学校訪問


達成校目次

★ 1100万点達成校を訪ねました!

大分県日田市立咸宜小学校 毎月、2段階で仕分け・集計し大台

★ 600万点達成校を訪ねました!

神奈川県横須賀市立大津小学校 学年ごとに保護者が仕分け作業
岡山県倉敷市立万寿小学校 子どもがマークの収集、仕分けまで担当
香川県さぬき市立志度小学校 児童の厚生委員会が活動の中心

★ 500万点達成校を訪ねました!

神奈川県伊勢原市立伊勢原小学校 児童会とPTAが協力
中野学園オイスカ高校(浜松市) 「子供の森」支援へ大量のマーク集め

★ 400万点達成校を訪ねました!

宮城県石巻市立石巻小学校 毎月仕分け、街の店にもベル収集箱
福島県福島市立笹谷小学校 毎月収集、「心の通い袋」通し自宅で仕分け
埼玉県狭山市立南小学校 作業の大半は家庭で、子どももお手伝い
大分市立城南小学校 回覧板で呼びかけ、地域と学校がスクラム

★ 300万点達成校を訪ねました!

千葉県八千代市立八千代台小学校 地域に収集箱、ベル便りを自治会にも回覧
千葉県鎌ケ谷市立道野辺小学校 収集や呼びかけ放送は児童が担当
千葉市立高洲第三小学校 PTAと児童が協力し、毎月仕分け作業
東京都三鷹市立第四小学校 独自の取り組みが党首討論にも登場
川崎市立上作延小学校 電動鉛筆削り19台を購入し全学級で使用
梅ケ丘学園(愛知県豊田市) ボランティアグループの支援で大量送票
和歌山市立高松小学校 児童も利用できる場所に仕分けボックス
北九州市立枝光小学校 昼休みには児童も仕分けお手伝い
長崎県諫早市立北諫早小学校 豆腐や卵パック使い収集・整理に工夫

★ 200万点達成校を紹介します!

栃木県真岡市立真岡小学校 埼玉県所沢市立安松小学校
千葉県松戸市立南部小学校 千葉市立検見川小学校
千葉県市川市立信篤(しんとく)小学校 横浜市立洋光台第三小学校

1100万点達成校を訪ねました!

毎月、2段階で仕分け・集計し大台

大分県日田市立咸宜小学校
 大分県日田市立咸宜(かんぎ)小学校(小宇佐尚志校長、520人)が全国で11校目、九州・沖縄では2校目のベルマーク累計点数1100万点を達成しました。咸宜小は2001年8月に1000万点を達成しており、この8年間で100万点を積み上げた勘定になります。
1100万点達成の感謝状を手にする宮崎育友会長とベルマーク委員のみなさん。後列中央は永山事業部長
  育友会事業部(永山まさえ部長)にベルマーク委員会(高倉サオリ委員長)があり、各クラス3人の計58人の委員がいます。マークの仕分け・集計は毎月、2段階方式で行います。まず月初めの6日間、学年ごとにそれぞれ3人の委員が仕分けと簡単な集計をし、翌週に永山さん、高倉さんと各学年の6人の委員が集まり、全体作業を行います。6人の委員は、学期ごとにメンバーが代わり、その学期の代表委員「学期長」と呼んでいます。毎学期の最終作業日に総合集計して、発送します。
 咸宜小は1979年4月、月隈小学校を桂林(けいりん)小学校との2校に分割し、創立されました。62年からベルマークに参加していた月隈小のベルマーク点数・預金は咸宜小が引き継ぎ、桂林小は79年5月に新たに参加し、30年間の累計点数は約465万点です。日田市内では咸宜小がトップ、2位が桂林小なので、両校の前身の月隈小も含めて、児童・保護者や学校、校区の協力と熱心な活動がうかがえます。
小会議室で仕分け・集計作業。6畳の和室は委員が座るとほとんど余裕がありません=いずれも大分県日田市の咸宜小学校で 育友会の宮崎隆生会長と事業部長の永山さんは「みなさんの長年の取り組みで達成できた数字ですが、改めてすごいことだと、驚いています」と話しています。
 咸宜小はJR日田駅に程近い市中心部にあり、市役所などの官公庁や商店街、住宅街、江戸幕府の天領当時の町並みの面影が残る観光ゾーンが校区です。江戸時代の儒学者で教育者、漢詩人の広瀬淡窓(たんそう)が開いた私塾で国の史跡「咸宜園」が隣接し、咸(みな)宜(よろし)にちなんで校名がつけられました。

《写真上から》
・1100万点達成の感謝状を手にする宮崎育友会長とベルマーク委員のみなさん。後列中央は永山事業部長
・小会議室で仕分け・集計作業。6畳の和室は委員が座るとほとんど余裕がありません=いずれも大分県日田市の咸宜小学校で

600万点達成校を訪ねました!

学年ごとに保護者が仕分け作業

神奈川県横須賀市立大津小学校
 横須賀市は、神奈川県の三浦半島の東岸、東京湾の入口にあり、幕末から海防の拠点とされてきました。現在も海上自衛隊、米海軍の基地があります。そのため、繁華街では私服姿のアメリカ兵士を多く見かけます。
感謝状を手にして。左から中村勉校長、岩田智恵子PTA保健委員会委員長、梶法子保健副委員長、望月俊一教頭
 ベルマーク活動に児童保護者は全員参加が基本という取り組みで、600万点を達成した横須賀市立大津小学校(中村勉校長、536人)は、そんな繁華街から離れた静かな住宅地にありました。
 大津小学校の取り組み姿勢は、PTA役員に委ねるのではなく、児童保護者が一人でも多く携わり、運動への関心を高める趣旨で、各学年ごとに6班に分かれたお母さん方が年1回、仕分け作業に当ります。
緑のシンボル、クロガネモチノキ(左手前)とクスノキ(右奥) 年度初め、1年生から6年生までの全学級で、保護者学級委員が1人ずつ選ばれます。委員は各学年ごとに、ベルマークの仕分け作業を、いつ担当するか相談し、これをPTA保健委員会(岩田智恵子委員長)に伝えます。保健委員会で調整が行われ、たとえば5月は3年生のお母さんたち、9月は1年生のお母さんたちなどと、担当が決められます。各学級委員は日程を、保護者へ連絡します。
 ベルマーク収集は年、6回行われ、担任の先生は、子どもたちが持参した収集袋を所定の保管ケースに収納します。作業当日、お母さん方は午前9時30分に集まり、作業に取りかかります。
 この日を「ベルマーク懇親会」と呼んでいます。ベルマークを協力会社ごとに仕分け作業をするだけでなく、作業を通してお母さん同士の懇親を深める場にもしているからです。ですから、茶菓も用意されます。作業には全員参加が望ましいのですが、仕事をお持ちの人もいられるので、毎回、参加者は3分の1程度といいます。そして、どんなことがあっても午前11時30分には終わらせます。
 協力会社ごとに仕分けられたベルマークは、保健委員会に引き継がれます。保健委員も年度初め、1年生から6年生までの全16学級、1クラス1人が選ばれた児童保護者です。保健委員会は、この16人にPTA役員として選出された保健委員長、副委員長が加わり、18人で構成されています。
 ベルマーク収集は校内だけでなく、学区内にある郵便局や信用金庫、生協などに収集箱を置き、協力をお願いしています。保健委員会は、これらの回収もを行い、仕分けが終わったつ浦賀生協大津店に置かれた協力箱ど、集まり、マークの切り取り、整理、集計をします。作業は学校ですませ、自宅に持ち帰ることはしません。心待ちのことがあります。2009年度購入した紅白幕が、2010年3月19日の卒業式に初めて使われる予定なのです。
 1877(明治10)年創立の大津小学校には、緑のシンボルがあります。クロガネモチとクスノキです。どちらも巨木で、高さは10メートルを超えます。クスノキは1895年、当時の神奈川県知事から贈られたという記録がありますが、モチの木は学校沿革史にも記述はなく、土地の年配者に聞いても分からないそうですが、子どもたちに安らぎを与え続けてきています。
 また、市内には数多くの史跡・旧跡がありますが、大津小学校の近くでは、坂本竜馬の妻おりょうのお墓(信楽寺)があり、お線香の煙が絶えないとの話でした。

《写真上から》
・感謝状を手にして。左から中村勉校長、岩田智恵子PTA保健委員会委員長、梶法子保健副委員長、望月俊一教頭
・緑のシンボル、クロガネモチノキ(左手前)とクスノキ(右奥)
・浦賀生協大津店に置かれた協力箱

600万点達成校を訪ねました!

