学校訪問


達成校目次

★ 900万点達成校を訪ねました!

  神戸市魚崎小学校   高学年がマーク切り抜き作業の手伝い

★ 400万点達成校を訪ねました!

  香川県多度津町四箇小学校   5、6年生がマークを仕分け
  山梨県忍野村の富士聖ヨハネ学園   多くのボランティアに支えられ達成
      聖イグナチオ教会グループを訪ねて

★ 300万点達成校を訪ねました!

  福島県郡山市郡山ザベリオ学園小学校   奉仕委員会児童の努力で300万点
  群馬県高崎市六郷小学校   児童会とPTAが協力、先生も応援

★ 200万点達成校!

  仙台市立中野栄小学校   埼玉県川口市立安行小学校
  埼玉県富士見市立水谷小学校   横浜市立大門小学校
  福岡市立鳥飼小学校   聖ヨゼフ学園

900万点達成校を訪ねました!

高学年がマーク切り抜き作業の手伝い

神戸市魚崎小学校
 神戸市の魚崎小学校(吉泉和憲校長、1455人)が累計で900万点に達しました。1968年にベルマーク活動を始めて以来の結果です。900万達成は兵庫県では2校目。高学年の児童がベルマークのカット作業に参加しているのが特徴です。
 ベルマークを担当するのは、PTAベルマーク委員。各学年から4〜5人選ばれ、2007年度の場合、田中雅美委員長ら委員27〜28人。
 毎月1日がベルマークの日。ベルマーク箱をクラスの前や校舎各階に2、3個、インクカートリッジ回収箱を職員室側にそれぞれ置いています。
 ベルマーク袋は6年間使います。全学年ごとに回収月の欄があり、持ってきたら該当欄に色を塗るようになっています。子どもたちにとって、それも励みになっているようです。
 仕分け作業日は月1回。1学期は委員全員が学校に集まります。2、3学期は各学年で班長、副班長を決め、その人たちが中心に進めます。委員でない保護者にボランティアを募ります。毎回、10〜20人のお手伝いがあるそうです。
 また、学年もメーンとサブを決めておき、メーンの学年が忙しいときにはサブの学年が手伝う仕組みですが、2007年度では、他の学年の応援をえたのは一度ぐらいです。  児童は4年以上がカット作業に参加しています。休み時間、放課後などに出来る範囲でカットしてもらいます。よく切れたときでも回収マーク全体の半分ほどですが、3学期の忙しいときはほとんど作業出来ないそうです。
 PTA側は、カットされていないマークを、まずカット。その後、5、6人ごとに6グループほどに分かれ、会社別に卵パックを使って仕分け。終えたら、それを大きめのケースに入れていき、10枚単位に貼り付けます。端数は次回回し。まとまったものは、集計して引き出しに入れておきます。こうした作業は9時から12時までかかります。
 最終集計、発送は年2回、9月か10月と3月です。
 仕分け整理でカットに結構、時間がかかるのでこれをどう改善するかが課題だそうです。家庭でカットしてもらうことも視野に入れているようです。
 さて、900万点達成は大変は収集力です。魚崎中学校も2005年に1000万点を超えており、魚崎地区のベルマーク活動が突出しています。なぜ、こんなに盛んなのでしょうか。田中さんは「うーん、分かりませんが、魚崎小学校の場合、児童数が神戸一ですからね」と話していました。小学校を卒業したら中学校でも盛んなので、そのまま引き継いで活動していくという形で連動しているようです。地域の人たちもベルマークへの理解が深いと思われます。

<写真上> ベルマーク仕分け棚の前に立つPTA2007年度ベルマーク委員長の田中雅美さん
<写真下> ベルマーク袋。6年間使えるよう各学年ごとのベルマークの日が入っています=いずれも神戸市の魚崎小学校で

400万点達成校を訪ねました!

5、6年生がマークを仕分け

香川県多度津町四箇小学校
 香川県多度津町の四箇(しか)小学校(辻博之校長、402人)が累計で400万点に達しました。1961年にベルマーク活動を始めて以来の結果です。400万達成は県内23校目。ボランティア委員会の児童がベルマークを仕分けしています。
 ベルマークを担当するのは、PTAはベルマーク部(山崎智美部長、26人)。各地区から1人選ばれます。毎月第1、3金曜日に収集し、PTAの仕分け集計日は第2金曜日です。
 児童会のボランティア委員会(5、6年生)はPTA仕分け日の1週間前の昼休みなどに企業別に仕分けします。ボランティア委員のもとに来る前のクラスの段階である程度仕分けられているようです。
 PTAの仕分けは部員が学校に集まり、子どもたちが仕分けした分をチェックしながら分け、点数別にも細分化して集計用紙に書き込みます。仕分けに参加できなかった人は自宅でやってもらいます。
 発送は年1回、1月ごろになります。収集は子どもたちが持ち寄るほか、年2回、地域の人が古新聞、段ボールなど廃品回収の時に、ベルマークも寄せられます。  山崎部長は「目標を定めるのでなく、ほのぼのとした感じで収集を進めたいと思っています」と話していました。

<写真> ベルマークの仕分けをするお母さんたち=香川県多度津町の四箇小学校で

400万点達成校を訪ねました!

