学校訪問


達成校目次

★ 600万点達成校を訪ねました!

星美学園小学校 児童と保護者の奉仕の心で活動展開
呉市立阿賀小学校 自宅でも作業、カートリッジが増加

★ 500万点達成校を訪ねました!

横浜市立中和田小学校 秋にはベルマークのイベントを計画
浜松市萩丘幼稚園 参加25年、幼稚園では県内トップ

★ 400万点達成校を訪ねました!

鎌倉市立御成小学校 御用邸跡の敷地は緑と歴史の宝庫
静岡県熱海市立第一小学校 卒業生や地域の支えで大きな成果
別府市立朝日小学校 毎月「ベルマークの日」、整理は自宅で

★ 300万点達成校を訪ねました!

千葉県成田市・成田幼稚園 創立104年、親子…4代の卒園生も
横浜市立南瀬谷小学校 大勢のサポーターが仕分け、集計に参加

★ 200万点達成校を紹介します!

文京区立小日向台町小学校 横浜市立山王台小学校

600万点達成校を訪ねました!

児童と保護者の奉仕の心で活動展開

東京都北区・星美学園小学校
 東京都北区にある星美学園小学校(田松三男校長、756人)が、ベルマーク運動に参加して48年、600万点を達成しました。
父母の会ボランティアの今日の担当は、5年C組。喜びの笑顔は18クラスを代表しています。後列左から、委員会担当関口弘子教諭と中山晴絵教諭、右端は茅野教頭(シスター)
 星美学園小の特徴は、4年生から6年生までの奉仕委員会(委員長福田莉子さん、35人)が中心で、お手伝いとして「父母の会」の有志の方が、力を合わせ活動していることです。
高学年向けと回収袋。奉仕委員は集めるために工夫し、感謝の気持ちを伝えます 奉仕委員会は、ベルマークの収集の他にペットキャップ、プルタブも集めています。児童は、低学年向けと高学年向けに分けて絵を描き、「ベルマークいっぱいぼしゅう中」などと書いた「手作り収集袋」を全校児童に配布します。各教室にはベルマーク箱を置き、夏休み前に「奉仕だより」を作り、回収の呼びかけをしています。回収したベルマークは、年間6回を20〜30名の父母の会ボランティアが、1回に3日間作業をしています。1、2日目はマークを切り仕分け作業、3日目は点数計算です。この1日の作業を1クラスごと担当していきます。全18クラスがスクラム組み、つないだ点数は年間約7万以上になりました。
昨日、仕分け作業をしたクラスから引継ぎ、今日は点数明細を数えます これまでの購入品は、傘たて18クラス分や車いす8台、和太鼓など、いずれも子どもたちに役立つものばかり。茅野勅子教頭(シスター)は「児童のため、学園のために奉仕して下さる、保護者の方々のお陰です」とお話。父母の会ボランティア5年C組委員長島林妙子さん、加藤美佐子さん、山下美津子さんたちは「日頃、先生方にはいっぱい愛情をいただいき、感謝しています」とお互いがお礼を述べていました。
今日は雨、お買い物の傘立が活躍。傘の柄は規律正しくすべて同じ向き 星美学園は、幼稚園から小学校、短期大学までを併設する総合学園です。カトリックの理念に基づき、感謝を分かち合う聖母祭やクリスマス会、チャリティバザーなどを通して、お互いを思いやり、奉仕する心を育てています。「ふりむけばいつも先生がいる」をキャッチコピーにして、先生方は常に遊びの時間も子どもたちと過ごします。
 同小の自慢に、音楽特別クラブ聖歌隊の教育活動があります。昨年、第75回NHK全国学校音楽コンクール「小学校の部門」において、東京都コンクール予選、本選ともに「金賞」。関東甲信越ブロック、さらに全国コンクールでも見事「金賞」を受賞しました。車いすが10台になり、みんなで実体験の授業で使うことができるようになりました。けがをしても経験が役立ちます=いずれも東京都北区の星美学園小学校で聖歌隊の歌声は、ハーモニーが心に響く素晴らしさだけでなく、感想を話す児童のコメントでも、多くの皆さんに感銘を与えたそうです。

《写真上から》
・父母の会ボランティアの今日の担当は、5年C組。喜びの笑顔は18クラスを代表しています。後列左から、委員会担当関口弘子教諭と中山晴絵教諭、右端は茅野教頭(シスター)
・高学年向けと回収袋。奉仕委員は集めるために工夫し、感謝の気持ちを伝えます
・昨日、仕分け作業をしたクラスから引継ぎ、今日は点数明細を数えます
・今日は雨、お買い物の傘立が活躍。傘の柄は規律正しくすべて同じ向き
・車いすが10台になり、みんなで実体験の授業で使うことができるようになりました。けがをしても経験が役立ちます=いずれも東京都北区の星美学園小学校で

600万点達成校を訪ねました!