子どもがマークの収集、仕分けまで担当

岡山県倉敷市立万寿小学校
ベルマーク仕分け作業をするPTAのみなさん=岡山県倉敷市の万寿小学校で
 岡山県倉敷市立万寿小学校(若林三成校長、870人)のベルマーク収集点数がベルマーク運動に参加(1961年)以来の累計で600万点を超えました。600万点達成は県内4校目です。
 ベルマークを担当するのはPTA側が学級委員会(増田恵、岡崎英子両委員長ら52人)。委員は各クラス2人選ばれます。
 児童が毎月末にベルマークを持ち寄ります。牛乳パックで作った企業別の箱のセットが各学年にあり、自分たちで仕分けして入れます。
 集計作業はPTAが担当します。学年ごとに決まっている担当企業分を自宅で点数別に分け10、2月に持ち寄り最終集計し発送します。
 企業別仕分けを子どもたち手伝ってもらうようになったのは一昨年から。ベルマークのことをよく知ってもらうことが狙いですが、PTA学級委員らは「おかげでベルマークをちゃんと認識できるようになった」と話しています。
 万寿小学校は2009年度の研究として「考える楽しさを味わえる算数学習」に取り組んでいます。

《写真》ベルマーク仕分け作業をするPTAのみなさん=岡山県倉敷市の万寿小学校で

600万点達成校を訪ねました!

児童の厚生委員会が活動の中心

香川県さぬき市立志度小学校
 香川県さぬき市の志度小学校(長谷川誠二校長、736人)はベルマーク収集点数の累計で600万点を超えました。1961年からの積み重ねた結果で、県内10校目です。
 同校のベルマーク活動は、10年ほど前から児童の厚生委員会(5、6年生)が中心を担っています。
委員会活動でベルマークの仕分け作業をする厚生委員の5、6年生=さぬき市の志度小学校で 長年、PTA学級部が整理をしてきましたが、共働き家庭が増え、役員が一同に集まりベルマークを整理するのが難しくなってきたためです。
 児童は毎月1回、ベルマーク袋を配り回収します。マスごとに協賛会社の番号を張った育苗ケースで作った回収箱を教室に配り、会社ごとに入れてもらいます。
 委員会活動の時間に各クラスから集めたベルマークを仕分けしイチゴパックに入れます。集計しやすいよう、ベルマークを切ります。45分間の時間内に出来ない場合、昼休みなどに集まり作業します。最終集計間際になると集まる機会が増えるそうです。
 委員は2年続けてやるので、高学年は慣れた手つき。以前は女児が多かったのですが、最近、男児が増え現在、女児4人に男児は20人です。
 児童の仕分けが終わると、年2回、PTA学級部が点数計算し発送します。最近の傾向として、インクカートリッジが増えているそうです。
 さぬき市志度はエレキテル(摩擦起電機)を発明した江戸中期の科学者、平賀源内の生誕地で、同校には源内の銅像があります。

《写真》委員会活動でベルマークの仕分け作業をする厚生委員の5、6年生=さぬき市の志度小学校で

500万点達成校を訪ねました!

児童会とPTAが協力

神奈川県伊勢原市立伊勢原小学校
 神奈川県伊勢原市立伊勢原小学校(高橋憲秋校長、731人)は市内中心部の小田急電鉄伊勢原駅のすぐ北にあり、西には大山を中心とした丹沢山地を一望できます。1961年のベルマーク参加以来、累計500万点に達しました。市内では2番目の達成になりました。
感謝状を囲み児童会ベルマーク委員会の児童とPTA学年学級委員会のみなさん。後列左側が高橋校長
 ベルマーク活動はPTAの学年学級委員会(長沼真弓委員長)の22人と、児童会のベルマーク委員会(片倉悠偉委員長)が担当しています。
 回収箱は各教室に置いてあり、児童会のベルマーク委員が回収して児童会室にある仕分け棚に番号別に入れています。学年学級委員は各学期の保護者参観日(年3回)の午前中に集まり、仕分け、台紙張りや点数計算をします。作業の数週間前には「ベルマークボランティア募集」のチラシを保護者に配布して、作業の手伝いを呼び掛けています。毎回、5〜6人が集まります。
 収集の呼びかけは、新学期に「ベルマークを集めましょう」の便りと一覧表を配布しています。「1点は1円になります」「収益の1割はへき地校等の資金になります」などの説明も載せています。次年度の4月には「活動についての報告」を出して、年間に集まった点数や買い物などを知らせています。
校長室に集まったPTA学年学級委員会のみなさん。右側が長沼委員長=いずれも伊勢原市立伊勢原小学校で 地域への協力は、地元自治会の集会場にベルマーク箱を設置してもらう話が進んでいます。近くのコンビニエンスストアや公民館に箱を置く計画も話し合っています。学校には卒業した保護者などから郵送でベルマークが届きます。今年度は企業が集めたと思われる大量のベルマークが郵送されました。08年度はたまった点数で黒板ふきクリーナーを購入しました。
 市内の商店会では「イセハラスタンプ・アイカード教育助成券」があり、加盟店での買い物で300ポイントが集まると、500円分の買い物券になり、教育助成金として10円が発券されます。これも保護者に呼び掛けて集めています。

《写真上から》
・感謝状を囲み児童会ベルマーク委員会の児童とPTA学年学級委員会のみなさん。後列左側が高橋校長
・校長室に集まったPTA学年学級委員会のみなさん。右側が長沼委員長=いずれも伊勢原市立伊勢原小学校で

500万点達成校を訪ねました!

