学校訪問


達成校目次

★ 600万点達成校を訪ねました!

  大津市膳所小学校   児童も仕分けに参加

★ 500万点達成校を訪ねました!

  秋田県横手市横手南小学校   6年ぶりのお買い物に歓声
  さいたま市中尾小学校   「やって良かった」の言葉に感謝

★ 400万点達成校を訪ねました!

  東京都台東区富士小学校   毎月1回の活動、家でも作業し成果
  神奈川県横須賀市立衣笠小学校   着実に集めて400万点を達成
  長野県安曇野市豊科南小学校   目標大きく超え笑顔の児童会委員
  大阪府枚方小学校   職員室前で1年生も仕分け
  兵庫県姫路市大津小学校   児童も協力し少人数で仕分け整理
  岡山市西小学校   仕分け整理は年8回
  福岡市立西新小学校   整理作業は毎週水曜、当番制で
全クラスからボランティア参加
  宮崎県西都市立妻北小学校   授業参観日に併せて集計作業

★ 300万点達成校を訪ねました!

  福島県福島市清水小学校   「グリーンスタンプ券」で県1番に
  横浜市二俣川小学校   124人のボランティアが交代で整理
  横浜市馬場小学校   子どもへの還元がやりがいに
  新潟県上越市稲田小学校   大台達成と買い物で活気づく
  富山市愛宕小学校   閉校を前に300万点到達
富山県内で最も古い富山市愛宕小学校
  岐阜県土岐市東濃特別支援学校   PTAと児童生徒が結束して成果
  熊本県益城町立広安小学校   仕分け、整理は自宅で作業

★ 200万点達成校!

  秋田県横手市鳳中学校   埼玉県秩父市南小学校
  千葉市緑区誉田(ほんだ)小学校   東京都北区第四岩淵小学校
  東京都足立区西新井第二小学校   横浜市神奈川区斎藤分小学校
  横浜市南区六つ川西小学校   石川県小松市芦城(ろじょう)小学校

※掲載されている学校名・校長名・PTA役員名と児童・生徒数は
  3月末現在のものです。

600万点達成校を訪ねました!

児童も仕分けに参加

大津市膳所小学校
 滋賀県大津市の膳所小学校(川端誠一校長、786人)は600万1,701点に達しました。ベルマーク運動に参加した1961年以来の累計です。600万点達成は県内2校目。
  ベルマークを担当するのはPTA学級委員会(小坂ますみ委員長、48人)で、委員は各クラスから2人ずつ選びます。
  収集は毎月10日。職員室前に置いた企業別の箱に、児童がそれぞれ入れていきます。その後はPTAの出番。年6回、学年ごとに担当月を決め仕分け整理に当ります。収集日の数日後に、PTAの学級委員が集めて、児童の仕分けをチェックしながら自分たちも仕分けします。そのために透明のカップラーメンセットを3組用意しています。
  最終集計と発送は年4回、自分の担当分を持ち寄ります。7、12、1、2月でしたが、それでも整理しきれなかったベルマークを2、3月に、児童(運営委員)の奉仕活動の一環として6年生の協力を得て仕分けをしました。
  子どもたちが仕分けに参加するようになったのは2005年度からで、PTAでは「子どもたちのベルマークへの意識が高まった」と話しています。
  膳所小学校は、児童があいさつと掃除をきっちりできるよう気をつけています。6年生全員が交代で毎朝1分間、全校放送でお話をしています。
  ベルマーク預金で黒板消しクリーナーやピアノのイスカバーなどを買いました。

<写真上> 奉仕活動でベルマークをきれいに切る6年生たち
<写真下> ベルマークを番号別のケースに入れるお母さんたち=大津市の膳所小学校で

500万点達成校を訪ねました!

6年ぶりのお買い物に歓声

秋田県横手市横手南小学校
 「すごく大きいプリンター」「大判なのにきれいな色ね」。ベルマークの預金で6年ぶりのお買い物、キャノン大判プリンターのお披露目に厚生部員のみなさんから歓声があがりました。プリンター専用スタンドや付属品を含めて48万円以上です。横手市の横手南小学校(高橋俊一校長、698人)が、秋田県で3番目に500万点を達成しました。これまでにもグランドピアノや屋外時計、拡大コピー機など、高価な物を数多く購入しています。
  こうした大きな成果は、クラスから1人選出のPTA厚生部(松本良子部長)20人の活動のおかげです。各教室にベルマークの箱を置き、毎週月曜日を回収日としています。毎月、厚生委員はそのクラスで集まったマークを、自宅で会社ごとに仕分けをしています。年3回の集計計算は、学校に集まり各自持ち寄ったマークを、6学年分まとめ点数別に合計を出していきます。昨年秋から、5〜6年の児童のボランティア委員会が、収集、仕分け作業を、手伝い始めました。お訪ねした3月5日は、2007年度最後の集計作業の日でしたが、児童が集めたマークがとても多く、正午までに整理が終わらないほどでした。
  市内のスーパーなど4カ所に回収箱を置き、地域の方から協力していただいている他に、学区の会社や公民館などからも協力があり、使用済みインクカートリッジの回収数も多くなっています。一杯入っているベルマークを見て、「地域のみなさんのあたたかい気持ちに、ふれる事ができ、運動に参加でき良かったです」と松本さんは話しています。
  同小では、1995年に「ミニかまくら」作りに初挑戦してから毎年、全校児童が一人一個の「ミニかまくら」を校庭に作って、夕方に点灯しています。雪国のメルヘン「かまくら」は、秋田県横手市を代表する400年の伝統を誇るお祭りで、毎年2月15、16日に行われる小正月の行事です。市の中心街などに作られた高さ3bほどの「かまくら」は、100基以上。中では子どもたちが「かまくらに入ってたんせ」「甘酒あがってたんせ」と言って、おもちを食べたりしながら夜が更けるのも忘れて、話に花が咲くそうです。
  学校前を流れる横手川では、カジカガエルの実態調査や手作りイカダでラフティングを行い、自然の大切さを実感する活動を行っています。グループで一緒に調べたり、イカダを作ったり操作することで、協調性や信頼感、思いやりの心が、育まれているそうです。

<写真上> 購入したプリンターでPTA向けのポスターを出力。厚生部のみなさんからの、地道な努力が報われた瞬間でした
<写真中> 500万点の感謝状を持つ松本厚生部長、右側は高橋校長、左側は吉田聡教頭。それと厚生部員のみなさんです
<写真下> 右側、全校児童が一人一個の「ミニかまくら」作り、みんなで協力しながら楽しそう。左側は、夕方点灯された約700個の「かまくら」。とても幻想的です(横手南小提供)=いずれも横手市横手南小学校で

500万点達成校を訪ねました!

