学校訪問


達成校目次

★ 1000万点達成校を訪ねました!

  三重県伊勢市厚生小学校   1年生の保護者が整理・集計 
小学校では全国8校目の大台

★ 600万点達成校を訪ねました!

  東京都府中市の明星学苑明星小学校   活動日にはほぼ全員、50人以上が参加

★ 500万点達成校を訪ねました!

  神奈川県綾瀬市北の台小学校   和太鼓演奏に力、2台の長胴を購入
  静岡県吉田町立中央小学校   10カ所に収集箱、町民からも多くの支援
  鹿児島市立西谷山小学校   年間点数トップの常連、参加26年で大台

★ 400万点達成校を訪ねました!

  埼玉県本庄市本庄東小学校   「東っこバザー」で10万点以上を収集
  千葉県県習志野市実籾小学校   「無理せず、継続する事」モットーに

★ 300万点達成校を訪ねました!

  茨城県日立市立櫛形小学校   地域に回収箱、応援が強い味方
  さいたま市立本太小学校   集計作業を工夫、学校の作業時間を短縮
  神奈川県横浜市立大綱小学校   児童全員が自分のマーク収集封筒
  長野市若槻小学校   子ども、PTAと地域ぐるみの活動
  愛知県岡崎市井田小学校   市内一のマンモス校、集計に工夫
  京都市太秦小学校   自宅で大まかに仕分け、効率的に
  岡山市福島小学校   児童が収集・仕分け、学校が全面協力
  福岡県志摩町立可也小学校   自宅で仕分け・集計、全体作業を軽減
  大分市立西の台小学校   保護者全員で仕分けや集計
  長崎県諫早市立御館山小学校     参加48年目の最古参校、新設ベルマーク部で大台

★ 200万点達成校!

  北海道恵庭市かしわ幼稚園   東京都世田谷区笹原小学校
  横浜市洋光台第四小学校   横浜市鳥が丘小学校
  神奈川県座間市立野台小学校   静岡県富士宮市立東小学校

1000万点達成校を訪ねました!

1年生の保護者が整理・集計 小学校では全国8校目の大台

三重県伊勢市厚生小学校
 「お伊勢さん」のお膝元である三重県伊勢市の厚生小学校(奥本謙造校長、420人)が、全国で14番目、小学校としては8校目の1000万点校になりました。
ベルマークを担当する福祉厚生委員は1年生の保護者です。隔月で整理・集計作業に取り組みます
県内では小俣小学校(伊勢市)に次いで2校目ですが、同一県内の小学校で1000万点校が2校というのは三重県が全国で初めてです。なかでも伊勢市はベルマーク運動の活発な学校が多く、両校を含め、300万点以上校が6校を数えています。
 厚生小PTAでベルマーク活動に取り組んでいるのは、1年生の保護者による福祉厚生委員会(大西ちたる理事、66人)です。子どもが1年生のときに参加することで、保護者はわが子が卒業するまでの6年間、ベルマークへの関心を持ち続けます。 ベルマークの整理・集計作業には毎回、30人近くが参加します
 1年生は2クラスあり、それぞれのクラスの保護者が1カ月おきに出て整理・集計をします。ただし、先生や児童会との連携、外部への協力要請、財団へのベルマーク発送など、活動の中心になる学級委員(計14人)は毎月の参加です。
 ベルマーク回収、大まかな仕分けまでは子どもたちが担当します。毎週月曜に担任の先生がベルマーク袋を配り、子どもたちは翌日、家庭からベルマークを持ち寄ります。これをクラスのベルマーク係が各教室に置いてある整理箱に番号別に入れます。整理箱は金曜か翌月曜に児童会のベルマーク委員(4〜6年生)が回収し、ベルマークを番号別の整理缶に入れます。さらに月に1回、委員会の時間の中で、すべての番号が正しく仕分けされているかどうかの確認をします。 校舎玄関前の大きなケヤキは学校の象徴。元気な子どもたちをいつも見守っています=いずれも三重県伊勢市の厚生小学校で
 厚生小でも児童数は減少傾向にあり、校内だけでなく地域の郵便局や銀行など25カ所にベルマーク回収箱を置かせてもらい、3カ月に1回程度ずつ回収しています。また7月の夕涼み会、11月の文化祭では、模擬店にベルマークのついた飲料を並べ、買った人にその場でベルマークを切り取って収集箱に入れてもらうようにしています。
 保護者の作業日は毎月1回、第2水曜日の午前中です。ベルマークを切りそろえ、点数別にまとめて点数計算し、年に3回、財団に発送します。たまったベルマーク預金は、子どもたちの学習や遊びに密着したものを購入することにしており、これまでにCDラジカセや黒板拭きクリーナー、鉛筆削りなどをそろえました。今年度はデジカメやサッカーのゴールネットなどを買いました。
 同小の卒業生には、テレビの「なるほど・ザ・ワールド」の司会で知られる楠田枝里子さんやアテネ五輪女子マラソンの金メダリスト野口みずき選手がおり、玄関を入ったところには野口選手のコーナーがあります。 校舎玄関前の大きなケヤキは学校の象徴。元気な子どもたちをいつも見守っています また校舎玄関前に樹齢400年とも言われるケヤキの巨木がそびえています。由来は不明ですが同小の象徴となっており、校舎を建てる際もケヤキに合わせて設計したそうです。ベルマーク便りのタイトルは「ベルケヤキ」です。
 学校は近鉄・JRの伊勢市駅と伊勢神宮の外宮に近く、時折、希望する子どもたちが観光客を案内する「伊勢っ子案内人」のボランティアに参加しています。

《写真上から》
・ベルマークを担当する福祉厚生委員は1年生の保護者です。隔月で整理・集計作業に取り組みます
・ベルマークの整理・集計作業には毎回、30人近くが参加します
・女子マラソン金メダリストの野口みずきさんも卒業生。玄関を入ったところにコーナーがあります
・校舎玄関前の大きなケヤキは学校の象徴。元気な子どもたちをいつも見守っています=いずれも三重県伊勢市の厚生小学校で

600万点達成校を訪ねました!

