学校訪問


達成校目次

★ 1100万点達成校を訪ねました!

  高松市栗林小学校   仕分けは児童参加、PTAもシステム化

★ 700万点達成校を訪ねました!

  富士吉田市下吉田第二小学校   任期2年制で円滑な活動
  静岡市安東小学校   児童と保護者が手を携え県内4校目

★ 600万点達成校を訪ねました!

  茨城県稲敷市江戸崎小学校   友愛援助を目標へ運動見直し

★ 500万点達成校を訪ねました!

  銚子市双葉小学校   統合後、初の買い物はユニホーム
  静岡市清水三保第一小学校   児童数が半減、地域の協力も支え

★ 400万点達成校を訪ねました!

  津島市東小学校   地域の人々に支えられて大きな成果
  京都市嵐山小学校   町内会と学校の2本立てで収集

★ 300万点達成校を訪ねました!

  福島市瀬上小学校   大型プリンター購入で活動に弾み
  日立市宮田小学校   目標のユニホームが活動の励みに
  川崎市宮内小学校   環境問題の学習にマークが活躍

★ 200万点達成校!

  札幌市もみじ台西小学校   埼玉県川口市前川東小学校
  川崎市桜本小学校   横浜市相武山小学校
  静岡市・静岡サレジオ幼稚園   愛知県稲沢市・大里双葉幼稚園
  山口県下松市久保小学校   長崎県佐世保市花高小学校
  熊本市川尻小学校  

1100万点達成校を訪ねました!

仕分けは児童参加、PTAもシステム化

高松市栗林小学校
 香川県高松市の栗林小学校(好井貞夫校長、1089人)は県内初の1100万点を達成しました。ベルマーク運動に参加して46年目の快挙です。最初の仕分けを児童がするほか、PTAの整理も誰もが作業をしやすいようシステム化するなど大規模校ならでの工夫がこらされています。
  ベルマークを担当するのはPTAクラス部。部員は各クラスから1人の計31人で、2人部長制をとり06年度は後藤美保さんと大矢根久美子さん。
  1ヶ月に1回のベルマークの週に児童が持ち寄る。クラスには牛乳パックのベルマーク入れを設置。収集数が多いロッテ、キューピーは単独、あとは01〜29、30〜49、50〜69、70〜95の計6箱だ。子どもたちは自分のベルマークを該当する箱に入れる。それから1週間ほど経ったあと、校内放送で呼びかけ、各クラスのリサイクル担当児童が教室のベルマークを持ち寄り、そこでも同じように6グループに仕分けし、PTAに引き継ぎます。
  PTAは6月は2年生、7月4年生、9月6年生、11月1年生、1月3年生、2月5年生のクラス部員が担当しました。担当月のクラス部員5人が該当学年の保護者全員に参加を呼びかけ仕分け作業をします。毎回、30人ほど集まるそうです。
  仕分け整理は6グループをさらに各企業別に分け、集計表に点数も記入、透明の袋にベルマークと集計表を入れて保管、10月と3月に合体して最終集計、発送する。
  こうしたやり方について、後藤、大矢根両部長は「システムを理解さえすれば、年度替りでクラス部員が全員入れ替えになっても困らない」「子どもたちが自分で仕分けすることでベルマークへの意識が出てきている」と話しています。

700万点達成校を訪ねました!