「やって良かった」の言葉に感謝

さいたま市中尾小学校
 さいたま市の中尾小学校(金子みゆき校長、847人)が、500万点を突破しました。開校と同時にベルマーク運動に参加して29年、達成は県内20校目。今年度集めたベルマークの点数も11万7千点以上あり、県内でのランキングは15番目です。
  活動を支えるのは、PTAの学年委員会(浅倉直美委員長、24人)で、ベルマーク担当責任者は横澤優子さんです。年8回の仕分け作業と点数集計には、PTA役員以外に保護者が、ボランティアとして協力をしています。全保護者が必ず1回はお手伝いをすることになっています。3月10日、2007年度最後の集計作業には、41人の方が参加。出産してまだ1カ月のお母さんが新生児を抱きながらの作業でしたが、「整理作業は気晴らしになり楽しいです」と話していました。愛らしい乳児を見るたびに、優しいまなざしがあふれ、周りの方々からはいたわりの気持ちがうかがえます。各学年のテーブルには、「ベルマーク作業の流れ」の手引書を配布してあり、初めての人でも手順が分かりやすく、整理が手際よく行われます。会社別に仕分ける作業の時には、卵パックから番号をつけた紙コップに変え、それを入れる専用の箱を用意するなど、2007度で改善しました。マークの発送は昨年より1回多く3回送りました。
  このような努力に対して、毎回、回収袋にお礼のお手紙を入れてくださる保護者の方がいるそうです。「学年委員の皆様。いつもお世話になっております。心より感謝申し上げます」。四季折々の文面で労をねぎらい、励ましてくださるお手紙を拝見して、とても感心しました。
  また、委員会集会の時に500万点達成を皆さんに報告したところ、役員の方から「やって良かった」の言葉がでました。「とても感謝しています」と金子校長は話していました。
  玄関を入ると「刈り終わった稲」や、「へちま」が架かっています。同小では、学校農園で米や野菜作りの体験学習を行っているからです。1年は小松菜、2年はサツマイモ、3年は里芋、4年は麦、5年は米(稲作)、6年はジャガイモなど、さまざまな作物を栽培しています。この野菜や米を収穫した体験をいかし、表現力の育成に作物の写生と俳句づくりをするほか、秋には落ち葉を集め腐葉土をつくり肥料としています。この体験学習は、さいたま市発行の広報紙の「特色ある学校つくり」で、「自然豊かな学校施設は中尾小の宝物です」と紹介されました。

<写真上> 前列、左側からベルマーク担当責任者横澤さん、金子校長、500万点感謝状を持つ学年委員長浅倉さん。まわりはPTA学年委員のみなさん
<写真中> 保護者ボランティアの方もマニュアルを見ながらマークを切り揃え、10枚にまとめます。みなさんとても熱心です
<写真下> 同小ホームページには、各学年の作業の様子や作物の写生と俳句などが、わかりやすく掲載。(同小ホームページの5年生の活動より)=いずれもさいたま市立中尾小学校で

400万点達成校を訪ねました!

毎月1回の活動、家でも作業し成果

東京都台東区富士小学校
 東京都台東区の富士小学校(池田日佐子校長、595人)が400万点を達成しました。 財団設立直後の1961年に参加し、46年間での成果です。
  ベルマーク活動は、18クラスから各1人の計18人で構成するPTA整備委員会(林晴美委員長)が担当しています。毎月1回の活動日には、委員が担当のクラスから休み時間に収集箱を回収します。このマークを持ち帰り用のビニール袋に入れた後は、家から持ち寄ったマークを、番号別の大きな箱に仕分けしていきます。すでに家で小分けしているため作業は1時間足らずで済みます。委員は、家でマークを協賛会社ごとの小さな袋に仕分け、点数も数えます。小さな袋には分かりやすいように番号と一覧表から切ったマークの絵が張ってある優れものです。これを毎回繰り返します。
  集計は、年2〜3回ですが、協賛会社ごとにばらつきがあるので担当はくじ引きで決めます。送票も年2〜3回で、高林さんら4人の代表が行います。子どもたちが集めるマークを入れる袋は「がんばりぶくろ」。マークを入れ教室のベルマーク収集箱(プラスチック製)に入れると、委員が回収し「○日、どうもありがとう」と書いて返すなどアイデアが随所に見られます。1年間活動した委員のみなさんは「色々な物にベルマークが付いてることや、集めるだけでなく仕分け集計の作業があることが分かった」「違う学年の方と知り合い、交流したことで、中学校のこととか、病院などの情報が分かり助かりました」などと話していました。
  創立107年になる同小は浅草寺から歩いて5分足らず、隣は浅草署と、下町浅草の中心にあります。人権教育に力を入れており、年3回の標語作りには親子でも参加しています。また学校前の通りで開かれる5月末から7月初めの4日間開かれる植木市では募金をした人に育てたハーブ、百日草などの苗木を2年生がプレゼントしています。同小は1921年の浅草大火で木造校舎が焼け落ち、立て替えられた鉄筋コンクリート3階建て、当時としては最新鋭の校舎が、完成まもない23年9月1日、始業式の直後に起きた関東大震災のため焼失するという数奇な運命をたどっています。

<写真上> 400万点の感謝状を喜ぶPTA整備委員会のみなさん。中央で感謝状を持つのが整備委員長の高林さん、その右が池田校長。
<写真中> 子どもたちがベルマークを入れるがんばり袋には「どうもありがとう」の判が押されます。
<写真下> 家に持ち帰るベルマークを入れるビニール袋と協賛会社ごとの小さな紙袋をチェックする整備委員のみなさん=いずれも東京都台東区の富士小学校で

400万点達成校を訪ねました!

