学校訪問


達成校目次

★ 600万点達成校を訪ねました!

  川崎市多摩区カリタス学園   幅広い年齢層の交流で楽しく活動

★ 400万点達成校を訪ねました!

  福島市平野小学校   反省生かし今年は県内1位を目標
  船橋市習志野台第一小学校   地域8カ所のベルマーク箱で成果
  川崎市幸区南河原小学校   ひと工夫で児童の関心を高める
  富山市奥田小学校   児童と保護者が連携、積み重ねた点数
  高岡市博労小学校   収集袋を手作りして関心深める

★ 300万点達成校を訪ねました!

  富岡市富岡小学校   企画満載の遊びで楽しむ子共達
  世田谷区等々力小学校   分業でだれでも参加しやすく
  燕市吉田南小学校   段取りは先生、整理は母親たち
  富山市山室中部小学校   地域の協力支えに30年で達成
  広島市大町小学校   回収袋は1家族に1枚配布
  周南市秋月小学校   児童と保護者が協力し応援

★ 200万点達成校!

  川崎市宮前区西野川小学校  

600万点達成校を訪ねました!

幅広い年齢層の交流で楽しく活動

川崎市多摩区カリタス学園
 川崎市多摩区にあるカリタス学園(Sr クローデット・ベルニエ理事長=Srはシスターの意味)は幼稚園(220人)、小学校(650人)、中学高等学校(1110人)を併設したカトリック系の学校です。「学校にピアノを!」と35年前に運動に参加して、600万点を達成しました。保護者で組織する後援会の中の奉仕部(高山聡子部長=2006年度、30人)が中心になって取り組んでいます。
 中学高等学校では各学年のオープンスペ−スに収集箱を常置し、幼稚園と小学校では年4回、子どもたちに回収袋を配ってマークを集めます。集計は年2回で、年度初めに募集したベルマーク委員も加わって、総勢70人ほどで作業します。マークが多い時には2日がかりで、毎回お弁当持参で頑張りますが、「部員も委員もリピータが多い」と副部長の澤田律子さん。その理由は、年齢層が幅広いため、雑談しながら子育てのアドバイスや学園の近況を得られるといった思いがけない収穫にもあるようです。1年が終わると皆さんから「楽しかった」という声が聞かれるそうです。
 副部長の高橋薫さんはこの学校のOGで、お母さんもベルマーク活動の経験者。「世の中便利になってもベルマーク整理は前と同じに地道なのね。小さなマークを幼稚園のお母さんが受け持つことも私のころと同じ、と母が話していました」と教えてくれました。ベルマーク預金では、ピアノ以外にも洗濯機やプロジェクター、撮影用のひな壇などいろいろ購入しています。
 学園は創立47年、数年かけて改築した中学高等学校の校舎がこの春完成しました。ガラスをふんだんに取り入れた教室からは新緑が目に飛び込み、聖堂を望む前庭にはシンボルツリーの桂の木が若葉にあふれていました。

400万点達成校を訪ねました!

反省生かし今年は県内1位を目標

福島市平野小学校
 福島市平野小学校(鵜沼秀雅校長 児童462人)の周辺は、福島県でも桃、梨、リンゴなどの果樹園地帯です。校歌に「桃の花はうすくれないに、梨の花は白く咲き」とある通りお訪ねした4月、ピンクの花と白の花が咲き誇っていました。福島県で14校目に400万点を突破しました。
  ベルマーク運動はPTA施設委員会、36人の活動です。毎月学級費などの集金日と合わせ「ベルマークの日」として収集します。収集方法や整理、カートリッジの回収、運動の仕組みについて「施設委員会たより」で、新年度資料の一覧表と一緒に配布します。毎月集めたマークは学年ごとの施設委員が自宅で整理、計算。年間2回(9月、2月)集計、発送を行なっています。2月の発送日が28日になり、残念ながら7万点以上が、2006年の年度集計に入りませんでした。「今年はこの経験を生かし2月20日までに間に合うように発送、県内1番を目指します」と2007年度委員長樅山(もみやま)清志さんは意気込みを話していました。
  ベルマークでのお買い物は、PTA会議の話し合いで決めています。昨年はとび箱2台と集音用マイクを購入しました。今年は体育館の設備を充実させるため、ほかの予算と合わせ照明器具の購入を検討中です。
  施設委員は、25年続いている資源回収で地域住民に理解と協力を求め活動を行なっています。その中で使用済みインクカートリッジの回収が伸びています。
  登下校中の「あいさつ運動」や「夜間パトロール」を行なうなど地域が一体となって児童の育成を図って活動を展開。2002年には優良PTA団体として文部科学大臣表彰を受賞しました。05年、地域みんなで子どもを守ろうと「平野地区こども110番の家」推進本部を立ち上げました。この活動は、児童が帰宅後の外出中に危険になったら、各家庭や店舗、事務所にすぐ駆け込み保護してもらうものです。「こども110番の家」は、地区内の3〜4軒に1軒が協力しています。

