協賛会社インタビュー⑩ キユーピー


(2015/04/02)印刷する

キユーピー株式会社
 社会・環境推進部 課長 菅野勝美さん
 社会・環境推進部 課長 谷田貝修さん

  

 ベルマーク運動協賛会社へのインタビューシリーズ「私の会社とベルマーク」。10回目は、キユーピー株式会社です。ベルマーク運動には1960年から協賛され、2011年からは、東日本大震災被災地の学校や子どもへの大規模な支援をされています。今回は、社会・環境推進部の課長・菅野勝美さん、同・谷田貝修さん両課長にお話を伺いました。(聞き手・海野哲生、写真・朝日教之)

  

伝えたいのは、「食の楽しさ、大切さ」

  

――1925年に発売開始されたキユーピーマヨネーズが、今年2015年に90周年を迎え、CMやキャンペーンなどを展開されています。CMの「いつも新しく いつもスタンダード」というフレーズは、キユーピーマヨネーズを表す言葉にぴったりで、とても印象的です。このCMやキャンペーンを通じて、あらためてお客様に伝えたいことはおありですか。

  

社会・環境推進部 課長 菅野勝美さん

 90年の間、絶えず改良を続けて、いつの時代にも、お客様に喜んでいただきたい。そんなキユーピーマヨネーズであり続けたいと思っています。また、野菜をもっと楽しく、もっとたくさん食べていただきたい。そして食べることの大切さをこれからもお伝えしたいと考えています。健康な体作りには、野菜も含め好き嫌いなくバランスよく食べることが必要だよと伝えたいです。そして、すべての子どもに“野菜をもっとおいしく食べてほしい”“野菜をもっと好きになってほしい”と願っています。

  

――食の楽しさや大切さを伝えるため、長年にわたりマヨネーズ教室や、工場見学など、様々な活動をされています。

  

 マヨネーズ教室では、私たち従業員が先生役になり、まずは、講義とDVDで野菜やマヨネーズについて勉強します。それから、自分たちでマヨネーズを作り、最後に作ったマヨネーズを野菜で試食します。身近で食べなれたマヨネーズを自分で作り、そのマヨネーズで野菜を食べてみると、野菜の美味しさに気付いたり、食べ物への興味のスイッチが入ったりします。こんなことから、食の楽しさ、大切さを知ってもらおうと考えています。

  

――楽しくにぎやかな光景が目に浮かびますね。

  

 はい。マヨネーズ教室では、3人のグループで、マヨネーズを手作りします。マヨネーズは不思議なものです。混ざらないはずの原料の油と酢が、卵黄を加えると、混ざり合います。乳化といいますが、そのようなマヨネーズの不思議やヒミツを体験しながら、学んでいくというのも、楽しさの一つです。いくつかのグループに分かれて、それぞれマヨネーズを作りますが、用意した油・酢・卵黄はそれぞれ同量でも、材料の混ぜ合わせ方によって、グループごとにいろいろなマヨネーズが仕上がるのも面白く、盛り上がります。

 自分で作ったマヨネーズですから、愛着が生まれますが、子どもたちの中には、野菜嫌いな子がいます。キュウリなどの野菜を食べるのをためらっていると、周りの友だちの「美味し~い!」や「頑張って食べてみなよ」の声が聞こえてきます。その声に励まされて、目をつぶってガブっと嫌いな野菜をほおばってみると、意外と食べられる。「なんだ、キュウリっておいしいじゃん」と笑顔で食べ終わる。

 みんなとわいわいやって、半泣きになってもいつの間にか笑顔で楽しく食べられる。「食べることって、楽しい。嫌いな野菜も食べられた」という体験や自信を通して、多くの子どもに食べることの楽しさや大切さを知って欲しいと思っています。

  

――マヨネーズ教室は、被災地の学校でも開催されたそうですね。

  

被災地の学校で開催されたマヨネーズ教室の様子

 はい。今年は1~2月に宮城県内の6校で開催しました。あらためて、食べることの楽しさをお伝えし、またマヨネ-ズなど食べものの素敵な魅力をお伝えしたくて開催しました。マヨネーズ教室で講師をつとめるのは、社内認定制度「マヨスター」に認定された従業員です。他の地域で開催するマヨネーズ教室とかわらず、子どもたちが、とても生き生きとした表情で、楽しく学んでもらえたという話を聞いています。

  

――50年以上続けている工場見学についてもおうかがいします。ここまで力を入れるのはなぜですか。

  

 私たちは、「オープンキッチン」と呼んでいます。これは、工場は家庭の台所の延長と考えているからです。お客様に安全で安心な商品をお届けできるように、お母様と同じ気持ちで商品を作っている姿をご覧いただいて、キユーピーの考え方やものづくりへの想いを知っていただくきっかけになれば、と思っています。

 そのような想いから、オープンキッチンを大切にして、1961年から50年以上、お客様にご見学いただいてきました。その想いは、これからも変わることはありません。

  

「未来の希望」に、3年間で9,798万円支援

  