多くのボランティアに支えられ達成

山梨県忍野村の富士聖ヨハネ学園
 重度の知的障害者入所更生施設、社会福祉法人富士聖ヨハネ学園(小松大三園長)、が、ベルマーク運動に参加して45年、400万点を達成しました。山梨県内では2校目です。
 1956年、東京・八王子に児童福祉施設「甲の原学園」として誕生しました。老朽化や施設周辺の環境の変化に伴い、1972年、富士北麓の忍野村に移りました。敷地面積は約3万5千300平方メートル、ほとんどが成人の入所者(145人)は、陶芸作りや石鹸作り、腐葉土作りなどを日中活動で行っています。
 ベルマーク活動の成果は、全国のカトリック教会の関係者や学校関係、保護者、個人の方々からの寄贈マークによるものです。収集から整理作業の全てを千代田区麹町にある聖イグナチオ教会ベルマークグループ(上田紀子代表、10人)と、「国際ソロプチミスト山梨−芙蓉」奉仕活動グループ(富士吉田地区保健委員会、6人)が支えています。
 学園に集まった寄贈マークは、国際ソロプチミストの奉仕活動グループの方が、年4回、学園で仕分け作業を行います。学園の藤江正邦さん(ベルマーク担当)が仕分けられたマークと未整理のマークを、麹町の聖イグナチオ教会へ送ります。
 ベルマーク活動では、近隣の人たちとふれあいを求めて行われる「ヨハネ祭」や運動会で活躍するテントや車椅子、それに音楽器材などを購入し、とても喜ばれています。「すべて皆さん協力のおかげです。ご好意にはとても感謝しています」と角張洋和副園長は話していました。

<写真上> 「あふれる愛とほほえみ」マリア像の前で、400万点感謝状を持つ富士聖ヨハネ学園の方々
<写真中> 「国際ソロプチミスト山梨−芙蓉」奉仕活動グループの皆さん(富士聖ヨハネ学園提供)
<写真下> 購入のテントは「ヨハネ祭」や運動会で活躍、地域の祭事にも貸し出し喜ばれています(同)
=いずれも山梨県忍野村の富士聖ヨハネ学園で

聖イグナチオ教会グループを訪ねて

 「達成のお知らせが思いがけないごほうびです」。富士聖ヨハネ学園のベルマーク活動を支えている、東京・千代田区麹町にある聖イグナチオ教会ベルマークグループ(10人)の代表上田紀子さんはこう話しています。
 聖イグナチオ教会の奉仕グループの方々が、以前に富士聖ヨハネ学園を慰問した際「何かお役に立てることはありませんか」と一言をかけたことからお手伝いが始まりました。
 ベルマークグループは、一般公募していますが常時10人程度で、20年以上継続されている方もいます。教会では、仕分けから点数計算、発送までの作業を、毎月、第2火曜日(10時から12時まで)に教会の信徒会館の一室で行っています。「お手伝いを長く続けることができたのは、遅刻しても早退しても無理なく気軽にできたからです」というのは、富士聖ヨハネ学園が1991年の200万点達成する前からの協力者の早川奈美子さん。船橋にお住まいの芹野聰子さんは、毎月の第2火曜日を心待ちにしています。「ベルマークの整理のおかげで教会に来ることができ、ミサにも出ることができます」とのことです。
 会館事務所脇には回収箱を設置、信者の方々から協力していただくほか、近くの雙葉学園にもお願いしています。千代田区九段にある白百合学園では、高校生十数人が12月のクリスマスミサ・奉仕活動の一環として、お手伝いに来て点数計算をしています。
 上田さんたちは「今回、ベルマーク運動の意義を改めて知ることができました。私たちも、マークをより多く集める工夫をしていきたいです」、「カートリッジ回収箱の設置をお願いしてみます」と話していました。400万点達成は、教会の奉仕グループ活動の成果として、「聖イグナチオ教会報」で掲載する予定だそうです。
 麹町の聖イグナチオ教会には、いくつかの奉仕グループ活動があります。「カトリックの教えの中には、身近にできる奉仕をするのが当たり前のこと」として、1人が複数のお手伝いをしています。その中には、「聖ヨハネ学園支援グループ」として、ベルマーク活動とは別に、年7回学園の面会日に訪問。9月のヨハネ祭にも参加して模擬店などを出してお手伝いをしています。

<写真上> 「思いがけないごほうびです」と喜びの聖イグナチオ教会ベルマークグループの方々。前列右から早川奈美子さん、原田環さん、島田幸子さん。2列目右から瀧野登志子さん、グループ代表上田さん、見田靖子さん。3列目は聖ヨハネ学園の角張副園長
<写真下> 聖イグナチオ教会の信徒会館の一室で、毎月行われる整理作業、中央は船橋にお住まいの芹野聰子さん
=いずれも千代田区麹町の聖イグナチオ教会の信徒会館で


300万点達成校を訪ねました!

