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新学期入り早々の9月10日から4日間、徳島、高知で一輪車講習会が開かれました。インストラクターは小山美由紀さんと浮谷香織子さんです。残暑厳しい吉野川をさかのぼり、高知まで、汗だくになった子どもたちの歓声が体育館に響きました。
【徳島県由岐町・阿部(あぶ)小(車田マサ子校長、15人)】
太平洋の荒波が洗う紀伊水道の岬に抱かれた小さな漁港にあります。由岐中学校阿部分校との併設校です。今年はついに新入生がゼロでした。15人全員集合の体育館は、世界大会でメダルを総なめにしたこともある小山さんの模範演技にまず度肝を抜かれます。沈黙勝ちの子供に向かって小山さんは「技を覚えるには失敗が必要です。大切なのは失敗を恐れず、繰り返すことです」と話します。身構えていた子どもたちも納得顔。乗っては転び、そして起き上がり、また転びと、失敗を楽しんでいました。
【徳島県美郷村・中枝小(板東恭校長、16人)】
ゆったりと流れる吉野川、別名四国三郎の中流から山間に入った美郷村はホタルの里で有名です。一時は環境破壊で姿を消していましたが、36年前、同校が中心となった保護活動で復活しました。講習会はまず,リズム感あふれる浮谷さんによる模範演技を楽しんだ後、サドルの前後、高さの調整、空気圧の点検といった基礎講座。我流になり勝ちな乗り方の矯正で、見違えるように上達していきます。横倒しの状態から蹴り上げで乗車するワザをマスターしてVサインする児童に、見守る先生方から大きな拍手が起こりました。
【徳島県山城町・政友小(嵩原(たけはら)彰校長、29人)】
山城町は四国のヘソ、阿波池田市からさらに吉野川をさかのぼり奇勝、大歩危(おおぼけ)、小歩危(こぼけ)を抱える観光の町です。ここも過疎化、高齢化の波に洗われています。嵩原校長の発案で今年は「おじいちゃん、おばあちゃん参観日」を設けました。世代を超えた交流は好評でした。
講習会には隣といっても車でひとっ走りですが、河内小(松田功校長)から8人の児童も参加しました。「めったにない機会ですから、是非にと参加しました」と松田校長。嵩原校長も「とにかく一流のワザを子供たちが見ることが大事なのです。その感動から自然に学び取ります」と講習会の意義を説明します。
【高知県葉山村・白石小(倉橋政広校長、41人)】
高知市から西へ50キロ、愛媛県境の山あい。10年前に建てられた木造校舎が自慢です。地元産の材木を使い、コンクリート造りでは味わえない昔懐かしい雰囲気です。体育館には和太鼓がズラリ。地元伝統の津野山神楽のリズムを受け継ぎ、各地で披露しています。同校の運動会の目玉はこの和太鼓の演奏と一輪車なのです。校区挙げてのイベントになる運動会は、子どもたちの1年間の成長振りを示す絶好の機会です。それだけに意気込みもかなりのものです。子どもたちから難易度Cのワザのリクエストが相次ぎ、インストラクターもてんてこ舞い。時間超過の講習会のあとも、運動会めざして校庭で集団演技に取り組んでいました。
(2002/9/19)
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