自宅でも作業、カートリッジが増加

広島県呉市立阿賀小学校
 広島県呉市の阿賀小学校(正川光洋校長、631人)はベルマーク運動に参加した1961年からの収集点数累計が600万点を超えました。600万点達成は県内2校目です。
 ベルマークを担当するのがPTA施設部(参輪広子部長、17人)で、部員は各クラスから1人ずつ選ばれます。
仕分け作業をするPTA施設部員の皆さん=呉市の阿賀小学校で 毎月10日ぐらいまでにベルマークを児童に持ってきてもらい、それを職員室の棚に保管してもらいます。また地域のスーパーや郵便局などにも回収箱を置かせてもらっています。
 PTA施設部員は2カ月に1回、学校に集まり、集まっているベルマークを会社別に仕分けします。仕分けが終われば、部員は担当の会社分を自宅に持ち帰り点数別に分け集計をします。これを集めて年2回(9、2月)発送します。
 昨年度の収集点数は12万点。カートリッジ類が増えているのが特徴で、特に男の人が職場から持ち帰るケースが目立っているそうです。
 阿賀小はJR安芸阿賀駅前にあります。一角に中学校、高校、高専、特別支援学校が固まっており、近くには大学もあります。アカデミアならぬ「アガデミア」と称して、これらの学校、地域で阿賀学園地域教育連携協議会を結成しています。小学校のコンピューターの授業に高専の学生が応援に来てくれたり、陸上で中学校の先生の教えを受けたりしています。
 同校は、学び合う子、思い合う子、きたえ合う子を教育目標に掲げ、具体的には「話を聞く」「話ができる」「返事・あいさつができる」「本を読む」に力を入れています。毎週水曜には保護者、地域の人ら読書ボランティアによる読み聞かせもあります。

《写真》仕分け作業をするPTA施設部員の皆さん=呉市の阿賀小学校で

500万点達成校を訪ねました!

秋にはベルマークのイベントを計画

横浜市立中和田小学校
創立100周年に建てられた「はばたきの塔」の前で、500万点の感謝状を持つ首藤学年学級委員長と若松PTA会長(左端)を囲み、井岡孝校長(中央)、保科泉副校長(右端)とPTA役員の方々 横浜市泉区の中和田小学校(井岡孝校長、994人)が、500万点を突破しました。ベルマーク運動に参加して46年、1年間で16万点以上を集め、泉区では2校目の達成です。同小が、多くのベルマークを収集できる大きなポイントは、年度初めに「学年学級だより」を発行し、マークの切り方や注意点、運動の意義や目的などをまとめて、各家庭で意識しながら収集できるように、PRに努めていることです。
 中和田小は、創立117年、住民の皆さんの協力が伝統として根付いています。親子が何代にもわたり卒業生という家庭があり、婦人会が窓口となって回覧板で呼びかけ、寄贈してくれる町内会もあります。町内会からの「プレゼント」も、今回の達成に大きく貢献しています。
 ベルマーク運動を進めるのは、PTA学年学級委員会(首藤有紀委員長、29人)の皆さんで、クラスから1人選ばれます。クラスで集まったマークは、休み時間、購入の竹馬やフラフープを使い、遊びに夢中です(中和田小提供)=いずれも横浜市立中和田小学校で自宅で仕分けます。「家での作業は、学校の様子や友達のことなどを、子どもと話しながらコミュニケーションがとれる良い点があります」と委員会の皆さん。次に点数別に仕分けるため、毎月1回、常任委員会を開き、学校で作業を行います。それを年度末の3月に、1年分まとめて財団へ送ります。
 ベルマーク預金で、今年の2月に「時間を意識した生活を送れるように」との願いで、電波時計17個を購入しました。子供たちが目に付きやすい正面玄関や水飲み場に設置し、時を知らせています。その他、優勝旗や優勝カップ、竹馬、フラフープなど、子どもたちに喜ばれている、お買い物があります。こうしたスーパーに設置したベル箱には、地域の方々への協力の呼びかけと一緒にお礼の言葉「ありがとう」が書いてあります=横浜市泉区のスーパーで中和田小の活動内容について、5月25日に横浜市内で開かれたベルマーク運動説明会の、「体験発表」コーナーで紹介していただきました。
 秋に行う「中和田っ子」フェスティバルでは、子ども達と保護者が地域の方々とふれあい、きずなを深めています。子どもたちはスリッパ飛ばし、大声コーナー、昔遊びなどで楽しみます。「今年はフェスティバルの中で、ベルマークを使ったイベントや、ベルマークコーナーを企画してみたい」と若松かをるPTA会長は、皆を啓発するためにいろいろなアイデアを、考えていました。ベルマーク運動は盛況のようです。井岡校長は「人と人のつながりが温かく、労を惜しまずなんでもやってくれます」と感謝していました。