活動日にはほぼ全員、50人以上が参加

東京都府中市の明星学苑明星小学校
 広いランチルームに集まったお母さんたちは50人以上、ベルマークを協賛会社ごとに仕分け、数えやすいように10枚ごとにまとめていきます。東京都府中市の明星学苑明星小学校(菅野秀二校長、702人)が参加して43年で600万点を超えました。 600万点の感謝状を持つ関田さんを囲み、左から上田さん、菅野校長、木村PTA会長、清水敦子同副会長 1981年に100万点を達成してからは、3〜6年毎に100万点を積み重ねての大台で、2008年度も15万点を超え都内4位です。活動をする組織がしっかりしているうえ、子どもたちにもベルマーク収集の意識が浸透していることが、実績の秘密のようです。
 活動を担うPTAベルマーク委員会は、チーフリーダー関田規子さん、サブリーダー上田はるみさんの他、各クラス3人ずつのスタッフの計56人。インクカートリッジ以外の収集、それに仕分けも学期毎に年3回、決して多くありません。回収期間前に児童専用の回収袋を配り、1週間後にクラスのボックスから回収します。集計日には学年毎に分かれ、仕分け、まとめ、集計します。しかし回収前にベルマーク便りでお知らせし、集計後はまたベルマーク便りで合計点数などを速報、ホームページでも集計日の様子を載せるなどきめ細かな広報ぶりです。 学年毎に分かれての仕分けが進みます。細かい作業ですがふんいきは和やかです
 それとスタッフの集まりの良さにも驚かされました。訪れた日も風邪で来られない1クラスを除いて17クラスが皆勤、代理でお年寄りも見えていました。午前10時から昼食をはさんで午後2時頃までの作業ですが「口は動かしながら手は休めず、です」「情報交換も出来るし楽しいですよ」とスタッフの方々。関田さんによると、予定が決まっているので仕事を持つ方も日程調整がしやすいと、ベルマーク委員会は人気があり、人集めには苦労しないそうです。
 全体集計と発送はチーフ、サブリーダーが担当します。チーフリーダーは代々サブリーダーがつとめており、こうした点もスムーズな活動の一因でしょう。 年賀状に使ったカートリッジが沢山集まりました
 また子どもたちも、買い物をするときはベルマークの付いている商品を優先したり、親子の会話の中でも話題になるなど、関心が高いそうです。一緒のキャンパスにいる卒業した中高校生だけでなく、OBや親御さん、郵送での寄贈もあるそうです。小学校OBでPTA会長の木村多秀さんも「子どもたちの意識の中にベルマークが根付いていることも活動が盛んな理由でしょう」と話していました。
 国分寺街道沿い、サクラ、クヌギ、マツなど緑豊かな同小は1950年創設、集中力を高めて心の力を鍛える凝念(ぎょうねん)教育や体験教育が特色。縄跳びには全学年が参加して記録や検定に挑戦、総合的な学習では、多摩川を取り上げています。校庭にはビオトープの他、500平方bを超す学校園があり、子どもたちが、コメやトマト、キュウリなどの野菜を育てています。

《写真上から》
・600万点の感謝状を持つ関田さんを囲み、左から上田さん、菅野校長、木村PTA会長、清水敦子同副会長
・学年毎に分かれての仕分けが進みます。細かい作業ですがふんいきは和やかです
・年賀状に使ったカートリッジが沢山集まりました =いずれも東京都府中市の明星学苑明星小学校で

500万点達成校を訪ねました!

和太鼓演奏に力、2台の長胴を購入

神奈川県綾瀬市北の台小学校
 神奈川県綾瀬市北の台小学校(神谷泉校長、527人)が、ベルマーク運動に参加して33年で、500万点を突破しました。市内では、達成したのも初めての上、2008年度は約9万5000点を集めトップです。 前列右から学級保健委員会担当三觜先生、小野沢教務、神谷校長、500万点の感謝状を持つ笠間委員長と岡村千恵子副委員長。今年度の保健委員でラッキーと達成を喜んでいました
 同小では、現在5台の和太鼓がありますが、そのうち2台の長胴和太鼓は、2002年と2008年にベルマークで購入したものです。
 歌や踊り、演奏が中心の「学年発表会」が年2回あり、どの学年も工夫をこらしますが、特に5、6年は和太鼓を使い発表します。5年生は京都嵐山をイメージした「嵐山太鼓・火祭り」より「躍動」を熱演、6年生は「龍神太鼓」の演奏を手足が痛くなるほど練習し、披露しました。その様子はPTA広報紙「北の台」で、「心に響く感動ありがとう」と載っています。 学校で行う集計作業は、熱心な中にも楽しくできたそうです
 ベルマーク運動を進めるのは、PTA学級・保健委員会(笠間博美委員長、18人)の皆さんです。クラスから1人選出の保健委員は、クラスで集まったマークを、自宅で仕分けます。翌月、学校に持ち寄り18クラス分のマークを協賛会社ごとにまとめます。それを1人が数社担当して、また自宅で点数別に分け、台紙に張り計算しています。点数明細を整理袋に記入し、毎月1回の定例会の時に学校に持ち寄り、再度確認をしてから送り状に記入します。マークを発送するのは学期末の3回です。インクカートリッジの整理はその時に行い、宅配便の手配などは、委員会担当の三觜三千代先生に協力いただいています。 「龍神太鼓」を披露した6年生は、僅か20日間の練習だったそうです。「さすが6年生」と賞賛されています
 笠間委員長は、「へき地校や海外などへ援助されていることを理解でき、PTA会員の協力や地域の方々の協力を肌で感じることができました」と話していました。
 また神谷校長は「本校のPTAは、子どもの教育へ関心が深く、何事にも協力的です」と感謝していました。
 広報紙「北の台」に掲載の、学校行事「わいわいサークル」から、子ども達と保護者が地域の方々とふれあい、きずなを深めて楽しく過ごしている様子がうかがえます。

《写真上から》
・前列右から学級保健委員会担当三觜先生、小野沢教務、神谷校長、500万点の感謝状を持つ笠間委員長と岡村千恵子副委員長。今年度の保健委員でラッキーと達成を喜んでいました
・学校で行う集計作業は、熱心な中にも楽しくできたそうです(北の台小提供)
・「龍神太鼓」を披露した6年生は、僅か20日間の練習だったそうです。「さすが6年生」と賞賛されています(同小提供)=綾瀬市立北の台小学校で

500万点達成校を訪ねました!