400万点達成校を訪ねました!

地域8カ所のベルマーク箱で成果

船橋市習志野台第一小学校
 「担当して驚きました。特別何もしていないのに、地域にお願いしているベルマーク箱にはたくさんのベルマークが入っています」。学校の創立と同時にベルマーク運動に参加、40年で400万点を達成した船橋市習志野台第一小学校(渡邉武校長 880人)の、PTAベルマーク委員(町田澄代部長)、みなさんの言葉です。
  PTAベルマーク委員は各学年から2人、12人で毎月1回、家庭から集められたマークを自宅で分類、集計をしています。発送は年3回します。
  郵便局や病院、商店8カ所にベルマーク箱を置いて協力をして頂いています。近くに住んでいる部員が月1回、マークを回収します。ベルマーク便りを年3回発行、お願いやカートリッジの回収方法などを掲載配布しています。
  ベルマークでのお買い物は先生と相談、子どもたちが使える備品を購入します。3月に注文のボール類とストップウォッチは届いたばかり、新学期から使用しています。
「ベルマーク運動にたずさわり良かったのは、地域のつながりを強く感じることができたこと。貴重な体験でした」と町田澄代さんは話していました。
  同小は、近くには新京成習志野駅、商店街や住宅地、東京の通勤圏として作られた大きな団地の中にあります。
  決められた時間で枠組みするのではなく、学習内容や児童の実態を考慮し学習計画を立て工夫した時間割を編成しているのが、同小の特徴です。授業時間の基本単位を15分として、90分、60分。1、2年生は45分にするなど進行に合わせて柔軟な時間で進めています。そのほか、全児童が元気に校庭に出て遊ぶ「リフレッュタイム」、朝一番に心と体を起こすための「朝運動」や、自分の興味のあることを思いっきり楽しむ「思い切りタイム」。学級、学年で活用する時間や教育相談、個人面談などさまざまな工夫をしながら、家庭との連携を深めています。

400万点達成校を訪ねました!

ひと工夫で児童の関心を高める

川崎市幸区南河原小学校
 川崎市幸区南河原小(横山吉雄校長、446人)が44年の取り組みで400万点を達成しました。推進役はPTA福祉厚生委員会。昨年は各学級から選ばれた12人のお母さんたちが、8万点集票を目標に頑張りました。
  毎月10日から15日までがマーク収集期間です。児童たちがベルマーク袋にマークを入れて持ち寄りますが、滋野早百合委員長はもっと関心を持ってもらいたいと、ひと工夫。袋のまま提出するのではなくて、袋からマークを取り出して箱にあけてもらったところ、子どもたちはマークの集まり具合にとても興味を示すようになったそうです。「マークを回収しに教室へ行くと、子どもたちから『たくさん集まったよ』などと声がかかり、とても楽しかった」と滋野委員長は話しています。
  マーク整理は年4回。窪みがたくさんある梱包用中敷に番号をつけて、マークを会社別に仕分けます。毎回それに足し加え、2月に1年分を集計して発送します。昨年は目標の約8割、6万3千点ほどを集めました。近くのスーパーに収集箱を置かせてもらっていますが、設置場所を数カ所増やして、もっと地域の協力を得たいと、滋野委員長は考えています。
 ベルマーク預金で買ったのは、液晶プロジェクターや拡大プリンターなど。市や県の指定を受けて学校が進めていた算数の学習や、食への関心を高める教育の研究発表にも活躍したそうです。
  学校は、来年創立70周年を迎えます。国道1号線の間近ですが、緑に恵まれ、校内には学年ごとに世話をするミカンやブドウなどの「学年の木」が植わっています。6年生は毎年、茶摘みをして新茶を市長さんへ届け、5年生は6本の梨の木を育て、収穫した梨は給食で食べたりお世話になった地域の人たちへ配ります。佐藤茂樹先生は「縦割り活動で育てたダイコンを家へ持ち帰る時、高学年の子が低学年の子に大きいほうを譲るなど、優しい気持も育っています」と、目を細めて話してくれました。

400万点達成校を訪ねました!

