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大型水槽で津波のすごさ観察

波がテーマの理科実験教室開催    富山県・久目小で堀込さん 被災体験も交え

 富山県氷見市の久目(くめ)小学校(米田典子校長、52人)で1月12日、「実験名人ベルマーク教室」が開かれました。講師は、昨年3月の東日本大震災で、当時住んでいた宮城県石巻市の自宅を津波で流された元高校教諭の堀込智之さんです。波の動きが分かる手作りの実験水槽を使い、5、6年生計12人に「水波の不思議と津波の恐ろしさ」を伝えました。

堀込さん手作りの実験水槽で、いろいろな波を起こして見せました
 久目小は、寒ブリで名高い氷見の海から直線で約10キロの山あいにあり、標高は25メートルほど。日常的に津波を意識しているような地域ではありませんが、子どもたちが将来、海の近くに住む可能性も考え、津波の恐ろしさや早期避難の重要性を知ってもらおうと今回、子どもたちも小型の実験水槽で波を起こし、観察しましたベルマーク実験教室開催を申し込みました。
 堀込さんはまず自分が津波で被災したことに触れ、実験教室を通して、津波のすごさや津波をどう見るかを知ってほしいと子どもたちに語りかけました。
 次いで、実験水槽の端に置いた板を動かして人工の波を発生させ、水面からの深さや岸からの距離によって波の伝わり方や水の動きが異なることを確認しました。板の動かし方で波が変わること、両端から波を起こした場合の重なり具合など、水槽の中で次々と変化する波の動きに、子どもたちは興味津々でした。
 子どもたちの理解を深めるため、実験の合間には波の動きを解説する映像を流しました。また、子どもたち一人ひとりに小型の実験水槽を渡し、自分で作った波の動きを自分の目で確認させていました。
 続いて大型水槽に津波を発生させる装置を入れ、疑似津波の観察です。斜面を襲う津波と水の動き、海に山がせり出したV字谷を津波が襲った場合の波の高さなど、地形によって津波がどのように変化するかを確認しました。
最後に堀込さんを囲んで記念撮影をしました=いずれも富山県氷見市の久目小学校で また、東日本大震災による津波の映像を流し、「津波の場合は、一刻も早く安全な高い場所に逃げることが大切で、遅れてはいけない」と念を押しました。
 質疑応答で、子どもたちから「高波と津波の違いは?」「東日本大震災の津波は3回目が大きかったそうですが、4回目、5回目はどうだったのですか」などの質問が出て、堀込さんは「高波は高い波だが、津波は高いだけでなく流れが強く被害が大きくなる」「何回目の波が強いかは、海底がどう動くかによってそれぞれ違う。今回は3回目が強かった」などと答えていました。
 子どもたちは「波にいろいろな種類があることが分かった」「波の形がおもしろかった」などと感想を述べ、堀込さんにお礼を言いました。最後に全員で記念撮影をして、2時間に及ぶ実験教室の幕を閉じました。

《写真上から》
・堀込さん手作りの実験水槽で、いろいろな波を起こして見せました
・子どもたちも小型の実験水槽で波を起こし、観察しました
・最後に堀込さんを囲んで記念撮影をしました=いずれも富山県氷見市の久目小学校で

(2012/01/17)

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