学校訪問


達成校目次

★ 600万点達成校を訪ねました!

兵庫県西宮市立広田小学校 26年前購入したジャンボ滑り台が活躍

★ 400万点達成校を訪ねました!

秋田市立飯島小学校 参加者増へ「活動の場は、懇親の場」PR
千葉市立こてはし台小学校 仕分けや集計は毎月、お手伝いも応援
横浜市立並木中央小学校 仕分け、集計には30人もの応援
兵庫県尼崎市立大庄小学校 仕分けは学校、集計は自宅で作業
鳥取県倉吉市立成徳小学校 仕分けは昼と夜、お手伝いの希望も多く

★ 300万点達成校を訪ねました!

埼玉県越生町立越生小学校 情報交換しながら仕分けや集計作業
横浜市立常盤台小学校 郵便局や大学、病院に回収箱
奈良市立富雄北小学校 児童見守りの合間に保護者が仕分け
長崎県長与町立長与南小学校 3グループで作業し、効率よくスピード化

★ 200万点達成校を紹介します!

宮城県岩沼市立岩沼南小学校

600万点達成校を訪ねました!

26年前購入したジャンボ滑り台が活躍

兵庫県西宮市立広田小学校
ベルマークの仕分け作業をするPTAの保護者
 兵庫県西宮市立広田小学校(上月啓史校長、945人)のベルマーク収集点数がベルマーク運動に参加(1967年)以来の累計で600万点を超えました。600万点達成は県内18校目で、ベルマーク預金により26年前に買った直線ジャンボ滑り台が同校名物として今なお健在です。
名物の直線ジャンボ滑り台。26年前にベルマーク預金で設置されました ベルマークを担当するのはPTAベルマーク委員の西田満子さんと伊藤真澄さん。両委員のもとにベルマーク仕分けのお手伝い係りがクラスから5人選ばれます。同校PTAでは1年に1回、保護者が何かのお手伝いすることになっています。
 回収、仕分けは学期に1回。児童が持ち寄った回収袋を担任が職員室の回収箱に入れておきます。ベルマーク委員はこれを集めて、9テーブルに分けます。お手伝い係りは企業別の番号がふられたカップラーメンのケースに入れていきます。そのあと、2人1組で点数別に分け計算し数字を記入、整理袋に入れます。このあとは委員が最終集計し送り状に記入し発送します。お手伝い係りは仕分けだけで、マークのカットは保護者に切って出してもらっています。
 名物の直線ジャンボ滑り台は1984年にベルマーク預金で購入しました。その横に3年後、設置されたS字ジャンボ滑り台とともに長年、「広田小の顔」として活躍しています。ジャンボ滑り台は、傾斜地に建つ同校の特色を生かしたものです。校舎と運動場の間の傾斜に滑り台のほかにスタンドもあります。
坂道にあり広い学区全域を網羅した地図=いずれも西宮市の広田小で 広田小は保護者と地域の方によるボランティア活動が盛んです。登下校の安全パトロールや昔遊び、昔の暮らしの指導、クラブボランティアではクラブ活動を支えています。お手洗いに楽しい絵を描いた学校美化ボランティア、読み聞かせなどの図書ボランティアなどもあります。住田和子PTA会長は「子どもたちを地域で育んでいこうという姿勢、意識、連帯感の醸成があってのこと」と話しています。

《写真上から》
・ベルマークの仕分け作業をするPTAの保護者
・名物の直線ジャンボ滑り台。26年前にベルマーク預金で設置されました
・坂道にあり広い学区全域を網羅した地図=いずれも西宮市の広田小で

400万点達成校を訪ねました!

