★ 600万点達成校を訪ねました!
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新たな取り組みで県内一番を目指すさいたま市大砂土(おおさと)東小学校
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総累計が600万点を達成した、さいたま市見沼区の大砂土(おおさと)東小学校(秋山隆校長、1221人)は、記念になるようにと「大砂土東小学校 祝600万点」の横断幕を作り撮影しました。埼玉県内12校目、皆さんとてもうれしそうです。
1995年の300万点達成から、4年ごとに100万点を上乗せする活発な活動をしてきましたが、07年度はさらに裾野を広げる努力をしました。「県で一番を目指して活動していこう」と清水勇人PTA会長から提案。店舗や事業所、自冶会などに「砂東ベルマークサポーター」として協力をお願いしました。9月に家庭に呼びかけ、10月に募集したところ16件の登録がありました。さらに「お父さんの会」の協力を得て、トナーカートリッジなどが数多く集まり始めています。 ベルマーク運動に参加41年、継続された活動を率いるのは、PTA保健厚生委員会(山田彩子委員長、17人)と、各クラスから6人選出のベルマーク係です。1回に約70人を越すメンバーが年3回、学校に集まり整理から集計までを、2日間かけて行います。 「2007年度内に点数が確定するように、次回の作業は1月末を予定にして集計し、財団にベルマークを送ります」「年度末には検収が集中しますが結果はすぐ出ますか」と山田委員長。意気込みがうかがえます。 学校側では、児童に運動の仕組みを理解して、関心を高めてもらうため、福祉ボランティア委員会(30人)でも、ベルマーク活動を始めました。第1回目は、11月、各教室からベルマーク回収のお手伝いをしました。「今回の達成を期に、さらに励みになればと、期待しています」と秋山校長は話していました。 取材した12月13日は、委員会の集まりがある日でした。皆さんは、説明をしながらベルマーク便りの作成や、次回の作業の手配に大忙しです。熱心に委員会活動をしている姿に感心しました。 みんなの協力で貯えた資金で、07年はサッカーボール21個、ビデオデッキ4台、書籍と合計40万円近くを購入しました。「これからも子どもたちのためになる備品を、学校と相談して決めていきたい」と委員会の皆さんは話しています。 学校正門を入ると、30本以上の桜並木が校庭を取り囲み、春に花びらのトンネルになっている情景がうかびます。校庭にそびえ立つ3本の松は、校歌にも「庭には緑、松の風」と歌われて、大砂土東小の児童「松の子」の成長を、いつも見守り、励ましています。136年を迎える県最古の学校です。 <写真上> 「祝600万点」がひときわ目立ちます。2007年から、ベルマーク活動に協力した福祉ボランティアの児童が、600万点の感謝状を持つ塚田咲子委員長と2列目中央の4人。感謝状の左側は秋山校長、右側は清水PTA会長、山田委員長。それに保健厚生委員のみなさんです。 <写真下> 左の絵は、呼びかけのお便りやポスターに使い親しまれ、関心を高めている「ベルマスコット」で保護者の作品です。右は以前購入した「からくり時計」3台と、スーパーに置いてあるベルマーク回収箱=いずれも大砂土東小学校で |
仕分けは子どもたちとPTAが連携高松市二番丁小学校
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香川県高松市の二番丁小学校(香西志津子校長、455人)はベルマーク収集が500万5141点になりました。1962年からの累計です。500万点達成は県内16校目。子どもたちはクラス対抗で収集に力を入れたうえ、仕分けも学校、子どもと保護者の連携がとれているのが特徴です。
回収は毎月第1月曜日。5、6年生でつくるベルマーク委員会が回収し、月1、2回の委員会活動の時に牛乳パックと段ボールで作った仕分け箱に企業別にいれます。 そのあとはPTA学級文化部(柴田まゆみ部長、14人)が点数別に仕分けします。牛乳パックに分けられたベルマークを透明の袋に移し、卵パックなどを工夫した集計しやすい小道具を使って仕分け、集計し8月から11月まで毎月、発送しました。 2学期制をとっており、2007年度は1学期で約8万点の収集です。それ以前に比べ収集点数が大幅に伸びています。ちなみにベスト10は@キユーピー8773点A味の素3678点B日清食品2215点C森永製菓2095点Dエプソン販売1950点Eクレハ1754点Fロッテ商事1707点Gフジッコ1634点H白鶴酒造1529点I日本水産(冷凍食品)1316点。 