学校訪問


達成校目次

★ 500万点達成校を訪ねました!

  広島市立江波小学校   仕分け整理を3段階に分けシステム化

★ 400万点達成校を訪ねました!

  横浜市都田小学校   工夫をこらして活動を盛り上げる
  鹿児島市立谷山小学校   保護者に人気があるベルマーク部

★ 300万点達成校を訪ねました!

  東京都品川区小野学園   幼稚園と小学校の両輪で活動
  広島県呉市昭和北小学校   自宅で仕分け作業し効率化

★ 200万点達成校!

  仙台市西多賀小学校   埼玉県鶴ヶ島市立杉下小学校
  埼玉県横瀬町立横瀬小学校   東京都品川区立戸越小学校
  福岡市立大池小学校    

500万点達成校を訪ねました!

仕分け整理を3段階に分けシステム化

広島市立江波小学校
 広島市立江波小学校(水戸静真校長、536人)のベルマーク収集点数(累計)が500万7,353点になりました。ベルマーク運動に参加した1966年から積み重ねた結果です。500万点達成は広島県内で8校目。仕分け整理を3段階に分け、担当者を決めシステム化しているのが特徴です。
  PTAでは会員全員が毎年、どこかに所属することになっています。ベルマークを担当するのはベルマーク委員会(八重垣幸子委員長)ですが、毎年60人ほど参加します。クラスから2、3人選ばれています。4年の保護者が役員になり活動の中心になります。
  収集は年4回(6、9、11、2月)。子どもたちはクラスの収集箱にベルマーク袋を入れます。それを担任が集め職員室前のベルマーク棚に置きます。ベルマーク委員会の役員はそれを振り分けます。
  まず第1段階は各クラスの担当者が決まっていて、その人にクラス分のベルマークを児童に持って帰ってもらいます。担当者は自宅でマークを切りそろえ企業別に仕分けした後、職員室前のベルマーク棚に入れておきます。作業の締め切りも設定しておきます。
  6月11日に学校を訪れたとき、八重垣委員長らは初めての担当者に仕分けの方法などを伝授していました。次回からは、みんな自宅で作業するようになります。
  続いて第2段階へ。企業担当を決めていますので、その人たちは担当企業分を自宅に持ち帰り、点数別に5枚単位で仕分けし整理袋に入れ集計し学校に持ち寄ります。次が最終段階です。委員長ら役員が最終集計し発送します。毎回、この形を繰り返します。
  全員参加してもらうため自宅作業化を進め、初めて参加した人も分かるように作業も機能的にしています。
  ベルマーク預金で昨年、ひな壇を買いそろえました。
  江波小学校は、強い子、正しい子、明るい子の育成に努めています。校区内ではカキ養殖などが盛んだそうです。

<写真上> 500万点達成を祝いベルマーク委員会の歴代の役員が集まりました
<写真下> 八重垣幸子委員長(立っている)の指導で、最初のベルマーク仕分け整理が行われました=いずれも広島市の江波小学校で

400万点達成校を訪ねました!

工夫をこらして活動を盛り上げる

横浜市都田小学校
 横浜市都筑区の都田小学校(鈴木栄子校長、456人)が、43年の活動で400万点を達成しました。長年の取り組みで培われた活動を引き継ぎながら、工夫をこらした呼びかけで協力の輪を広げています。
  推進役はPTA学年成人委員会。委員は各クラスに1人ずつの14人です。毎月10日に児童に収集袋を配って15日にマークを集め、10月と3月に集計して発送するという活動パターンが定着しています。仕分けなどの細かい作業は各自が自宅で行うので、委員の子どもが収集袋を担任の先生に届けたり集まったマークを家に持ち帰るなどして、お母さんをお手伝い。赤いベルが描かれた全クラスおそろいの布袋は、子どもたちにもおなじみです。整理したマークは翌月の委員会に持ち寄り、整理庫に入れて集計まで保管します。
  一方、毎年新たな試みで活動を盛り上げています。昨年は、各教室に「ベルマークってなんだろう?」と題するマンガ形式の冊子を置いて子どもたちの興味を誘い、先生たちにも収集袋を渡して集めてもらいました。今年はまだ思案中です。コミュニティーハウスや郵便局、農協などに収集箱を置かせてもらっていますが、年度初めに町内会の回覧板で協力を呼びかけて、マンネリにしない努力も。委員長の志田紀久子さんによると、親子2代3代と同校に通う家庭も多く、皆さん協力的だそうです。副委員長の恒松はるみさんは「子どもたちへの意識づけに力を入れたい」と話していました。この春、ベルマーク預金でグランドゴルフセットを購入し、これがきっかけで、4年生以上が参加する球技クラブが発足しました。
  開校112年目。校区の1部は市街化調整区域に指定され畑が多く、近くに「第三京浜」が走り、崎陽軒や亀屋万年堂などの工場が立ち並んでいるとは思えないほど緑豊かな環境です。校内にある「都田郷土資料館」には地域の人たちから寄せられた鋤、鍬などの様々な農具、糸車や火消し用手押し車など、昔の生活をしのばせる貴重な道具がたくさん保存されています。「土地柄、地域の皆さんが親身になって学校を応援してくれます」と齋藤稔副校長。そういった気風がベルマーク活動の追い風になっているようです。