参加者増へ「活動の場は、懇親の場」PR

秋田市立飯島小学校
感謝状を手にする山平弥江子・総務部長(左)、斎藤しのぶPTA副会長。後ろに菅原琢哉PTA会長、桜田久美子PTA会計監査員 秋田県の秋田市立飯島小学校(斉藤英樹校長)が、47年がかりの取り組みで、ベルマーク累計400万点を達成しました。
 ベルマーク活動は、PTA総務部の38人が取り組んでいます。執行部役員(任期不定)のPTA副会長・斎藤しのぶさん、総務部長・山平弥江子さんと、1年生から6年生までの全18学級から2人ずつ選ばれた36人のお母さん達(任期1年)で構成されています。
 ベルマーク収集は6月、9月、10月、12月、3月の、基本的に1日に行われます。収集日が近づくとPTA広報紙、学校だよりで協力を呼びかけます。当日、子どもたちは、あらかじめ配布を受けた「ベルマークくん袋」に入れて持参し、各学級ごとにまとめ、生活科室へ届けます。
 総務部のお母さん方が作業するのは7月、11月、2月の3回。午前9時30分に生活科室に集まり、協力会社別にマークを仕分け、集計します。これに先立ち、児童保護者447世帯に参加を呼びかけていますが、出席者は毎回20人程度といいます。
外は雪。プレーホールで、ベルマーク預金で購入した鉄棒などで遊ぶ児童たち
 「参加人数が少ないのは仕方ありませんね。仕事をお持ちのお母さんもいるでしょうし、PTA活動自体を面倒と思っている人もいると思います。それにベルマーク作業は細かくて大変と、敬遠されがちです。そこで私たちは、なごやかで楽しい場づくりに腐心しています。負担を軽くして、手数を少しでも省けるよう努力を重ねています。作業も整理しきれなければ、次回へ回すことにして、12時にはおしまいにします。ベルマーク活動の場は、お母さん同士の懇親の場なのね――ということを多くの人に知ってもらい、参加の輪が広がればと思っています」と、総務部長の山平さんは話します。
3年生以上の各教室は廊下の仕切りが外され、「分け隔てなく」の実践=写真はいずれも秋田県秋田市飯島鼠田(ねずみだ)の飯島小学校で 活動の成果で、児童が使う掃除機(カーペット敷きの廊下がある)、鉄棒、PTA活動のためのパソコンとシュレッダーなどを購入してきました。
 飯島小学校は、1875(明治8)年創立で、134年の歴史があります。校舎は小高い丘の上に、2000本はあるという松の林に囲まれて建っています。斉藤校長や菅原琢哉PTA会長の話によりますと、付近一帯は昔、雄物川(おものがわ)の扇状地でした。ところが、平安前期の天長7(830)年、この地方に起きた地震の影響で川の流れが変わり、陸地になりました。その後、一帯は植樹され防風林とされてきたいきさつがあり、松林はその名残とのことです。
 「上級生も下級生も分け隔てなく」の教育方針のもと、3年生以上の教室は廊下を仕切る壁がありません。秋田県内では数少ない取り組みとのことです。また、560人の児童が学ぶ飯島小学校はスポーツも盛んです。なかでも6人制ラグビーは、秋田県優勝を果たし、東北大会出場を決めました。
 ところで、飯島小学校の最寄り駅は、JR奥羽本線の上飯島駅です。秋田駅から2つめの無人駅。自動券売り機で切符を買い、降りるときはワンマンカーなので、運転士に切符を渡すか、定期券を見せるかします。駅の形状が変わっています。ホームは線路の真ん中にあるか、両側にあるのが普通ですが、上飯島駅は上りホームと下りホームが踏切道路をはさんで、別々に離れてあります。このため、不案内の児童には注意するようにしているそうです。

《写真上から》
・感謝状を手にする山平弥江子・総務部長(左)、斎藤しのぶPTA副会長。後ろに菅原琢哉PTA会長、桜田久美子PTA会計監査員
・外は雪。プレーホールで、ベルマーク預金で購入した鉄棒などで遊ぶ児童たち
・3年生以上の各教室は廊下の仕切りが外され、「分け隔てなく」の実践=写真はいずれも秋田県秋田市飯島鼠田(ねずみだ)の飯島小学校で

400万点達成校を訪ねました!