任期2年制で円滑な活動

富士吉田市下吉田第二小学校
 県内一の集票実績を保つ山梨県富士吉田市下吉田第二小(渡邉悟校長、666人)が、44年の取り組みで700万点を達成しました。新年度初めての活動には、渡邉校長や堀内研司PTA会長らも顔を見せ、お母さんたちの意気込みは一段と盛り上がっていました。
  今年のPTAベルマーク委員は26人、委員長は井出貴美江さんです。普段はもっと大きな部屋で作業するそうですが、この日はあいにくと手狭な「ベルマーク室」。部屋いっぱいに連ねたテーブルの上に、牛乳などの紙パックで作った仕分け用容器やザルなどを所狭しと並べて作業する様子は、熱気にあふれていました。壁には、過去の大台達成を記念して撮った先輩委員たちの写真が飾られていて、現役委員の皆さんを励ましているようでした。
  マーク集めは児童が受け持っています。その中心はベルマーク福祉委員会の5〜6年生24人。ポスターを作って下級生のクラスに出向いて呼びかけ、毎月10日の“ベルマークの日”に収集します。各教室からマークを回収し、収集袋にスタンプを押し、提出人数の多い上位3クラスを校内放送で紹介するなど大活躍です。
 お母さんたちの作業は毎月第3水曜日。2時間余りでマークを会社別に仕分けた後、分担して家に持ち帰り、翌月までに同じ点数を10枚ずつにまとめて数えやすくしておきます。集計と発送は年1〜2回です。
  井出委員長は「呼びかけなくても大勢の皆さんが協力してくれます。特に引継ぎなどしませんが活動は順調です」と話しています。その背景には、“PTA役員の任期は2年”ということにあるようです。毎年半数が入れ替わり、半数が残る仕組みなので、活動は円滑に引き継がれるというわけです。年間10回に及ぶ作業も、「おしゃべりしながらできるので楽しいですよ」と委員さんたち。今春、ベルマーク預金でテントを購入、同時に注文した校庭に設置する遊具を楽しみに待っているところです。
  富士の山麓に広がる富士吉田市の、ほぼ中央にある創立55年の学校です。広い敷地の南側には、裾野の名残りの松林が大切に保存されています。

700万点達成校を訪ねました!

児童と保護者が手を携え県内4校目

静岡市安東小学校
 静岡市葵区の安東小学校(渡邉美惠子校長、児童862人)のベルマーク送票点数が、通算で700万点を突破しました。1962(昭和37)年の運動参加から45年、県内では4番目の到達です。同小PTA(藤浪誠会長)は、ベルマーク教育助成財団から贈られた表彰状のコピーを添えて、会員や子どもたちに報告とお礼の文書を出しました。
  PTAでベルマーク活動を担当しているのはリサイクル委員会(村田美由紀委員長、25人)です。ほとんどの委員は古紙回収も行うのですが、2人だけはベルマークに専念します。ベルマーク委員です。今年度は安心院(あじみ)浩美さんと中村千恵さんで、いろいろな決まりや事務があるため任期は1年とせず、2年以上継続できることを条件に選ばれました。
  同小では各教室にベルマーク回収箱、事務室前にインクカートリッジ回収箱を置いています。ベルマークを持ってくる日は特に定めず、子どもたちは好きなときに自由に入れています。
  ベルマークを会社別に仕分けるのは5、6年生のベルマーク委員です。各クラス2人ずつ計16人が委員会活動の日に回収箱に入っているベルマークを集め、会社別に仕分けをして専用のボックスに入れます。
  次の段階からがPTAの担当で、まずリサイクル委員が同じ会社の同じ点数別に10枚ずつまとめます。それをベルマーク役員が会社ごとに確認し、集計し、発送します。お買いものの発注、納品も2人の役割です。これまでにプランターや一輪車、ボールなどを買いました。
  600万点に到達したのは県下一番乗りでしたが、近年はややペースダウンです。しかし、今は無理なく無駄なく、細く長く続けるのが何より大事なことだと考えています。藤波PTA会長は「私も卒業生で、子どものときベルマーク活動に携わっていました。こんなに続いていて、これほどの点数を重ねたのはすばらしいことです」と話していました。
  同小は静岡市の中心部からやや北西に寄った住宅地にあり、1年と6年、2年と5年、3年と4年が遠足などを一緒にするペア学年活動に取り組んでいます。また全国の先生に授業を公開する「授業研究会」は今年で41年目を迎えます。

600万点達成校を訪ねました!