10カ所に収集箱、町民からも多くの支援

静岡県吉田町立中央小学校
 静岡県吉田町立中央小学校(松浦祐之校長、874人)のベルマーク点数が、累計で500万点を突破しました。 PTAのリサイクル部員は各学期に1回、自分が担当する番号のベルマークを家に持ち帰り集計します 運動参加から40年、子どもたちと保護者の連携に加えて町民からも多くの協力を受け、県内で20番目の500万点校になりました。
 同小では子どもたちが月に2回、家庭からベルマークを持ち寄り、各クラスに置いてある収集箱に入れます。これを児童会のリサイクルボランティア委員(6年生計16人)が回収、各クラスに1人ずついるPTAリサイクル部(田中容子部長、25人)のメンバーに渡します。部員は各自、自宅などで仕分けをし、各学期に1回ある授業参観の日に学校に持ち寄り、番号別のトレーに入れます。 家庭にベルマークを持ち帰る袋には、自分が担当するベルマークの番号が書かれています。番号は年度初めにくじ引きで決めます
 番号別にまとめられたベルマークの集計は、年度初めにクジで決められた担当者が受け持ちます。1人が2〜3社分を持ち帰り、自宅で計算します。1週間程度で処理して学校へ。最後は部長・副部長が点検してベルマーク財団に送ります。
 町内の小学校や幼保育園でベルマーク活動をしているのは中央小だけ。そこで広範な町民の協力を得ようと「ベルマークだより」を出したり、学校行事のバザーで協力を呼びかけたりしています。また町内の金融機関やスーパーなど10カ所に収集箱を置かせてもらっています。小学生のお子さんがいない家庭からインクカートリッジやグリーンスタンプが届けられることもあります。
 ベルマーク預金で、95年にグランドピアノを買ったのをはじめ、ジャングルジムや雲梯(うんてい)、すべり台、一輪車などをそろえました。08年度の購入は、ドッジボール、サッカーボール、ストップウオッチ、ミシンなどです。 家庭にベルマークを持ち帰る袋には、自分が担当するベルマークの番号が書かれています。番号は年度初めにくじ引きで決めます
 吉田町は、静岡県のほぼ中央を縦断する大井川の河口西に広がる農業と漁業の町で、人口約3万人。 かつてはウナギの養殖が盛んでしたが、養殖方式の変更などで衰退し、たくさんあった養殖池は次々と宅地に姿を変え、交通網の発展もあって工場の進出が相次ぎました。
 こうした事情から中央小の児童数は少子化の時代にもかかわらず微増傾向にあり、榛原地区(牧の原市、川根本町、吉田町)の小学校の中では最多となっています。町中心部の2小学校が統合して中央小が誕生したのは1967(昭和42)年で、開校当初に中庭に植えられたソテツが大きく成長し、子どもたちを見守っています。

《写真上から》
・PTAのリサイクル部員は各学期に1回、自分が担当する番号のベルマークを家に持ち帰り集計します
・家庭にベルマークを持ち帰る袋には、自分が担当するベルマークの番号が書かれています。番号は年度初めにくじ引きで決めます
・校舎中庭にある立派なソテツは開校当初に植えられました=いずれも静岡県吉田町立中央小学校で

500万点達成校を訪ねました!

年間点数トップの常連、参加26年で大台

鹿児島市立西谷山小学校
 鹿児島市立西谷山小学校(小薗庸徳校長、671人)が参加26年目で累計点数500万点を達成しました。県内では4校目です。 大人数の仕分け・集計作業。みんな手際よく熱気にあふれています 西谷山小の年間集票点数は毎年、県内トップクラスで、この5年間は常に10万点以上を集め、04、07、08年度(08年度は16万5952点=2月20日現在)は県内1位でした。
 PTAの担当はベルマーク部。PTA副会長の秋丸眞由美さん、部長の川村里美さんと各クラス4〜5人の部員計約90人がメンバーです。
 毎月第2週がベルマーク提出週間で、児童のリサイクル委員会がマークを回収します。仕分けと集計は毎学期2回。1回目は1、3、5年生の保護者の部員、2回目は2、4、6年生の部員が担当します。 使用済みインクカートリッジも大量に集まりました 毎学期末に集計の確認作業を行い、部員は、いずれか1回に参加するので、年間作業は計4回です。秋丸さんの話だと、年度初めに日程を決めるので、休みがとりやすいことなどから、勤めているお母さんたちには、ベルマーク部の人気が高いそうです。
 3学期2回目の集計作業は2月末、学校敷地内にある西谷山校区公民館2階で行われました。2台並べた長机ごとに4〜5人のお母さんたち、合わせると50人近い部員がマークの仕分けと点数計算に取り組んでいます。 PTA副会長の秋丸眞由美さん。ベルマ−ク部長を4年続け、07年度から副会長。手づくりの衣装で熱心な活動を続けています 集まるマークは毎回数万点分と大量ですが、担当学年のほぼ全員が参加するので、午前9時半に始めて11時半までには作業が終わるそうです。この日もお母さんたちは、立ったり座ったり、おしゃべりも活発で、熱気にあふれていました。
 谷山地区は鹿児島市の南西部にあり、JR指宿枕崎線沿いに商工業地や住宅が広がっています。市中心部に次ぐ市内第二の市街地ですが、西谷山小の周辺には、まだ手つかずの自然が残っています。

《写真上から》
・大人数の仕分け・集計作業。みんな手際よく熱気にあふれています
・使用済みインクカートリッジも大量に集まりました
・PTA副会長の秋丸眞由美さん。ベルマ−ク部長を4年続け、07年度から副会長。手づくりの衣装で熱心な活動を続けています =いずれも鹿児島市の西谷山小学校で

400万点達成校を訪ねました!

「東っこバザー」で10万点以上を収集

埼玉県本庄市本庄東小学校
 埼玉県本庄市の本庄東小学校(古澤高昭校長、922人)が400万点を達成しました。 ベルマークを1ベル、2ベルと呼びお金の代わりとします。「いらっしゃいませ・・・」と、大きな声が響いていたそうです ベルマーク運動に参加して43年、市内では初めての達成校で、08年度は15万点以上を集める活躍です。
 東小のベルマーク収集の源は、毎年11月に行う「東っ子バザー」で、年間集まるマークの7割を、この1日で回収します。バザーは、児童が折り紙やカードを手作りし、家庭で使わなくなった本やぬいぐるみなどを持ち寄り、各教室をお店にし、お金の代わりにベルマークを使い、売り手や買い手になります。この日のために1人30枚から40枚のマークを用意します。仲良く協力した成果が毎年10万点以上になり、児童がとても喜ぶ集め方だそうです。「家の子どもも卒業生です。よくマーク集めていました」と古澤校長は話していました。
400万点達成を喜ぶPTA学年委員の皆さん。中央は古澤校長、感謝状を持つ石田委員長(中央左)です

