学校訪問


達成校目次

★ 700万点達成校を訪ねました!

  千葉県柏市柏第一小学校   児童が仕分け、休み時間も自主的に
  東京都港区青南小学校   「社会貢献」を意識し700万点

★ 600万点達成校を訪ねました!

  高松市松島小学校   仕分け作業は児童と一緒に

★ 500万点達成校を訪ねました!

  富山市新庄小学校   お買い物の耕運機、農園などで活躍

★ 300万点達成校を訪ねました!

  長野県松本市田川小学校   80周年記念誌で購入品を紹介
  安曇野市明南小学校   整った環境で効率よく活動

★ 200万点達成校!

  愛知県岡崎市立福岡小学校  

700万点達成校を訪ねました!

児童が仕分け、休み時間も自主的に

千葉県柏市柏第一小学校
 700万点を達成した、柏市柏第一小学校(須賀和廣校長、1021人)は、ベルマーク運動に参加して45年、千葉県内では6校目です。
  お伺いした日は、児童たちが一学期終了前の早帰りの日、色とりどりの傘をさし、急いで校門へと行きかう様子は校庭が狭く見えるほどでした。
  常磐線柏駅から5分、デパートなどが建ち並ぶ繁華街を抜けていくと、イチョウの木などに囲まれた柏第一小が見えてきます。雨にうたれて校庭の木々の緑が、ひときわ濃く見えました。校庭のイチョウの木からは秋になると、たくさんのぎんなんが収穫されます。11月に行われる「一小まつり」で、子どもたちが袋に詰めたぎんなんを1袋100円で販売、その代金は「ぎんなん募金」として寄付します。昨年は、3万225円を「盲導犬を普及させる会」へ寄付しました。
  ベルマーク活動は、児童会のベルマーク委員会(30人)とPTA本部役員ベルマーク担当(大久保繁子さん、藤井和子さん)と保護者ボランティア(112人)の協力で進めています。
  月1回、家庭から集めたベルマークを会社別に仕分けするのは、児童の委員会活動です。回収袋に回収済みのスタンプを押すのも子どもたち。週1回の委員会活動のほか、休み時間も自主的に仕分け作業を行います。子どもたちは、和気あいあいと話をしながらでも整理をする手は動いています。
  点数計算は月1回、約10人の保護者ボランティアの協力で行われ、年3回学期ごとにPTA役員が発送しています。
  「以前から学区内のマンションや郵便局など18カ所に回収箱を設置していますが、この箱に使用済カートリッジ回収の協力を呼びかければ、さらに点数も伸びると思うので今後は改善するつもりです」と大久保さんと藤井さんは話していました。
  大久保さんは、先日柏の説明会に参加してベルマーク運動の意義や援助の説明を聞き、改めて勉強になったので、あの時のビデオ「子供たちの笑顔と共に」を借りて、見てもらったら活動の励みなると思い、児童会ベルマーク委員会担当今井千鶴先生に相談。児童ベルマーク委員会の時に、見ることにしました。

700万点達成校を訪ねました!

「社会貢献」を意識し700万点

東京都港区青南小学校
 神宮外苑をひかえて、表参道駅の近く、洒落たビルと樹々の濃い緑が溶け合う一角で、青南(せいなん)小学校(輿水かおり校長、603人)を、落ち着いた雰囲気が包んでいます。「いつもPTAの方が、学校に出入りしてくださる」という輿水校長は、「みなさん、社会貢献への意識が高い」と感心しています。学校とPTAが、子どもたちを軸に一体感を保つ中で、700万点の大台を達成しました。
  正門を入ってすぐ、同校出身の俳人、中村草田男(1901〜1983)の句碑「降る雪や明治は遠くなりにけり」が訪問客を出迎えます。2006年に創立100周年を迎えた同校の歴史は、多くの著名な出身者に彩られています。芸術家の岡本太郎、作家・精神科医の北杜夫、作家の安岡章太郎、俳優の仲代達矢、作詞家の松本隆・・・。ベルマーク活動を担うPTA事業委員会の中村結花委員長は「お母さんたちは、子どもの教育への関心や、学校への思い入れが強い」といいます。
  ベルマークの回収は、奇数月に行っています。事業委員会のメンバーは各クラス1人ずつの計18人で、集計作業は、この事業委員全員と1年生の母親のボランティア10人前後が参加して、進めます。新入の1年生の親は必ずベルマーク集計を年に1回は経験するのが「決まり」で、その後もずっとベルマーク活動に関心を持ってくれています。同校の集票点数が高い理由の一つが、この全員参加の伝統のようです。
  中村委員長によると、子どもたちにもベルマークへの関心を深めてもらうために、クラス全員が1年間を通してベルマーク袋を提出すると「パーフェクト賞」として、ノートを1冊ずつ児童にプレゼントします。また、ベルマークで購入したものを学校の玄関に展示してアピールします。現在は、100周年にちなんで昨年に購入したタイムカプセルが、子どもたちを見守っています。
  「微力ですが、ベルマーク活動で社会貢献できることが励みになります」と中村委員長。この日の集計活動に参加していた事業委員会の前委員長・五味原敦子さんも、「そのままならゴミ箱に捨てられるものが、ベルマークを集めて形にして子どもたちに喜んでもらえるなんてすごい」と、楽しそうに話していました。