友愛援助を目標へ運動見直し

茨城県稲敷市江戸崎小学校
 稲敷市立江戸崎小学校(沼嵜雄一校長、児童374人)は、ベルマーク運動に参加して42年、茨城県内で3番目に600万点を突破しました。
  ベルマーク活動は、PTA本部幹事(ベルマーク担当関洋子さん)とベルマーク委員(墳崎〈つかさき〉まゆみ委員長)15人が進めています。
  「ベルマークだより」は年3回発行。活動実績やベルマーク新参加商品のお知らせをするほか、スーパーや飲食店、福祉センターなど10カ所に置かせていただいているベルマーク回収ボックスの設置場所を掲載して、協力を呼びかけています。特に「第1号」では、ベルマーク運動の原点に戻り、子どもたちと考えながら活動していきたいと、「ベルマーク運動って皆さん知っていましたか? すべての子どもに等しく、豊かな環境の中で教育を受けさせたい、という願いから・・・」とベルマークを集める意義を強調しました。
  ベルマークの回収は年4〜5回、児童に収集袋を渡し家庭から集めます。仕分けや点数計算の作業は、学校の授業参観日のあとに行います。学年学級委員(24人)の方にも協力していただきますが、昨年は総合学習の時間に、4年生にもお手伝いをしてもらいました。
  「ベルマーク活動の地道な作業を経験することで、PTA会員同士の交流も深まり、達成感を味わうことができました。これからも運動を盛り上げていきたいと思います」と墳崎さん達は、話していました。
  「昔のまま、ただ継続するだけでは進歩が無い。より工夫をしてこそ前進があるでしょう」とPTA会長の川口幸一さんは、今年のベルマーク委員会活動の取り組みに、意識改革を提案しました。とかく物を無駄にして給食を残す子が多くなりがちな現在、世界には飢餓で苦しんでいる子どもたちがいる状況を考え、友愛援助に取り組むことにしました。
  委員会では、日本ユネスコ協会連盟やジョイセフ、日本ユニセフ協会など5団体から事業内容の資料を取り寄せて、援助団体をどこにするか、各学年の児童がいろいろな形で活動に参加するにはどうしたらいいかなど、話し合いをしています。その結果を、子どもたちに意見を聞いて実行に移すことにしています。

500万点達成校を訪ねました!

統合後、初の買い物はユニホーム

銚子市双葉小学校
 千葉県銚子市双葉小(渡邊敏夫校長、404人)は昨春、ベルマーク仲間だった興野小学校と若宮小学校が統合してできた新しい学校です。両校のベルマーク活動を継承して、県で19番目に500万点を達成しました。
  ベルマーク活動は、児童会ベルマーク委員会(4〜6年生10人)とPTA研修委員会(長谷川早苗委員長、15人)が連携して取り組んでいます。昨年度は「水曜日の朝はベルマーク!」をキャッチフレーズにマークを集めていましたが、今年度は毎月第2週を「ベルマーク週間」として、児童たちにマークを持ち寄ってもらいます。この時使う回収袋は、研修委員会が印刷して配った画用紙を児童たちが自分で切り抜いて作ったもの。それだけに児童たちも、関心を持ってマークを集めています。集まったマークは研修委員会が年度末にまとめて発送します。
  スタートしてまだ2年目なので活動の仕方は定着していませんが、長谷川委員長は「子供たちのために必要な物を購入できて大変有益な活動です。積極的に推進していきます」とコメントしています。新行内(しんぎょうじ)隆教頭の話では、ベルマーク活動を継承することは、統合に先立って設けられたPTA設立準備委員会で決まったそうです。興野、若宮小学校とも活動が盛んだっただけに、運動の効果はよく知られていて、これからの取り組みが期待されているようです。学校では保護者の後援で、親子野球が盛んに行われており、統合後早速、ベルマーク預金で「FUTABA」と新しい校名が書かれた大会用のユニホームを購入しました。
  JR銚子駅に近い旧興野小学校の跡地に建設中の新校舎は、来年3月に完成予定。「いつの日か花になれ すこやかに実を結べ 草の根の願いを胸に いまほのぼのと 双葉は薫る」―銚子市がNHK朝のドラマの舞台だった縁で、校歌「双葉の歌」は脚本家のジェームス三木さんが作詞してくれました。

500万点達成校を訪ねました!