《写真上から》
・創立100周年に建てられた「はばたきの塔」の前で、500万点の感謝状を持つ首藤学年学級委員長と若松PTA会長(左端)を囲み、井岡孝校長(中央)、保科泉副校長(右端)とPTA役員の方々
・休み時間、購入の竹馬やフラフープを使い、遊びに夢中です(中和田小提供)=いずれも横浜市立中和田小学校で
・スーパーに設置したベル箱には、地域の方々への協力の呼びかけと一緒にお礼の言葉「ありがとう」が書いてあります=横浜市泉区のスーパーで

500万点達成校を訪ねました!

参加25年、幼稚園では県内トップ

静岡県浜松市萩丘幼稚園
 浜松市中区の萩丘幼稚園(鈴木亮助園長、358人)のベルマーク累計点数が、運動参加25年で500万点を突破しました。静岡県内で21番目、市内では2番目で、幼稚園・保育園としては県内のトップを切って大台に到達しました。
財団からの感謝状を囲んで記念撮影。中央が父母の会の池上佳苗会長、左が菅谷直美副会長、右は園職員のケーラー有紀子さん 回収と仕分け、集計は、父母の会の運営委員会(池上佳苗会長、13人)が担当しています。年度初めに、父母の会の全会員と職員にベルマーク一覧表と回収協力を依頼するベルマーク便り、ベルマークを入れる収集袋を配布します。収集袋は毎月1回、月末に園児に配り、家庭で集めたベルマークを入れて持ってきてもらいます。
 仕分けは年に1回、年度末にまとめて行います。園児を通じて各家庭にベルマークを届け、一般の保護者の皆さんに自宅で仕分けしてもらいます。年長児になると、一緒に手伝ってくれる子どももいるそうです。仕分けられて戻ってきたものを運営委員が整理して、再度、一般の保護者に回します。今度は集計の依頼です。戻ってきたものをまた運営委員がまとめ、園の職員がベルマーク財団に発送しています。
 地域への協力は特に求めていませんが、卒園生が寄付してくれることもあります。2年ほど前には「中学を卒業することになりました」という便りに添えて、たくさんのベルマークが贈られてきたことがあったそうです。
元気に遊ぶ園児たちを見守るコブシの木。味の素のベルマークをたくさん集めて同社からプレゼントされた苗木が、今では大きく成長しました=いずれも浜松市中区の萩丘幼稚園で これまでベルマーク預金で楽器やラジカセ、体操マットなど、さまざまな教材、設備を整えてきました。最近は、4年前の園舎改築に伴う整理棚やいす整理ラックなどを購入しています。
 園の創立は1952(昭和27)年で57年の歴史があります。広い園庭は緑にあふれ、伸び伸びと生活する子どもたちの声が響いています。これらの木々や花々の中に、ベルマークからの贈り物があります。コブシとアジサイです。かつて、味の素が実施した苗木キャンペーンで贈られたもので、同社のベルマークをたくさん集めてプレゼントされたそうです。コブシは、贈られたときは小さな苗でしたが、今では園舎の2階の屋根に届くほどに成長し、元気に遊ぶ子どもたちを優しく見守っています。

《写真上から》
・財団からの感謝状を囲んで記念撮影。中央が父母の会の池上佳苗会長、左が菅谷直美副会長、右は園職員のケーラー有紀子さん
・元気に遊ぶ園児たちを見守るコブシの木。味の素のベルマークをたくさん集めて同社からプレゼントされた苗木が、今では大きく成長しました=いずれも浜松市中区の萩丘幼稚園で

400万点達成校を訪ねました!