600万点達成校を訪ねました!

仕分け作業は児童と一緒に

高松市松島小学校
 高松市松島小学校(植松勝校長、348人)のベルマーク収集点数が累計で600万点に達しました。ベルマーク運動に参加して44年、香川県下8校目です。同校は2年後に四国初の小中一貫校に生まれ変わるだけに、その準備などで忙しそうでした。
  ベルマーク活動はPTAでは厚生体育部(各学年2人ずつの12人で構成)が担当します。子どもたちも仕分けなどに参加します。
  収集期間に1週間ほどあてています。事前に手紙を出し、ベルマークを集めてくれるようお願いします。クラスには回収箱があり、数の多いキユーピー、日清食品、ロッテなどは単独に、それ以外は0ー20、21ー40、41ー60に分けています。ベルマークを持ち寄った子どもたちは休み時間に入れていきます。
  最終日は、児童会のボランティア活動のひとつとして、ベルマーク委員(4年以上)が各クラスを回りベルマークを集め、仕分け、整理します。
  PTA厚生体育部員も、児童のボランティア活動の時間に合わせて参加、児童と一緒に番号別に仕分け作業をします。残ったものは、部員が持ち帰るほか、参加できなかった人にも児童を通じて渡し、自宅でやってもらいます。半分以上は自宅での作業になるようです。次の活動の時に学校に持ち寄ります。発送は10、2月です。
  ベルマーク預金でこれまでドッジボールや視聴覚機器などを購入しています。
  松島小学校は市内中心部にあり、ドーナツ化現象で児童が減っています。このため、同小は近くの2小学校、2中学校と統合して2年後に四国初の小中一貫校として再スタートする予定です。新校舎は松島小のグラウンドに建てられることになっています。

500万点達成校を訪ねました!

お買い物の耕運機、農園などで活躍

富山市新庄小学校
 児童数が富山県内の小学校で最多の1059人を数える富山市の新庄小学校(松島公裕校長)が、県内で4校目、小学校では2校目のベルマーク通算500万点達成校になりました。ベルマーク運動に参加して44年、PTAと学校、児童会が結束して取り組んできた成果です。
  児童会でベルマークを担当しているのは、「資源を大切にリサイクル委員会」です。毎月の学年だよりで知らせているベルマークの日(原則15日)の前日、各教室で家庭からベルマークを持ってくるのを忘れないようにと呼びかけます。子どもたちはベルマークを個々人の袋に入れて持参、各教室の収集箱にまとめます。
  ベルマーク集めは、子どもたちだけでなく地域の人たちにも協力を求め、銀行の支店やスーパー、地区センターなど4カ所に収集箱を置いています。
  これらを仕分けし、点数計算するのがPTAのベルマーク委員会(磯野理津子委員長、103人)です。作業場所は校舎3階のPTA会議室で、協賛会社番号別のボックスにベルマークを小分けし、ビニール袋に入れます。これを平日の昼間に学校にこられないベルマーク委員に届け、家庭で点数計算をしてもらいます。それぞれが、できる範囲で役割を分担しているのです。
  ベルマークの収集状況やお買い物の内容については、PTAの機関紙に「ベルマークだより」コーナーを設けて保護者に知らせています。最近のお買いもので、みんなに喜ばれ重宝されているのは耕運機です。同小は学校農園でキャベツやサツマイモなどを栽培していますが、以前は人力で土を起こしていて重労働でした。しかし耕運機を購入したおかげで楽に、しっかりと耕すことができるようになったそうです。花壇の土起こしにも活用しています。
  このほか、最近は陸上競技のハードルや一輪車なども購入しました。

300万点達成校を訪ねました!