児童数が半減、地域の協力も支え

静岡市清水三保第一小学校
 静岡市清水区の清水三保第一小学校(永田研校長、児童460人)が、ベルマーク送票の累計を500万点の大台に載せました。運動に参加して46年、県内で17番目、市内では13番目の到達です。
  同小は各クラスにベルマーク収集箱を置き、毎週月曜日の「ベルマークの日」に子どもたちが家庭からベルマークを持ち寄ってきます。前の週の金曜日に担任の先生が連絡帳に「ベルマーク」と書いてくれるようになったおかげで、忘れることは少なくなりました。
  しかし、同小の児童は減少を続け、ここ10年余で約半分になってしまいました。地域の高齢者の比率は高く、4人に1人が65歳以上です。こんな状況で子どもたちだけでベルマークを集めるのには限界があります。地域の人々の協力が欠かせません。校区内の3商店に収集箱を置かせてもらっています。また学校に通う子どもがいなくなった家庭から、「捨てるのはもったいない」と、大量のベルマークが寄せられることもあります。
  集まったベルマークを整理するのは、PTA学年委員会(代表・國分ひろみさん、14人)のメンバーです。年に5、6回集まって仕分け作業をし、点数は各自が担当の番号別に家に持ち帰って数えます。
  お買いものは、一定程度以上の金額がたまってから本当に必要なものを買うという考え方です。1994年春には、バザーや古紙回収の収益金も足して245万円もする豪華な校旗を新調しました(ベルマークからは129万円を支出)。最近はカラー竹馬や一輪車、屋外時計などをそろえました。
  1875(明治8)年創立の同小は、校名から分かるように、「羽衣の松」伝説で有名な三保の松原のすぐ近く。この由緒ある文化、美しい自然を教材に、「共に生きる」を各学年共通テーマとした総合的な学習に取り組んでいます。

400万点達成校を訪ねました!

地域の人々に支えられて大きな成果

津島市東小学校
 愛知県津島市東小学校(住田和夫校長、児童723人)のベルマーク送票点数が、運動参加以来の累計で400万点を突破しました。近年は毎年13〜17万点を集め、県内で22番目、小学校に限っては12番目の400万点校になりました。
  点数を伸ばす上で大きな力になったのは地域の協力です。毎年夏休みに校区内の全世帯に回覧板でベルマークの回収を呼びかけているほか、校区内のショッピングセンターや文具店などにベルマークや使用済みインクカートリッジの回収箱を置かせてもらっています。最近はカートリッジ回収の増加が目ざましく、ベルマーク財団に発送する点数のざっと半分を占めるほどです。
  学校では回収日を特に決めていません。教室に置いた回収箱に、子どもたちがいつでも自由にベルマークを入れられるようにしています。
 今まで、どちらかといえば地域の人々に支えられる活動が多かったのですが、これからは校内の取り組みに、より力を入れようと昨年度、子どもたちを中心にしたベルマーク委員会を発足させました。今後、ベルマーク集めのクラス対抗やベルマーク袋のスタンプラリーなども企画していく考えだそうです。
  かつては織物の町で知られ、現在はイチゴ栽培など園芸農業が盛んな津島市は、名古屋の西郊にあって農地の宅地化も進んでいます。市中心部の天王川公園で7月下旬に行われる尾張津島天王祭りは、日本三大川祭りとして有名です。

400万点達成校を訪ねました!