 同小の活動は、児童とPTAが力を合わせて行っています。児童は、毎月第1水曜日の委員会活動の時間に、マークの仕分けをしています。その後、各クラス2、3人選出のPTA学年委員会(石田法子委員長、72人)の中から、1〜4年生の委員(42人)がベルマーク担当理事として企画、整理作業、ベルマーク便りの発行まで行います。 最後の作業とあって皆さん慣れたもの、手際よく整理、計算が進みます
 マークの整理は年4、5回。ベルマーク担当理事と保護者にお手伝いを募り、約30名で進めます。バザーの後はマークが大量のため、学年委員理事が全員参加で作業しても、2日間はかかるそうです。例年は、6年生全員にも整理作業をしてもらっていますが、昨年はPTAと児童の日程が合わず出来ませんでした。「理解力があり手際の良い6年生に、09年度は必ず手伝ってもらえるようにします」と、石田委員長は話していました。
 スーパー、ドラッグストアー、コンビニなど12カ所に設置している、回収箱の多さも自慢です。 学校玄関に設置のカートリッジ回収箱、通常は扉を閉めておき、見た目もきれいです。石田委員長(右側)と渡辺PTA副会長(左側)です 各家庭に集める際の注意点や購入品、回収箱の設置場所などを、ベルマーク便りに掲載してきましたが、08年度は、インクカートリッジ回収を強調してマーク収集を呼びかけ、地域にも同じ内容の便りを配ったそうです。「今回、自冶会の約700家庭に回覧し、協力をお願いしました」と渡辺清子PTA副会長。努力を惜しまず、さらに工夫を重ねる活動に感心しました。PTAが地域と共に学校を支えています。

《写真上から》
・ベルマークを1ベル、2ベルと呼びお金の代わりとします。「いらっしゃいませ・・・」と、大きな声が響いていたそうです(本庄東小提供)
・400万点達成を喜ぶPTA学年委員の皆さん。中央は古澤校長、感謝状を持つ石田委員長(中央左)です
・最後の作業とあって皆さん慣れたもの、手際よく整理、計算が進みます
・学校玄関に設置のカートリッジ回収箱、通常は扉を閉めておき、見た目もきれいです。石田委員長(右側)と渡辺PTA副会長(左側)です=いずれも埼玉県本庄市立本庄東小学校で

400万点達成校を訪ねました!

「無理せず、継続する事」モットーに

千葉県県習志野市実籾小学校
 習志野市の実籾(みもみ)小学校(大塚勉校長、619人)が、400万点を突破しました。ベルマーク運動に参加して46年、無理せず継続することをモットーにしています。
 コツコツと積み重ねた預金で、紅白玉や耕運機、バスケットボールなどを購入、子ども達のために役立ててきました。今後は運動会で使うテントを予定しています。 ・黒板には作業手順を書き記した、用紙が張ってあります。始めての整理でもスムーズ、熱心に作業する協力員の方々です
 このような備品を生み出すベルマーク活動は、PTA役員8人が事務局として中心になり、クラスから2人の協力員が作業のお手伝いをしています。5月、9月、12月、2月の4回、年間予定で決められた日に学校の会議室で作業を行います。
 会社別に仕分けたマークは、5枚1組にしてホチキスで止めます。厚紙のマークや小さなマークは台紙に張り、枚数を数えるように工夫しています。整理袋に点数明細の記入が終わると送り状を作成、発送の準備をするのは、事務局の担当です。「ベルマークの作業は地道なものですが、集計した点数が預金になった時、初めて1点が1円、という重みを感じました」、「捨てれば0円だけど、皆さんの協力で大きな備品になることを知りました」と事務局の方々。
 学校周辺は都心のベットタウンとしてマンションが多くなりましたが、まだ水田が見られるほど、自然に恵まれた環境です。地域も協力的で、子どもたちは米つくりを中心にして、脱穀や餅つきなどを体験しています。
 同小では、1961年に第1回理科公開研究会を開催して以来、1997年を除き毎年開いてきました。「実籾小と言えば、理科と言われるくらい有名です」と大塚校長は話していました。

《写真》
・黒板には作業手順を書き記した、用紙が張ってあります。始めての整理でもスムーズ、熱心に作業する協力員の方々です=習志野市立実籾小学校にて

300万点達成校を訪ねました!

地域に回収箱、応援が強い味方

茨城県日立市立櫛形小学校
 日立市十王町は日立市の北部にあって、西に阿武隈山地、東に太平洋が広がる自然豊かなところです。2004年に十王町が日立市と合併しました。この町の櫛形小学校(鈴木修一校長、876人)が、1970年にベルマーク参加以来の累計を300万点の大台に乗せました。 月1度の整理作業をするベルマーク委員のお母さんたち
 この学校では、児童に渡したベルマーク回収袋(封筒)を毎月1日〜7日に各クラスのベルマークケースに集め、10日の回収日に児童がPTA室に届けます。それを、毎月第2火曜日にPTAのベルマーク委員が集まり、整理します。17人の委員が4班に分かれ、番号ごとに仕分け、切断し、10枚ずつまとめて番号袋に入れます。午前9時から始めて、昼までかかります。
 それを夏、冬、春休みの前に各委員が手分けして自宅に持ち帰り、計算して休み明けに持ち寄り、最終計算をします。ベルマーク財団へは年2回発送しています。
 委員長の市村友子さんは、前年度から2年間続けて委員長を務めました。それも「ベルマークの奥深さを知って」自分から手を上げたそうです。 わきのテーブルには、仕分け用のプラスチックケースが並んでいます
 4年生の長男と1年生の長女が同小に通っています。長男が入学して、学校の呼びかけでベルマークを出していましたが、「はじめは興味もなく、軽い気持ちでした」。ところが、ベルマーク活動にかかわっていたお友達から、ベルマークのマークの由来や、世界中の人たちの援助につながっていることなどを聞いて、関心を持ちました。ホームページで多くの会社が協賛していることを知って、より深くかかわりたいと思うようになったそうです。  「例えば食べ物でも、ふだんのスーパーなどの買い物では知らない商品がいろいろあることを知ることができます」。新年度は一委員として活動するそうで、「これからもできるだけベルマークにかかわっていきたい」そうです。 ベルマーク委員長の市村友子さんと、担当の萩谷幸次先生
 地域は農業地区でしたが、近年、日立市などのベッドタウンになって、児童の大半がサラリーマン家庭になりました。新しい人たちが増えても学校との結びつきは変わらず、スーパーや交流センター、健康福祉センターに置かせてもらっているベルマークの箱には、いつもたくさんのマークが集まるそうです。
 ベルマーク担当の萩谷幸次先生は、学校の特色に「地域の人たちの協力で総合的学習の充実が図れること」を挙げます。数年前に地域の人たちが始めた十王川へのサケの稚魚の放流に、地域の中学生や幼稚園児とともに5年生が参加しています。おととしから校庭のビオトープで、ホタルの飼育を始めました。これも地域の人たちが先生役だそうです。
 豊かな自然と地域の人たちの心配りに包まれて「こどもたちは素直で元気ですよ」と萩谷先生。ベッドタウン化で年々児童数が増えて、空き教室が一つもなくなったそうです。「教員室も狭くなって、机の置き場がなくなってます」と笑っていました。