着実に集めて400万点を達成

神奈川県横須賀市立衣笠小学校
 1873年(明治6年)に学校が創立され、ベルマークには運動創設から間もない1964年(昭和39年)に参加、という伝統校です。その横須賀市立衣笠小学校(石渡悦子校長、児童491人)が、400万点を達成しました。担当のPTA学級委員会委員長、金原貴子さんは「従来通りの普通のやり方で集めただけです」と控えめですが、新たにインクカートリッジの回収を始めるなどして、前年度より点数を増やす成果をあげています。
  この学校には、ベルマーク運動の根っこと通じる、社会支援、地域支援の空気が流れています。地元の町内会のみなさんが、子どもたちの登下校の「見守り隊」を結成して、安心を支えています。子どもたちは、見守り隊の方たちを教室での昼食会でもてなしたり、バレンタインデーに地域の方にプレゼントするなど、触れ合いを深めています。
  衣笠小の児童たちが空き缶のタブを集めて車いすに換える活動も、地元に溶け込んでいます。周辺の方たちが缶タブを持ち寄って、毎朝のように、学校の玄関先に置いていきます。最近では横浜市のお年寄りが、缶タブをいっぱい詰め込んだリュックを背負って、電車とバスを乗り継いで横須賀市の同小まで持ってきてくださいました。同小の缶タブ活動は口コミで広がり、全国から、また海外からも送られてくるそうです。
  7年前から続くこの活動で、すでに3台の車いすを地元の病院や老人ホームに贈りました。この2月には4台目が来ました。石渡校長と児童たちが話し合った結果、学校に置いて、地域の方が使うときに貸し出すことにしました。石渡校長は「缶タブに、たくさんの方々の温かい思いが詰まっていると思うと、本当にありがたく、胸がいっぱいになります」と、学校だよりに記しています。
  PTAのベルマーク作業は毎月第2水曜日に、PTA学級委員の16人と、ボランティアの十数人が集まって進めます。ボランティアの方々には、作業の後で茶話会を開いてもらい、交流を図っています。学級委員会委員長の金原さんは「この活動が、子どもたちに直接に役立っていることがうれしい。お母さんたちとの交流を広げることができたのも良かった」と、1年間を振り返っていました。

<写真> ベルマークの仕分け作業の後、400万点の感謝状にPTA学級委員の方たちがにっこり=神奈川県横須賀市の衣笠小学校で

400万点達成校を訪ねました!

目標大きく超え笑顔の児童会委員

長野県安曇野市豊科南小学校
 頑張る児童をPTAがサポートして運動を進めている長野県安曇野市豊科南小学校(貝原豪校長、669人)が、400万点を達成しました。活動は36年。職員室前に掲げられた「豊科南小学校のあゆみ」には300万点達成の記録も見られ、運動はしっかり根付いているようです。
  3月初め、児童会ベルマーク委員会(5、6年生約25人)で新年度に向けての準備委員会が開かれ、大任を終えた委員長の倉科みのりさんと書記の平林佳奈さんは、「たくさんマークが集まってうれしかった」と笑顔で話してくれました。07年度は目標の5万点を大きく上回って、7万5千余点も集めたからです。1、2学期に「探せベルマークランキング」を行って枚数が多い上位3クラスを表彰したり、年数回ベルマーク週間を設けて集中的にマークを集めました。秋の「児童祭」ではベルマークをチケット代わりにして、全校生がゲームや模擬店を楽しみました。5年生の太田和希君は「もっと集めて人のために役立てたい」と抱負を語っていました。
  学校近くの県立こども病院にある同校の院内学級に、数年前、ベルマーク運動からパソコンとプリンターが贈られました。現在5人の児童が学習に活用していますが、そのことを院内学級の丸山貴子先生が委員たちに伝えると、みんなの目が一斉に輝きました。
  集計はPTA厚生部の40人余りのお母さんたちが引き受け、10月から12月にかけて1年分を集計して発送します。「子どもたちの活動を支えることに保護者の皆さんは協力的です。先生たちもPTAはよくやるとおっしゃってくれるので、やりがいになります」と丸山美和部長は話しています。
  開校は39年前。安曇野の恵まれた自然を生かして造られたビオトープは全国コンクールで優秀賞や奨励賞を受けた自慢の施設。毎年、児童たちは「拾ヶ堰(じっかせぎ)クリーン大作戦」を行って、水を取り入れる拾ヶ堰を清掃しています。

<写真上> たくさん集めたマークを囲んで笑顔の児童会ベルマーク委員たち
<写真中> マーク整理に使う缶を手にするPTA厚生部の丸山美和部長、丸山貴子先生、新谷由美子副会長(右から)=長野県安曇野市豊科南小学校で
<写真下> ベルマーク運動から贈られたパソコンで学習する院内学級の児童=安曇野市の長野県立こども病院の院内学級で

400万点達成校を訪ねました!