町内会と学校の2本立てで収集

京都市嵐山小学校
 京都市右京区の嵐山小学校(藤原庸右校長、459人)は400万点を達成しました。府内19校目、ベルマーク運動に参加して41年です。収集は町内会の回覧と児童持ち寄りの2本立てで、町内会回覧のウエートが高いのが特徴です。
  ベルマークを担当するのは町内会分がPTA財務委員会。06年度は笹井佐紀さんを委員長に19町内から1人の計19人がメンバー。児童からの回収を担当するのはPTAベルマーク委員6人(1学年1人)。
  収集は年2回(6、2月)で町内会の分は全町内会で回覧袋を全戸に回して集めます。集まったのを各財務委員が自宅で企業別に仕分けします。児童持ち寄り分は教室のベルマーク箱に入れてもらい、それを集めてベルマーク委員が仕分けします。さらに、児童、町内会分を合体し企業別に仕分けたのを各委員らに分配します。委員らはそれを自宅に持ち帰り整理計算し袋に詰め、これらを集め、委員長が送り状に転記し発送します。
  昨年度は約8万4千点集まりましたが、そのうち町内会からの分は7割ほどということです。こうした地域の全面協力はベルマーク活動に限らず、学校運営全般にも言えます。パトロールボックスを正門横に設置し、PTA、町内会など各種団体が交代で詰めるなどしています。

300万点達成校を訪ねました!

大型プリンター購入で活動に弾み

福島市瀬上小学校
 福島市郊外にある創立136年の瀬上小(菅野晴雄校長、617人)が、45年間のベルマーク活動で300万点を達成しました。この春、ベルマーク預金41万余円で大型サイズのカラープリンターを購入し、活動に一段と弾みがついています。
  PTAベルマーク係は各学級に2人ずつの42人。活動には大勢の手が必要だと、他の委員会より倍多い人数を充てています。ベルマークの収集は毎月第1週目、整理作業は第2火曜日です。マークは、校内の各階に収集箱を置いて、児童たちに持ち寄ってもらいますが、このほど、長年使った収集箱をカラフルなイラスト入りで“ベルマーク”と記したプラスティック製の箱に一新したところ、児童たちの関心が一段と高まったそうです。ベルマーク袋を児童に配ったり集めたりして先生たちも協力。ベルマーク係担当の早尾めぐみ先生がPTAと学校のパイプ役として、何かと面倒を見ています。
  整理作業は午前中の2時間ほど。家庭科室を借りて、マークを会社別に仕分けます。「幼稚園でも経験したので作業は短時間ですみ、違うクラスの人ともおしゃべりができて楽しかった」と、委員長を引き継いだ田村あゆみさん。「長い取り組みで皆さん活動をよく知っていて、希望者が多いのです」と、前委員長で今年PTA副会長を務める塩原あけみさんは話していました。仕分けたマークは数社ずつ家に持ち帰って、点数別枚数を簡単な集計表に記録しておき、2月にまとめて発送します。
  この春着任した菅野校長も「PTAの活動は学校として助かっています。大型プリンターは学習指導の教材づくりに活用し、児童の学力充実に役立てています」と話していました。
  学校がある瀬上地区は果樹栽培が盛んな地域で、校章にはリンゴの葉がデザインされています。総合的な学習で児童たちは、リンゴの花の受粉作業や実の収穫、また稲穂の刈り取りなどを体験しています。

300万点達成校を訪ねました!