同校では収集を活発化させるため、学校と家庭双方向のコミュニケーションを密にすることを心がけています。ベルマーク便りが確実に届くようにしたり毎月の収集通知の徹底を図ったりして気を配っています。 空き缶回収など子どもたちのボランティア活動は活発ですが、ベルマーク運動も重量を測りクラス対抗で全校ベスト3を表彰するなど力を入れています。PTA学級文化部も家庭備え付け用の手作りのベルマーク箱をつくり各家庭で活用してもらっています。 柴田部長は「最初は慣れない作業で時間がかかりましたが、知恵と工夫、経験で作業が何倍も早くなりました。今後も、学校内でのPR、地域への働きかけをどう進めていくかが課題です」と話していました。 <写真上> 仕分け、整理に励む児童会ベルマーク委員会の子どもたち <写真下> 家庭用の手作りベルマーク箱をかかげるPTA学級文化部長の柴田まゆみさん(左)と部員の畠美枝子さん(右) =いずれも香川県高松市の二番丁小学校で |
親しみやすいベルマークだより東京都文京区東京学芸大学附属竹早小学校・幼稚園
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東京都文京区にある東京学芸大学附属竹早小学校・幼稚園(藤井斉亮校長、480人)が、400万点を達成しました。都内では38校目、文京区内では3校目です。
竹早小の特徴ある活動の一つが、4年生から高学年の児童を対象に行う「たけのこタイム」です。この時間は、隔週の火曜日の午後100分をとり、自分の好きなことに取り組みます。子ども自身が企画を考えて行なうダンスやパソコン教室と、教員やボランティアの保護者が、ナレーターの練習やギターを教えたりします。5年生の児童からは「たけのこタイムのある火曜日が待ちどおしいです。たけのこタイムがあって、本当にうれしいです。最高です!」という感想が聞けるぐらいの人気です。 敷地内には学芸大附属竹早幼稚園、小学校の他、竹早中学校がありともに手を取り合い、校訓の「誠」の精神を貫く教育に努めています。春は2年生を中心に1年生、幼稚園児が楽しむ「キッズフェスティバル」や、3年以上による演技や競技を行なう「竹の子祭」、秋は劇やお化け屋敷などで楽しむ「竹早祭」などの行事で親睦を深めています。 ベルマーク運動に参加して42年、活動を推進するのは小学校、幼稚園のPTA施設部(五月女歩部長、14人)です。毎月10日をベルマーク回収日として集めています。各クラスの施設部員は、自宅で会社別に仕分けをして、点数の明細を数えておきます。07年度の集計作業は、6月、10月、1月、3月に学校に集まり、3カ月分の合計を集計して送り状に記入、その日の内に発送しています。 保護者の方へ協力の呼びかけは、部長と副部長が「ベルマークだより」でお知らせします。ベルマーク商品を手書きの絵で紹介したり、カートリッジのリサイクルの流れ図などを掲載、身近に使っている物を無駄なく集めるために、親しみやすく作っています。「財団のホームページに掲載されたら、400万点達成で感謝状を頂き、取材をあったことをベルマークだよりに取り上げ紹介します」と五月女部長は話していました。 買い物は子どもたちが日ごろ利用し、学校生活を楽しく豊かになるものを念頭に、PTAと教職員で話し合って決めています。購入したデジタルカメラや赤白のカラー大玉、一輪車は竹の子祭などの行事で使われており、児童の楽しそうな様子は、竹早小学校のホームページからも見ることができます。 学校周辺には、小石川後楽園や湯島聖堂、護国寺といった数多くの名所旧跡があります。緑が豊かで閑静な住宅も多く、森鴎外、夏目漱石、石川啄木など著名な文豪が愛した街としても有名です。 <写真上> 校舎の中庭(ライトコート)で、田中一晃副校長(中央)と五月女部長(左側)、遠藤佳代副部長(右側)を囲む施設部の皆さん <写真中> 家庭で整理したマークを持ち寄り3カ月分の集計をします <写真下> ベルマークだよりでは、「ベルマーク弁当」の絵を描き商品を紹介しています。家庭で身近にあるマークを、見落とさないようにと言うねらい、なかなか良いアイデアですね=いずれも東京学芸大学附属竹早小学校、幼稚園で |
地域の協力実り5年ぶりに上昇大阪府堺市の向丘小学校
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大阪府堺市の向丘小学校(石田昌孝校長、642人)のベルマーク収集点数が累計で400万6659点になりました。府内28校目、堺市内で5校目。自治会に収集協力をお願いするなどの取り組みが功を奏し1昨年、過去5年の低落傾向から上昇に転じました。