職員室前で1年生も仕分け

大阪府枚方小学校
 大阪府枚方市の枚方小学校(守屋秀之校長、648人)が4,011,257点になりました。ベルマーク運動に参加した1965年以来の累計です。400万点達成は府内29校目。1年生もベルマークの仕分けに参加しています。
  ベルマーク担当はPTAでは本部役員。副会長の香西美抄さん、会計の鳴坂孝子さん、書記の伊東恵さんが中心になっています。
  まず、児童には毎月、1週間以内にベルマークを持ち寄ってもらいます。児童は職員室前の廊下に並べた企業別のプラスチックケースに自分で仕分けしながら入れていきます。どこに入れたらよいのか判断がつかない場合は、分からないもの入れケースにいれます。 仕分けは1年生もします。慣れるまで、上級生が教えたりするそうです。低学年ほど、教えられたとおりにきっちりと仕分けする傾向があるそうです。
  児童の仕分けの後はPTAの出番。年5回、仕分けしますが、本部役員の3人以外は生活指導委員とか広報委員らPTA各委員に参加してもらいます。5月は生活指導委員といった形で担当月を決めています。このほか、一般のお手伝いも毎回、1週間前に募集し、合わせて15人〜40人ほどが参加します。
  仕分けは10枚単位でテープかホッチキスで留め、集計、発送という段取りです。毎回、1万点ほどですが、作業自体は2時間ほどですみます。
  収集は子どもの持ち寄りのほか、近くのスーパーなどにも回収箱を置かせてもらっています。また、インク、トナーのカートリッジ類の回収箱は職員室前に常時置いています。

<写真上> ベルマークの仕分け作業に取り組むPTAのみなさん
<写真中> 職員室前の廊下に置いた回収箱にベルマークを入れる子どもたち(PTA提供)
<写真下> インクカートリッジの回収箱(同)=大阪府の枚方小学校で

400万点達成校を訪ねました!

児童も協力し少人数で仕分け整理

兵庫県姫路市大津小学校
 兵庫県姫路市大津区の大津小学校(今田保博校長、705人)が401万9,499点になりました。ベルマーク運動に参加した1965年からの累計です。
  ベルマーク担当はPTA厚生部(多田峰子部長、部員12人)で、部員は1年の各クラスから3人ずつ選出しています。
  毎月第2金曜日が収集日。厚生部員が2クラス6人ずつで担当月を決め、6人で全校分をします。少人数ですが、仕分けは2、3時間で済むそうです。児童が学校に持ち寄る際、すでに家でベルマークをきっちり切ってきているので、当日は仕分けに専念するだけで良いそうです。点数は自宅で集計しておきます。
  最終集計、発送は9、1月。部員は担当分を持ち寄り、合計します。
  1月にデジタルカメラ1台購入の注文をしました。2年計画での購入実現です。この目標があったため、ベルマーク収集も例年より多かったそうです。
  大津小はレンコン産地が近く、環境体験学習としてレンコンづくりに取り組んでいます。
  新年度からは、チャレンジタイムとして毎朝20分間、読み書き計算、読書を中心とした基礎学力の向上を図る予定です。

<写真> 番号別の透明のケースにベルマークを仕分けして入れるお母さんたち=姫路市の大津小学校で

400万点達成校を訪ねました!

仕分け整理は年8回

岡山市西小学校
 岡山県岡山市の西小学校(小川深雪校長、1152人)が403万4,928点になりました。ベルマーク運動に参加した1962年からの累計です。400万点達成は県内11校目。
  ベルマーク担当はPTA事業部(太田泰恵部長、部員16人)で、部員はクラスの専門部員から選びます。
  ベルマークは毎月始め、3日間ほどで集めます。担当の事業部員はPTA学年部の部員と一緒に収集翌日にも学校に集まり仕分けします。牛乳パックで2セットつくり、そこに番号別に入れていきます。
  仕分けは年8回あり、最初と最後は事業部がしますが、それ以外は学年部が担当し、学年部は1学年が担当のときは1年生のお母さんたちに仕分けの手伝いを募ります。
  最終集計、発送は年1回。これまでに、ボール類のお買い物をしました。
  西小は英語教育に力を入れています。中学の先生の教えも受けているそうです。

<写真> 仕分け箱を前に、400万点達成の喜びを語るPTA事業部の太田泰恵部長〈左〉と水田洋子副部長(右)=岡山市の西小学校で

400万点達成校を訪ねました!

整理作業は毎週水曜、当番制で
全クラスからボランティア参加

福岡市立西新小学校
 福岡市立西新小学校(久門隆校長、1064人)が累計点数400万点を達成しました。参加46年、県内では18校目です。
  PTAの担当は保健厚生委員会(北ア英希子委員長、14人)で、部員3人がベルマーク専任です。マークの整理・仕分けは、全校31クラスの当番制。6月から翌年3月まで、夏休みを除く毎週水曜日の午前10時半から約1時間、学校の会議室で行っています。部員3人のほか、毎回、当番クラスから15人前後がボランティア参加するそうです。
  マークも毎週の作業日に併せて回収していて、作業時間前になると、校内放送を流して、児童に会議室にマークを持ってくるよう呼びかけています。
  07年度の最後の作業日は3月5日でした。この日の当番は1年5組。整理作業は初めてのお母さんがほとんどで、作業開始直後は北ア委員長と部員3人が、つきっきりで大忙しでしたが、しばらくすると要領を飲み込んだようで、みんなてきぱきとマークを整理していました。
  預金で購入した、CDやカセット、マイクが使えるワイヤレスアンプが学校に届いたばかりで、田口輝男教頭は「新学期から、子どもたちやPTAの野外行事に使います」と、話してくれました。
  西新小のある西新地区はJR博多駅から西に約6キロ、古くから開けた商店街が続き、官公庁支所や銀行、スーパーなどが集まり、福岡市西部の副都心として、にぎわっています。西新小に隣接して、有名私立大と福岡県内有数の進学校の県立高校があり、文教地区としても知られています。

<写真上> 毎週水曜日に当番クラスのボランティアが仕分け・集計作業に参加します
<写真下> 届いたばかりのお買い物のワイヤレスアンプを手にする田口輝男教頭=いずれも福岡市の西新小学校で

400万点達成校を訪ねました!