奉仕委員会児童の努力で300万点

福島県郡山市郡山ザベリオ学園小学校
 カトリックのミッションスクール、郡山ザベリオ学園小学校(堀江良一校長、350人)が、ベルマーク運動に参加して45年で300万点を達成しました。回収から整理作業の全てを、4年生から6年生までの奉仕委員会(委員長菊地里奈さん、20人)が行っています。
 年度始め、各家庭にはベルマーク一覧表と一緒にプリントを配布して、協力を呼びかけています。各教室に「ベルマーク箱」を置き回収、夏休みや冬休みを除き1週間おきに月2回整理を行っています。 6月17日の全校集会で、高橋裕之先生(奉仕委員会担当)から300万点達成の報告があり、熱心な奉仕委員会活動に対して堀江校長より、財団から届いた300万点の達成の感謝状を菊地委員長(6年)へ渡されました。菊地さんは「大変うれしい気持ちでいっぱいです。私たちは未来のザベリオファミリーのために、400万点、500万点を目ざして頑張ります。また購入することで支援できることをみなさんに知らせていきたいです」と話していました。以前は保護者の方々が中心で、1カ月の目標点数を掲げてベルマーク回収封筒を配るなどの活動をしていたそうですが、奉仕委員会児童で行なうようになり、約30年になります。
 奉仕委員会はその他に、年間を通じて月の10日、20日、30日に紙類やアルミ缶などの資源回収を行っています。この収益金は、2月に行う「ちびっ子ふれあいバザー」の収益金と合わせて、世界の恵まれない子どもたちへ、シスターを通じて援助します。児童会室には、アフリカや南米の子どもたちからの感謝の手紙や写真、手作りのプレゼント(工芸品など)が多数あります。
   「自分がしてもらいたいと思うことを、人にしてあげなさい」(新約聖書マタイ7章9〜12節)。学園は、幼稚園から小学校、中学校までの一貫教育を行い、英語教育に力を入れています。 独自のカリキュラムを基に、少人数指導を取り入れるなど発達段階に応じた指導をして、各学年が週2時間、6年間で420時間という充実した内容で英語を習得しています。これは公立学校と比べて4倍以上の時間になります。そのほか、カトリックの理念に基づき、感謝を分かち合うマリア祭やクリスマス会、チャリティバザーなどを通して、お互いを認め合い大切にする心を育てています。ザベリオという絆が親から子へ、そして後輩へ受け継がれているそうです。

<写真上から>
・「♪1人の小さな手・・・みんなの手と手を合わせれば・・・♪」。この「1人の手」の歌のように、奉仕委員20人が力を合わせ300万点になりました
・にこやかな奉仕委員の児童たち。笑顔がとても素敵です。後右側は高橋先生
・300万点の感謝状を受け取る委員長の菊地里奈さん(ザベリオ学園提供)
・資源回収に取り組む児童たち。マリア像の前に新聞やアルミ缶がいっぱいです(同) =いずれも福島県郡山市のザベリオ学園小学校で

300万点達成校を訪ねました!

児童会とPTAが協力、先生も応援

群馬県高崎市六郷小学校
 群馬県高崎市の六郷小学校(山口堅二校長、709人)が40年の活動で300万点を達成しました。児童会とPTAが連係して取り組み、先生たちもサポート。校長室には、200万点を達成した12年前に贈られた感謝状が大切に飾られていて、ベルマークは学校中に親しまれている様子です。
 毎月15日と16日に、校内の一角に大きなベルマークの箱を置いてマークを集めます。児童会奉仕委員会(旧ボランティア委員会、5、6年生29人)がポスターを作って呼びかけ、月1回の委員会活動でマークを会社別に仕分けます。 残りはPTA学年委員会(篠田かおり委員長、24人)が引き受けますが、作業の全てを各々自宅で行っていることが特徴です。まず正副委員長2人がマークを会社別に仕分けたあと、委員たちが分担して家で計算しやすいように10枚ずつにまとめます。再び正副委員長が家に持ち帰って集計するといった具合。自由な時間に整理できるのがメリットで、「細かい作業も次第にはまって、楽しんでしています」と篠田委員長は言います。マークの受け渡しは委員会や授業参観がある時に行うので、わざわざ集まる必要はありません。発送は年3回ほどです。先生たちは、児童に収集袋を配ったり判子を押したり、学年便りや学級通信で収集日をお知らせするなど、ポイントを押さえてサポートしています。
 ベルマーク預金でプロジェクター用スクリーンやデジタル一眼レフカメラなどを購入し、授業やPTAセミナーなどで活用しています。職員室前の掲示板に張られた遠足や球技大会など学校行事の写真も、「購入したデジカメで撮ったものです」と五十嵐潔幸教頭。性能がよいので大きく引き伸ばし、撮ってすぐプリントして張るので、児童たちが喜んで見に来るそうです。「役立つものがいただけて大変ありがたい。家庭でも、ベルマークが親子のコミュニケーションを図る機会にもなっています」と山口校長は笑顔で話していました。
 わずかに田んぼが残る市の郊外にある創立135年目の学校です。高崎市は群馬交響楽団に代表されるように音楽が盛んな町。「明るいあいさつ 歌声のひびく六郷小」が今年度の学校の努力目標で、児童たちは日頃から練習している歌声を音楽集会や「6年生を送る会」、市の連合音楽祭などで披露します。