「子供の森」支援へ大量のマーク集め

中野学園オイスカ高校(浜松市)
 浜松市西区の中野学園オイスカ高校(藤ア正和校長、264人)が、累計送票点数を500万点の大台に乗せました。2007年度が75万余点、08年度は62万余点と2年連続でオイスカ高校がベルマークに取り組んでいる理由などを学園祭でPRしました(同校提供)送票点数の全国一を記録し、09年度も大量送票を目指しています。400万点到達から、わずか1年8カ月で100万点を上積みしました。
 ベルマークに熱心に取り組む最大の理由は、同校の設立母体である国際NGOオイスカ・インターナショナルが進める「途上国に緑を『子供の森』計画支援」事業の手助けです。ベルマーク友愛援助の対象となっている事業で、同校は02年度から08年度までに友愛援助に計250万点を出しました。09年度も80万点を援助する予定で、累計は計330万点になります。
 短期間に大量のベルマークを集めることができる要因は、@生徒・保護者・教職員の熱心な取り組みA小さな親切運動をはじめとする県内企業や地域の人たちの協力Bオイスカの会員・会員企業の協力です。
 校内の各教室には大きな回収袋を置き、生徒たちがいつでもベルマークを入れられるようにしています。09年度からは個人用の回収袋を用意、学期末に保護者に渡して回収を強化しました。09年6月の学園祭では住商フルーツなどの協力を得て、同校がベルマークに取り組む目的や意義について展示し、PRしました。
 集まったベルマークは、生徒会奉仕活動委員会(影島詢委員長、18人)が毎月回収し、仕分け、集計しています。保護者の奉仕活動でベルマークの集計作業に取り組みました(同)毎学期末の全校奉仕活動の際は他の委員会のメンバーも参加、30〜40人で整理にあたります。09年7月には、保護者の奉仕活動でもベルマークの集計作業を行いました。外部からの協力もあり、09年10月にはトヨタ自動車のボランティアグループが集計作業に参加してくれました。
 生徒たちは「子供の森」支援で活動していることを新聞に投稿するなどして一般にPRし、協力の輪を広げています。趣旨に賛同した同県の小さな親切運動の呼びかけで学校や企業、個人からたくさんのベルマークが寄せられています。近隣のスーパーや公民館は回収箱設置を引き受け、オイスカは全国のネットワークを通じてベルマークを届けてくれています。
 同校の教育目標は「自然の恩恵に感謝し、国際社会に貢献できる心豊かな日本人を育成する」こと。中国、台湾、タイ、インド、ベトナム、アメリカ、イタリアなど世界14カ国・地ベルマーク財団からの感謝状を手にする生徒会奉仕活動委員会の望月大地・前委員長(左)と担当の林久美子先生=いずれも浜松市西区の中野学園オイスカ高校で域から計45人の留学生を受け入れ、留学生との寮生活や2年次の海外研修旅行(2〜4週間)など豊富な国際交流を通じて、互いを理解し、協調し合うことの大切さを学んでいます。海外研修のプログラムには「子供の森」植樹体験も入っています。
 09年12月19日の2学期修了式で、ベルマーク教育助成財団の感謝状が望月大地・前奉仕活動委員長に手渡されました。入学以来、ずっと奉仕活動委員会に参加してきた望月君は「集計は面倒で大変だったけれど、入学したときからボランティアに参加したいと思っていたから」と3年間を振り返っていました。
 ベルマーク担当の林久美子先生は「物品の購入よりも『子供の森』を育てたいという本校の目的に賛同してくださる方が大勢いらっしゃることが大量集票につながっています。今後も積極的に対外PRをして、協力を求めていきたいと思います」と話していました。

《写真上から》
・オイスカ高校がベルマークに取り組んでいる理由などを学園祭でPRしました(同校提供)
・保護者の奉仕活動でベルマークの集計作業に取り組みました(同)
・ベルマーク財団からの感謝状を手にする生徒会奉仕活動委員会の望月大地・前委員長(左)と担当の林久美子先生=いずれも浜松市西区の中野学園オイスカ高校で

400万点達成校を訪ねました!

毎月仕分け、街の店にもベル収集箱

宮城県石巻市立石巻小学校
 「こんにちは」「こんにちは」。休み時間の廊下を歩いていると、子どもたちが全員、あいさつしてくれます。町でも、出会った人たちにあいさつするのが習いになっているそうです。
12月の仕分け作業は、3年生のクラス役員が応援しました 宮城県石巻市の市立石巻小学校(福原俊幸校長、286人)は、5年前から礼儀作法などを教育方針の柱にしてきました。その一方で、PTAを中心にベルマーク活動にも力を入れ、1963(昭和38)年にベルマークに参加以来の累積400万点に達しました。
 この学校のベルマーク活動の中心は、PTAの文化教養部の山内真子部長はじめ19人の部員です。毎月5日をマークの収集日に決めて、回収袋を子どもたちに配ります。子どもたちは、マークを入れた袋を各教室のかごに入れます。
 仕分け作業も、毎月行います。文化教養部の部員のほか、各学年のクラス役員のお母さんたち数人に手伝ってもらい、午前中、2時間ほどかけます。財団には年に1〜2回まとめて送ります。
 去年から、地域の生協やコンビニ、スポーツ用品店、焼き鳥店などにベルマークボックスを置かせてもらい、協力を呼びかけています。だんだん浸透してきているそうです。
PTA文化教養部員と応援の3年生クラス役員のお母さんたち。前列中央が山内真子部長、右隣が長沼守康教頭
 礼儀作法などの教育が本格的になったのは、2005年に国立教育政策研究所の「我が国の伝統文化を尊重する教育に関する実践モデル事業」の指定を受けてからです。あいさつの仕方はじめ立ち居振る舞いから座布団や風呂敷の使い方など、日本の伝統的な行儀作法や習慣などを教えています。さらに、文化伝統クラブや囲碁クラブ、武道クラブといったクラブ活動を通じても、日本の伝統文化を学びます。
 1873(明治6)年創立という伝統校で、創立30余年のとき「校訓5箇条」が制定されました。「一、げんきにせよ、一、まじめにせよ…」。長沼守康教頭の話では、それを5年前に復活させ、毎朝、朝会などで全員で唱和しているそうです。こうした活動を、ホームページに写真入りで詳しく載せています。
伝統文化をとり入れた音楽の授業で和太鼓を打つ1年生たち=いずれも宮城県石巻市の石巻小学校で(写真下は同小提供) そのホームページでまず目につくのが、フロントページの「石小スケッチ」と「ベストショット」です。石小スケッチは、毎日、日直の先生がその日の子どもたちの様子をリポートしています。「ベストショット」は、6年生が交代でデジタルカメラを使い、学校での出来事を写真で紹介するコーナーです。
 このホームページを通じて、父母たちは毎日の学校の様子がよくわかるでしょう。教育に携わる人たちも、同校の実践モデル事業の内容を、詳しく知ることができるでしょう。

《写真上から》
・12月の仕分け作業は、3年生のクラス役員が応援しました
・PTA文化教養部員と応援の3年生クラス役員のお母さんたち。前列中央が山内真子部長、右隣が長沼守康教頭
・伝統文化をとり入れた音楽の授業で和太鼓を打つ1年生たち=いずれも宮城県石巻市の石巻小学校で(写真下は同小提供)

400万点達成校を訪ねました!