児童と保護者が連携、積み重ねた点数

富山市奥田小学校
 富山市奥田小学校(栗山伸治校長、536人)のベルマーク集票点数が、運動参加以来の累計で400万点を超えました。県内で9番目、市内の小学校では5番目の400万点達成校です。
  奥田小では毎月15日前後を「ベルマークの日」に定め、子どもたちが袋にベルマークを入れて持ち寄ります。これを児童会のボランティア委員が回収し、袋は当該の月のところにシールを張るなどして返します。マークは校舎3階に設置した番号別の回収箱のところに集め、5、6年生のボランティア委員が仕分けします。回収箱は、牛乳パックを利用して作りました。
  子どもたちの分担はここまでで、点数計算、送票はPTAの厚生担当の役員にバトンタッチされます。しかし、役員だけでは負担が大きいので、一般の保護者にも協力を求め、主に土曜日を作業日にして手伝ってもらうようにしているそうです。
  ベルマーク預金で、2005(平成17)年度はカスタネットやトライアングル、鈴など、06年度はライトドッジボールや電波時計などを購入しました。時計は「みなさんが集めたベルマークで購入しました」という説明をつけてプレイルームに設置されています。
  奥田小は1873(明治6)年の開校で134年の長い歴史があります。校区に富山駅北側の市街地を抱え、1959(昭和34)年には2222人が在籍するほどのマンモス校でした。しかし、69年の奥田北小の分離や少子化の影響などで児童の減少が続き、今では多かった頃の4分の1程度に減ってしまいました。
  そんな奥田小の誇りは、長年連続して教育実践研究会を開いていること。今年の秋で44回を数える予定です。このほか、たくさんのコンピューターを配備して熱心に情報通信教育に取り組んだり、立山登山に参加したり、子どもたちが充実した学校生活を送れるように気を配っています。

400万点達成校を訪ねました!

収集袋を手作りして関心深める

高岡市博労小学校
 富山県高岡市立博労小学校(新井郁夫校長、373人)が、ベルマーク運動に参加して44年、通算送票78回で累計を400万点の大台に乗せました。市内で初めて、県内では10番目の到達です。
  博労小では年に6回、原則としてその月の第1金曜日をベルマークの収集日にしています。06年度は6、7、9、11、12、1月でした。
  収集日が近づくと学年だよりで知らせるとともに、その週の月曜日に各クラス担任の先生が子どもたちに収集袋を渡します。袋は、封筒の型紙を元に、全児童が好きな絵や色をつけて張り合わせた手作りです。表の面に05年度は「積み重ねよう」、06年度は「一致団結」の標語を印刷しました。自分たちの独自の袋を作ることで、ベルマークへの愛着、関心を高めてもらうのが狙いだそうです。
  回収した袋は、担任の先生が当該月日のところにシールを張るなどして保管し、次の収集日に子どもたちに渡すようにしています。
  集まったベルマークを仕分けるのは保護者のみなさんです。収集日が年に6回なので、各学年の保護者が1回ずつ手分けして受け持つ形です。仕分けのとりまとめや送票はPTA厚生部(玉井豊樹部長)の役員の人たちが担当しています。
  集まったベルマーク預金で、これまでに和太鼓や一輪車、ミュージックベルなどを購入し、活用しています。06年度厚生部副部長の阿部美雪さんと赤荻観音子さんは「1点1点の積み重ねが400万点にもなったんですね」と感慨深そうでした。
  博労小を一躍有名にしたのは、06年5月にNHKハイビジョンで全国放映された「1万5千枚の“卒業画”……小学生たちが見つめた100年」です。校内の「ばくろう思い出館」には明治時代の第1回から現在まで100年余にわたる卒業生の図画や作文、習字の作品が保管されています。このうち図画は約1万5千点。鉄器、漆器など伝統工芸が盛んな高岡市の学校とあって、小学生の手になるとは思えない作品も多く、大きな反響を呼びました。
  同小は、芸術面だけでなく運動面でも活動が盛んです。校庭の一角に本格的な土俵があって年に2回、本場所が開かれるほか、全児童を赤白青黄の四つの色団に分け、走力や運動能力を競い合う「元気キッズ2007」を展開しています。