《写真上から》
・月1度の整理作業をするベルマーク委員のお母さんたち
・わきのテーブルには、仕分け用のプラスチックケースが並んでいます
・ベルマーク委員長の市村友子さんと、担当の萩谷幸次先生=いずれも日立市の櫛形小学校で

300万点達成校を訪ねました!

集計作業を工夫、学校の作業時間を短縮

さいたま市立本太小学校
 2009年4月に開校100年を迎える、さいたま市の本太(もとぶと)小学校(小林俊雄校長、832人)が、300万点を突破しました。 300万点の感謝状を持つ小林校長(中央)とミラー千本委員長(右側)、ベルマーク担当大田さん(左側)、PTA総務委員会メンバーと1、2年生のお手伝いさん達です
 ベルマーク運動に参加して48年、ベルマーク活動はPTA総務委員会(ミラー千本圭子委員長、24人)の、ベルマーク担当(大田伸子代表、6人)が中心となり進めています。総務の月1回定例会の後に、委員会メンバーで会社別仕分け作業を行い、7、12、3月の学期末定例会では、クラスから3人ずつのお手伝いさんに協力していただきます。7月は5、6年生、12月は3、4年生、3月は1、2年生のお手伝いさんが担当です。1回に40人ほどで点数別に分類し、計算をしていきます。終わった会社の点数合計を送り状に記入するのは、ベルマーク担当メンバーが行います。 点数明細を数える時はお話もお休み、真剣な表情です"
 整理作業は、歴代の方から引き継がれた手順です。1学期は、ベルマーク作業するのがほとんどの人が始めてで、マークの番号と点数を見極めるのに悪戦苦闘です。2学期はマークの量が多く、お昼休みもなしで2時過ぎまでかかったそうです。そこで3学期は一工夫して、総務委員会メンバーが量の多い会社をあらかじめ自宅に持ち帰り、作業を進めることにしました。お訪ねした3月は、その甲斐あってお昼前に終了しました。「やはり、自宅で作業した効果がありました」とミラー千本委員長と大田さん。2009年度の引継ぎ項目にあげていました。
 ベルマークでのお買い物は竹馬や、ラビーセットなどのボール類のほか、子ども達がボールを的にあてて点数を競う「ナンバー的」や「まる的」「投球的」などを購入しています。 購入の「ナンバー的」。多目的教室に設置、いつでも遊べます。両脇には、ベルマーク担当大田さん(右下)、総務委員会副委員長の公平裕子さん(右上)と松尾則子さん(左下)、ミラー千本委員長(左上)です  小林校長は「保護者や地域の方々の協力は素晴らしいです」と、日頃の感謝の気持ちを話していました。11月22日に行う100周年記念式典にむけて、PTA実行委員会の方々が熱心に地域、卒業生などに協力を呼びかけています。1月に行った誕生祭では、豚汁やフランクフルトソーセージなどを販売、フリーマーケットやゲームコーナー、体験教室などを企画し、1日を楽しく過ごしたそうです。「PTAだより」からは、皆さんに対する御礼のほか「的当てゲーム」を楽しんでいる子ども達、先生方の歌や踊りの発表の様子を見ることができます。
 同小の周辺は、浦和レッズのホームスタジアムでもある駒場スタジアムをはじめ、市営球場や市民体育館などの施設が整っており、スポーツの盛んな地域です。

《写真上から》
・300万点の感謝状を持つ小林校長(中央)とミラー千本委員長(右側)、ベルマーク担当大田さん(左側)、PTA総務委員会メンバーと1、2年生のお手伝いさん達です
・点数明細を数える時はお話もお休み、真剣な表情です
・購入の「ナンバー的」。多目的教室に設置、いつでも遊べます。両脇には、ベルマーク担当大田さん(右下)、総務委員会副委員長の公平裕子さん(右上)と松尾則子さん(左下)、ミラー千本委員長(左上)です =いずれもさいたま市立本太小学校で


300万点達成校を訪ねました!

児童全員が自分のマーク収集封筒

神奈川県横浜市立大綱小学校
 横浜市立大綱小学校(小宮真弓校長、576人)が300万点を達成しました。来年が創立110周年の伝統校で、ベルマーク運動参加にも発足当時から参加という歴史を持ち、47年間かけて到達しました。 楽しくベルマークの整理をする委員の皆さん
 「ふれあい運動会」「ふれあい遠足」「ふれあいフェスタ」……。いろんな学校行事につけられている「ふれあい」が、同小学校のキーワードです。まず、1年生と6年生、2年生と4年生、3年生と5年生の組み合わせでタテ割りのふれあい学年があります。その中で学級同士、さらに10人程度のふれあい班という単位になります。さまざまな行事がこの班単位で進められます。「1年ごとにクラス替えがありますが、そのたびにふれあい班のメンバーも変わります。6年間で子どもたちみんなに仲良くなってほしいから」と小宮校長は強調しています。 小宮校長を真ん中にして、小西委員長(左)と川北副委員長(右)
 ベルマーク活動の中心は、PTAの学年学級委員会(小西弘美委員長ら19人)です。大きな特色は、児童全員がそれぞれ自分の収集用封筒を持っていることです。封筒には5月から翌年3月までの枠があり、それぞれ鯉のぼり(5月)、サンタクロース(12月)など季節を表すイラストがついています。毎年4月の新学期にイラストを変えて作り、渡します。毎月、月末に家庭で集めたベルマークを入れて持ってきてもらいます。「みんなでやっているという意味でも、その月はマークがなくても封筒は持ってきてもらうんです。そしてみんなに感謝のスタンプを押して返します」と小西さん。 児童みんなに配られるベルマーク収集封筒と、オリジナルスタンプ このスタンプがまたオリジナルで、ベルマークとニコちゃんマークを組み合わせ、「ありがとう」の文字が入っています。活動を世話する委員会の子どもたちへの心遣いが表され、ここにも「ふれあいの精神」が感じられました。
 ふれあいフェスタは子どもたちの発表会ですが、地域の人たちも見にきたり、参加したりしているそうです。ベルマーク運動でも、近くのスーパーマーケット(2カ所)、郵便局(2カ所)、中学校のコミュニティハウスの計5カ所に収集箱を置いてくれています。副委員長の川北さんは「マークがたくさん入っているかどうかは別にして気持ちですから。 スーパーなどに置かれている収集箱 地域のみんなに見守られている学校という気がします」と言います。
 ベルマーク預金では、05年には新潟県中越地震の被災校緊急友愛援助の呼びかけに応えたほか、一輪車やワイヤレスアンプを購入しています。今年度は、プロジェクターを購入する予定だそうです。