授業参観日に併せて集計作業

宮崎県西都市立妻北小学校
 宮崎県西都(さいと)市立妻北小学校(竹之下悟校長、561人)が参加46余年で累計点数400万点を達成しました。宮崎県内では、このところ400万点を突破する学校が相次ぎました。妻北小は、延岡市立南方小学校と高鍋町立高鍋東小学校に、わずかな差で達成が遅れ、県内13校目になりました。
  PTAの担当はベルマーク委員会。専任メンバーは川村恵美子委員長ら6人と少ないのですが、各クラスにそれぞれ1人の委員がいて、活動を手助けしています。作業日は1年4回。授業参観日に併せて設定しているので、参加しやすいそうで、毎回20人前後のお母さんたちが集まり、整理・集計作業をしているそうです。
  西都市は、宮崎県中央の内陸部にあり、国の特別史跡「西都原(さいとばる)古墳群」で知られています。古墳群は、妻北小の校区内で、約2キロ離れた標高50〜80メートルの台地にあります。東西2.6キロ、南北4.2キロに渡って、4世紀ごろから7世紀に築かれたとされる300余りの古墳が点在しています。
  妻北小では、古墳見学が3月上旬のお別れ遠足の定番コースになっています。3月下旬から4月上旬にかけては、30万本の菜の花と2000本の桜が同時に咲き乱れ、県内外からの観光客でにぎわうそうです。

<写真> ベルマーク委員会のお母さんたち。集計作業日ではなかったのですが、学校に集まっていただきました=西都市の妻北小学校で

300万点達成校を訪ねました!

「グリーンスタンプ券」で県1番に

福島県福島市清水小学校
 300万点を突破した福島市の清水小学校(飯沼信一校長、499人)は、2007度の集票点数が福島県内で1番、全国でも23番目の成績です。この輝かしい実績は、大量にグリーンスタンプが集まったお陰です。
  グリーンスタンプとは、個人で集めたスタンプをカタログ商品と交換したときにベルマーク4点がもらえる方法と、2005年から「ギフト券」や「ポイント券」を、学校側からグリーンスタンプ社へ申請すれば、ベルマーク200点になる方法の、2通りがあります。同小では、以前に集まったグリーンスタンプギフト券やポイント券を、商品と交換しないまま忘れられていたそうです。教室の未整理のマークの中からそれを見つけた時は、ビックリ。申請後に、承認印が押された200点券は624枚ありました。「あまりの多さに不安で何度も数え直しました」とPTAのベルマーク委員長、渡辺暢子さんは話していました。
  清水小のベルマーク活動は、ベルマーク委員会(18人)のみなさんが頑張っています。年5回、奇数月に収集して、各学級で回収したマークを委員の児童が自宅に持ち帰り整理しています。年2回の委員会活動の日に学校に集まり、集計作業から発送まで行っています。今年、仕分け作業をする時に「のり」や「セロテープ」を配ったら能率良くやり易いと好評だったそうです。収集のお知らせは年5回発行し、年3回発行のベルマークだよりでは、協力に対するお礼や収集結果の報告などをしています。
  同小では、保護者が口コミで友達や近所の方、個人的に職場でお願いするなどして成果をあげています。飯沼校長は「このマークのお陰で300万点の達成が早まりました。協力的な保護者が多くありがたいです」と感謝の気持ちを話していました。
  昨年8月にブックトラック(移動式本棚)を購入しました。「学年に適した本を身近なところに」と言う意向で、各学年の廊下に置いています。読書の秋だけでなく、本に親しむ子供たちで賑わっているそうです。
  学校活動の中で、マーチング&バトンコンテスト全国大会では、2006年優秀賞を受賞、2005年特別賞、2004年東北大会金賞など入賞の常連校です。市内小学校水泳競技大会でも、過去10年の間に、総合優勝1回、準優勝4回、3位1回と素晴らしい成績を収めていることも自慢です。
  また、学年の違う児童がグループで地域の畳屋や味噌屋、寺社などを見学したり、折り紙や木の枝クラフトなどを体験する「さやなぎふれあいウオーク」をしています。地域の良さを知り、興味や関心をもち、環境づくりに取り組む気持ちを育てる目的で行っています。

<写真上> 左から飯沼校長、300万点感謝状を持つ渡辺ベルマーク委員長、富岡美幸副委員長
<写真中> 購入のブックトラックは学年にあった本を身近にという事で、廊下に置き活用。うれしそうな子供たち(清水小提供)
<写真下> 畳屋さんでメモを取りながら、熱心に話を聴いています。縦割りグループで行う「さやなぎふれあいウオーク」(同)=福島市清水小学校で

300万点達成校を訪ねました!

124人のボランティアが交代で整理

横浜市二俣川小学校
 ベルマーク運動発足当初から活動している横浜市旭区二俣川小学校(瀬野尾千恵校長、657人)が300万点を達成しました。玄関にはベルマーク友愛援助に対する感謝の盾が飾られ、昇降口には赤い収集箱やインクカートリッジ回収箱を置いた専用のコーナーが設けられ、ベルマークは学校の皆さんに親しまれています。
 PTA学年成人委員会(小林萬亀子委員長、19人)の兼友慈(めぐみ)さんたちベルマーク担当の6人が推進役。活動はほぼ毎月ですが、7月から12月の間は、124人のボランティアが交代でマークを整理しました。学校のために協力を惜しまない保護者の皆さんは、年度初めのボランティア募集に対しても、200人近くが応じてくれたそうです。
 「マークを集めることは世界の子どもに役立つ」「子どもたちは環境問題に対する意識が高い」と話す委員会の皆さんは、児童たちにもベルマーク活動に取り組んでもらいたいと考えています。昨年暮れに各クラスに1個ずつスポンジボールを購入すると、早速、内田忠宏PTA会長が全校朝会で紹介しました。その様子を立田順一副校長が「ベルマークがクラスのスポンジボールに変身!」のキャッチコピーと共に印刷して配り、広報活動に一役かってくれました。3学期恒例の「二小フェスティバル」では、ベルマークをチケット代わりに、各クラスの学習発表を見たり、PTAによる「お茶席」やおやじの会による「パターゴルフ」などを楽しむため、児童たちは日頃から熱心にマークを集めています。近くの大型店舗に置いた収集箱には、いつもたくさんマークが寄せられているそうです。
  「マークを大事にすることで、学校教育に役立ちありがたい。子どもたちも日常的に関わることで達成感につながります」と瀬野尾校長も温かく活動を見守っています。
  1873(明治6)年創立の歴史ある学校。新年度は地域・保護者・学校がひとつになって新しい学校のあり方を模索し運営する「学校運営協議会」が発足する予定で、ベルマーク運動への関心はますます高くなりそうです。

<写真上> 瀬野尾校長(手前)とPTA学年成人委員会の小林萬亀子委員長、兼友慈さん、PTAオブザーバーの浜本和美さん、書記の石森真由美さん(左から)。手にするのはベルマーク預金で買ったスポンジボール
<写真中> 昇降口に置いた収集箱を見る立田副校長=いずれも横浜市二俣川小学校で
<写真下> 大型店舗に置かれたベルマーク収集箱=相鉄線二俣川駅前で

300万点達成校を訪ねました!