300万点達成校を訪ねました!

企画満載の遊びで楽しむ子共達

富岡市富岡小学校
 富岡市富岡小学校(碓井良一校長、児童683人)は、群馬県で8番目に300万点を達成しました。ベルマーク運動に参加して40年目の成果です。
  富岡市は赤城山、榛名山、妙義山を望む景観の地、世界遺産暫定リストに追加登録された富岡製糸場があります。富岡小は、市の中心部にあり裁判所や警察署などの公共施設が近くにあります。
  1998年に「お父さん一輪車のパンク直して」から始まった父親委員会(40人)と2000年には母親委員会(5人)が発足、月2回ボランティアの方と心を育む「読み聞かせ」を行っています。その活動はアイデアいっぱい―12月授業参観の後にしたPTAバザーで一番の人気商品は「富小かしわ米」。5年生の米作り体験学習で収穫したお米です。父親委員の協力で袋詰めを行い、児童が手作りのラベルを貼りました。収穫結果は3キロ(1000円)133袋、10キロ(3000円)20袋。あっという間の完売でした。1月の第2回校庭開放の日、父親委員会が雪に馴染みのない子ども達のために、北軽井沢から雪を前日に何回も往復して、トラック12台(内4トン車6台)運びました。その日子ども達はうすでついた餅を食べ、いろいろな雪遊びをして楽しみました。
  ベルマークの活動は、PTA校内(学年)委員会(高梨恵美子委員長)17人が中心です。各教室にベルマーク箱を設置し集めています。マークの仕分けは、年間7回クラスの校内(学年)委員に参加を募り仕分けを行なっています。目を引いたのは、整理作業のメンバーにお父さんがいる事です。6年生の校内(学年)委員長は必ず父親に決めているからです。「整理作業をしてみて知らない会社のマークが数多くありました。それからはベルマークが付いている品物を買うようになりました」と6年担当のお父さんは話していました。また地域の公民館や商店、JAなど5カ所にベルマーク箱を設置し、協力を得ています。
  ベルマークでの買い物は、子ども達に還元できる備品を学校と話し合って決めます。今までの買い物はCDラジオカセットやボール類、ゼッケン、本など。「市内でベルマーク活動をしている学校がないため、たくさん集まります。地道な作業ですがもっとPRをしていき、皆に理解と協力をお願いしていきます」と高梨恵美子さんは話していました。

300万点達成校を訪ねました!

分業でだれでも参加しやすく

世田谷区等々力小学校
 東京都世田谷区等々力小(中越孝秋校長、581人)が46年の活動で300万点を達成しました。PTA文化厚生委員会のベルマーク係のリードで大勢のお母さんたちが活動に参加しています。
  文化厚生委員は偶数学年から選ばれた9人、そのうち2人がベルマーク係です。PTAでは、委員以外は“スタッフ”としていずれかの委員会に所属して、保護者全員がPTA活動に参加することにしており、ベルマークスタッフは48人。マーク整理の大半はこのスタッフがこなしています。
  マークは各教室に回収箱を置いて常時集め、年2回発送します。整理作業は@自宅に持ち帰って会社別に分類し、専用の台紙に張って枚数を記録するA学校に集まって全校分を集計して整理袋に記入するB送り状に記入して荷物を作り発送する、の3段階で進めています。@とAはスタッフが、Bはベルマーク係が行います。スタッフは2手に分かれ、前期と後期のどちらか1回を担当します。
  ベルマーク係は年度初めにスタッフ説明会を開き、作業内容のマニュアルを作ってスタッフに渡します。教室からマークを家へ持ち帰るのは都合のよい時、整理したマークを学校へ持ち寄るのは授業参観に合わせるなど、忙しい人でも参加できるように配慮しています。2006年度ベルマーク係の八代万由美さんと鈴木理恵子さんは「縦笛についたマークを集めるなどして子どもたちの意識をもっと高めたい。卒業後も協力してもらえるように地域に回収箱を置きたいですね」と1年間の活動を振り返っていました。
  学校は昨秋創立50周年を迎えました。産地での田植えや多摩川での筏(いかだ)下りなど、地域の協力や「おやじの会」の活躍で子どもたちは楽しい体験をたくさんしています。「地域が学校を大事にする気持が保護者に伝わり、それが子どもたちに向けられてベルマーク活動にも一生懸命なのです」と、石原容子副校長は話しています。毎年卒業式に1年生から5年生が育てたサクラソウが会場を飾り、卒業生の門出を祝うのが恒例になっています。