御用邸跡の敷地は緑と歴史の宝庫

神奈川県鎌倉市立御成小学校
 古都鎌倉は、年間通して観光客が絶えません。鎌倉駅前は、平日でも電車が着くたびに、デイパックを背負った人たちであふれます。その駅のすぐ近く、市役所の隣にある市立御成(おなり)小学校(大谷励治校長、540人)は、名前が示すとおり、旧鎌倉御用邸の跡地に建てられています。約3万3千平方メートルもある敷地はうっそうとした樹木に包まれ、御用邸時代の面影が残っています。発掘調査で、室町、鎌倉時代だけでなく古代遺跡も見つかったそうです。
財団からの感謝状と学級委員のみなさん。(前列左から)委員長の田中小百合さん、大谷励治校長、養田和香代教頭、津波古美佳さん(後列左から)野井麻美さん、池田智織子さん、小林久美子さん、加藤英子さん。 この学校が、1963年にベルマーク参加以来の累計を400万点の大台に乗せました。
 ベルマーク運動の中心は「御成会」と名のつくPTAです。各クラスに2人(一部1人)の学級委員計34人が主に担っています。校内12カ所に回収箱、1カ所にカートリッジ用の箱を置いて、随時子どもたちが家から持ってきたベルマークを入れます。2学期と3学期に各1回仕分け作業をしますが、その前に改めて全家庭に回収を呼びかけるプリントを配ります。また、暮れの年賀状作りのころに、インクカートリッジ回収の呼びかけもします。こうしたときに、まとめて持ってくる児童も多いようです。作業日には委員のほかにボランティアの保護者も加わって、2時間ほどかけて仕分け、点数計算をします。財団への発送も年2回です。
回収箱は校内12ヵ所にいつも置かれています。 田中小百合委員長はじめ今年度の委員たちは、仕分け作業などの改善も話し合っています。毎月ある学級委員の定例会の後、その月にたまった分を仕分けておけば、年2回の作業がもっとスムーズにはかどるのでは、との案も出て、今後検討するそうです。
 1933年(昭和8年)の創立時に建った校舎は、1996年から2年余りかけて改築されました。完成のとき、たまったポイントでスリッパや縁台、スポットライトなどをそろえました。おととしには、竹馬を購入しています。
 この学校を訪ねた人は、まず大きな校門に驚きます。御用邸時代の御成門をそのまま残してきました。冠木門の校門は観光スポットにもなっていて、市内めぐりの人力車も立ち寄っていました=いずれも鎌倉市立御成小学校で3年前に改修しましたが、冠木門(かぶきもん)という形式は変えていません。おまけに、看板に大書された校名は、俳人で小説家の高浜虚子の筆になります。虚子のお孫さんが同校に入学したことから、書いてもらったのだそうです。
 門柱に掲げられているのは複製で、実物は校舎2階の資料室に移されています。その部屋には、かつて盲目の教育家ヘレン・ケラーが講演に来たときの記録や、校庭を発掘調査したときの写真などが並んでいます。
 大谷校長によりますと、恵まれた環境に包まれ、子どもたちはのびのび育ってゆったり、あくせくしない良さをもっています。これに、仲間同士で協力し合う人間関係作りの経験や、コミュニケーション力が加われば、と朝の「ふれあいタイム」や「縦割り活動」といった試みが続けられています。
 ふれあいタイムは、毎週木曜日の朝、教室や校庭で、学級単位でゲームなどをして遊びます。縦割り活動は、1年から6年までの縦割りで男女計35人ほどのグループを作り、各学期に1回、子どもたちで決めてドッジボール大会などをしています。

《写真上から》
・財団からの感謝状と学級委員のみなさん。(前列左から)委員長の田中小百合さん、大谷励治校長、養田和香代教頭、津波古美佳さん(後列左から)野井麻美さん、池田智織子さん、小林久美子さん、加藤英子さん。
・回収箱は校内12ヵ所にいつも置かれています。
・冠木門の校門は観光スポットにもなっていて、市内めぐりの人力車も立ち寄っていました=いずれも鎌倉市立御成小学校で

400万点達成校を訪ねました!