子どもへの還元がやりがいに

横浜市馬場小学校
 横浜市鶴見区の馬場小学校(伊藤新吾校長、831人)は、学校創立とほぼ同時にベルマーク運動に参加して42年。児童会とPTA双方が取り組んで、300万点を達成しました。
 「ユニセフのボランティアにあこがれて委員になりました」という児童会ボランティア委員長の伊東夏菜子さん。「みんなの役に立ってよかった」と、副委員長の川村ミ史君と根路銘彩さんは顔をほころばせました。教室の「ちょボラ箱」に集まったマークや古切手を毎週回収して、休み時間に整理しました。代表委員会や朝会などで協力を呼びかけ後は、箱いっぱいに集まるクラスもあって、「とてもうれしかった」と3人は声をそろえます。仕分け用ケースが置いてある廊下の一角で整理しますが、1度にたくさん回収すると整理が大変なので、低、中、高学年別に曜日を分けて回収する工夫も。「地味な活動だけれど、世界の役に立っているのがすばらしい」と伊東さんは話しています。
 一方、PTA学年学級委員会(山崎康子委員長、25人)は、年2回児童たちに回収袋を配ってマークを集めます。仕事を持つ人が多いので、整理の大半は自宅で行い、「ベルマークニュース」も発行しました。「子どもたちに還元できてやりがいを感じます」と山崎さん。昨年2月に学校創立40周年を記念して、ベルマーク預金でボールと本棚を購入しました。「保護者の皆さんは学校のために熱心に活動しています。購入していただいた品物は大事に使わせてもらいます」と伊藤校長は話しています。
 すっかり宅地化し緑の少なくなった地域に変わって、自分たちの手でふるさとを造ろうと、昨年から6年生が「ふるさとプロジェクト」に取り組んでいます。水槽で育てた植物で屋上を緑化し、長いこと使われていなかった噴水とせせらぎがある「ライオン池」の復活、そして田んぼとそれにつながったビオトープ造りです。新6年生に引き継がれ、3年がかりで完成する予定です。

<写真上> マークの仕分けに使っているケースを見せてくれるボランティア委員会の川村君、伊東さん、根路銘さん(左から)
<写真下> ベルマーク預金で備えた本棚と山崎委員長(左端)らPTA学年学級委員会の皆さん=いずれも横浜市鶴見区の馬場小学校で

300万点達成校を訪ねました!

大台達成と買い物で活気づく

新潟県上越市稲田小学校
 届いたばかりの紅白幕を手にして、皆さんの顔に笑みが浮かびました。久しぶりにベルマーク預金で買い物をしたのです。新潟県上越市稲田小学校(星野孝好校長、430人)は集票も300万点に達し、ベルマーク活動はにわかに活気づいています。「普段は目立たない活動なので、お母さんたちがとても喜んでいます」と、活動の面倒をみている荻野智香子先生。ベルマーク活動は5人の先生とPTA環境部(大嶋貴代子部長、15人)が連携して取り組んでいます。
  5月から12月までが活動期間で、毎月10日の「ベルマークデー」に児童たちに収集袋を配ってマークを集めます。その都度10番台、20番台と大まかに分類しておき、夏休みと冬休み前に細かく整理して発送します。活動の特徴は、先生たちが大きく関わっていること。環境部のお母さんたちは、専ら家でマークを整理します。学校には衣装ケースを利用したベルマーク専用の入れ物があって、荻野先生が部員の家から戻ってきたマークをしまって保管します。インクカートリッジの計算やマークの発送も先生たちの仕事。その分お母さんたちの負担は減って、仕事を持っていても参加しやすいPTA活動のようです。
  「貯めた預金はどうなるの」という部員からの質問に応えて、今年になって急ぎ、紅白幕を買うことにしました。「注文が遅かったのに卒業式に間に合わせていただき、6年生にも役立つことができました」と荻野先生は喜んでいました。「積み重ねはすごいですね。これで学校の皆さんに活動の成果を分かってもらえます」と大嶋さんもうれしそうです。同校を卒業した副部長の小川智江さんは、子どもの頃マークを持ってきた話をしてくれました。星野校長は地道な作業に驚いたそうですが、「教育環境の整備に役立てていただきありがたい」とPTAに感謝していました。
  開校は1873(明治6)年、学校がある旧高田市は日本スキー発祥の地でかつては豪雪地で知られたところ。雪を避けて生活するために造られた「雁木(がんぎ)」があちこちに残っていて、5年生が総合的な学習で「雁木」を教材に学んでいます。

<写真上> 真新しい紅白幕を手にする荻野先生、小川副部長、星野校長と感謝状を持つ大嶋部長(右から)
<写真下> 学校に備えてあるベルマーク専用の引き出し=いずれも新潟県上越市の稲田小学校で

300万点達成校を訪ねました!