仕分けや集計は毎月、お手伝いも応援

千葉市立こてはし台小学校
 千葉市の北端、花見川区にある市立こてはし台小学校(小出育英校長)は近くに2つの大きな団地があって、児童数は990人。市内に120ある小学校の中でトップです。この学校1月の作業は6年のお母さんたちがお手伝いしましたのベルマーク点数が、1973(昭和48)年に参加以来の累計で400万点に達しました。
 PTAの設備委員会がベルマーク活動の中心です。委員は平山紀子委員長はじめ16人います。同小では、収集から財団へのマーク発送までの作業を、夏休みを除き毎月行っています。毎月半ばの収集日に、子どもたちが専用の封筒に入れたマークを持ち寄り、担任の先生に渡します。作業の日に委員が受け取り、校舎4階の多目的室などで仕分けや集計をします。作業には、委員のほかにお母さんたち25人ほどが手伝います。年度初めに保護者たちの意向を聞いて、各クラス5人、学年で25人ほどのお手伝いの名簿ができています。何月は何学年というふうに当番が決まっていて、全員が年に1〜2回はお手伝いすることになっています。作業は、多目的室が空いている日に、午前中2時間ほどかけています。集計されたマークは、その月ごとに財団に送っています。
財団からの感謝状を手にするPTA設備委員会の平山紀子委員長と委員のみなさん。前列に小出喜英校長(右)と江澤祐一教頭
 公民館やスーパー、郵便局にもベル箱を置かせてもらっています。じきにあふれるところもあって、委員がまめに足を運ぶことにしているそうです。
 これまでにボールなどを購入してきましたが、近年では、竹馬が子どもたちにとても好評で、休み時間に楽しんでいるそうです。
 同校では、異学年交流活動を通年で進めています。1年から6年まで30人ほどのグループを作り、読書や遠足、なわとび大会をしたり、給食もいっしょに食べたりしているそうです。
 あいさつ運動も年間のテーマです。児童会の役員が毎朝交代で昇降口に立ち、登校してくる子どもたちとあいさつを交わします。交通安全指導のお母さんや、ボランティアのお年寄り校庭にはサクラの大木が並び、春を待っています=いずれも千葉市立こてはし台小学校でたちにも、元気にあいさつします。
 この学校には、第2校歌があります。18年前に創立20周年事業として作りました。子どもたちがカードに書いた学校の特長をもとに作詞し、作曲しました。「ちょっと自慢のこてはし台」と題し、全校集会や入学式などで歌われます。明るくリズミカルで、歌うと元気が出るそうです。
 ただ、歌に出てくる3匹のヤギはすでにいないなど、中身が実情と違ってきています。「再来年の創立40周年を機に、新しい歌詞を作ろうか、などと話し合っています」と江澤祐二教頭は話していました。

《写真上から》
・1月の作業は6年のお母さんたちがお手伝いしました
・財団からの感謝状を手にするPTA設備委員会の平山紀子委員長と委員のみなさん。前列に小出喜英校長(右)と江澤祐一教頭
・校庭にはサクラの大木が並び、春を待っています=いずれも千葉市立こてはし台小学校で

400万点達成校を訪ねました!