毎月収集、「心の通い袋」通し自宅で仕分け

福島市立笹谷小学校
 都道府県別面積で北海道、岩手県に次ぎ、三番目に大きい福島県。その県庁所在地・福島市は、県北部にあって宮城県、山形県に接しています。
協力会社ごとに仕分け、集計作業をする設備委員会のお母さんたち
  1971(昭和46)年に参加して以来、400万点達成校の仲間入りをした福島市立笹谷(ささや)小学校(尾下峰夫校長)は、福島市郊外にあります。福島交通飯坂線、福島駅から約10分。笹谷駅、または桜水駅から歩いて約25分。学校周辺は水田、リンゴやモモの果樹園が広がり、すぐ近くに東北自動車道が走っています。
 西方には標高1707メートルの吾妻小富士などを擁す吾妻連峰が望めます。一見、のどかな風景ですが、冬季は「吾妻おろし」と呼ばれる強風が吹き荒れ、時には雪を地吹雪に変え福島市役所信陵支所内の信陵学習センター窓口に置かれたベルマーク協力箱ます。数年前には、児童が風にあおられ、雪の水田に飛ばされる事故がありました。吾妻おろしは変わっていませんが、昨今は雪が少なく安どしています。
 笹谷小学校は1873(明治6)年の創立で、現在、684人が学んでいます。通学区は広く、なかには片道4キロ強を通ってくる児童もいます。
 ベルマーク活動は、PTAの設備委員会(高橋真紀委員長、23人)が当っています。1年生から6年生までの全23クラスから選ばれたお母さん達です。
 収集は8月を除く毎月、行っています。マークを入れる「ベルマーク心の通い袋」、ベルマークだよりなどを年度初めに児童保護者に配布しておき、各月、収集日が決められると連絡します。一週間にわたり集めるのが基本です。が、クラス全員の提出が確認されしだい、担任の先生は、設備委員をするお母さんを持つ児童に、全員分の「ベルマーク心の通い袋」を託します。以前は、設備委員が毎月、学校に受け取りに来ていました。地域には三世代同居の家庭が多く、働くお母さんは少なくありません。そこで、少しでも負担を軽くという配慮から改善されました。
 設備委員の皆さんは、子どもが持ち帰ったベルマークを整理します。家族の協力を得ながら、あるいは友達同士集まってという作業が多いと、委員長の高橋さん、副委員長の庄司美幸校庭から見た夕景の吾妻連峰=いずれも福島県福島市笹谷でさんは話してくれました。委員は1年で交代しますが、「家にいながら勤まるPTA役員」として人気があるとのお話です。
 また、学区内のスーパー、銀行、郵便局、学校前商店街、桜水駅など十三カ所に、ベルマーク収集箱を置かせてもらい、地域の人たちの協力を得ています。地域の方たちは、このことだけに限らず、お年寄りが登下校ボランティアを務めてくださるなど、陰に日向にの協力があります。学校、PTAは、地区運動会にベルマーク預金で購入したテントを貸し出したり、子どもたちの学習発表会や音楽演奏会などの催しに地区の人々を招待するなど交流を深めています。
 9月と2月、整理したベルマークを持参、設備委員23人が出席して集計を行います。こうして集められたベルマークは年、10万点ほどになります。
 設備委員会は400万点達成を受け、児童保護者全員に連絡しました。すると「マーク1枚が1点とかなのに、すごい」とか、「これからも、がんばりましょう」などの反響があり、高橋さんは「大きな励ましを受けました」と話していました。

《写真上から》
・協力会社ごとに仕分け、集計作業をする設備委員会のお母さんたち
・福島市役所信陵支所内の信陵学習センター窓口に置かれたベルマーク協力箱
・校庭から見た夕景の吾妻連峰=いずれも福島県福島市笹谷で

400万点達成校を訪ねました!

作業の大半は家庭で、子どももお手伝い

埼玉県狭山市立南小学校
 埼玉県狭山市立南小学校(玉井俊行校長、498人)が400万点を達成しました。市内で400万点達成は南小学校が初めてで、開校40周年を迎える良い記念になります。
400万点感謝状を持つ星野委員長とPTA役員の皆さん。右隣りが玉井校長
 ベルマーク運動は開校2カ月後の1970年6月から始め、PTAの学年委員会(星野礼子委員長)の17人が活動を支えています。学年委員会は学校行事のお手伝いもしており、5年生の宿泊学習、運動会や4年生のコンサートの会場、設営などにも参加しています。
 新学期に「ベルマーク収集のお知らせ」の便りを配布します。回収は各学期に1回、各家庭への手紙と回収用封筒を配布して、各教室にある回収箱に入れてもらっています。各クラスの担当委員が回収して、大半の作業は自宅でしています。作業に5〜6時間はかかり、「子どもに手伝ってもらう家庭も多いです」とのことでした。9月と2月に委員が学校に集まって全校茶摘みの時の記念写真パネルと玉井校長=いずれも埼玉県狭山市立南小学校で、午前中に集計と発送の作業をします。
 学区内にある郵便局にベルマーク回収箱を置かせてもらい、協力をお願いしています。近くの委員が行って回収しています。また、地域の人が学校に、集めたベルマークを届けてくれることもあるそうです。
 昨年春には古くて壊れてしまった百葉箱を購入しました。先生方から「理科の学習に必要な機材だった」と喜んでもらいました。
 狭山市は狭山茶で知られるお茶の産地で、校歌にも「茶の香にのせて たからかに」の一節があります。これまで小規模で行っていた茶摘み体験を、2009年度から玉井校長の発案で、「全校茶摘み」として7月に実施しました。「お茶農家の協力もあり、全校児童の茶摘み体験が実現しました」と校長先生。製茶した新茶は、全校児童が少しずつ家庭に持ち帰って味わいました。

《写真上から》
・400万点感謝状を持つ星野委員長とPTA役員の皆さん。右隣りが玉井校長
・全校茶摘みの時の記念写真パネルと玉井校長=いずれも埼玉県狭山市立南小学校で

400万点達成校を訪ねました!

回覧板で呼びかけ、地域と学校がスクラム

大分市立城南小学校
壁に「あかるいPTA」と掲げられたPTAルームで整理・集計作業をする文教部と年間活動のお母さんたち=大分市の城南小学校で
 大分市立城南小学校(高山美津子校長、476人)がベルマーク参加40年で累計点数400万点を達成しました。県内では25校目です。
 PTAの担当は文教部(藤田久恵部長、17人)ですが、学期ごとのマークの整理・集計作業には、各クラスから「PTAの年間活動」に参加する保護者が加わります。
 マークの回収は児童・保護者だけでなく、広く地域にも呼びかけています。年2回、回覧板にお願いの文書とベルマーク回収袋を付け、協力してもらっています。
 反応は上々で、部員や年間活動の保護者が集まる作業は、まず地域から集まったマークを整理する「地区集計」を行い、翌日に学校で集めたマークの整理と、地域分とを合算する「全体集計」の2段階方式をとっています。マークのほか、使用済みインクカートリッジの集まりもよく、年間では回収ボックスが5箱になるそうです。
 城南小のPTAには文教部など5専門部があり、保護者は、いずれかの年間活動に参加します。文教部はベルマークのほか、講演会や研修旅行を実施していますが、ベルマーク活動は、あらかじめ日程が決まっていて、予定が立てやすいことなどから、保護者の参加希望が多いということです。
 城南小は、大分市街地南端の城南団地にあります。城南団地は、1962年から65年にかけて丘陵地を造成、県営住宅が建てられた大分県内の住宅団地の草分けで、現在は1300戸の住宅があります。城南小は69年に創立、80年代のピーク時には児童数が1400人を超え、81年に校区の一部が分離され、荏隈小学校(09年10月にベルマーク累計点数400万点達成)が開校されました。

《写真》壁に「あかるいPTA」と掲げられたPTAルームで整理・集計作業をする文教部と年間活動のお母さんたち=大分市の城南小学校で

300万点達成校を訪ねました!