閉校を前に300万点到達
富山県内で最も古い富山市愛宕小学校

 富山市立愛宕小学校(青木正邦校長、167人)のベルマーク集票点数が、運動参加以来の累計で300万点を超えました。同小は富山県内最古の小学校のひとつですが、市中心部の学校再編に伴って隣接の芝園小と統合することになり、3月25日の閉校式で136年の歴史に幕を閉じました。この節目に合わせての大台到達に関係者は感慨しきり。新・芝園小にも活動を引き継ぎ、新たな歴史を刻んで行こうと決意を固めています。
  愛宕小がベルマーク運動に参加したのは、教育設備助成会(現ベルマーク教育助成財団)が設立されて間もない61(昭和36)年5月です。当時、児童数は900人近くいましたが年々減少を続け、平成に入ると300人を割ってしまいました。そんな中でもベルマーク活動を続け、89(平成元)年の200万点到達から19年で、さらに100万点を上積みしました。
  取り組みの中心は、育友会(PTA)の生活安全委員会(中村朋子委員長、12人)でした。毎月のベルマークの日に児童が家庭から持ち寄ったベルマークを育友会室にまとめて集め、仕分けして集計。ベルマーク預金は、体育で使うボールなどの購入に充ててきました。
  芝園小は、05年に総曲輪(そうがわ)小と八人町小が統合して発足した小学校で、翌06年に安野屋小と統合しています。06、07年度とベルマーク活動に取り組んではいませんが、これまでの集票累計点数は3校分を合わせて297万余点。4月に愛宕小が合流することで合計約600万点と、県内2番目になりました。愛宕小のお母さん方は「今まで使っていた整理箱などを持っていって、新しい学校でもぜひベルマーク活動に取り組むよう呼びかけたい」と話しています。
  愛宕小は1873(明治6)年2月に「婦負(ねい)郡第一番小学校」として開校、「履新(りしん)小」「藤井町小」を経て1911(明治44)年に「愛宕尋常小学校」になりました。17(大正6)年に火事で校舎が焼け、45(昭和20)年の空襲でも校舎が灰になるなど、さまざまな困難に遭いながらも136年を地域の人たちと共に歩んできました。
  地域とのつながりは、同小が特に力を入れてきたことです。戦後間もない頃から校区内にあるJR富山駅周辺で続けてきた街路の清掃作業は07年8月、「伝統ある落ち葉掃き」として国土交通大臣の感謝状を受けました。
  閉校を前に、「学舎(まなびや)は語る−愛宕っ子たちの姿」と題した記念展を開いたのも、卒業生や地元の人たちへの感謝のメッセージです。1階会議室に、戦前から残る文書や写真、卒業アルバムなど、たくさんの貴重な資料を展示しました。期間は最後の学習発表会が開かれた2月2日から閉校式の3月25日まで。閉校を惜しむ地域の人たちや卒業生が連日のように訪れ、熱心に見入っていました。
  中でも目を引いたのは「愛宕校歴史絵」8点。創立時の様子から明治期の校舎、大正期の火災、戦後の仮校舎などを克明に描いたもので、52(昭和27)年の創立80周年記念に当時の教師が地元民らの協力で制作したそうです。また60年代から40冊以上並んだ卒業アルバムには、在校生の親や祖父母にあたる卒業生の写真も載っていて、「若かったね」「懐かしい」といった声があがっていました。
  2月の学習発表会では、計約250人の保護者や地域の人らを前に、6年生が愛宕地区の歴史を紹介する創作劇「タブの木の下で」、4年生は英語劇などを発表しました。学校の外の道路沿いには「ありがとう!愛宕のみなさん」という横断幕が掲げられ、地域の人たちへの感謝の念を伝えました。

<写真上> 会議室に展示されている愛宕小136年の歴史を振り返る資料を見る子どもたち
<写真下> 道路沿いに、地域の人たちに感謝する横断幕が掲げられました=いずれも富山市の愛宕小学校で

300万点達成校を訪ねました!

PTAと児童生徒が結束して成果

岐阜県土岐市東濃特別支援学校
 岐阜県土岐市にある県立東濃特別支援学校(村上英雄校長)のベルマーク送票点数が、累計で300万点を突破しました。小学部、中学部、高等部を合わせて293人と、児童生徒数は決して多くありませんが、近くの御嵩町立御嵩小学校や市社会福祉協議会の支援にも助けられ、運動参加27年で県内22番目の300万点校になりました。
  ベルマークの収集、整理は、PTAの厚生委員会(屋比久智代委員長、14人)と児童生徒会のベルマーク委員会(小4〜高3の10人、伊賀唯時委員長)が一緒に取り組んでいます。
  月に1度、各家庭から集まったマークを仕分けるのは、ベルマーク委員の子どもたちです。委員会が発足してまだ2年ですが、伊賀委員長らは「同じ絵を見て、間違いがないように気をつけています」と話していました、
  子どもたちが仕分けたマークをPTAが整理し集計します。番号別、点数別の最終的な仕分けは全保護者に参加を呼びかけ、厚生委員会のメンバーは点数計算を担当します。定期的にベルマーク新聞を発行し(08年度は5号)、収集・整理作業に協力を求めたり、成果を報告したりするのも厚生委員会の仕事です。送票は学校の職員が行います。
 08年度に集めたベルマークは12万点余でした。繰り越し分も含めた約30万円でCDラジカセ10台やストップウオッチ3個などを購入し、2月下旬に贈呈式がありました。子どもたちの喜ぶ姿が、何よりの励みだそうです。
  御嵩小からの支援は、ベルマークの寄贈です。厚生委員会担当の早瀬快三PTA副会長は「今年で3年目ですが、毎年2〜3万点分が段ボール箱で届きます。本当にありがたいことです」と感謝していました。
  土岐市は、お隣の多治見市や瑞浪市と並ぶ美濃焼のふるさとです。地域の特色を生かして、同校は授業に粘土学習を取り入れています。毎年11月の学校祭「窯まつり」では、クラスごとに作った粘土の造形を、レンガを積んだ窯で焼いて、玄関などに飾っています。「感性が豊かで、すばらしい作品が多い」と野尻芳生教頭は話していました。

<写真上> ベルマークの整理は、PTAと子どもたちが協力しています
<写真中> 300万点達成の感謝状を掲げる伊賀唯時委員長や、ベルマーク預金で購入したラジカセを手にするPTA副会長の早瀬快三さん(右端)らで記念撮影
<写真下> 窯まつりで子どもたちが焼いた作品が、学校の玄関などに飾られています=いずれも岐阜県土岐市の東濃特別支援学校で

300万点達成校を訪ねました!