仕分け、集計には30人もの応援

横浜市立並木中央小学校
 横浜市の南端にある金沢区は、鎌倉時代の武家の図書館、金沢文庫や北条氏ゆかりの称名寺などの史跡で知られます。財団からの感謝状を手にする学年学級委員長の境野千津子さんとPTA役員のみなさん。前列左端がPTA会長の小林京子さんもう一つの顔が、20年ほど前にできた海岸埋立地です。マンションや工場が立ち並び、八景島シーパラダイスというレジャーランドもあって、それらを新交通システムのシーサイドラインがつないでいます。
 横浜市立並木中央小学校(酒井宏校長、378人)は、その埋立地にあります。06年に並木第二小と第三小が合併して誕生しました。この学校が、旧小学校時代から引き継がれたベルマークの累積ポイントを400万点の大台に乗せました。
 ベルマーク活動の中心は、PTAの学年学級委員会です。委員は各クラスに1人ずつで13人います。マークの収集と集計、発送は年2回、10月と2月ごろに行います。PTA便りなどで協力を呼びかけ、子どもたちは家から持ってきたマークを昇降口や各クラスに置いてある収集箱に入れます。
 仕分けや集計には、委員のほか、呼びかけに応じた30人ほどのお母さんたちも加わります。子どもたちの作品を天井からのダウンライトが照らしています2時間ほどかけて作業しますが、終わらないことも多く、別の日に委員が集まってすませます。学区内のコミュニティーセンターにベル箱を置かせてもらっていて、カートリッジをどっさり入れてもらうこともあるそうです。
 2年ほど前に、運動会などで使うテントを購入しました。前に、掛け時計を買ったこともあるそうです。
 学校は、マンションが並ぶ住宅地にあって、シーサイドラインの並木中央駅のすぐそばにあります。校庭から、高架を走る車両が見えます。そのちょっと先は、東京湾です。学区内に横浜市立大医学部や三菱重工業横浜研究所、海外技術者横浜研修センターがあって、それらとの連携授業も地域の特性を生かしたこの学校の特長でしょう。
 6年生の修学旅行もユニークです。横浜市内の多くの小学校が日光に出かけますが、この学校では新潟県上越市へ2泊で出かけ、うち1泊は農家に3、4人ずつ分宿します。田んぼや畑で農業体験をして、それぞれの家でとれた米や新鮮な野菜を振る舞われます。学校はマンションに囲まれ、高層マンションも隣接しています=いずれも横浜市立並木中央小で翌日、集合場所の駅まで送ってもらいますが、そこで、涙、涙の別れになるのだそうです。
 川村真弘副校長によると「たった1日お世話になるだけなのですが……。見ている方も辛くなるほど」だそうです。その後も手紙のやりとりなどの付き合いが続いたり、秋に新米が届いたりするそうです。

《写真上から》 ・財団からの感謝状を手にする学年学級委員長の境野千津子さんとPTA役員のみなさん。前列左端がPTA会長の小林京子さん
・子どもたちの作品を天井からのダウンライトが照らしています
・学校はマンションに囲まれ、高層マンションも隣接しています=いずれも横浜市立並木中央小で

400万点達成校を訪ねました!

仕分けは学校、集計は自宅で作業

兵庫県尼崎市立大庄小学校
 兵庫県尼崎市立大庄小学校(河原毅校長、474人)のベルマーク収集点数が400万点を超えました。1974年にベルマーク運動に参加して以来の累計です。
感謝状を手に400万点達成を喜ぶPTA厚生委員長の猪原さん(前列右から4人目)ら厚生委員のみなさん=兵庫県尼崎市の大庄小学校で
 ベルマークを担当するのはPTA厚生委員会(猪原千晶委員長、12人)で、委員は学年から2人選ばれます。
 毎月10日までに回収袋に入れて持ってきてもらいます。厚生委員は第2水曜日に集まり、1時間半ぐらい仕分け作業をします。会社別に整理袋に入れて、自宅に持ち帰り、台紙に点数別に貼り、点数も記入します。次に集まるときに持ち寄り、保管しておきます。年1、2回、最終集計し発送します。
 公民館、老人ホーム、スーパーマーケットなどにも回収箱を置かせてもらっています。
 同校は学校支援地域本部事業のモデル校に指定されており、地域との連携を強めています。

《写真》感謝状を手に400万点達成を喜ぶPTA厚生委員長の猪原さん(前列右から4人目)ら厚生委員のみなさん=兵庫県尼崎市の大庄小学校で

400万点達成校を訪ねました!