地域に収集箱、ベル便りを自治会にも回覧

千葉県八千代市立八千代台小学校
 千葉県八千代市立八千代台小学校(西山芳郎校長、417人)は、京成電鉄八千代台駅から徒歩3分ほどのところにあります。同市は東京のベッドタウンで、駅前商店街の先には住宅地が広がっています。
財団からの感謝状を手にするPTA学級委員会の鈴木広子委員長と、委員、元委員のみなさん。左端は平瀬典子教頭
 この学校が、1962(昭和37)年にベルマーク参加以来の累積ポイント300万点を達成しました。
 同校のベルマーク活動は、PTAの学級委員会(鈴木広子委員長、27人)と、各クラスに2人ずつ、合計28人いる担当のお母さんたちが主体となって進めています。
 毎月、子どもたちを通じてベルマークの収集袋が各家庭に配られ、マーク入りの袋がクラスの外の廊下に置かれた箱に集まります。マークの仕分けは、各クラスの担当のお母さんたちが担います。それぞれ家に持ち帰り、作業します。そして年2回、10月と2月の初めに学級委員が学校に集まって集計し、そのつど財団に送ります。
正門から入ると、楽しい動物の絵が迎えてくれる=いずれも八千代台小学校で 学区内の公民館や郵便局、商店など7カ所にベル箱を置かせてもらっています。とくに商店に置いた箱に多く入っているそうです。
 年度初めに、ベルマーク便りを配り、協力を呼びかけます。子どもたちが家に持ち帰るほか、地域の自治会にもお願いして回覧してもらうそうです。
 ベルポイントで、昨年度はサッカーボールとバスケットボール各20個と、空気入れを買いました。前に、オルガンも買っているそうです。
 この学校では、3年前から地域清掃に取り組んでいます。6年生が週に1、2回分担して駅の地下歩道や歩道橋などを掃除します。秋には、学校周りの落ち葉はきもします。平瀬教頭の話では、これを始めてから、子どもたちに地域の一員という意識が芽生えてきたそうです。自治会の祭りに関心を持ったり、駅前自転車の置き方を気にするようになったりしているそうです。
八千代台駅前で朝のあいさつ運動をする子どもたち=同小提供 12月初め、八千代台駅周辺の4校(うち中学校1校)が合同で朝のあいさつ運動をしました。4日間に分かれ、朝の7時半から8時まで、同駅前に並んで、通る人たちにあいさつをしました。あいさつを返されたときの心地よさを味わい、あいさつの大切さを実感した子どもも多いそうです。
 近年、犯罪防止のため、大人の話しかけにも応じないように、という風潮が強まっています。平瀬典子教頭は、十分な目配りはむろん必要、と前置きしながら「地域の大人の人たちと触れ合うことが、防犯効果をもたらす面もあるようです」と話していました。あいさつ運動は、これからも各学期に1回程度続けることになったそうです。

《写真上から》
・財団からの感謝状を手にするPTA学級委員会の鈴木広子委員長と、委員、元委員のみなさん。左端は平瀬典子教頭
・正門から入ると、楽しい動物の絵が迎えてくれる=いずれも八千代台小学校で
・八千代台駅前で朝のあいさつ運動をする子どもたち=同小提供

300万点達成校を訪ねました!

収集や呼びかけ放送は児童が担当

千葉県鎌ケ谷市立道野辺小学校
感謝状を持つ貝柄拓委員長と、ベルマーク委員会の児童たち
 千葉県の鎌ケ谷市立道野辺(みちのべ)小学校(河原田友之校長)が、ベルマーク運動に参加して以来、32年がかりで、300万点突破校の仲間入りを果たしました。児童数759人での成果には、子どもたちによる「ベルマーク委員会」の活動の積み重ねがあります。
 鎌ケ谷市は、千葉県の北西部にあって、かつては農業中心の街でした。ことにナシは「鎌ケ谷ナシ」と呼ばれるほどの特産品で、学校周辺にも、まだナシ畑が残ります。しかし、都心から電車で約30キロという立地から、農地は次々と宅地化され、東京のベッドタウン化が急速に進みました。
購入した校庭遊具グルリンに集まったベルマーク委員会。協力を呼びかけたポスターを手にする子どもも 道野辺小学校は、人口急増を受け、1977(昭和52)年4月に開設された、市立小学校9校あるうちの8番目の学校です。ちなみに、取り組んでいる運動の成果でしょう、校内ですれ違った多くの子どもたちから、元気なあいさつを受けました。
 ベルマーク委員会の委員は、任期1年。毎年、5年生、6年生から選ばれます。2009(平成21)年度の場合は、両学年各4クラスで、立候補の中から選ばれた2〜3人の、計20人で構成されています。
 委員は、毎月1日(4月、8月はお休み)の「ベルマークの日」が近づくと、手作りしたポスターや、校内放送などを通して、全児童に協力を呼びかけます。
 各児童には毎年4月、ベルマーク回収袋が配られていて、委員は当日、全学級を訪れ、集めると同時に、袋に「ありがとう」スタンプを押して回ってゆきます。
岩間淳子部長(右から3人目)を中心に、ベルマークを協力会社ごとに仕分けるPTA事業部のお母さん方=いずれも千葉県鎌ケ谷市の道野辺小学校で 月1回、反省会が開かれます。反省で一番多いのは、「校内放送です。朝と昼に放送しなくてはいけないのに、忘れてしまう時がある」ことだそうです。
 ベルマーク委員会の貝柄拓(かいつか・たくみ)委員長(6年生)は、「300万点に届き、すごくうれしいです」と話していました。
 集められたベルマークは、PTAの事業部(岩間淳子部長)へ引き継がれます。
 事業部のメンバーは、全22学級から選ばれた22人のお母さん方。協力会社ごとに仕分けた後、受け持ち分を自宅に持ち帰り、切り取り、10枚ずつ整理します。1カ月後、学校に集まって集計します。学校での収集のほか、2005年から学区内にある大型スーパーマーケットにベルマーク収集箱を置かせてもらい、一般家庭の協力を得ています。
 事業部ではこのほか、各教室の窓ガラスを清掃したり、校庭の草むしりをしたりの活動も続けています。
広がるナシ園越しに校舎を望む=鎌ケ谷市東道野辺で これまで、ベルマーク預金で校庭遊具グルリンや、グラウンドゴルフ用具などを購入しました。
 道野辺小学校では、保護者活動は、お母さん方だけに止まらないそうです。特徴的な組織に「父親サミット」があります。児童のお父さんや、卒業生たち約20人が参加するボランティア団体です。夏休みに校庭・校舎を利用してのキャンプ、学校と周辺の側溝の清掃、12月のお餅つきなどを開催して、子どもたちを支援していると、河原田校長のお話です。

《写真上から》
・感謝状を持つ貝柄拓委員長と、ベルマーク委員会の児童たち
・購入した校庭遊具グルリンに集まったベルマーク委員会。協力を呼びかけたポスターを手にする子どもも
・岩間淳子部長(右から3人目)を中心に、ベルマークを協力会社ごとに仕分けるPTA事業部のお母さん方=いずれも千葉県鎌ケ谷市の道野辺小学校で
・広がるナシ園越しに校舎を望む=鎌ケ谷市東道野辺で

300万点達成校を訪ねました!