PTAベルマーク委員会(重岡潤子委員長、委員21人)が担当です。仕分け集計は年7回。4つのテーブルで企業別に仕分けし、これを全体にまとめ、さらに点数別にも仕分けし集計、発送します。作業は2時間ほどです。 1昨年は7万4000点ほど集めました。ここ5年間は5万点ほどを推移していたのがやっと上向きに。自治会の回覧などで地域の人にお願いをしてきた成果がでたのではないか、とみられています。事業所などからのインク、トナーカートリッジが増えているそうです。 買い物は今年度、デジタルカメラ3台と鉄棒補助器具を注文しました。重岡委員長は「6年生が使うのに間に合い、良かった」と話していました。 向丘小学校は昨年11月に創立45周年と新体育館落成式典を催しました。表現力、コミュニケーション能力の育成に力を入れています。 <写真上> 400万点達成の感謝状を手に喜ぶ重岡潤子ベルマーク委員長(前列右3番目)らベルマーク委員のみなさん <写真下> 仕分け、整理をするベルマーク委員ら =いずれも大阪府堺市の向丘小学校で |
70歳男性も仕分けのお手伝い兵庫県加古川市野口北小学校
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兵庫県加古川市の野口北小学校(松尾文子校長、671人)のベルマーク収集が累計で400万5230点になりました。1977年に参加して30年での達成です。
担当するのはPTA施設部(平磯ちかげ部長、14人)で、部員は2、3年生のクラスから2人ずつ選ばれます。 第1か第2水曜日が整理日。部員は5テーブルに分かれ企業別、点数別に集計します。 仕分けにはお手伝いを募集しています。例年3、4人だそうですが、昨年は毎回、10〜15人集まりました。唯一の男性ボランティア青木正幸さん(70)は「孫が2年生なので、私にも手伝いが出来れば、と思い参加しました」。青木さんは商品につくベルマーク番号が小さすぎて、と小型ルーペを持参していました。 ベルマーク収集は学校以外にもスーパーマーケット3店や消防署、企業、文具店などに回収箱を置かせてもらっています。学校側もクラス対抗で10月と1月に収集枚数を競うなど力を入れています。 <写真上> 仕分け整理をするベルマーク委員ら <写真下> ボランティアで参加した唯一の男性、青木正幸さんは「企業番号の字が小さすぎて」と小型ルーペを持参 =いずれも兵庫県加古川市の野口北小学校で |
メンバーを割り振りし年9回整理宇都宮市横川東小学校
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宇都宮市の横川東小(林田弘之校長、845人)が、27年の活動で300万点を達成しました。PTAベルマーク委員会に関わって7年目というベテランの篠ア富子委員長のもと、7人の委員会役員と100人を超える委員たちが力を合わせて取り組んでいます。
4、8、3月を除く毎月15日の「愛校日」に児童がマークを持ち寄り、水曜日にお母さんたちが整理するというパターンが定着しています。年9回の整理作業は3回目ごとに集計して発送するので、メンバーをうまく割り振って負担がないように進めています。集計がない時は1学年ずつ交代で、集計がある時は1学期が偶数学年、2学期が奇数学年、3学期が全学年で行います。PTA会員は必ずいずれかの委員会に所属することになっていますが、年3回、午前中の2時間ほどの作業と、幼児連れでも活動できるベルマーク委員は一番人気。取材した11月にも60人ほどが集まり、熱心に作業するお母さんたちの傍らで、幼児が数人、仲良く遊んでいました。 篠アさんによると、最近はインクカートリッジの集まりがよいそうです。大型のものが目立っているのは、会社からもらってくる方がいるから。人気アニメを描いた大きな収集箱が子どもたちの目を引き、PRに一役買っているようです。 ベルマーク預金で買った一輪車は、児童たちに引っ張りだこです。休み時間になると児童たちは、専用乗り場の中庭にやってきて、うれしそうに乗り回していました。そして、「毎日乗っています」と元気に話してくれました。 田園風景が残る市の南東部にある1873年(明治6年)創立の学校は、地域との結びつきが強く、地域のボランティアによる「読み聞かせ」や、地区ぐるみの「あいさつ運動」に力を入れています。「少しずつの積み重ねが大事なのは、教育もベルマークも同じですね。300万点は継続の実りです」と林田校長は話していました。 <写真上> マークを整理するお母さんたちの傍らで仲良く遊ぶ幼児たち <写真中> 手づくりのカートリッジ回収箱を見せてくれる篠ア富子部長 <写真下> 休み時間になると一輪車が大好きな児童たちが中庭に集合しました =いずれも宇都宮市横川東小学校で |