仕分けは昼と夜、お手伝いの希望も多く

鳥取県倉吉市立成徳小学校
 鳥取県倉吉市立成徳小学校(福田一校長、153人)のベルマーク収集点数がベルマーク運動に参加(1962年)以来の累計で400万点を超えました。県内2校目の達成です。
感謝状を手に400万点達成を喜ぶPTA役員の寺谷直美さん(前列左)、松井せき子さん(同右)、日野彰則学年部長(後列右)、倉長洋子担当教諭(同左)
=鳥取県倉吉市の成徳小学校で ベルマークを担当するのはPTAの学年部(日野彰則部長、13人)。クラスから2人選ばれます。
 収集は6月の年1回。児童はベルマークを特別活動室に並べている企業別の箱に入れていきます。低学年は先生の指導を受けているようです。昼の休憩時間などを活用します。
 PTA側の出番は7月、点数別に分けます。仕分けには学年部員とクラスから4、5人のベルマーク手伝い係りが参加します。PTAでは1人1役制をとっており、仕分け作業が年1回だけなので、保護者の希望が多いそうです。仕分け作業は昼と夜に分けているため、どちらかに参加できるようになっています。
 ベルマーク預金でこれまでに逆上がり補助機、一輪車などを購入しました。
 同小は名勝打吹山の麓にあり自然に恵まれています。創立137年の歴史を誇り「自学、自治、創造」を校訓にしています。

《写真》感謝状を手に400万点達成を喜ぶPTA役員の寺谷直美さん(前列左)、松井せき子さん(同右)、日野彰則学年部長(後列右)、倉長洋子担当教諭(同左) =鳥取県倉吉市の成徳小学校で

300万点達成校を訪ねました!

情報交換しながら仕分けや集計作業

埼玉県越生町立越生小学校
 埼玉県越生(おごせ)町立越生小学校(中澤利雄校長、507人)は関東三大梅林で知られる、越生梅林が町内にあり、裏山には五大尊つつじ公園がある豊かな自然に恵まれた環境にあります。1963年のベルマーク参加以来、46年で300万点を達成しました。
ベルマーク活動を支えるPTA保健環境部の皆さん。感謝状を持つのが内藤部長、左隣りが中澤校長
 ベルマーク活動を支えているのはPTAの保健環境部(内藤久美子部長、18人)です。新学期に「ベルマーク収集にご協力のお願い」のお便りを出して、家庭に収集を呼びか掛けています。毎月1日を収集日にしていて、児童が家庭から持ってきたベルマークを教室にある収集箱に入れます。集まったベルマークは先生が会議室に運んでくれます。
 分類、集計は年6回、保健環境部のお母さんたちが会議室に集まって作業をします。36口に分かれた野菜の育苗箱を分類に使い、協賛企業別に整理しています。会議室には、保健環境部のほぼ全員が集まるため、PTAのお母さんたちは子育て、勉強指導などの情報交換をしながら作業をします。作業に参加できなかった部員には「宿題」として、家庭で集計の作業を分担してもらっています。
 今年度から越生町役場と町公民館にベルマークとインクカートリッジの収集ボックスが設置され、ベルマークの分類作業は野菜の育苗箱を使います=写真はいずれも埼玉県越生町立越生小学校で町広報紙で「ベルマーク収集」の呼びかけの掲載もしてくれます。
 保健環境部ではベルマーク収集のほか、学校給食の保護者試食会の運営など、学校行事のお手伝いもしています。
 たまった点数でストップウオッチ、プリンター、メガホン、CDラジカセなどを買ったそうです。「学校予算も厳しくなっているため、児童が直接使うものを中心にベルマークの買い物を活用しています」と中澤校長は話していました。

《写真上から》
・ベルマーク活動を支えるPTA保健環境部の皆さん。感謝状を持つのが内藤部長、左隣りが中澤校長
・ベルマークの分類作業は野菜の育苗箱を使います=写真はいずれも埼玉県越生町立越生小学校で

300万点達成校を訪ねました!

