協賛会社インタビュー⑨ あいおいニッセイ同和損害保険


(2015/02/18)印刷する

あいおいニッセイ同和損害保険株式会社
  商品企画部企画グループ担当課長・澤田剛さん
  経営企画部広報室担当課長・野尻智津香さん
  営業企画部市場開発室・西岡邦子さん


社員ぐるみで寄贈マーク収集、被災校支援743万点


 ベルマーク運動協賛会社へのインタビューシリーズ「私の会社とベルマーク」。9回目は、あいおいニッセイ同和損害保険株式会社です。2000年から協賛されています。ベルマークを通じた社会貢献活動や、保険商品の差別化などについて、商品企画部企画グループ担当課長・澤田剛さん、経営企画部広報室担当課長・野尻智津香さん、営業企画部市場開発室・西岡邦子さんのお三方にお話を伺いました。 (聞き手・海野哲生、写真・朝日教之)


被災校にベルマーク寄贈 3年間で743万点


――御社にインタビューを今回お願いした理由のひとつは、2011年から取り組んでいらっしゃいます、東日本大震災の被災校にベルマークを贈る大規模な活動です。どういうきっかけだったのでしょうか。


 2000年から自社の保険商品にベルマークをつける協賛会社としてベルマーク運動に参加しています。また、2011年1月には、全社でマークを収集する活動も始めました。東日本大震災後は、被災地域の学校にマークを寄贈して、復興支援に取り組んでいます。


あいおいニッセイ同和損保 (左から)広報室の野尻智津香さん、商品企画部の澤田剛さん、 営業企画部の西岡邦子さん

――2011年から3年間で、被災73校に、なんと743万点ものベルマークを寄贈していただきました。なかなか収集できない点数です。どのように集められているのですか。


 東京の本社はもちろん、日本全国の支社や代理店に、オリジナルのベルマーク収集BOXを置き、家庭からマークを持ち寄るなどして集めています。また、社内だけでなく、お客さまや地域の皆さまにも声をかけ、当社の活動に賛同してくださる多くの方々にご協力いただいているほか、「地域AD倶楽部」の会員企業にも、「ベルマークサポーター」となって、収集にご協力いただいています。社内外で当社の収集BOXを置いていただいていますので、合計すると相当な数になると思います。


――地域AD倶楽部とは、どういうものですか。


 当社は創業以来、行動指針の一つに「地域密着」を掲げており、これを具体化するために作った仕組みが、「地域AD倶楽部」です。地域AD倶楽部では「情報提供」「企業交流」「地域貢献」の三つを柱として、地域の皆様のお役に立つ活動を行っています。ADは、あいおいニッセイ同和損害保険の意味です。北海道AD倶楽部から九州AD倶楽部まで、全国に15ある地域AD倶楽部が、各地域でセミナーや異業種交流会、防災防犯・環境保全、各種チャリティーを企画開催したり、サイトやメールニュースにより、地域に密着した情報やビジネス情報を提供したりしています。2013年度は新たに5,000社を超える皆様に地域AD倶楽部に参画いただき、総会員数も20,000社を突破しました。

 この地域AD倶楽部で、会員の皆様にベルマーク収集の協力を呼びかけ、賛同いただいた企業に、「ベルマークサポーター」になっていただいています。サポーター企業には、当社オリジナルのベルマーク収集BOXを提供し、集めていただいたベルマークを当社の営業社員が回収し、社内で仕分けをしています。


――なるほど。そのように大規模な取り組みになると、点数の取りまとめに苦労されることも多いのではないでしょうか。


 はい。現在は年5回の締め切りを決めて、本社広報室で取りまとめています。それぞれの職場で、まず、集めたマークを協賛会社ごとに仕分けてから広報に送ってもらっています。


楽しく集計する仕組みで、多数の社員が集計に参加


――あらかじめ会社ごとに仕分けしてから本社に送るとはいえ、その後の点数集計は非常に大変な作業です。それも、3年間で743万点。具体的にどのように集計されているのですか。