仕分け、整理は自宅で作業

熊本県益城町立広安小学校
 熊本県益城町立広安小学校(古泉俊彦校長、534人)が参加32年で県内8校目の累計点数300万点を達成しました。
  PTAのベルマーク委員会(西本律子委員長)は、各クラス2〜3人がメンバーで、07年度は36人の大所帯でした。年度初めに全校児童と職員にベルマーク袋を配り、回収は年6回。集まったマークは、クラスのベルマーク委員が自宅で仕分け、整理して、10月と翌年1月に全体集計し、発送します。
  委員が学校に集まるのは年2回だけなので、仕事を持っていたり、小さな子どもやお年寄りの世話をしたりするお母さんたちも参加しやすく、PTA役員のなかでは、ベルマーク委員がとくに人気があるそうです。
  地域への協力呼びかけは活発です。郵便局、スーパーなどに回収箱を置かせてもらい、全体集計が終わると、保護者向けの「ベルマークだより」とは別に、「地域のみなさまへ」と題した結果報告とお礼の「ベルマークだより」を発行しています。クラスで回収する分より、多くのマークが集まったり、きれいに切りそろえ、会社別に仕分け済みのマークがあったりするそうです。
  預金で06年度にホワイトボードなどを購入しました。08年度には電動鉛筆削り、長縄、移植ごてを予定しています。
  益城町は熊本市の東隣にあり、県庁まで8.5`、熊本市役所へは13`。中心都市以外の人口減が目立つ地方自治体が多いなかで、益城町は、熊本市のベッドタウンとして、住宅地が広がり、3万3000人台の人口を維持しています。

<写真> 300万点を達成し、財団からの感謝状を手にするべルマーク委員会の西本律子委員長とメンバー。右から2人目は古泉俊彦校長=熊本県益城町の広安小学校で

200万点達成校!

★ 200万点達成校!


秋田県横手市鳳中学校
 高橋恒徳校長、232人。ベルマーク活動を担うのは生徒会のボランティア委員会32人のメンバー。毎月、生徒に配っている収集袋を集め、委員が自分のクラス分の仕分けをします。集計は年1回、委員全員で行っています。横手市の伝統の行事、かまくらでは全校あげてミニかまくら作りに挑戦するほか、花壇や花いっぱいコンクールでも好成績を収めています。

埼玉県秩父市南小学校
 新井俊男校長、312人。住宅地にある同小は、縦割りによる活動が盛んで、三味線、雅楽の体験学習にも力を入れています。ベルマーク活動は,PTAボランティア10人が担当。2カ所の昇降口にあるベルマーク収集箱から集め、毎月1回、仕分け、集計しています。2月には、掃除機2台、CDラジカセ6台を購入しましたが早速、南小だよりで紹介されました。

千葉市緑区誉田(ほんだ)小学校
 村山裕次校長、704人。1874(明治7)年創立、校庭にある高さ25メートルほどのクスノキ2本がシンボル。ベルマーク活動はPTA学年学級部42人が担当。各教室の他、職員室にはインクカートリッジ回収箱、近くの公民館、スーパー、コンビニなど4カ所にも回収ボックスを置いてもらっています。学年ごとに年2回集計し、年度末には総務部も加わり集計、送票しています。

東京都北区第四岩淵小学校
 稲葉謙蔵校長、221人。職員室前に、番号別に引き出しが付いた回収箱が置かれ、PTAの安全衛生委員会8人が回収しています。仕分け、集計、発送とも年2回ですが、追加が間に合うようベルマーク便りでも発送の締め切り日をお知らせしています。近くを荒川が流れ、これをテーマにした水辺環境の授業や研究が盛んです。またチューリップなどを育てる1人1鉢栽培も行っています。

東京都足立区西新井第二小学校
 柴山守校長、564人。静かな住宅街にあり、東京オリンピックの1964年に開校。文科省の英語活動推進の拠点校になるなど英語教育が盛んです。ベルマーク活動はPTA学年委員会の1、3年のメンバー60人が担当。各教室と玄関に専用ポストを置き、年2回の収集整理には約50人が参加します。ベルマーク財団からの200万点感謝状は早速、同小のホームページで紹介されました。

横浜市神奈川区斎藤分小学校
 斎藤信一校長、194人。PTAの事業研修委員会6人がベルマーク活動の中心。校内の昇降口に大きな回収箱をカートリッジ用と一緒に置いており、仕分けは保護者のボランティアが応援します。地域との連携が密で、回覧板と一緒にマークを入れる封筒を配り、町内会長さんの所へ回収しに行きますがたくさん集まります。神奈川大学や捜真女学院などが近い住宅街にあり、町探検で地図を作ったり、埼玉県吉川市の農家で田植えや野菜の収穫をするなど体験学習に力を入れています。

横浜市南区六つ川西小学校
 小泉守校長、491人。PTA学年学級委員会13人が担当していますが、「ベルりんピック」というクラス対抗のベルマーク収集月間を設け、表彰状や感謝状を贈るなどアイデアあふれる活動ぶり。収集箱は各教室、インクカートリッジ専用を玄関昇降口に、近くのスーパーにも置かせてもらっています。仕分け、集票は年3回です。住宅街にある、1979年開校の比較的新しい学校ですが、吹奏楽コンクールでは県大会で2年連続金賞、東関東大会に出場しています。

石川県小松市芦城(ろじょう)小学校
 高島雅展校長、児童481人。ベルマーク回収箱を児童玄関前と1、2年生の教室に置いて、子どもたちがいつでも入れられるようにしています。仕分け作業には児童会(5、6年生)とPTAのベルマーク委員、担当の先生らが協力して取り組み、点数計算、送票はPTAの人たちが年に2、3回、夜間に集まって行っています。ベルマーク預金で最近は一輪車やCDラジカセを購入しました。江戸時代後期の寛政6(1794)年、町衆がお金を出し合って開設した町民のための学問所を前身とする歴史ある学校です。
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