラキラ輝いて、「上手になろう」という気持ちが伝わってきました。
東北地方も連日30度を超え、体育館の中は、蒸し風呂のような暑さでしたが、みんな時間の経つのも忘れて、練習しました。「こんなに短い時間でもすぐにうまくなるんだ」と、驚くほどの上達ぶりに、先生やお母さんたちも盛んに拍手を送っていました。
講習会が終わった後、体育館の出入り口に全員が一列に整列、成田さんと干場さんに感謝の気持ちをこめて握手と拍手で、見送ってくれました。
<岩手県一関市立津谷川小学校>
宮城県気仙沼市と栗原市に隣接した岩手県一関市の東端に、市立津谷川小はあります。最も近いJRの千厩駅まで車で20〜30分はかかります。熊谷正校長は、この小学校の卒業生で、熊谷校長が通学していたころは、300人を超える児童がいたそうです。それが、過疎化と少子化の中で、どんどん減り続け、現在の児童数は33人になっています。
津谷川小は、今回の一輪車講習会東北コースの最後。
8月10日も相変わらず猛暑が続いていましたが、みんな元気いっぱい成田、干場両インストラクターを待っていました。
児童のうち24人が、補助なしで乗れますが、全員が補助なしで乗れるようになると共に、もっと技術アップをして、運動会で素晴らしい演技を披露するのが、ひとつの目標だそうです。
みんな目を輝かせながら、練習が始まりました。乗れない子は、成田さんに補助してもらいながら、何度もチャレンジ。乗れる子は、干場さんに指導を受けながら2人で手をつないでの走行、さらに人数を増やして円を描いたりと、レベルアップ。この間、干場さんは、座席が高い子や低い子がいるのを見つけ、「座席はおへその高さぐらいがいいのよ」と話しかけて、調整もしていました。
そうしているうちに、近くにある保育園の園児10数人が飛び入りで見学。お兄ちゃんやお姉ちゃんの練習を熱心に見つめていました。そして、干場さんの模範演技が始まると、盛んに拍手を送っていました。
約2時間の練習が終わるころには、めきめき上達、お互いが手をつなぎあう高度な技にも挑戦、体育館に大きな輪ができるようになりました。
(2007/8/27-1)
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