卒業生や地域の支えで大きな成果

静岡県熱海市立第一小学校
PTA厚生委員のほか各学年の保護者の協力でベルマークを整理します 静岡県熱海市立第一小学校(神尾義敬校長、322人)のベルマーク送票点数が、運動参加から46年間の累計で400万点を突破しました。市内ではトップを切っての大台到達です。
 同小では玄関と各クラスにベルマーク回収箱を置いて、子どもたちが適宜、家から持参したベルマークを入れられるようにしています。市内で一番古い小学校で、地域の人たちの「オラが学校」意識が強いことから、卒業生の保護者や地域の住民、業者からの協力もあります。
 整理・集計は2カ月に1回程度です。PTA(川ア秀和会長)の厚生委員会(渡辺みか委員長、14人)が中心になって一般の保護者にも協力を呼びかけます。整理日によって呼びかける学年を変え、毎回、10人程度は集まるそうです。
ベルマーク財団からの感謝状を囲んで記念撮影。前列右端が渡辺厚生委員長、その左が川アPTA会長=いずれも静岡県熱海市の第一小学校で
 整理したベルマークは年度末に1回、発送します。ベルマーク預金で、これまでに一輪車やシンセサイザー、図書、ボール、パソコン関連用品など、たくさんの教材・教具を購入しました。PTAは毎年秋にバザーや模擬店、作品展などのPTAまつりを開催していますが、この模擬店で使う焼き鳥機もベルマークの産物です。この催しには保護者だけでなく地元の住民も多数訪れますが、このときにベルマークを持ってきてくれる人もいます。
学校の隣の来宮神社には樹齢2000余年という大きなクスの木があります 同小は市内で一番古い小学校で、当初は熱海駅の近くにあったのが1956(昭和31)年に来宮駅近くの現在地に移転しました。戦時中に制定された校歌は三好達治作詞、中山晋平作曲で、戦後(昭和36年)に制定された現校歌の作詞者は土岐善麿です。すぐ南には樹齢2000余年という国指定天然記念物の大きなクスの木がある来宮神社があり、校舎からは源泉から立ち上る白い湯気が見えます。
 「素直でやさしい子どもが多い」と神尾校長。「元気で 仲よく きまりよく」の校訓に従い、始業前から縄跳びや3分走などの運動に取り組み、市内の体育大会などで好成績を収めているそうです。また保護者のアンケートを元に、クラス名を1組は「海組」、2組は「空組」と決めて使っています。

《写真上から》
・PTA厚生委員のほか各学年の保護者の協力でベルマークを整理します
・ベルマーク財団からの感謝状を囲んで記念撮影。前列右端が渡辺厚生委員長、その左が川アPTA会長=いずれも静岡県熱海市の第一小学校で
・学校の隣の来宮神社には樹齢2000余年という大きなクスの木があります

400万点達成校を訪ねました!

毎月「ベルマークの日」、整理は自宅で

大分県別府市立朝日小学校
 大分県別府市立朝日小学校(山村英二郎校長、597人)が参加47年で累計点数400万点を達成しました。県内では22校目です。
今年度初めての全体作業日。ほぼ全員が集まり、手際よく仕分けと集計をしました=大分県別府市の朝日小学校で 活動は、PTAベルマーク部(坂口美保部長)が担当し、各クラスから1人の計19人がメンバーです。朝日小は毎月20日を「ベルマークの日」に定めていて、児童がクラスの収集箱に持ち寄ったマークは、そのクラスの部員が自宅で整理します。6、10、11、2月の年4回、部員が学校のPTA会議室に集まり、全クラスのマークを仕分け・集計し、その都度発送します。
 全体作業は、昨年度までは平日に行っていましたが、仕事を持っている部員の希望もあって、今年度は土曜日の午前9時半からに変更したそうです。6月末にあった今年度初めての作業日には、ほぼ全員の部員が集まり、仕分け・集計を済ませました。
 収集の協力呼びかけ、集計結果の報告などを載せる「ベルだより」は年間8回発行。また、校区内の銀行、郵便局、スーパーなど6カ所に収集箱を置かせてもらうなど、地道な取り組みを続けています。
 別府温泉は、源泉数と湧出量が日本一を誇っています。高台にある朝日小の自慢のひとつは、青い別府湾と白い湯けむりの対比が素晴らしい眺望です。校区には「地獄めぐり」でも知られる鉄輪(かんなわ)温泉があり、温泉を引いている家庭も多く、坂口部長宅のお風呂も温泉だそうです。

《写真》今年度初めての全体作業日。ほぼ全員が集まり、手際よく仕分けと集計をしました=大分県別府市の朝日小学校で

300万点達成校を訪ねました!