<写真上> 新年度の活動がスタートし、委員の皆さんに活動の仕方を説明する志田紀久子委員長(中央左)と恒松はるみ副委員長(中央右)
<写真中> ベルマーク預金で購入したグランドゴルフと体育専任の谷石宏之先生
<写真下> 「都田郷土資料館」には地域の人たちから寄せられた昔の農具や生活用品がたくさん展示されています。写真は齋藤稔副校長=いずれも横浜市都田小学校で

400万点達成校を訪ねました!

保護者に人気があるベルマーク部

鹿児島市立谷山小学校
 鹿児島市立谷山小学校(横山千尋校長、1283人)が県内7校目の累計点数400万点を達成しました。参加42年目です。 20人余りのベルマーク部のお母さんが参加し、熱心に作業をしていました=鹿児島市の谷山小学校で
   PTAの担当はベルマーク部(木原明子部長)で、部員は各クラスから1人の計38人です。PTAには6つの専門部がありますが、会合の回数が少なく、自宅で作業ができることなどから、ベルマーク部員なら引き受けてもいい、という人が多いそうです。
 各クラスに設置している回収箱に集まったベルマークを、そのクラスの部員が自宅で集計しておき、7、12、2月の毎学期末に全体で集計します。作業は校内にある校区公民館で、午前9時半から正午ごろまで。7月7日に今年度初めての全体集計を行いました。この日は1年生と6年生の保護者の担当日、1年生の保護者は初めて作業する人がほとんど、部長の木原さんたち役員も初采配≠ニあって、昨年度の役員が引き継ぎを兼ねて、応援に駆けつけていました。
 谷山小は、ここ数年、年間10万点前後のベルマークを集めていて、昨年度は県内2位の12万余点でした。児童数が県内トップの大規模校ということもありますが、学校の協力も支えになっているようです。「子どもたちは親に言われてマークを持ってくるだけ。ベルマークは教育支援のボランティア活動だと知ってほしい」と、ベルマーク部が先生たちに働きかけたことから、マーク回収などを手助けする児童のベルマーク係を置くクラスが増えてきたといいます。
 お買い物は毎年、少しずつ購入するのではなく、100万点を目標に、記念になる品物を購入することにしています。今年度は、PTAのボランティア活動組織「谷小応援団」が、毎年12月下旬に開いている「餅つき大会」で使うキネと臼を購入する予定です。
 谷山小は、鹿児島市の中心部から南に約7キロの住宅、商業地にあります。かつては児童数が3000人を超え、日本一のマンモス校と呼ばれたこともあります。1955年から宮崎市立大淀小学校と交流を続けていて、修学旅行の際に相互に学校を訪問、文通相手との対面や交歓会、学校見学などで友情を深めているそうです。

<写真> 今年度初めての全体集計。20人余りのベルマーク部のお母さんが参加し、熱心に作業をしていました=鹿児島市の谷山小学校で

300万点達成校を訪ねました!