<写真上> 300万点達成の感謝状の前で、山口堅二校長とPTA学年委員長の篠田かおりさん
<写真中> ベルマーク預金で購入したスクリーンとデジタル一眼レフカメラを見せてくれる五十嵐潔幸教頭
<写真下> 掲示板に張られた学校行事の写真を見る山口校長=いずれも群馬県高崎市六郷小学校で

200万点達成校!

★ 200万点達成校!


仙台市立中野栄小学校
 菅原潤一郎校長、569人。仙台市宮城野区の東端の住宅地にあり、校内の田んぼでは3〜4年生が地域の方の指導で、田植えから、稲刈りまで行い、収穫したお米でおにぎりパーティーをします。ベルマーク活動は、PTA研修委員会18人が担当。教室のベルマーク箱からの4、8,3月を除く年7回収集し、仕分け、集計まで行います。発送も収集した同じ月に7回と活発です。これまでにビデオカメラ、デジタルカメラなどを購入しています。

埼玉県川口市立安行小学校
 大塚利博校長、648人。ベルマーク活動は文化部21人が中心で、収集箱からの回収や仕分けをしますが、その後は、各クラスに4人ずついる協力員が自宅で、マークを台紙に張り付け、数えます。集計、発送は再び文化部員がします。地域のスーパー、公民館、支所3カ所にも回収ボックスを置かせてもらっています。創立136年の歴史があり、正門前の大きなクスノキがシンボル。草取り、清掃などをPTA、教職員、児童が一緒にやっています。

埼玉県富士見市立水谷小学校
 吉野恒吉校長、503人。国の指定史跡、水子貝塚のある水子貝塚公園に近く、6年生は縄文土器を作ったり、借りた土器で実際にアサリを入れて焼いたりするなどの体験学習をしています。ベルマーク活動は児童とPTAが協力しています。毎月10日に文化厚生委員の児童がクラスごとにマークを集め、PTA文化厚生委員会16人が自宅で仕分けを行い、学期末に学校に集まり確認しています。

横浜市立大門小学校
 卯城克美校長、773人。1973年に瀬谷小学校より独立して開校。周囲に農地が残る住宅地にあり、学校前にある広い農園で、ナス、キュウリ、トマト、トウモロコシなどを育てる体験活動をしています。ベルマーク活動は、PTA学年広報委員会が担当しており、年3回、強化週間を設け収集します。仕分け・集計は一般のPTAにも手伝ってもらいます。郵便局、スーパー、コンビニの3カ所に回収箱があります。

福岡市立鳥飼小学校
 浦中重規校長、649人。PTAの担当は学年学級委員会です。年に3回、ベルマーク回収強化週間を設けていて、週間に併せてベルマーク新聞を発行したり、協力を呼びかけるポスターを児童に作ってもらったり、様々な工夫をしています。ベルマークには1962年に参加しました。預金でカラードッジボールと、ボールが飛ぶと飛行方向を知らせるヒューヒューという音が鳴るヴォーテックスフットボールを購入したばかりです。
聖ヨゼフ学園
 平松達美理事長。横浜市鶴見区の住宅街にあり、小学校(479人)から中学(258人)、高校(228人)までカトリック精神を基本にした一貫教育をしています。ベルマーク活動は、小学校が保護者の集まりである父母の会、中学、高校では生徒会が中心です。小学校では、回収箱は職員室に置いてあります。昨年度までは回収袋を家庭に配り、収集日も決めていましたが、回収袋の用意に時間や経費がかかることなどからやり方を変えたそうです。仕分け、集計は、父母の会役員、運営委員、それに有志約30〜50人が年2回しています。お買い物は、中学校がラジカセ、黒板ふきクリーナーなどを購入しています。
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