目標のユニホームが活動の励みに

日立市宮田小学校
 学校創立は1872年(明治6年)、ベルマーク運動への参加は運動が発足した翌年(1961年)からと、共に長い歴史を刻む茨城県日立市宮田小(作山秀夫校長、445人)が300万点を達成しました。
  5月半ばに行われた今年度最初の活動に伺うと、PTA室で前委員長の鈴木公子さんが、新しいメンバーに活動を引き継いでいました。テーブルの上には収集袋とベルマークがたくさん積まれ、鈴木さんが1枚1枚手にとって説明すると、お母さんたちは「こんなマークもあるのね」「点数が分からない場合はどうするの」などと言いながら、真剣な表情で聞いていました。
  ベルマーク活動を推進するPTA協動委員会は各学年から2人ずつ。運動会の手伝いや草刈りの奉仕作業もありますが、メインの仕事はベルマーク。毎月第1週にマークを集めて、半ば過ぎに整理します。年4回プリントを配って呼びかけ、子どもを通して各家庭に届けるベルマーク袋に“ありがとう”の判を押して、子どもたちが喜ぶ工夫も。毎月整理したマークは専用の整理庫に入れておき、学期ごとに集計して発送します。預金で綱引きロープの巻き取り器やデジカメなどを購入しました。
  昨年から児童のユニホームを目標に、地域へも協力を呼びかけています。プリントを町内会の回覧板で回し、スーパーや幼稚園など3カ所に収集箱を置きました。校長先生や教頭先生がコミュニティセンターに声をかけてくれたこともあり、お年寄りたちを中心に応援の輪が広がっています。
  今年度の委員長、塙久子さんは「頑張れば6年生にユニホームを着せてあげられるかと思うと、身が引き締まります」と話していますが、これまで同様、お茶を飲んだりおしゃべりしながらの楽しい雰囲気もしっかり受け継いだようでした。
  学校の自慢は児童と先生そして保護者が力を合わせて手入れをしている花壇。校庭ばかりでなく塀の外にもいっぱい花が咲いていました。市の花壇コンクールで昨年は優秀賞、過去には7年連続の最優秀賞を受けています。

300万点達成校を訪ねました!

環境問題の学習にマークが活躍

川崎市宮内小学校
 秋に創立50周年を迎える川崎市中原区宮内小(山田義弥校長、735人)が300万点を達成し、記念の年に花を添えました。活動は22年。無理のない取り組みでPTA活動として定着し、また、授業を通して児童たちがマーク集めにひと役買うなど、ベルマークは学校中で親しまれています。
 活動の中心はPTA学年委員会。上村由夏委員長たち各学級に1人ずつの22人です。各教室に手作りの収集箱を置いて、集まったマークを学期末ごとに整理します。整理作業は、学校での「仕分け」と家での「集計」の2段階で進めていて、委員は2手に分かれてどちらか一方に携わります。そのことが、仕事を持っている人にも参加しやすい活動にしているようです。
 委員は、懇談会などで学校に来たついでに小まめに整理して溜めないように心掛けているそうですし、作業当日は、各学級に3人ずついるお手伝いのお母さんが2学年ずつ交代で手伝ってくれるので、2時間足らずで終わります。家で集計したマークは、3月にまとめて発送します。数年前から商店など地域の5カ所にベルマークBOXを置き、“お願い”のプリントを町内会の回覧板で回してもらうなど、地域の協力も少なくありません。
 5、6年生は3学期に、家で不要になった物を持ち寄って「フリーマーケット」を開き、リサイクルを通して環境問題を学びますが、この時、欲しい品物と交換するのはベルマーク。そこで、児童たちも日ごろから熱心にマークを集めています。
 「ベルマークが様々な援助につながっていることを説明会で初めて知りました」と上村委員長。「ベルマークで買ったポスタープリンターは授業で重宝しています。高額なものは予算ではなかなか買えないので、ありがたい」と、教務主任の和田明美先生は話していました。
  学校は、交通量が多い府中街道沿いにありますが、緑が多くアジサイやザクロの花が真っ盛り。今秋から3年がかりで校舎の改築工事が行われます。近くに通称「すずむし寺」と呼ばれるお寺があり、8月に愛好家たちが集まってすずむし祭りが開かれることから、3年生がスズムシを飼育して、翌年、次の3年生へ引き継ぐ活動が続いています。

200万点達成校!

★ 200万点達成校!