300万点達成校を訪ねました!

段取りは先生、整理は母親たち

燕市吉田南小学校
 新潟県燕市吉田南小(金子正雄校長、524人)が、42年の活動で300万点を達成しました。運動を推進するPTA施設厚生部のお母さんたちは毎年入れ替わるため、担当の先生がイニシアチブをとって円滑な活動を進めています。
  昨年度は松井智子部長たち16人の部員と、3年間受け持った鈴木美矢子先生が頑張りました。年度初め、施設厚生部便りをPTAに配るだけでなく、回覧板で町内会へも呼びかけます。毎月10日の“ベルマークの日”に、児童たちが専用の袋で持ち寄ったマークは、担任の先生が部員の子どもに家へ持ち帰ってもらいます。
  部員は家でマークを整理しますが、この時使うプリンカップやチャック付ビニール袋、集計用紙などは学校が用意してくれる上、活動全体の段取りもしてくれるので、マーク整理に専念すればよいとのこと。7月と2月の年2回、学校の図書室に集まって全体集計をして発送します。
  松井部長は「先生任せで、特別なことは何もしていません」と話していますが、「300万点達成は、難儀な仕事の結晶です。資金は子どもたちのために有益に使いたい。ベルマーク運動は保護者の心をひとつにするきっかけになっています」と金子校長は話していました。ベルマーク預金で購入した一輪車は子どもたちに大人気。昨春、町が燕市に合併したのに伴い、校舎の移転新築が計画されていて、今は預金を蓄えています。
  学校は創立44年。毎年2月に児童たちの創作ダンス発表会を行い、選ばれたダンスを全校生で習って、運動会や文化祭、学校の「交通安全を感謝する会」など機会あるごとに披露する取り組みが7年以上も続いています。クジャクがいる学校としても地域に親しまれています。

300万点達成校を訪ねました!

地域の協力支えに30年で達成

富山市山室中部小学校
 富山市中心部から南西に約5キロ、昔ながらの集落と新興住宅が混在する山室荒屋地区の山室中部小学校(杉田久信校長、800人)が、ベルマークの累計点数300万点を達成しました。学校創立30年、ベルマーク運動参加も30年という比較的新しい学校ですが、学校ぐるみの努力と地域の支援で年平均10万点を積み重ね、県内で19校目の300万点校になりました。
  同小では、子どもたちが毎月1回の収集日にベルマークを学校に持参し、PTA環境保健委員会(石坂寿子委員長、24人)の委員らが番号別に仕分けをしています。区分けしたベルマークは、番号ごとに担当者が自宅に持ち帰って点数計算をします。これを年に2回、9月と2月に集計してベルマーク財団本部に送っています。
  ベルマーク運動を進める上で大きな力になっているのが地域の協力です。PTAの環境保健委員会が仕分け作業をしているのは学校でなく地域の地区センターですし、地域内の商店やスーパーなどは店内にベルマーク収集箱を置いてくれています。
  「ゆとり教育」の見直しが言われる中、同小の「基礎学力の時間」が注目を集めています。杉田校長が提言する「基礎学力で教育再生」の実践です。具体的には毎朝15分間、計算や漢字学習、百人一首の暗唱などに取り組んでいます。もちろん基礎学力の充実だけでなく、近くの老人ホームとの交流や自然の生物を観察できるビオトープ園の整備など、総合学習や生活科にも力を入れています。

300万点達成校を訪ねました!