《写真上から》
・楽しくベルマークの整理をする委員の皆さん
・小宮校長を真ん中にして、小西委員長(左)と川北副委員長(右)
・児童みんなに配られるベルマーク収集封筒と、オリジナルスタンプ =いずれも横浜市港北区の大綱小学校で
・スーパーなどに置かれている収集箱

300万点達成校を訪ねました!

子ども、PTAと地域ぐるみの活動

長野市若槻小学校
 長野市の中心部から北東へ約5キロ、市街地を見下ろす高台にある若槻小学校(清沢喜代登校長、630人)が、1964年のベルマーク参加以来の累計で300万点に達しました。長野県内で28番目です。 6年生のベルマーク委員(前列左から)小林夢実さん、北山紗映さん、中島瀬梨菜さん(後列同)青木たくす君、委員長の田幸君、森田敏基君
 ベルマーク活動の中心は、4、5、6年の11クラスの厚生委員約30人とPTAの厚生部の保護者たち21人です。
 厚生委員会は、放送、体育など10近くある委員会のひとつで、各クラスの委員はほかの委員会と同じ立候補制です。集まってもらった委員長の田幸史也君ら6年生の6人の委員たちは、「みんなに呼びかけてより多くのマークを集め、みんなに喜ばれるものを買いたかった」などと立候補の理由を話してくれました。今年度は希望アンケートをもとに、全24クラスに鉛筆削り器を買いそろえたそうです。
毎月3日間を「ベルマークデー」と決め、委員が全校に協力を呼びかけます。子どもたちがベルマークを持ち寄り、クラスの牛乳パックを利用した箱に入れます。委員たちは、朝8時20分の始業前に10分〜15分かけてクラスごとに仕分けます。そして、月2回の厚生委員会のときに、全委員が集まり30〜40分かけて全体の仕分け作業をします。
 その後は、PTA厚生部(部長西村真由美さん)のお母さんたちが引き受けます。分けてあるマークを規格どおりのサイズにそろえ、会社別に集計して点数を計算する作業は、おもに各家庭に持ち帰って、子どもたちにも手伝ってもらうそうです。 PTA厚生部の(左から)部長の西村さん、若松里花さん、市村祥子さん、永井さとみさん
 保護者には、「ベルマークだより」で協力を呼びかけています。年度初めにはベルマークの紹介とお願い、年度末にはその年の結果報告が中心です。
 ベルマーク委員会担当の横谷智子先生の話では、この学校はPTA活動がとても活発だそうです。とくに、毎年夏休み明けの土曜日に校内で催す「槻っ子夢広場」は、お母さんやお父さんが何カ月も前から準備を重ね、お化け屋敷や体験コーナーなど盛りだくさんの趣向に、子どもたちも大喜びだそうです。こうした活発な機運が、ベルマーク活動にもつながっているようです。
 卒業生の親御さんが、集めたベルマークを近所の小学生に「学校へ持っていって」と手渡したり、地域の人たちが直接学校に届けてくれたりすることもよくあるそうです。地域ぐるみのベルマーク活動が根付いているようです。
 飯綱山など山に囲まれ、自然が豊かですが、最近、日中でもタヌキが校庭のすぐ近くに現れ、子どもたちが目撃したことが何度かあるそうです。クマやイノシシなど、けものがえさを求めて人里に近づいている近年の現象の一つでしょうか。

《写真上から》
・6年生のベルマーク委員(前列左から)小林夢実さん、北山紗映さん、中島瀬梨菜さん(後列同)青木たくす君、委員長の田幸君、森田敏基君
・PTA厚生部の(左から)部長の西村さん、若松里花さん、市村祥子さん、永井さとみさん =いずれも長野市若槻東条の市立若槻小学校で

300万点達成校を訪ねました!

市内一のマンモス校、集計に工夫

愛知県岡崎市井田小学校
 児童数が市内最多の愛知県岡崎市立井田小学校(板倉常治校長、児童数1120人)のベルマーク累計点数が、市内51小学校のトップを切って300万点に到達しました。運動に参加して34年。保護者と子どもたちが連携して取り組んできた成果です。 各教室に置いてあるベルマーク回収箱。最初の大まかな仕分けは子どもたちが行います
 同小では各学級に収集箱を置いて、随時ベルマークを回収しています。収集箱はいくつかの牛乳パックを束ねた形で、子どもたちが投入する段階で主な番号を仕分けられるようにしています。今年度は2学期に学級対抗の「ベルちゃん合戦」も企画、たくさんのベルマークを集めることができました。収集日を知らせるため、前の週に校内放送でベルマークの歌を流したり、収集を呼びかけたりもしています。
 PTAで中心になっているのは学級委員会(場本恵美委員長、64人)で、学年ごとに担当する月を決め、ベルマークの細かい仕分けや点数計算をしています。仕分け作業を効率的に進めるため、卵のパックケースや10×10の計100マスに区切った台紙を使うなどの工夫もこらしています。 ベルマークを整理しやすいよう、さまざまな工夫をこらしています
 ベルマーク預金でのお買い物品目は、児童会などと相談して決めています。昨年度は電動鉛筆削り33台を購入し、各学級に配りました。  同小では2週間に1回、月曜日朝の全校朝会で「スピーチ・フェスティバル」を開催しています。全児童を前にクラス代表3人が自由なテーマで「笑い」や「すてき」にあふれたスピーチを披露します。また岡崎市と姉妹都市の関係にある広島県福山市の鞆(とも)小学校との交流を1972(昭和47)年から続けています。

《写真上から》
・各教室に置いてあるベルマーク回収箱。最初の大まかな仕分けは子どもたちが行います
・ベルマークを整理しやすいよう、さまざまな工夫をこらしています=いずれも愛知県岡崎市の井田小で

300万点達成校を訪ねました!