PTAと児童が協力し、毎月仕分け作業

千葉市立高洲第三小学校
 東京駅からJR京葉線で35分。千葉市立高洲第三小学校(藤部廣幹校長)は、千葉市美浜区の「稲毛海岸」駅の海側にある大型商業施設とその周りの中高層マンションを中心とする感謝状を持つ磯野千絵保護者会会長(中央)。右へ池田理恵クラス長会会長、藤部廣幹校長住宅地域にあります。開校は1974年で児童数は642人。学年ごとに3〜4クラスがあり、周辺では一番規模の大きな小学校です。周りには緑地や公園が多く、東京湾も歩いていけるところにあります。
 同校のベルマーク活動の中心になっているのが、PTAにあたる保護者会の中の「クラス長会」(池田理恵会長)の20人の委員です。活動は、春先に児童全員に個人名を書いて配られる封筒、「ベルマーク回収袋」から始まります。子どもたちは月末までにマークを入れた自分の回収袋を、教室の入り口上に掲げてある「クラス回収箱」に入れます。それをクラス長会の委員が月初めに回収して保護者会室の大きな箱にまとめ、毎月の定例会でベルマーク番号ごとに仕分ける、という形で進めています。「回収を終えた個人の封筒は担任の先生から児童に返され、繰り返し使います。回収済みの印として、かわいいキャラクタースタンプを押しています」とのこと。
仕分け作業では「伝統的なツール」リンゴパックを活用しています クラス長会での「仕分け作業」では、四角で透明なイチゴパックや緑色のリンゴパック(18個のリンゴが並べてあった仕切りのある空き容器)が大活躍。訪問した1月14日は連絡事項伝達のあと作業に移り、委員の皆さんは手馴れた様子で、談笑しながらベルマーク番号ごとの「コーナー」にてきぱきとマークを振り分けていきました。「このリンゴパックはここ何年も使っています。うちの伝統的なツールですね」と青山真紀子同副会長兼ベルマーク担当委員長。1時間ほどで、この日のマークがすべて社別の整理袋に分けられました。
 仕分けを終えたマークは、それぞれの担当する委員が家に持ち帰り、点数を精査して整理袋に記入し、委員長のところに集められます。「時間がとれなくて毎月の会合に参加が難しい委員の方には、比較的たくさんマークが集まる会社の分を担当してもらっています。作業分担はなるべく公平にお願いするのが、伝統です」とのこと。中旬には全体をまとめて、送票は原則、毎月とのこと。
感謝状を持つベルマーク担当委員長の青山真紀子さんとクラス長会の皆さんで300万点達成を喜びました
 「うちの運動の取り組みは30年以上の伝統があります。前年の委員から作業の引き継ぎをきちんとしていただけるので、とても助かっています。1学期が始まる時に『ベルマーク便り』と個人用回収袋を全児童に配って協力を呼びかけますが、子どもたちもお母さん方も、みんなでこの運動を盛り上げていこうというムードがありますね」とは、池田さん、青山さんの感想です。
 同校のすぐ近所にある「市立高洲コミュニティセンター」の受付には手製の回収箱を置いてもらっています。お年寄りから子どもたちまで幅広い年齢層の人たちが多く集まる場所で、5、6年生のボランティア委員会は、仕分けのすんだマークのまとめ集計で協力しました=いずれも千葉市立高洲第三小学校で不定期ですがかなりのマークが寄せられるそうです。このほかに同校は、エプソンとキヤノンのトナーとカートリッジ回収にも、積極的に取り組んでいます。
 児童の代表も運動に加わっています。20名ほどの5、6年生のボランティア委員がいろんな体験をする中で、年に3度、ベルマーク集計作業の手伝いをしています。訪問した日が今年度3回目のベルマーク作業の日で、午前中にクラス長会の委員さんが仕分けを終えたマークの「点数集計作業」です。同じ点数のマークを10枚ずつ並べて、セロハンテープを表裏から張ってきれいにまとめる"先輩から引き継いだ"方式に、真剣に取り組んでいました。工作のような作業で、みんなとても楽しそうでした。
 PTAの皆さん、児童ともに、明るい雰囲気で作業に取り組んでいたのが印象的でした。「伝統」の力を感じます。「いろんな会社がもっと参加してほしい」というのが委員の皆さんの要望です。これまで大型メガホンやマルチひな壇などの備品をベルマークでそろえていますが、今年の購入についてはこれから検討に入るそうです。藤部校長は「予算が厳しい中、ベルマークでいろんな備品をそろえることができてうれしい。保護者の皆さんのご努力と熱意、それと地域の皆さんの温かいご協力のおかげです」と、感謝の気持ちを述べていました。

《写真上から》
・感謝状を持つ磯野千絵保護者会会長(中央)。右へ池田理恵クラス長会会長、藤部廣幹校長
・仕分け作業では「伝統的なツール」リンゴパックを活用しています
・感謝状を持つベルマーク担当委員長の青山真紀子さんとクラス長会の皆さんで300万点達成を喜びました
・5、6年生のボランティア委員会は、仕分けのすんだマークのまとめ集計で協力しました=いずれも千葉市立高洲第三小学校で

300万点達成校を訪ねました!

独自の取り組みが党首討論にも登場

東京都三鷹市立第四小学校
広々とした校庭。夏祭りでは校舎に大きな幕を張り、「崖の上のポニョ」が上映されました 東京都民の憩いの場のひとつ、井の頭公園は、三鷹市と武蔵野市にまたがっています。そのすぐそばに三鷹市立第四小学校(鈴山尚子校長、467人)があります。公園の一角にある市立の三鷹の森ジブリ美術館とは日ごろから交流があり、7月の地域のお祭りには、校舎に大きな幕を張ってアニメの映写会が開かれます。今夏は「崖の上のポニョ」で、2000人が集まりました。
 この学校が、1961(昭和36)年にベルマークに参加以来の累積を300万点の大台に乗せました。同校のベルマーク運動の中心は、PTAのクラス委員会です。マーク収集からの流れを、PTA会長の岡由美さんに聞きました。
 毎月の初めに、子どもたちを通じて各家庭に収集袋が配られます。1週間後に各クラスの収集箱に集められます。仕分け、整理作業は各学期の終わりごろに学年単位で行います。6年生のお母さんたちによる12月の仕分け作業保護者全員が年に1度は作業に加わることにして、学期ごとの人の割り振りや日程調整は各クラスに2人ずついるクラス委員の役目です。基本は学年単位ですが、未経験者の多い1学年が5学年と一緒に教わりながら作業をする、というふうに2学年合同のこともあるそうです。そして、学期ごとにクラス委員が集まって集計し、年度末にまとめて財団に送っています。
 ベル預金で、今年は組み立て式簡易テントを買いました。これまでにアンプや一輪車などを買っているそうです。
 今年の5月に、同校の名前が全国に流れました。当時の麻生総理と鳩山民主党代表(現総理)との党首討論で、鳩山代表が持論の「友愛」の具体例として、同校の教育支援システムを取り上げました。「家庭・地域と連携協働した『夢育(むいく)の学び舎』の創造」の構想のもとに、約200人の教育支援ボランティアがNPO法人を立ち上げて、授業や学校行事の指導、補助にあたっています。
財団からの感謝状を手にする岡由美PTA会長と鈴山尚子校長、武藤正行副校長=いずれも三鷹市立第四小学校で 目玉の一つが、総合学習の中での「四小カンパニー」(起業教育)です。5年生は、校庭のイチョウの木からとれたギンナンの実を、洗って乾かし街頭販売します。会社組織を作り、社長から宣伝部長までいて、市場調査や模擬販売も重ね、決算報告もする本式です。6年生は、この収益をもとに、ムラサキソウの根からとれる染料「紫紺(しこん)」を使ってブックカバーやきんちゃく、コースターなどを作り、同じように販売します。収益は、学校に寄付します。この活動を通じて、人間力や社会力を育てるのがねらいです。
 市場調査や模擬販売で、教育ボランティアたちから厳しい注文を受けるそうです。「そんなことで会社をやっていけるのか、買ってもらえると思っているのか、などととても厳しいダメ出しを何度も受けます。それで子どもたちはたくましさを身につけます。言葉遣いもよくなります」と鈴山校長は話していました。

《写真上から》
・広々とした校庭。夏祭りでは校舎に大きな幕を張り、「崖の上のポニョ」が上映されました
・6年生のお母さんたちによる12月の仕分け作業
・財団からの感謝状を手にする岡由美PTA会長と鈴山尚子校長、武藤正行副校長=いずれも三鷹市立第四小学校で

300万点達成校を訪ねました!