郵便局や大学、病院に回収箱

横浜市立常盤台小学校
 横浜市立常盤台小学校(伊藤法彦校長、866人)が、300万点を達成しました。ちょうど開校50周年と重なり、記念になりました。
300万点達成の感謝状を持つ原田学年学級委員長と笑顔の委員会メンバー
 同小はベルマーク運動に参加して47年、PTAの学年学級委員会(原田ひと美委員長)の26人が活動を支えています。月1回、「ベルマーク便り」を配布して、決められた日に学校に持って来てもらい、クラスの回収袋に入ったベルマークを、委員が休み時間に回収します。番号別(企業別)のカップに仕分けして、整理は委員が家庭で行います。これを学年学級委員会では「宿題」と呼んでいます。点数計算をしたあと、委員長が年5〜6回、ベルマーク財団に送っています。
 横浜市保土ヶ谷区にある同小の近くには横浜国立大学、横浜船員保険病院があり、集まった使用済みインクカートリッジの整理にも熱が入ります=いずれも横浜市立常盤台小学校で住宅団地に囲まれた住宅・学園地区という環境にあります。学区内の郵便局にベルマーク回収箱を置かせてもらい、同大と船員保険病院にはインクカートリッジの回収箱を置き、ベルマーク運動の協力をお願いしています。「前年の委員が横浜国立大学に行っているため、カートリッジがたまっているようです、と連絡してくれます」と原田委員長は協力に感謝しています。
 たまった貯金で、創立50周年記念事業のひとつとして図書室、音楽室、PTA会議室にエアコンを設置しました。この次は、複写機の印刷物を分類する卓上型丁合い機(ソーター)の購入を目標に頑張っています。
 学年学級委員は、年1回開くクラス保護会懇親会の開催や、ときわフェスティバルの会場設営準備など、PTA活動の手伝いも行っています。

《写真上から》
・300万点達成の感謝状を持つ原田学年学級委員長と笑顔の委員会メンバー
・集まった使用済みインクカートリッジの整理にも熱が入ります=いずれも横浜市立常盤台小学校で

300万点達成校を訪ねました!

児童見守りの合間に保護者が仕分け

奈良市立富雄北小学校
 奈良県奈良市立富雄北小学校(岡田修校長、816人)のベルマーク収集点数がベルマ感謝状を手に300万点達成を喜ぶPTA施設厚生委員長の新一枝さん=奈良市の富雄北小学校でーク運動に参加以来の累計で300万点を超えました。見守り活動のかたわら、保護者全員でベルマーク仕分けに取り組んでいるのが特徴です。
 同校がベルマーク運動に参加したのは1961年。300万点達成は県内22校目です。
 ベルマークを担当するのはPTA施設厚生委員会(新一枝委員長、7人)。委員はクラス役員から選ばれます。
 毎月1日がベルマークの日。委員は、児童が持ってきたベルマークを昼休みに集めます。集めたベルマークは保護者に仕分け整理してもらいます。
 同校の保護者は平日、校地内にある見守り(監視)小屋「みてるくん2」を拠点に毎日、午前午後に交代で詰め、子どもの安全に目を光らせています。この保護者に、見守りの合間にベルマークの仕分けをしてもらおうというものです。1年に1回は担当が回ってきますので保護者全員がベルマーク仕分けに携わる仕組みです。
 保護者は、ベルマークを切り、牛乳パックで作った協賛企業別の箱に入れていきます。企業別の仕分けが済むと台紙に、企業ごとに点数別にマークを貼り付けます。ここまでするのに3週間ほどかかるそうです。多い月で1万点を超えます。この仕分け整理を受けて施設厚生委員が手分けして自宅で集計し、毎月初めに開かれるPTA役員会に収集結果を報告します。さらに3,4カ月に1回、まとめて最終集計し発送します。
 施設厚生委員会では仕分けの作業手順を書いたポスターを作ったり集計結果を校内に張り出す掲示用紙にカラー表示して子どもたちに分かりやすいようにしたり仕分けの台紙にインデックスをつけたり細かな工夫を重ねています。
 同校は5年前、1年女児が下校中、誘拐、殺害された事件があったことから、命を大切にする取り組みを進めています。地域住民らが1月23日、事件を風化させないようにと奈良市内でフォーラムを開きました。
 「みてるくん2」で保護者が毎日詰めているのもこういう背景があったからで、正面玄関前にある「みてるくん1」では地域住民が交代で詰めています。通学路も朝は地域の人、午後はPTAが中心に見守り活動を続けています。

《写真》感謝状を手に300万点達成を喜ぶPTA施設厚生委員長の新一枝さん=奈良市の富雄北小学校で

300万点達成校を訪ねました!