自宅で大まかに仕分け、効率的に

京都市太秦小学校
 京都府京都市右京区の太秦(うずまさ)小学校(岡田邦男校長、1007人)はベルマーク運動に参加した1961年からの収集点数累計が300万点を超えました。 仕分け集計作業をする太秦小学校PTAベルマーク委員ら
 ベルマークを担当するのがPTAベルマーク委員会(田村知子委員長、30人)で、委員はクラスから1人選ばれます。
 児童は仕分け日の1週間前ぐらいにクラスに常置してある回収箱に入れます。仕分けは学期に1回、年3回です。ベルマーク委員は自分のクラス分のベルマークを自宅で仕分けします。ここでは会社ごとの仕分けになります。委員は自宅仕分け分を学校に持ち寄り会社別、点数別の全体仕分けと集計をします。自宅で会社別が済んでいるので最終仕分け、集計は1時間ほどで終わります。
 3学期の分は3月7日(土)にありました。毎回土曜日だそうです。最後の集計を終え、委員全員が1年間の取り組みの感想を述べました。
 「細かいものが大きな力になると実感できた」「ベルマークを意識するようになった」「多くの人にベルマークのことを伝えていくことがベルマーク委員の責任だと思った」「わいわいやりながら出来て楽しかった」。 京都市内で初めて設置されたという太秦小の土俵。春秋の大会には180人の児童が参加する
 太秦小は国宝第1号の弥勒菩薩がある広隆寺のそばにあり、児童数が京都市内で最多の大規模校。テニス、陸上、バレーボール、サッカー、剣道などの部活が盛んで、ベルマーク集計のあった土曜日に児童や保護者らがたくさん学校に集まり、テニスなどを楽しんでいました。中でも市内の小学校で初めて土俵を設けたという相撲は春秋場所に児童180人ほどが参加するほどの盛況さだそうです。

《写真上から》
・仕分け集計作業をする太秦小学校PTAベルマーク委員ら
・京都市内で初めて設置されたという太秦小の土俵。春秋の大会には180人の児童が参加する=いずれも京都市右京区の同校で

300万点達成校を訪ねました!

児童が収集・仕分け、学校が全面協力

岡山市福島小学校
 岡山県岡山市の福島小学校(下中歌子校長、428人)はベルマーク運動に参加した1962年からの収集点数累計が300万点を超えました。 第3回集計作業を終え談笑する藤原貴子事業部長(右から5番目)、安田正子副部長(同6番目)らPTA事業部のみなさん
 収集、仕分けは児童が行います。毎月1日にベルマークを集めます。学校以外では公民館、商店、病院などにも回収箱を置かせてもらいPTAが担当します。インクカートリッジ類は職員室に回収箱を置いています。
 学校の教室には協賛会社を1〜10番という形で10番くくりにした回収小箱が置いてあります。児童はベルマークの番号をみながら入れていきます。PTA事業部の顧問になっている先生はボランティアの児童を募り、この児童たちは休憩時間などに、クラスから回収したベルマークをまとめ整理します。
 この後はPTA事業部(藤原貴子部長ら23人)の出番。事業部では集計作業をするボランティアを募り、自宅で会社別、点数別に集計してもらいます。自宅で作業してもらったのは児童を通じて顧問の先生が回収します。それをPTA事業部員へ。 ベルマークを番号ごとに仕分けして入れる子どもたち
 事業部は1学期に1回、最終集計しますが、事業部に渡ってくるまでに全ての作業が済んでいるので、作業時間は30分ほどで済むそうです。最後の発送は顧問の先生がします。
 仕分け、発送も含め学校、児童が協力する態勢が出来ているのが特徴です。特に担任→ベルマーク担当教諭→PTA事業部といった風に、先生が大きな役割を果たしています。

《写真上から》
・第3回集計作業を終え談笑する藤原貴子事業部長(右から5番目)、安田正子副部長(同6番目)らPTA事業部のみなさん
・ベルマークを番号ごとに仕分けして入れる子どもたち(福島小学校提供) =いずれも岡山県岡山市の福島小学校で

300万点達成校を訪ねました!

自宅で仕分け・集計、全体作業を軽減

福岡県志摩町立可也小学校
 福岡県志摩町立可也小学校(小栗紀代子校長、606人)が参加26年目で累計点数300万点を達成しました。
 PTAの担当はベルマーク委員会で、小冨士良恵PTA副会長、平野真由美委員長と各クラスから委員1人の計20人がメンバーです。委員長は前年度の委員から選ぶので、作業の流れや課題、問題点などをスムーズに引き継ぐことができるそうです。委員は毎月、自分のクラスのマークを回収し、自宅で仕分けと集計を済ませて、6、9、11、2月の年4回、学校に集まり、午後7時半から全体集計します。 作業後は「反省会」。意見や感想を今後の取り組みに生かします
 08年度最後の全体集計を取材しました。午後7時過ぎには、ほとんどの委員が校舎2階の会議室に集まり、次々と作業を始め、開始時間の7時半には、集計はあらかた終わりました。委員は、自宅でマークを仕分けした後、協賛会社ごとの集計表にマークを点数別に計算し、記入して持参するので、全体集計を短時間で切り上げられるようです。
 作業後は毎回、「反省会」です。委員の意見や感想は、次回の作業や活動に生かすほか、ベルマークだよりの「ベル委員の声」コーナーに掲載します。この夜は08年度の締めの作業だったため、全員発言です。ただ1人の男性委員は「男1人は寂しかった」と、笑わせながら「家庭で作業できるので男でも苦にならなかった」。「点数別に10枚単位でホチキス止めしてあるマークが回収袋に入っていて、うれしかった」「励ましの手紙が入っていて感激した」「細かい作業で大変だった」「マークの回収率アップには、保護者みんなに声をかけることが必要」など、様々な感想が出ました。 午後7時半からの全体集計。自宅作業のおかげで、いつも短時間で終わります
 可也小はここ数年、年間10万点以上のマークを集めていて、福岡県の年間集票点数ベスト10の常連です。05年度は小学校で4位、06年度3位、07年度は6位でした。今年度は、2月分の集計を除いた3回分だけで9万3660点を集め、7位(1月末現在)です。今回の作業分を合わせると10万点は軽くクリアし、順位はさらにアップしそうです。
 小冨士PTA副会長は「保護者や地域の方の協力のおかげ。親子で楽しく取り組んだり、子どもたちがもっと積極的に活動してくれたりする仕組みづくりが課題です」と話しています。
 志摩町は県西部の糸島半島にあり、新鮮な魚介類や農産物、海や山の観光スポットに恵まれ、週末は多くの行楽客でにぎわいます。福岡市からは、最寄り駅の筑前前原まで市営地下鉄〜JR筑肥線で約40分。福岡市への通勤圏の広がりや、九州大学の移転などで、このところ新興住宅地が増えています。