電動鉛筆削り19台を購入し全学級で使用

川崎市立上作延小学校
 川崎市高津区の上作延小学校(阿部一校長、546人)が、300万点を達成しました。市内では37番目で、創立40年の記念になりました。  ベルマーク運動に参加して32年、活動を支えているのはPTA学年委員会(安斎順子委員長、36人)です。委員会はパトロール、古紙回収などの作業もしており、活動の中心はベルマーク担当の6人です。
ベルマーク財団からの感謝状を持つ安斎学年委員長。右側が阿部校長と斉藤PTA会長=川崎市立上作延小学校で
 新学期の6月、収集の方法などを記載した「ベルマークだより」と回収封筒を全児童に配布して、6月、9月と2月の年3回、児童が家庭から封筒を持って来て、クラスのベルマーク箱に入れます。
 クラスから回収したベルマークの仕分けは学年委員全員が担当して、4階の多目的ホールで企業別の仕分けをします。この後、マーク切りそろえなどの作業は自宅に持ち帰って、都合のつく時間に行っています。「高い点数のベルマークがあると得した気分になって、作業の励みになります」と話します。
 点数計算、送票はベルマーク担当が年3回、行っています。「ベルマークだより」の発行は年2回で、年度末には集計結果やベルマーク預金での学用品などの買い物の予定を報告しています。
 昨年度は預金で電動鉛筆削り19台を購入して各クラスで使っています。「これまで手回しだったため、子供たちは喜んでいるようです」と斉藤妃見PTA会長。学校では2学期が終わると、改築工事に入ります。新校舎が完成するのは3年後で、今年度の預金から積み立て、改築後の学校のために役立てる計画だそうです。
 学校周辺は住宅地で、スーパー、金融機関などがないためベルマーク箱は置いていません。しかし、時折、卒業生の父母などが直接、学校へベルマークを届けてくれます。
 同小ではかなり前から、異学年交流を実施していて、6年生と1年生、5年生と3年生、4年生と2年生の、児童同士のパートナーが決まっています。高学年生が兄や姉役になって特別活動時間や給食時に低学年の児童と交流、遠足もしています。卒業式では1年生がパートナーの卒業生の胸に花を付けて送る役をします。パートナーの胸に花のピンを一生懸命つける1年生。卒業生は1年生の頭にポンと手をのせて「頑張れよ」などと声をかけるそうです。

《写真》ベルマーク財団からの感謝状を持つ安斎学年委員長。右側が阿部校長と斉藤PTA会長=川崎市立上作延小学校で

300万点達成校を訪ねました!

ボランティアグループの支援で大量送票

梅ケ丘学園(愛知県豊田市)
 愛知県豊田市の児童養護施設梅ケ丘学園(室田満夫園長)のベルマーク送票点数が、累計で300万点を突破しました。07年10月に200万点に到達してから、わずか2年余で1明るいボランティア室でベルマーク袋の整理をする花みずき会のメンバー00万点を上積みしました。
 活動の原動力は、ボランティアグループ「花みずき」(江坂悠紀子代表、12人)です。メンバーは豊田市とその周辺に在住するNTTのOBで、女性が中心。江坂さんは94年にNTT西日本豊田支店を退職して参加しました。最初は施設で車いすの介助をするなどしていましたが、体力的な問題もあって新しい奉仕活動を模索。04年に市社会福祉協議会から梅ケ丘学園を紹介され、ベルマークの仕分け・集計に取り組むようになりました。
 当初は不慣れでしたが、毎月2回ずつ学園に集まって作業しているうちに軌道に乗り、06年度は県下29位の9万余点、07年度は同7位の15万余点、08年度は同4位の21万余点を送ることができました。09年度は12月までで68万余点を送っています。
ベルマーク財団からの感謝状を持つ江坂さんを囲んで記念撮影。後列右端は室田園長
 同学園がベルマークに参加した78年から「花みずき」が協力してくれるまでの年平均送票点数は約7万点でした。最近の大量送票は、メンバーの家族の一人が、面倒な集計をパソコンで処理してくれるようになったのが大きいそうです。
 同学園には社会福祉協議会などから大量のベルマークが寄せられ、従来は処理しきれずストックされる一方でした。これが「花みずき」の協力で一気に処理され、ほとんどなくなるまでになりました。
ベルマーク預金で購入したビデオカメラ=いずれも愛知県豊田市の梅ケ丘学園で 集まったベルマーク預金は、子どもたちの生活に必要な電化製品や遊び道具、運動用具などの購入にあてられています。最近は、子どもたちの学校行事の様子を映すビデオカメラと自転車を買いました。
 同学園は社会福祉法人愛知玉葉会が設置する児童養護施設で、09年に設立50周年を迎えました。定員60人のところ現在は2〜18歳の56人が在園、幼児、男児1、男児2、女児の四つに区分された生活棟から近くの幼稚園、小中高校に通っています。春はお花見、夏はキャンプ、秋はレクリエーション大会、冬はマラソンなどの全体行事があるほか、グループごとの旅行や調理実習なども行われています。園舎は05年に全面改築され、「花みずき」の人たちの活動拠点になっているボランティア室も新しい明るい部屋になりました。

《写真上から》
・明るいボランティア室でベルマーク袋の整理をする花みずき会のメンバー
・ベルマーク財団からの感謝状を持つ江坂さんを囲んで記念撮影。後列右端は室田園長
・ベルマーク預金で購入したビデオカメラ=いずれも愛知県豊田市の梅ケ丘学園で

300万点達成校を訪ねました!

児童も利用できる場所に仕分けボックス

和歌山市立高松小学校
仕分け作業をする高松小PTA厚生施設部員ら 和歌山県和歌山市立高松小学校(川端良幸校長、482人)のベルマーク収集点数が300万点を超えました。1969年にベルマーク運動に参加して以来の累計です。300万点達成は県内9校目。子どもたちも参加するベルマーク活動を目指しています。
 ベルマークを担当するのはPTA厚生施設部(木下裕子部長)で、部員は各クラスから選ばれます。
 奇数月に回収しています。中旬に部員が集まって仕分けします。部員はPTA会議室で作業をし、自分のクラス分を1時間半ほどかけて会社別に整理、仕分けボックスに入れます。さ校長室前に移されたベルマーク仕分けボックス=和歌山市の同校でらに年2回、会社ごとに仕分けられたベルマークを自宅に持ち帰り、点数ごとに分け、最終集計し発送します。
 今年からベルマーク仕分けボックスをPTA会議室から校長室前廊下に移しました。「子どもたちと共にベルマーク運動を」と、児童が自由に仕分けボックスに入れることが出来るようにしました。子どもたちに関心を持ってもらいたい、との願いからです。
 高松小は国語教育に力を入れています。読書指導を通して豊かな心を育むようにしています。

《写真上から》
・仕分け作業をする高松小PTA厚生施設部員ら
・校長室前に移されたベルマーク仕分けボックス=和歌山市の同校で

300万点達成校を訪ねました!

昼休みには児童も仕分けお手伝い

北九州市立枝光小学校
 北九州市立枝光小学校(主税則子校長、266人)がベルマーク累計点数300万点を達成しました。県内で52校目です。枝光小は、ベルマーク運動がスタートした翌年の1961年6月に参加しています。
300万点達成の感謝状を手にする厚生委員会の石津委員長と副委員長のお母さんたち
 PTAのベルマーク担当は厚生委員会(石津琴美委員長、26人)で、副委員長には保護者4人のほか、先生4人も加わっていて、学校と保護者の連携が十分です。6、9、11、1月の年4回、ベルマークの回収と併せて、学校の会議室で仕分け・整理作業を行い、発送しています。
 今年度の締めくくりの作業日に枝光小を訪ねました。毎回、給食後の昼休み中に作業を始めるので、厚生委員のお母さんの子どもさんや顔見知りの児童が作業を手伝ってくれます。この日も6年生の男の子3人と5年生の女の子3人が次々と会議室に顔を出すと、慣れた手つきで協賛会社別にベルマークの仕分けを始めました。
 「マークを分けるのが面白い」という男の子の一人は毎回、お手伝いをしているそうです。委員長の石津さんは「仕事を持っている委員さんが多く、全員が集まることができないので、子どもたちの応援≠ヘ助かります」と話しています。
昼休みにマークの仕分け作業を手助けする5、6年生の子どもたち。赤ちゃんもお手伝い!?=いずれも北九州市の枝光小学校で
 最近のお買い物では、1昨年の学校創立100周年に併せて50インチの大型プラズマテレビを購入したほか、昨年秋には陸上競技用のユニホーム40着を新調しました。それまで使っていたユニホームは、卒業生の石津さんも着たことがあるそうで、まっさらのユニホームに子どもたちは大喜びしたそうです。
 枝光小は、八幡東区最北部の洞海湾を臨む丘陵地の住宅地にあります。05年に校舎建て替えのため、約500メートル離れた小学校跡地に移転、新校舎が完成した07年4月に元に戻りました。テーマパークのスペースワールドや湾沿いの工場群が眼下に広がっています。

《写真上から》
・300万点達成の感謝状を手にする厚生委員会の石津委員長と副委員長のお母さんたち
・昼休みにマークの仕分け作業を手助けする5、6年生の子どもたち。赤ちゃんもお手伝い!?=いずれも北九州市の枝光小学校で

300万点達成校を訪ねました!