回収袋は1家族に1枚配布

広島市大町小学校
 広島市安佐南区の大町小学校(森田やす枝校長、763人)のベルマーク収集が302万4895点になりました。これはベルマーク運動に参加した1972年6月からの累計ですが、300万点達成は広島県内55校目です。
  ベルマーク担当はPTA学年部(岡田弘美部長)で、クラスから1人選出で22人がメンバー。集めるのは学期毎の年3回。回収袋を配布して2日後に回収します。インクカートリッジだけは随時集め、職員室の回収箱に入れていきます。学校以外には郵便局、公民館にも回収箱を置かせてもらっています。
  回収したベルマークは次の週にある学年部の部会で仕分けします。企業番号をふった透明パックにベルマークを入れていき、こうしたパックをほぼ均等量に6グループに分け、ここで各学年代表がジャンケンをし、勝った順にグループを選びます。それを学年内で分け、それぞれが自宅に持ち帰り、10枚単位に整理し、収集の数もメモしておきます。
  自宅で整理したものを次の月の部会に持ち寄り、お互いに別のグループのものをチェックします。最後に岡田部長、吉村多鶴子副部長、近藤美雪本部役員の担当役員が送り状に記入、発送します。
  こうした作業は3年前までは毎月やっていましたが、現在は学期ごとに。また、1児童に回収袋1枚渡していたのも、そのときから、長子に1枚、いわば1家族1枚に変えました。いずれも作業省略化の狙いがこめられています。
  大町小は年々、児童が増えており、地元の人による下校時の見守り隊、山登り体験など地域との交流も盛んです。同小のマーチングバンドは全国大会に何度も出場するなど有名です。

300万点達成校を訪ねました!

児童と保護者が協力し応援

周南市秋月小学校
 山口県周南市秋月小学校(河名達雄校長、549人)が300万点を達成しました。参加は1975年10月、学校創立がこの年の4月なので、学校の歴史とベルマーク活動の歩みが重なっています。300万点達成は山口県で41番目。
  秋月小はPTAを育友会と呼び、担当はベルマーク保体部(山口早苗部長、12人)です。5〜6年生の児童16人のボランティア委員会が毎月1回の委員会活動の時間に、マーク回収・仕分けに協力しています。保体部の集計・整理は8月を除いた6〜1月の1年6回で、2月に発送します。部員のほか、学年ごとにお手伝いの保護者が集まり、毎回20人前後で作業するそうです。部員は12人と少人数ですが、児童委員会の協力と、保護者の応援が活動の大きな支えになっているようです。
  この3月にベルマーク預金でお買い物をしたばかり。耐熱ガラス鍋6個、カラーバスケットボール10個、ドッジボール2個、サッカーボール10個、譜面台10台と多種多様です。譜面台は、学校のアンケートに保護者から「2人に1台あるが古くて子どもがかわいそう」との指摘があり、その声にこたえて、新調したそうです。
  秋月小はJR徳山駅から東に約2キロ、国道2号線に面した住宅団地内にあります。1975年に団地内2校目の小学校として、周陽小から分離、9学級334人でスタート。83年には26学級982人の大規模校になりましたが、その後、児童数は減少傾向になり、開校当時並みの児童数が続いていました。ここ数年は、秋月ニュータウンが完成したことなどから増加、06年度は児童数が500人を超えました。
  ユニークなのは、学年を縦割りにした班をつくり、「家族活動」と呼んでいることです。全児童が40家族に分かれ、上級生が下級生の面倒をみながら、校内清掃やカルタ大会、家族運動会など、様々な活動に取り組んでいます。

200万点達成校!

★ 200万点達成校!


川崎市宮前区西野川小学校
 
三村修一校長、450人。多摩丘陵の東、野川台に広がる高台にあり、校庭の周りは「自然の坂道」と名付けられ、自然観察の場になっています。毎年1月、おやじの会が校庭で行う「どんど焼き」は二つのやぐらが組まれ、地区の名物です。ベルマーク運動はPTA学年委員会が毎月、クラスの保護者を募り作業をします。コンビニや文化センターなどに置いたベルマーク箱も大きな支えです。
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