東京都北部のJR上中里駅と田端駅、駒込駅を線で結んだ三角形の中の高台に、女子聖学院中学校・高等学校(大野 碧校長、1327人)があります。 キリスト教に基づく、中高6年の一貫教育です。2007年に創立100周年記念事業としてできた本館は、4階建ての明るいモダンな建物ですが、ミッションスクールらしく、屋根の下などいたるところに十字架がかたどられています。
この学校が1961(昭和36)年にベルマークに参加以来の累計500万点を達成しました。
同校のベルマーク活動は、各クラスの生徒2人ずつ、合計64人のベルマーク委員と、PTAの施設厚生部の委員73人を中心に進められています。
月1回、ベルマークの日を決め、クラスの委員が協力を呼びかけます。クラスごとの前回の点数も知らせます。生徒たちは年度初めに配られた収集袋にベルマークを入れて持ち寄ります。 委員が集め、昼休みに特別教室で切りそろえます。
この後は、PTA委員の役割です。年7回、日を決めて、仕分けから計算、財団への発送まで「人海戦術」で一気に作業します。
委員の数が多いので、午前と午後にほぼ半数に分けて作業を分担しています。午前の委員は仕分けとカートリッジの整理を、午後は企業別の点数と総合計を計算します。終了後に部長と二人の副部長とでマークは郵送し、カートリッジは宅配便に手配します。
作業には、いくつかの工夫があります。まず、はさみやのり、セロハンテープ、電卓などの小道具はまとめてマークとともに一つのトレーに入れ、各テーブルに置きます。 小さいマークも多いので、ルーペも必需品です。仕分けしたマークは、中央のテーブルに並べたイチゴパックに入れます。
集計の時には、数字がいくつも書かれたカードが各チームに配られます。数字はそのチームが受け持つ各企業の番号で、前の実績から、作業量がほぼ均等になるように分けられています。さらに、次の作業日には別のカードが配られ、作業のより均等化を図っています。
生徒に配られる収集袋もユニークです。B4大の紙に封筒の形が印刷され、切り取って張り合わせるようになっています。マークの集め方や切り取り方なども載っています。10年ほど前にベルマーク担当になった新田美智子先生が、業者に発注していた袋の作成を、「自前」に切り替えたそうです。新田先生は「生徒やお母さん方に手数をおかけして申し訳ないのですが、少しでも節約をしたいと思いまして」と話しています。
これまでに、教室用の鏡や黒板消しクリーナー、オルガン、新校舎特別教室の時計などを購入しました。
PTA施設厚生部の秋本恭子部長は、卒業した人たちからベルマークやカートリッジがよく送られてくるのをみて、卒業生に愛校心がとても強い学校だと感じるそうです。
毎年、目標点数を掲げていて、今年は15万点です。秋本さんは6、7月の実績に先輩たちの応援も加え「達成できそうです」と自信ありげでした。
《写真上から》
・小道具を入れた「七つ道具」入りトレー
・集計を分担する企業番号入りカード
・自分で作るユニークな収集袋が印刷された用紙
・9月8日の午前中に行われた仕分けの作業にも沢山のPTAの方が参加しました=いずれも東京都北区の女子聖学院中学校・高等学校で
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