豆腐や卵パック使い収集・整理に工夫

長崎県諫早市立北諫早小学校
 長崎県諫早市立北諫早小学校(森和弘校長、779人)がベルマーク累計点数300万点を達成しました。県内では26校目、ベルマーク運動に参加して48年目です。
豆腐、卵パックなどを使った仕分け作業。マスク姿が目立ちました PTAベルマーク部(前田ゆかり部長)が6月から翌年3月まで毎月1回、子どもたちが持ち寄ったマークの整理・集計作業を行います。取材した12月の担当は、1・3・5年の各クラスの部員でした。このうち3クラスが新型インフルエンザの影響で学級閉鎖になっていて、参加者がいつもより少ないとのことでした。午前9時半の作業開始に併せて、お母さんたち18人が集まりましたが、インフルエンザ予防のためでしょうか、マスク姿が目立ちました。
 作業で目に付いたのは様々なマーク収集・整理用グッズでした。プラスチック製網カゴ、豆腐パック、卵パック、菓子箱。給食の食器だった黄土色の茶わんと、プラスチックケースには協賛会社番号・社名が書かれ、豆腐パックや卵パックを使って小分けしたマークを移します。集まるマークが多いキユーピーや日本水産、日清食品など6つの番号はプラスチックケース、その他は茶わんで、長年の活動から生まれた知恵と工夫がうかがわれました。
給食器だった茶わんとプラスチックケースにマークを入れて集計=いずれも長崎県諫早市の北諫早小学校で 昨年度からベルマーク回収用封筒をつくり、全児童に配って、毎月回収したこともあり、07年度の年間点数5万7810点が、08年度は10万2356点に大幅アップ、県内10位に入りました。今年度も10万点を目標に取り組んでいます。
 北諫早小は、JR諫早駅と諫早市役所のどちらからも1キロ弱の市街地にあり、児童数は市内で最多です。学校と家庭、地域が一体になった道徳教育に力を入れているそうです。

《写真上から》
・豆腐、卵パックなどを使った仕分け作業。マスク姿が目立ちました
・給食器だった茶わんとプラスチックケースにマークを入れて集計=いずれも長崎県諫早市の北諫早小学校で

200万点達成校を紹介します!

栃木県真岡市立真岡小学校
 梁木英郎校長、610人。ベルマーク運動に参加20年で200万点を達成した原動力は、児童会福祉委員会(5、6年生18人)とPTAベルマーク委員会(35人)による協力です。2学期の終業式後の表彰で財団からの感謝状が披露され、その様子が早速学校のホームページで紹介されました。毎月1回、お弁当の日に会わせて収集日があり福祉委員が教室を回り集めたマークを、その日に会議室でPTAが仕分け、集計しています。学年便りで収集日をお知らせするほか、福祉委員が校内放送で収集を呼びかけます。これまでに黒板ふきクリーナー、運動用マットなどを購入しました。真岡市中心部にある同小は、読書に力を入れており、朝の10分間読書の他、木曜日の昼休み時間にはボランティアによる読み聞かせがあります。11月の図書集会は、図書ボランティアによる、音楽や、校長先生も出演した寸劇も交えたアイデアあふれる読み聞かせをしたり、児童の図書委員によるクイズをしたりしました。

200万点達成校を紹介します!

埼玉県所沢市立安松小学校
 小山満校長、455人。ベルマーク運動に参加して27年、PTAのベルマーク協力委員会(14人)が担当しています。教室には収集箱があり、年3回、仕分け、集計を会議室で行っており、送票は代表3人がしています。地域の商店2カ所にも回収箱を置かせてもらっており、これまでに掲示板やベンチ、CDラジカセセットなどを購入しています。学校は創立36年、この2年間に中庭と、隣接した南側の林にビオトープが2つ出来、子どもたちはこれを利用した草花観察や世話をしています。また名門ハンドボールチームの選手の話を聞いたり、調理学校の人から栄養や料理を教えてもらったりするなどの体験活動に力を入れています。

200万点達成校を紹介します!

千葉県松戸市立南部小学校
 下迫司校長、433人。江戸川に近く、旧水戸街道沿いの商店街や住宅地の中にあり、広い校庭には、サッカーコートの他、バスケットコートや遊具があり、放課後も子どもたちが集まって遊びます。毎週6校時にはニコニコしながら算数をしようという「にこ算」の時間を設け、担任以外に教頭、教務主任なども加わり、算数の基礎学力の向上を図っています。ベルマーク活動はPTA役員13人が担当です。ベルマーク収集箱は玄関近くに置いてあり、毎月の第2月、木、金が収集日。第3火曜日にはいつも10人前後が集まり、仕分け、集計をして、年2回、ベルマークを送っています。

200万点達成校を紹介します!

千葉市立検見川小学校
 田中敏明校長、499人。花見川区、JR総武線新検見川駅南西の住宅街にある創立138年の伝統校。異学年交流を軸に、児童が考えた楽しい企画、くつとばし集会や、全学年がグループに分かれて競う長なわ集会などをするなど、ユニークな行事もあります。ベルマークには参加して46年、活動はPTA研修部(7人)が中心です。教室や廊下に収集袋があり、年2回、各家庭にお手紙を配ったうえで収集します。仕分け、集計には研修部だけでなく、PTAのボランティアが手伝います。これまでにウオータークーラーなどを購入しています。

200万点達成校を紹介します!

千葉県市川市立信篤(しんとく)小学校
 町田実校長、989人。ベルマーク参加20年で200万点という活発さで、クラス1人ずつのPTA厚生委員会(30人)が中心です。毎月1回、集金日に集金袋と一緒に回収。毎月の定例会で仕分け、集計まで行います。お知らせも年3回のPTA新聞、毎月のPTA便り、年2、3回のベルマーク便りを出すなどの手厚さです。これまでにテント、掃除機、和太鼓セットなどを購入しています。市内有数の大規模校で、校名は論語の言葉からとっています。校庭の花壇や、学校前の借りた農地で、全学年でサツマイモや落花生、ネギ、モチ米などを栽培しており、収穫したサツマイモからスイートポテトを作ったり、お赤飯を炊いたりしています。

200万点達成校を紹介します!

横浜市立洋光台第三小学校
 長部泉校長、312人。JR根岸線延長で洋光台駅が出来、開発された住宅街に1973年開校しました。運動会と、日頃の学習成果をクラスごとに発表するふれあい祭り(学習発表会)、2月にあるふれあい餅つきが3大行事です。ベルマーク運動には開校の年から参加、活動はPTA厚生委員会12人が担当。回収箱は各クラス、職員室前においてあり、回収後、年2回、7月と1月に学校で仕分け、集計、送票をしています。回収のお願いと回収袋を年2回配布、学校内に同居するコミュニティハウスと近くのスーパーの2カ所にも収集箱を置かせてもらっています。
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