幼稚園と小学校の両輪で活動

東京都品川区小野学園
  幼、小、中、高と一貫教育体制を行っている、品川区にある小野学園(小野ミヅヱ理事長)の幼稚園(小野ミヅヱ園長、453人)、小学校(小野時英校長、270人)が、300万点を達成しました。教員はもとより児童も全員が顔を知っているそうです。小学校を卒業しても、運動会や「志ら梅祭(文化祭)」、音楽会などの年間行事には、保護者を招待するなどして交流を続けて、学校が家庭のような環境で絆の深い学園です。
 ベルマーク運動に参加して44年、無理のない活動が受け継がれてきました。取材当日は達成の知らせを聞きOBの方々も来校、1989年の父母の会会長飯塚治代さんは「子どもが幼稚園の時からベルマークに関わり20年以上になります」。何ごとも継続こそ力だと実感しました。
 幼稚園父母の会(田中邦子会長、56人)と小学校PTA役員(瀧内靖敬PTA会長、40人)が、個々に年間作業日程を計画して整理をしています。年1回のベルマーク発送を目標に、会社別、点数別に仕分ける作業は、幼稚園、小学校とも2007年度は6回行いました。OBの方がホームページを見て12月と3月に無効となる脱退会社があることを知り、07年度は3回送りました。整理は、午前中に幼稚園父母の会メンバーが、午後からは小学校のPTA役員が学校に集まり、時間内に出来るところまで行います。その後の作業は、次の日程の方が引き続きの整理をするのが長年のやり方です。点数別に計算されたマークは、ベルマーク整理棚に入れておきます。小袋に分けた状態でぎっしり入っていました。皆さんから話をうかがうと、各会社のマーク枚数が、100枚にまとまらないと送れないと思って大切に保管していたそうです。「1枚や端数でも送って大丈夫でしたか」と08年PTA副会長の眞栄田有美さんやOBの方々。
 今までにベルマークでの購入品は、和太鼓や掃除機、ピアノなどです。「今年は楽器の購入を検討しています」と景山壽貴小学校教頭。OBの方からは「ピアノなど高価な備品を購入したい場合、預金が不足したら注文できませんか」と質問がありました。
 同学園では、中、高生が幼稚園の園児の面倒を見たり、老人ホームを訪問しボランティア活動を行っています。そのほか学園周辺の郊外清掃や街頭に立って「あしなが募金(交通遺児)」などにも協力していることも自慢です。お年寄りや園児の面倒を見ることにより優しい心と思いやりの心が育っているそうです。

<写真上から>・300万点の感謝状を囲み、今年度担当の幼、小のお母さんと歴代ベルマーク運動に協力のOBのみなさん。前列右から、2000年の父母の会会長岡村和子さん、1989年の父母の会会長飯塚さん、福井靖子副園長、中、高校長も兼ねる小野校長、景山教頭、PTA副会長眞栄田さん、08年父母の会会長田中邦子さん
・100枚になるまで大切に保管。なつかしいマークを手にする08年PTA副会長眞栄田さんと08年父母の会会長田中さん
・今年から役員にお父さんが参加。切り方から指導を受け熱心に整理をお手伝い。お母さん方に喜ばれています。(小野学園提供)
・購入して約15年、和太鼓は運動会で現在でも活躍しています(同)
=東京都品川区の小野学園で

300万点達成校を訪ねました!

自宅で仕分け作業し効率化

広島県呉市昭和北小学校
 広島県呉市立昭和北小学校(出木栄子校長、912人)のベルマーク収集点数(累計)が300万7,047点になりました。ベルマーク運動に参加した1977年から30年の積み重ねの結果です。
  ベルマークを担当するのはPTA厚生部です。委員は各クラス1人ずつで2007年度は榎満澄部長ら27人でした。
  子どもたちは毎月1、2回、学校にベルマークを持ち寄ります。クラスの回収箱に収め、その後、職員室前の箱に寄せます。
  PTA厚生部は毎月1回の部会で、集まったベルマークを部員全員に均等に分けます。部員は自宅に持ち帰り、欠席した人にも配られます。自宅で切りそろえ、企業別に仕分けし、次の部会に持ち寄り、企業ごとのトレーに入れていきます。さらにどの企業が誰の担当か決めてありますので、部員は担当企業分を再び自宅に持ち帰り、A4の用紙にベルマークを貼り付けていき、何枚何点と書き込みます。
  これを家に保管していき、年2回の集計時に集め、互いに交換してチェックしあいます。
  児童が持ち寄るほか、校区内のスーパーなどにも回収箱を置かせてもらっています。また電気店に頼んでインクカートリッジ類の回収もしています。
  昭和北小は昨年、開校30周年を迎えましたが、ベルマーク運動は30年間で300万点を集めるほど活発です。
  学校では「育てる活動」に力を入れており、キク、稲、大豆やウサギなど動植物を育てています。今年度からは、読書にも力を入れるそうです。