創立104年、親子…4代の卒園生も

千葉県成田市・成田幼稚園
 千葉県成田市の成田山新勝寺は、初詣客が例年300万人前後で、全国ベスト3の常連です。JR、京成の成田駅から約1キロの参道は、3が日をはじめ正月期間中、参拝客でびっしり埋まります。
整理、分類をする6月の当番のお母さんたち。 その参道からちょっと入ったところに、成田幼稚園(斎藤実園長、348人)があります。新勝寺の仏教理念のもとにできた学校法人成田山教育財団が運営し、4年前に創立100周年を迎えました。県内の私立幼稚園では最古参だそうです。
 この幼稚園が、1966年(昭和41年)にベルマーク参加以来の累計300万点を達成しました。
 同園のベルマーク活動は、PTAのベルマーク係が担っています。1クラスに15人前後いて、12クラスで約180人になります。各クラスにはベルマーク責任者がいて、全体の委員長は望月友美子さんです。
回収箱は校内12ヵ所にいつも置かれています。
 毎月初めに、園児を通して収集袋を各家庭に配り、園児たちに持ってきてもらいます。各クラスの担任がまとめ、各クラスのベルマーク係が輪番で整理や分類をします。12クラスなので、年に一度当番があります。午前10時から始め、1時間半から2時間ほどかけて作業をします。財団へは7月、12月、3月に発送します。
 最近、お父さんたちが会社などから使用済みインクカートリッジを持ってきてくれるようになったそうです。ダンボール箱にいっぱい持ち込まれることもあるそうです。
ベルマークで買った丸太のつり橋で遊ぶ園児たち=いずれも成田幼稚園で 1988年(昭和63年)にたまったポイントで丸太のつり橋を買いました。いまも園庭にジャングルジムや滑り台などと並んでいて、休み時間に園児たちが遊んでいます。
 歴史があるだけに、参道のお店などの子弟で4代続けて卒園生という家庭もあります。園生(そのお)会という卒園生の同窓会があって、会員は1万7、8千人いて、周年行事など節目にはとてもよく協力してもらえるそうです。
 園では、仏教にかかわる行事がいろいろあります。釈迦の誕生日、4月の花祭りにはお釈迦様に甘茶をかけます。7月の祇園祭には、年長組の親子が参道で山車の綱を引きます。
 これに、野球の応援が加わりました。プロ野球・千葉ロッテマリーンズに昨年入団した唐川侑己投手は、同じ成田山教育財団の成田高校出身です。プロ球界注目の先輩を応援するため、年長組の希望者が千葉マリーンスタジアムなどで、マスコットたちと応援パフォーマンスをしました。
 今年もまず6月11日に予定されていましたが、新型インフルエンザのために中止になりました。杉田智恵教頭は「こどもたちはとても残念がっています。楽しみにしていたんですけどね」と話していました。ただし、今シーズンにこの先まだチャンスはあるようです。

《写真上から》
・整理、分類をする6月の当番のお母さんたち。
・財団からの感謝状を持つ望月友美子委員長とベルマーク係のお母さんたち。右端が杉田智恵教頭。
・ベルマークで買った丸太のつり橋で遊ぶ園児たち=いずれも成田幼稚園で

300万点達成校を訪ねました!