 以前は、年に数回、本社などで仕分け会を開催し、大勢の社員が同じ時間、同じ場所に集まって集計作業をしていました。広い会場を確保しなければならず、また、時間と場所が決まっているため都合が合わないという声や、遠方からの参加は難しいという問題がありました。そこで、作業をしてくれる社員の都合に合わせて、自由に参加できる良い方法はないか、もっと参加しやすい社会貢献活動の場を提供できないかと考え、昨年4月から、「自宅で家族でベルマーク仕分けプロジェクト」と銘打つ企画を立ち上げました。


プロジェクトに協力してくれた社員に送られる集計キット

――詳しく教えてください。


 このプロジェクトに「参加したい」と手を挙げてくれた社員にベルマークを預け、自宅に持ち帰って集計をしてもらうというものです。協力してくれる社員には、「仕分けキット」を送ります。数時間で集計できる程度のベルマークと、作業方法をイラストで説明したパンフレットのほか、集計袋や小さなベルマークを識別するためのルーペなどが入っています。それぞれの自宅で、好きな時間に仕分け作業ができるので、子どもも加わって家族みんなで集計している人も多いようです。



――協力してくださる社員の方は、どのくらいいらっしゃるのですか。


 昨年4月を初回に、これまで4回募集しました。毎回、抽選になるほどの応募があります。子どもの夏休みの自由研究にしたいという声もあり、なかにはリピーターになって毎回応募してくれる社員もいます。このプロジェクトを企画したときは、募集しても手が挙がるのかと心配でしたが、とても好評で、アンケートを取ると、「良い経験ができた」「楽しかった。またぜひやりたい」「ベルマークの仕組みがよく分かった」という感想が多く寄せられます。仕分けはもちろんですが、ベルマークの意義や被災地支援について、改めて考えてもらう機会にもなっていることを、嬉しく思います。


ベルマークサポーターに配布されるベルマーク収集BOX

――このような見た目に楽しい仕分けキットが手元に届くと、作業もはかどりそうですね。たくさんの方々の手によって収集・集計されたマークを被災校に寄贈されているのですね。


 被災校に現地の社員が直接伺って、寄贈式をやらせていただくこともあります。また、寄贈した学校のお子さんからお礼のお手紙をいただくこともあり、励みになります。ベルマークの集計結果や寄贈については、社内イントラや広報室発行の社内報などで社員に知らせています。



ベルマークで差別化 商品力高める


――ベルマークがついている御社の保険商品についてもお聞かせください。さまざまな保険商品にマークをつけてくださっています。


 これまでは、主に個人のお客様向けの保険、たとえば個人がお持ちのお車やお宅など向けの保険にベルマークをつけてきました。そして数年前からは、10台以上のお車をお持ちの法人向け自動車保険にも付帯しています。法人向けの自動車保険にマークをつけてから、「ベルマークをきっかけに契約をいただくことができた」という報告が上がってくるようになりました。


――どういうことですか。


eco保険証券*を選択した顧客に送付されるハガキ(部分)。eco保険証券の選択によりさらにポイントが追加される

 当初、そのような報告があっても、半信半疑でした。一つのケースを見ますと……もともとベルマークを集めていたお客様である企業に保険商品を提案した折、活用していただきたいと当社の収集BOXを差し上げ、保険にもマークがついていることを紹介したところ、最終的に契約に至ったという例がありました。

 保険商品を提案する際に、価格や補償内容をお伝えするのは当然ですが、プラスアルファで、ベルマークがついていること、ベルマーク収集を行っていることを知っていただき、差別化につながったようです。商品力を高めること、他社との差別化をはかることにベルマークが役に立つと、お客様から気づかせていただいたわけです。今では、ベルマークをきっかけにして契約に至った例などの情報を社内で共有しています。


――それは、良かったです。


 現在は、タフシリーズという個人向けの保険を中心にベルマークがついていますが、今後はマーク対象商品の範囲をさらに広げ、タフビズシリーズという法人向けの保険や、従業員の方のケガなどを補償する業務災害補償保険にもつけていく予定です。


――対象商品が拡大されるのは本当にありがたいことです。ベルマークの活用が協賛会社のお役にたつことに一層つながるよう、これからも教育支援事業やベルマーク運動そのものの周知活動を進めてまいります。今後ともよろしくお願いいたします。

 

*紙の保険証券の送付を省略し、顧客にパソコンで契約内容を確認いただく仕組み。

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