創立60周年に合わせて大台達成東京都府中市府中第二小学校
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東京都府中市の府中第二小(田中博校長、892人)が、学校創立60周年の2007年に合わせて目標にしていた300万点を達成しました。運動に参加して45年。昇降口に「300万点たっせい おめでとう!」のポスターを掲げて、学校中で喜び合いました。 |
創立30周年に300万点達成福岡市立東若久小学校
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福岡市の東若久小学校(熊谷節子校長、350人)のベルマーク収集点数が300万点を超えました。参加は開校した1978年で、創立30周年と同時の300万点達成です。昨年11月の記念式典にあわせて、ベルマーク預金で理科実験用のデジタルはかり、天びんを購入し、各クラスに備えました。
PTAの担当は保健厚生委員会(高谷多鶴子委員長)で、各クラスから1人の計12人がメンバーです。児童がクラスに持ち寄ったマークは、毎月25日に回収、翌月の第2金曜日に定例委員会の開催を兼ねて、整理、集計します。このほか、毎学期に1回、各クラスから保護者1人が作業に参加します。発送は11月と2月の年2回。毎回の作業はPTA会議室で午前10時から始めます。 1月の作業日には高谷さんら6人のお母さんが集まりました。小さな女の子を連れた人も。この日は幼稚園の行事と重なり、風邪をひいた子どもを病院に連れて行った人もいて、参加者がいつもより少なかったそうです。 ベルマークの作業日に取材するたびに、仕事を持ち、家事をこなし、家族の世話をしながら活動するのは「大変そうだな」と感じるのですが、作業中のお母さんたちは、そんな素振りをまるで見せません。この日の6人も、おしゃべりしながらも手は休めず、マークの仕分けを進めていました。「忙しいのはお互いさま。無理をしない、無理をさせない」ということなのでしょう。 高谷さんは「子どもは親に言われて、マークを学校に持ってくるだけで終わっているような気がします」と、子どもたちがもっと積極的に活動に加わってほしい、と願っています。児童の委員会活動にベルマーク回収、仕分け・整理作業を採り入れている学校もありますが、現状はまだ少数派のようです。「親子の対話ができるし、ボランティア意識も深まると思います」と話してくれました。 <写真上> おしゃべりしながらも手は休めず、なごやかに作業 <写真下> 小さな女の子を連れてきた人も=いずれも福岡市の東若久小学校で |
創立40周年にピアノ購入の大目標大分市鴛野小学校
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大分市立鴛野(おしの)小学校(麻生美明校長、448人)がベルマーク収集点数300万点を達成しました。参加は開校した1979年、11年後の創立40周年に向けて、さらに点数を積み上げ、グランドピアノを購入しようと、大きな目標を掲げています。
各クラスから1人の計15人のPTA学年部(川上路代部長)に、ベルマーク担当の山下香里さんら3人がいます。毎月、児童から回収したマークを、各クラスの学年部員が自宅で協賛会社別に仕分けします。さらに学年部会で整理したあと、夏休み明けと2月に全体集計して、発送する流れです。全体集計の日には、3人の担当のほか、ボランティアのお母さんたちが参加して作業します。 取材した2月中旬の作業日は、学校近くの鴛野地区公民館に10人が集まりました。鴛野小は、新学期にPTA活動に参加するボランティアを募っています。この日、参加したお母さんたちは「細かい作業が好きなので」「午前中に終わるから」などの理由で、ベルマークのボランティアを希望したそうで、てきぱきと手際よく、マークを切りそろえ、10枚単位で整理していました。 担当の山下さんたちは、これからの目標と課題を挙げてくれました。「あらかじめ備品の購入計画を立てると活動の励みになる」と、学校創立40周年にグランドピアノ購入を目指します。また、へき地校などの援助につながるベルマークの意義を子どもたちに知ってもらい、「もっと積極的に活動してほしい」と、話しています。 鴛野小は市中心部から約6キロ南、国道10号とJR豊肥線が並行して走る住宅地にあり、大分市内では中規模の小学校です。PTAのボランティアは、ベルマークのほかに、学級懇談会参加者のために、幼児の世話をする育児ボランティアといったユニークなものなどがあります。 <写真> PTA学年部とボランティアのお母さんが一緒に仕分け・集計します=大分市の鴛野小学校で |
★ 200万点達成校! |