<写真> 感謝状を囲み300万点達成を喜ぶ榎満澄・PTA2007年度厚生部長(前列左)、奥山美香子・同副部長(同右)、卜部亮・2008年度PTA会長(後列左から2番目)、出木栄子校長(同3番目)らのみなさん=呉市の昭和北小学校で

200万点達成校!

★ 200万点達成校!


仙台市西多賀小学校
 松岡幸雄校長、880人。ベルマーク活動は、PTA総務部14人が担当。「強化月間ではたくさんのカートリッジをありがとうございました」「陸上記録会のユニフォームを購入したいので回収にご協力を」など、PTAブログを使ったきめ細かなお知らせ、報告が特徴です。校内の他、近所のスーパーにも収集箱を置かせてもらっています。前身の富沢小学校から創立135年、住宅地にある29クラスの大規模校ですが、名取川や笊川(ざるがわ)周辺には自然も残されています。4年生からは地元に伝わる柏和太鼓の練習にも取り組んでいます。

埼玉県鶴ヶ島市立杉下小学校
 小林和生校長、381人。鶴ヶ島第二小から分離開校しことしで30年。正門前の桜並木を通ると校内には巣箱や水飲み場のある野鳥が遊ぶ西公園という小公園、カエルのすむ池がある中庭もあり、緑豊かです。毎月の音楽朝会では手話による合唱などを行い11月の校内音楽会では、全校参加の音楽劇にも取り組みます。PTAベルマーク委員会が活動を担当し、毎月収集したベルマークを自宅に持ち帰り仕分け、集計を行っています。これまでに運動会用の万国旗などを購入、今後は西公園に置くソーラー時計を予定しています。

埼玉県横瀬町立横瀬小学校
 渡部幸夫校長、523人。創立136年、時計台のある第一校舎は、1933年に裏山の村有林から切り出したスギ、ヒノキなどで立てられた今では珍しい木造ですが、職員室や3年の教室に使われている現役。子どもたちがぞうきんがけで磨きあげており黒光りするほどです。毎年暮れには、全校あげて周辺のゴミ掃除にも取り組んでいます。全児童にベルマーク袋が配られており、毎月28日が収集日で、低学年は専用の缶、3年生以上は仕分け箱にベルマークを入れます。PTA企画委員会(職員含め30人)が月1回、ボランティアと一緒に整理しています。これまでに体育用具や司会用のマイク付き台などを購入しました。

東京都品川区立戸越小学校
 新井陽子校長、370人。戸越公園、国文学資料館に隣接した、住宅街にある創立74年の学校。毎朝、全児童が交代で作る「あいさつはやらせ隊」の元気な「おはよう」の声かけが響きます。また夏休み前、PTAが主催するサマーフェスタの花火大会は仕掛けのナイアガラまである大がかりなものです。ベルマーク活動はPTA文教委員会12人が担当。新学期にベルマーク袋とお知らせを配り、毎月10日の収集日には教室のベルマーク箱からマークを回収。年2回仕分け、集計をしています。

福岡市立大池小学校
 上野通子校長、447人。PTA保健厚生委員会(大藪幸子委員長)が担当しています。毎月第2週がベルマーク回収週間にして、夏休みを除く6〜2月の年間8回、回収し、委員が自宅で仕分け、11月と2月に全体集計します。大池小は1984年4月に長丘、若久小の児童数の増加に伴い2校から分離開校、ベルマークにはこの年の6月に参加しました。マークの提出人数をクラス対抗にして優勝、準優勝のクラスに手づくりカップとメダルを贈るなどアイデアいっぱいの活動ぶりを、昨年の説明会福岡会場で体験発表してもらいました。
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