――さきほど、被災地でのマヨネーズ教室のお話を伺いましたが、東日本大震災から約半年後の2011年8月、過去に例を見ない大規模な支援を発表されました。2011年9月からの約3年間で、全国の学校が集めたキユーピーのベルマーク点数(1点=1円)の3割にあたる金額を、被災地の学校、こどもへの支援として寄付するというものです。

 震災直後、復興にむけ1億円の義援金や、おかゆ24,000食、介護食6,000食、ベビーフード7,000食を緊急支援物資として届けられました。そのうえで、さらにベルマークを通じた支援をするということに、御社の震災復興に対する強い思いや願いがあらわれています。あらためて、御社独自の支援に加えて、ベルマークを通じた支援をしていただくことになった経緯などをお聞かせいただけないでしょうか。

  

 私たちのグループは、東北に生産拠点があり、営業拠点もあります。グループとして大変お世話になっています。また、東北出身の従業員、東北で仕事をしてお世話になった従業員もたくさんいます。お世話になっている東北への恩返し、私たちのグループができることについて考えました。

 復興には長い時間がかかります。継続的にできることが大切だと考えました。そして、多くの方に公平にできることは何か。「長い時間がかかる」ということは、「これからの日本を、被災地の復興を担っていくのは子どもたち」ということを意味するとも考えました。

子どもたちは、「未来の希望」です。その子どもたちの「教育に関わる」ことでお手伝いができないか、そのような議論の結果、教育支援に実績があり、1960年以来お付き合いさせていただいているベルマーク財団さんを通じて支援することはできないかと相談し、ご快諾をいただいて支援がはじまりました。

  

――その支援ですが、2014年8月までの3年間で9,798万円にものぼりました。財団は、その3年間で1,188校に3億7,240万円相当の支援をしましたが、この約3割が御社からの寄付です。学校の設備品だけでなく、部活動で遠征する際のバス費用などの支援をし、被災校からたくさんの感謝やお礼の声が届けられました。

  

 お役に立てたということが何よりうれしいです。被災地では、物資が足りないから何かを贈ろうと考えるのは自然なことで、被災直後はそれが必要です。しかし、復興が進むにつれ、自分の学校のグラウンドや体育館が使えないので、隣町のグラウンドなどで課外活動をする移動費用に困っているということを知りました。その支援ができ、お役に立てたことが良かったと思うのです。

  

――当初の予定通り、御社の支援は2014年8月をもって一つの区切りとしたものの、2014年9月から2年間、引き続き支援を続けてくださることになりました。すでに3年間で、1億円近い援助を達成したにもかかわらず、さらに被災地支援を続けてくださることになったのはなぜでしょうか。

  

 昨年、私たちキユーピーの社員が、ベルマーク財団さんが行っている被災地での支援活動のご説明を聞かせていただきました。先ほども話しましたが、備品はだいぶ揃いつつあり、最近では、課外活動のために利用する交通費の支援などに、私どもの寄付をお役立てていただいているというお話に、被災地の現実を見た思いがしました。

 そこで改めて、震災の復興には、時間がかかるということ、教育の現場には支援活動がさらに必要だと考え、引き続き支援をさせていただくことにいたしました。

 寄付もさることながら、自分たちも被災地に入って活動しようと考えています。

 たとえば、被災した小学校にお伺いして食に関わる大切なことをお伝えていくなどのお手伝いができればと思っています。

  

――今後も被災地に効果的な支援ができるよう、財団も取り組んでまいります。また、新商品の紹介など含め、今後もさらにお役に立てることを増やせるよう取り組んでまいりたいと考えていますが、御社からベルマーク運動、財団へのご要望はおありですか。

  

 1960年からのベルマーク財団さんと私どものお付き合いが始まるきっかけは、「すべての子どもに等しく、豊かな環境のなかで教育を受けさせたい」というベルマーク財団さんの理念に共感してのことだと聞いております。被災したり、へき地であったりと子どもたちの環境には厳しいものもあると思いますが、すべての子どもたちには等しく未来があり、その未来で自分が果たす夢を持っています。その夢が果たせるようにしてあげることが私たちの責務ではないかと思うのです。そのための息の長い助成活動をお願いします、ということが1つ目です。

 また、被災地の状況を考えると、被災校での「マヨネーズ教室」では、フォローできないところも出てきます。今まで応援してくださった方々への恩返しのためにも、地域コミュニティーへの支援など広い範囲への支援活動を一緒に進めていただければ、ということが、2つ目のお願いです。

  

――ウェブサイトや様々な資料で、御社の社会活動などを紹介する項目では、ベルマーク運動について最初に紹介されているということがほとんどです。日本人なら、誰もが一度は目にしたことのある「キユーピーのベルマーク」ですが、1960年から、半世紀以上も協賛をしていただいています。財団もこれまで同様、地道な社会貢献活動を続けるだけでなく、御社をはじめ協賛会社の期待を超えられるよう取り組んでまいります。今後ともよろしくお願い申し上げます。

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