《写真上から》
・午後7時半からの全体集計。自宅作業のおかげで、いつも短時間で終わります
・作業後は「反省会」。意見や感想を今後の取り組みに生かします =いずれも福岡県志摩町の可也小学校で

300万点達成校を訪ねました!

保護者全員で仕分けや集計

大分市立西の台小学校
 大分市立西の台小学校(秦幸太郎校長、931人)が累計点数300万点を達成しました。学校が創立された1991年に参加、18年目の大台突破なので早いペースといえます。 300万点達成の感謝状を手にする楳木晴美ベルマーク担当部長と、委員のみなさん
 ベルマーク活動は、PTA学年部が担当していて、各クラスに2人いる学級副委員長のうち1人がベルマーク委員になり、メンバーは楳木(うめき)晴美担当部長ら29人です。マーク回収は9月と2月の年間2回。「回収強化週間」を設け、PTAの学年だよりなどで保護者に協力を呼びかけます。集まったマークは、クラスごとに全保護者が学校に集まり、仕分け・集計します。校区内のスーパー3店舗に置いている回収箱から集めたマークとあわせて、ベルマーク委員が全体集計して発送する流れです。
 パソコン、プリンターなどを預金で購入していますが、最近では、08年夏にデジタル一眼レフカメラを購入し、学校行事などで活躍しているそうです。
 西の台小のPTAには学年部のほか広報、生活指導など4専門部と、お父さんがメンバーの「ととろクラブ父親部」があります。ととろクラブは、毎年秋にダンボールハウスキャンプを開いています。子どもたちと一緒に段ボールでミニハウスを作り、校庭で泊り込むユニークなキャンプ体験で、例年、テレビや新聞が取材するそうです。
 西の台小は、大道小と春日町小から分離され、91年に開校しました。JR大分駅から約3キロ、高台の住宅団地内にあり、別府湾が一望できます。

《写真》
・300万点達成の感謝状を手にする楳木晴美ベルマーク担当部長と、委員のみなさん =大分市の西の台小学校で

200万点達成校!

★ 200万点達成校!

北海道恵庭市かしわ幼稚園
 佐藤洋子園長、250人。柏学園が経営する1973年創立の幼稚園で、住宅街にあり、プールでの体力作りや野外学習に力を入れています。ベルマーク運動には参加して24年、家庭でマークがたまったら園児が持ち寄り、仕分け・集計はPTA幼稚園父母の会約20人の担当です。発送は幼稚園職員が年2、3回しており、これまでにメロディオン、太鼓などを購入しています。
東京都世田谷区笹原小学校
 網川香校長、360人。小田急線千歳船橋駅近くの住宅街にあり昨年創立50年を迎えました。笹の子と呼ばれる縦割り班をもとにした活動が遠足、お弁当給食などでも行われています。全校あげての餅つき大会、竹とんぼを飛ばす昔遊びなど地域との交流も盛んです。ベルマークはクラスに収集箱があるほか、学期毎に収集期間を設け集めることもします。PTAベルマーク係6人が担当、仕分けは自宅で行い、全体集計を学校でしています。発送は年3回、からくり時計やハロゲンスポットライトなどを購入しています。また近くの児童館からは集まったベルマークを頂いています。
横浜市洋光台第四小学校
 坂間正夫校長、418人。ベルマーク収集は年8回。児童には専用収集袋があり、ドラえもんの絵が付いた収集箱に入れています。仕分けは2回分ずつ、集計は年2回、いずれもPTA学年学級委員会26人が行います。新学期に出す学年学級委員会だよりでマーク集めの呼びかけをするほか、年8回、収集の前に収集袋を配り呼びかけをします。近くの郵便局にも収集箱を置かせてもらっています。磯子区のJR根岸線洋光台駅周辺に広がる住宅街は、1970年頃から入居が始まり4年間に4小学校が生まれましたが、その中の1校で、創立34年。「ああ楽しい うた・花・あいさつ・夢いっぱい・安全中心」がモットーです。
横浜市鳥が丘小学校
 千脇洋子校長、755人。ベルマーク参加17年で200万点を達成しました。教室や昇降口に回収箱があり、子どもたちが随時マークを入れています。PTA学年学級委員会47人が担当しますが、ボランティアのベルマーク委員も仕分け・集計には加わります。発送は年1回、秋には、家庭にある不要品を持ち寄るリサイクルバザーをしますが、ベルマークをお金代わりにして、ベルマークをより意識してもらうようにしています。戸塚区内の市営地下鉄踊場駅近くの住宅街にあり創立28年。26クラスと規模が大きいので異学年交流も1年と6年、のように兄弟学年で給食、縄跳びなどをしています。
神奈川県座間市立野台小学校
 八木正純校長、571人。座間市の中心部、移転した市役所近くの住宅街にあります。創立と同時に参加し31年。教室にはベルマーク収集箱が常設されています。活動はPTA学年委員会18人が中心ですが、収集当日には学年委員会と、一般のPTAから募った協力委員と20〜30人で仕分け、集計をします。ほぼ2カ月に1回と、活発です。呼びかけにはベルマーク便りを利用しており、3月に購入した運動会用大玉が活躍を待っています。
静岡県富士宮市立東小学校
 阿武誠校長、児童464人。毎月第1金曜を「ベルの日」として子どもたちが学校にベルマークを持参します。これの仕分けまでが子どもたちの分担で、最終的な仕分けや集計はPTAボランティア委員会リサイクル班(池田貴美子代表)が担当しています。校区内のスーパーに回収箱を置かせてもらっていますが、毎月、一定量が投函されており、関係者を感激させています。国語力向上で県の指定を受け、漢字の読み書きや読書、ノートづくりなどに重点的に取り組んでいます。
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