札幌市もみじ台西小学校
 高橋良治校長、451人。1979年、札幌市東部、厚別区のもみじ台団地4番目の小学校として開校。3年生以上が自主的に行う委員会では、カメ、魚、ウサギなどの世話もしています。ベルマーク収集整理棚が職員室前にあり、随時マークを集めています。PTAの担当は教養部から、今年、環境部に変わりました。最近では図書室の書棚やティンパニーを購入しています。

埼玉県川口市前川東小学校
 渡辺秀人校長、646人。自慢は二つのランチルームで、学年が違う子どもたちの交流給食の他、祖父母との「敬老会食」、保護者と卒業生との「巣立ち会食」など様々な取り組みをしています。ベルマークは、PTA学年部が担当。整理集計日前の1週間、専用ポストを設置して児童から集めます。学期末懇談会の午前中に、2学年ごとの当番で、一斉に整理、集計をします。

川崎市桜本小学校
 藤田秀樹校長、192人。川崎市最南部にあり、在日韓国・朝鮮人の子どもたちが多数在籍。地域の人々と交流をする11月の「ふれあい祭り」が名物です。PTA学年委員会が行うベルマーク活動では、マークを入れる封筒を年6回、児童に配り、委員とお手伝いの保護者が仕分け、点数計算をしています。

横浜市相武山小学校
 安田賢二校長、741人。住宅地にあり、毎年11月にある「地域フェスティバル」は模擬店が出店され、子どもや地域の人との交流で盛り上がる。ベルマークの仕分け、整理は児童のベルマーク委員会とPTA学年成人委員会が一緒に行います。これまでカラープリンター、からくり時計、一輪車などを購入していますが、お買い物を決めるのも児童です。

静岡市・静岡サレジオ幼稚園
 内田泉園長、園児167人。カトリックの教えに基づいて幼・小・中・高校の一貫教育に取り組む星美学園が、静岡市清水区の草薙駅近くに設置する私立幼稚園。月初めに子どもたちが専用の袋に入れて持参したベルマークをベルマーク委員のお母さん方と担当クラスの保護者の方で集計・整理しています。運動に参加して39年、これまでに三輪車やハンドベル、ワイヤレスアンプなどを購入しました。

愛知県稲沢市・大里双葉幼稚園
 
 平林諦念園長、200人。「明るく、正しく、仲良く」を教育目標に、7月の「七夕まつり」、母の日、父の日の「親子体操」、音楽リズム発表会、芋ほり、寒中マラソンなど、さまざまな年間行事に取り組んでいます。ベルマークは毎月1回、第2火曜日に園児に収集袋を渡して集め、ベルマーク委員を中心にしたPTA役員全員が整理にあたります。これまでにテントや会議用机、大玉、掃除機などを購入しました。

山口県下松市久保小学校
 河内澄行校長、378人。PTA学年委員会が担当、各学期末の保護者会で学年委員と2学年ごとの保護者のボランティアが仕分け・集計作業をします。3年前に創立120周年を迎え、15年後に開けるタイムカプセルを埋めました。児童全員による音楽朝会の「ラララ朝会」や学校森を活用した学習が定着しています。

長崎県佐世保市花高小学校
 福永規校長、946人。PTA社会部のベルマーク部が担当。毎月第2金曜日に校内でマークを仕分けした後、部員が担当会社ごとに自宅に持ち帰り、9月と2月の発送までに整理・集計しておく分業スタイルです。児童が手づくりで出店するアジサイ子ども市や田植えなどの栽培活動がユニークです。今年度の体験発表校。

熊本市川尻小学校
 
 山本一幸校長、477人。PTA企画員会(32人)が校内で仕分け・集計します。1昨年はDVDプレーヤー、昨年はパネルシアター実演セットを購入しました。子どもたちの緑化意識が高く、コンクールでは上位の常連で、1昨年は全国コンクールで準特選でした。1874(明治7)年創立の伝統校です。
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