80周年記念誌で購入品を紹介

長野県松本市田川小学校
 長野県松本市田川小(渡邊正明校長、296人)が、47年間の取り組みで300万点を達成しました。2年前、開校80周年を迎えて作られた記念誌には、ベルマークで購入した紙芝居舞台やスポーツタイマーなどが写真入りで紹介されていて、運動が学校の皆さんに親しまれていることをうかがわせます。
  中心になって活動を進めているのは、児童会ボランティア委員会とPTA施設厚生委員会(山ア寿美子委員長、12人)です。4〜6年生14人のボランティア委員は、ユニセフ募金や赤い羽根募金も受け持っていますが、年間を通して取り組んでいるのはベルマーク。毎月、全校生に配るベルマーク袋を、学級専用のカゴに入れて各教室へ届け、集金日に合わせて集めます。集まったマークは数日後回収して、月2回の委員会活動で会社別に仕分けます。活動時間は短いのですが、委員長の小澤菜見さんの指導で作業は手際よく進み、仕分けたマークは整理庫の各会社の引き出しへ。「分別するのが好き」と言う4年生の原口栞奈(かな)さんは、「集めると学校のものがいっぱい買えるから」と言って、一生懸命にマークを仕分けていました。
  整理庫に分類されたマークは、施設委員のお母さんが随時持ち帰って集計し、年2回ほど発送します。インクカートリッジは回収率がよいそうで、昇降口に置いた回収箱は2カ月に1回ほど、回収センターに取りに来てもらっています。
  ボランティア委員会担当の東美幸先生に伺うと、PR活動は、施設厚生委員が学級懇談会で声をかけたり、年数回プリントを配るくらいだそうですが、長い取り組みで運動はすっかり浸透しているとのこと。買ったばかりの一輪車にベルマーク箱を添えて玄関に展示するなどのちょっとした工夫も、大きな効果をあげているようです。
  山岳観光地への玄関口、松本市のJR松本駅からほど近く、やがては梓川へ注ぐ田川のほとりにある学校です。環境教育に力を入れていて、校庭の内外には児童たちが植えた花がいっぱいです。この園芸作業にも、ベルマークで購入したリヤカーが大活躍しています。

300万点達成校を訪ねました!

整った環境で効率よく活動

安曇野市明南小学校
 長野県安曇野市明南小(橋壯夫校長、330人)は、学校創立の年にベルマーク運動に参加して46年。児童の委員会活動として定着し、300万点を達成しました。
  ベルマーク活動を担うのは児童会ボランティア委員会。4〜6年生の16人です。ベルマークのほかユニセフ募金や“ゴミ拾い登校”などボランティア活動はたくさんありますが、委員長の野口和輝くんと副委員長の中村優衣さんを中心に、みんなで一生懸命に取り組んでいます。
  6月から2月までの夏休みと冬休みを除いた毎月、全校生にベルマーク袋を配ってマークを集めます。下級生の「仲良し学級」の面倒をみるのも大事な仕事。集めたマークは月2回の委員会活動で整理しますが、毎回話し合いの後に行うので、作業する時間は20〜30分くらいしかありません。それでも、敷物が敷かれた広い部屋には、仕分けたマークを入れる大小2つの整理庫や移動できる“ベルマークポスト”などが備えられ、効率よく活動できる環境が整っていて、委員たちは伸び伸びとした様子でマークを整理していました。野口くんと中村さんは「たくさん集まってうれしいけど、細かいマークは分けるのがたいへん」「みんなの役立つものが買えるからやりがいがある」と話していました。これまでにベルマークで買ったのは、一輪車や鉛筆削り器、バレーボール用ネットなど。
  集計はお母さんたちがしますが、PTAには専門に担当する組織がないため、学年部と校外指導部が交代で家に持ち帰って行い、年2〜3回発送しています。「先生たちも心がけてマークを集めていますよ」と、高橋校長は笑顔で話してくれました。
  北アルプスを源とする梓川と高瀬川が犀川に合流する様子を見下ろすかのように、小高い地に赤い三角屋根の校舎が建つかわいい学校です。少し離れた山の中に山林を利用した「森の校庭」と呼ぶ遊び場があって、昆虫を探したり木につるしたロープのブランコに乗るなどして、児童たちは心ゆくまで自然に親しんでいます。清流に恵まれた校区にはニジマスの養殖場や県の水産試験場があり、観光客でにぎわうワサビ農場もすぐ近くです。

200万点達成校!

★ 200万点達成校!


愛知県岡崎市立福岡小学校
 桑木富士子校長、児童586人。22年で到達しました。各教室に番号別の牛乳パックを置き、投入されたベルマークを児童会の福祉委員会が隔週水曜の6時限に回収。毎月第3火曜にPTA生活環境委員会(高橋十七美委員長)が点数を集計しています。現在は校内だけで収集していますが、将来的には地域の方にも協力を求めたい考えです。数年前にベルマーク預金で購入したウサギ小屋が今も活躍しています。
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