大勢のサポーターが仕分け、集計に参加

横浜市立南瀬谷小学校
 横浜市の南西部にある市立南瀬谷小学校(須貝広幸校長、892人)は、昨年創立50周年を迎えました。そして、創立4年後から始まったベルマーク活動の累積点数が、このほど300万点に達しました。
サポーターも加わり、仕分け作業が進みます。 7月半ばに、仕分け作業中の同小PTA会議室を訪ねました。30人ほどのお母さんたちが、机の上に容器を並べ、小さなマークを忙しそうに仕分けていました。
 この学校のベルマーク活動の中心は、13人の学年委員(黒田奈美委員長)です。特色は、ほかに、仕分けに70人、集計に150人のサポーターがいることでしょう。年度初めにPTAに募ります。なるべく大勢が加わって、一人ひとりの負担を軽くしよう、との考えだそうです。
 年3回、7月と10月、2月に集計します。それぞれの前の月をベルマーク月間として、子どもたちが家に持ち帰った収集袋にベルマークを入れて学校に持ち寄り、各教室の箱に入れます。正面玄関とPTA会議室にはカートリッジの収集箱を置きます。
ベルマーク財団からの感謝状を前に下田卓副校長と学級委員のみなさん。。
 郵便局やスーパーなどにも箱を置いて協力をお願いしています。とくに郵便局にはよく集まるそうです。
 仕分けは、学年委員と仕分けサポーターで都合のつく人たちが集まり、作業します。
 メーカーごとにマークを仕分けた袋を、子どもたちが持ち帰って集計サポーターのお母さんに渡します。集計後、子どもたちが学校に届けます。ベルマーク財団には、年に1回送っています。
 昨年、扇風機を購入しました。次の目標は、各学年1台ずつの掃除機だそうです。「来年度ぐらいには欲しいのですが」と黒田委員長は話していました。
文科省表彰を受けたひょうたんのオブジェ=いずれも横浜市立南瀬谷小で 校区の大半が新興住宅地で大きな団地もありますが、一部に農地や林も残っています。下田卓副校長は「市の中心部から離れていることもあって、子どもたちは都会っ子というより、のどかでのびのびしていて、元気ですよ」。
 そして「こんなものがあるんですよ」と、カラフルに色づけされた「ひょうたんツリー」のようなオブジェを見せてもらいました。地域では昔からひょうたん作りが盛んで、いまも「楽竹会」という会が活動しているそうです。その人たちの指導で、毎年、子どもたちがひょうたんを栽培し、できたひょうたんに色付けしてオブジェにします。昨年、4年生全員が文部科学省の奨励賞を受けました。これまでに、全国の愛好団体から何度も表彰されたそうです。

《写真上から》
・サポーターも加わり、仕分け作業が進みます。
・ベルマーク財団からの感謝状を前に下田卓副校長と学級委員のみなさん。
・文科省表彰を受けたひょうたんのオブジェ=いずれも横浜市立南瀬谷小で

200万点達成校を紹介します!

東京都文京区立小日向台小学校
 小川深雪校長、242人。小日向台地に広がる住宅街にあり、創立105年。1938年に改築された校舎は、階段の半円形踊り場が当時の雰囲気を伝えています。10月には、PTAの父親たちがカレーを作り、みんなで食事をした後、様々なスポーツをする小日向台家族という行事もあります。ベルマーク運動は参加して25年、年5回、封筒を子どもたちから回収するほか、校内1カ所と隣接する区立幼稚園にも回収箱があります。仕分け、集計はPTAのベルマーク委員会(教諭2人、保護者6人)が担当しますが、すべて自宅作業です。まず協賛会社別に分けた上で、枚数が均等になるようさらに6グループに分けてから、集計します。送票は年2回、学校に集まり行います。これまでウオータークーラー、テントなどを購入しています。

200万点達成校を紹介します!

横浜市立山王台小学校
 久保田あかね校長、438人。横浜市磯子区のレインボーハイツなどが広がる住宅街の中に、1980年開校しました。毎年11月下旬の土曜日に開かれる山王台フェスティバルは、子どもたちが日頃の学習活動の成果を劇、音楽などで発表します。午後からは「かいの木まつり」として保護者が、ベッコウあめ作り、風船をいくつもふくらませたアドバルーン、など様々なイベントで一緒に遊びます。始まって8年、同小の名物行事として定着しました。ベルマーク運動には開校の翌年から参加、教室には収集箱、インクカートリッジは昇降口にあります。ベルマークは、「父母と教職員の会」保健係12人が自宅で仕分け、計算を出来るところまで行い、年2回学校に持ち寄りまとめています。呼びかけはベルマーク便りでしており、沢山集めたクラスを年2回、朝会で表彰しています。スーパーにも収集箱を置かせてもらっており、これまでにからくり時計や紅白幕などを購入しています。
ページトップへ