3グループで作業し、効率よくスピード化

長崎県長与町立長与南小学校
300万点達成の感謝状を手にする岡山さんと高学年の部員のみなさん
 長崎県長与町立長与南小学校(芳田眞一校長、1011人)が累計点数300万点を達成しました。県内28校目です。長与南小がベルマーク運動に参加したのは1989年11月なので、早いペースの大台達成といえます。
 取り組みの中心はPTA「心の部」(岡山郁子部長)で、各クラスから1人の計30人がメンバーです。毎月1日を「ベルマークの多目的教室では低学年のお母さんたちがマークの整理・集計作業。体験授業のようです日」と定め、子どもたちが家庭からクラスにマークを持ち寄ります。6月から2月までの夏休みを除く8回、マークを回収し、7月、11月、2月に30人の全部員が集まり、整理・集計して発送します。
 整理・集計作業は毎回、PTA会議室での部会後に3カ所で行います。マークは協賛会社を二つに分け、高学年、低学年がそれぞれPTA会議室と多目的教室で作業し、インクカートリッジとトナーは倉庫です。会議室が手狭なこともありますが、3グループで作業することで効率よく、スピードアップが図れるそうです。ただ、部長の岡山さんたち役員は、手順の説明や作業応援で3カ所を回るので大忙しのようです。
 ベルマーク預金では過去数年、黒板消しクリーナーを購入していて、全教室にそろったため、次は集会用のテントを購入する予定でインクカートリッジの集計は倉庫で行います=いずれも長崎県長与町の長与南小学校です。
 長与南小のPTAには5専門部・委員会があります。「心の部」もユニークな名前ですが、このほか「体の部」もあります。子どもたちの心身の健全な成長に役立つ活動をしようという保護者の気持ちが込められているようです。
 長与町は長崎市の中心部から北に約10キロ。ミカンなどのかんきつ類栽培が主な農村地帯でしたが、近年は長崎市のベッドタウンとして、宅地開発や住宅団地の建設が急ピッチで進み、人口増が続いています。1995年の人口は70年の2.5倍の3万5000人で、99年には4万人を超え、今年1月は約4万3000人でした。長与南小もこの10年前後に転居してきた家庭が多く、今年度の児童数は県内最多です。

《写真上から》
・300万点達成の感謝状を手にする岡山さんと高学年の部員のみなさん
・多目的教室では低学年のお母さんたちがマークの整理・集計作業。体験授業のようです
・インクカートリッジの集計は倉庫で行います=いずれも長崎県長与町の長与南小学校で

200万点達成校を紹介します!

宮城県岩沼市立岩沼南小学校
 菊地敬治校長、672人。ベルマーク運動はPTAベルマーク部48人が担当。ベルマーク専用の封筒は子どもだけでなく先生にも配っています。活動は毎月で、第2水曜日の回収の後、木、金曜の2日間、校内で仕分け、集計をします。低学年、高学年に分かれ作業しますが、「幼稚園の時から続けたりして、熱心な方が多い」ためか毎回20人前後が集まるそうです。こうした点が参加16年目で200万点を超えた理由でしょうか。これまでにオルガン、プリンター、赤外線暖房ブライトヒーターなどを購入しました。岩沼市南部、阿武隈川近くにある同小は、読書が盛んで1人当たりの年間読書量が100冊を超えます。朝読書の他、PTAとも協力して親子読書の日があり、読書まつりには読書に励んだ子どもを表彰したりしています。3年生は地域の方の協力で「あぶくま太鼓」に取り組み、太鼓クラブは近くにある日本3大稲荷の竹駒神社の秋の大祭で奉納しています。
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