学校訪問


達成校目次

★ 800万点達成校を訪ねました!

  長野県茅野市永明小学校   年間20万点のマーク収集が目標

★ 600万点達成校を訪ねました!

  愛知県豊田市・小原学園   各地からマーク、整理体制が課題

★ 500万点達成校を訪ねました!

  千葉県浦安市南小学校   学年ごとの作業日当番でスムーズ
  神奈川県横須賀市津久井小学校   体育館に念願のストーブ
  長野県長野市吉田小学校   子ども祭りで工夫、収集アップ
 

大阪府豊中市上野小学校

  均等性重視のローテーション

★ 400万点達成校を訪ねました!

  神奈川県横浜市潮田小学校   伝統の学校、地域と共に集票
  愛知県武豊町衣浦小学校   運動の中心は4年生の親子
  愛媛県新居浜市聖マリア幼稚園   愛媛県の幼稚園で初の達成

★ 300万点達成校を訪ねました!

  東京都北区赤羽台西小学校   毎月ベルマークの日、計算は家で
  静岡県御殿場市みなみ幼稚園   「ゼロの日はベルマーク」が合言葉
  佐賀県佐賀市鍋島小学校   「ベルマーク袋効果」で点数が急増
  宮崎県高千穂町高千穂小学校   集計・仕分け作業は毎月1回

★ 200万点達成校!

  秋田県横手市朝倉小学校   千葉県船橋市芝山東小学校
  東京都世田谷区東大原小学校   静岡県浜松市雄踏中学校

★校長や教頭名、PTA役員名と児童生徒数は3月末現在のものです。

800万点達成校を訪ねました!

年間20万点のマーク収集が目標

長野県茅野市永明小学校
 14年間長野県で1番。活発なベルマーク運動を続けて36年、茅野市永明小学校(小松正夫校長、645人)は800万点を達成しました。
  その取り組みは、4年〜6年生で作る児童会ベルマーク委員会(矢崎未華委員長)30人が、家庭から集めたマークを会社別に仕分けるところまで協力。作業は委員会の時間の45分ほど。残ったマークはPTA施設委員会(小松恵委員長)20人が年4回、仕分けボランティアの応援を得て整理、仕分け、点数計算をしています。マーク発送は年2〜3回です。
  収集を呼びかけるおたよりは、学校はもちろんのこと地域、企業にも配布しています。学校周辺にはIT企業、精密機械の会社が多く、使用済みカートリッジの回収が伸びています。地元の協賛会社「真澄」のマークも、酒屋さんなどから数多く寄贈していただいています。「年間収集点数を20万点目標に頑張っていますが、最近は中々達成できません。運動に参加して良かったことは、協力委員のみなさんと交流ができたことです」と小松さんのお話でした。
   設備購入品は、児童にアンケートを取りベルマーク委員会で決めています。2005年にはカシオキーボードを6台、タグラグビーボールセットなど、合計21万円以上購入。次回は鉛筆削り20台注文する予定です。
  永明小は、寒天の里として有名な茅野市のほぼ中央にあり、雪を抱いた八ヶ岳の峰々が見えます。校庭には、2004年の御柱祭で小宮祭が行なわれたときの、高さ約10メートルの御柱が子ども達の成長を見守ります。
  子どものなぜを大切にして、「豊かな感性」と「創造性」、「主体性」を教育計画に取り組んだ学校へ与えられる「ソニー子ども科学教育プログラム」の、2006年最優秀賞を受賞しました。「子ども達の勉強が受身だったのが、自らの考えが能動的に変わってきたこと。先生達も勉強をして、指導力が高まってきました。この2点が賞を貰うより嬉しかったことです」と小松校長は話していました。

600万点達成校を訪ねました!

各地からマーク、整理体制が課題

愛知県豊田市・小原学園
  愛知県豊田市の知的障害児入所施設・小原学園(石井和子園長、50人)のベルマーク累計点数が、運動参加から15年で600万点を超えました。単純平均で年間40万点という驚異的なスピードです。
  前身は愛知県立「三好学園」で、社会福祉法人昭徳会が運営を受託していました。しかし05年4月、歳出削減を進める事業見直しで県が手を引き、昭徳会が設置・運営主体になりました。施設は名古屋市近郊の三好町から旧小原村の山あいに移転、学園名も変更しました。
  学園には全国の支援者からたくさんベルマークが送られてきます。三好学園時代は養護学校高等部を終えた後も学園に残る園生がいてベルマークの整理を引き受け、01年度に年間81万点、04年度には64万点など、大量に仕分けをしていました。ところが、山間地に移転したこともあって彼らはみな学園を去りました。ベルマークを整理する主役がいなくなったのです。
  おかげで送票できない状況が続いていましたが、最近になってトヨタ自動車やデンソーなど大企業のボランティアの手伝いを受けられるようになりました。今回、在庫のベルマークの山の一部を整理して1年半ぶりに12万余点を送り、累計600万点に到達することができました。
  「大きなテレビがほしい」と始まった取り組みでしたが、テレビのほか和太鼓一式や時計塔、バスケットゴールなど多くの備品がそろいました。今後の目標には電子ピアノも入っています。整理する人手がないため前のようなペースで点数を積み上げるのは難しそうですが、学園の倉庫には未整理のベルマークがたくさん残っています。積極的な呼びかけをしないのに、ベルマークがまだ届いています。ボランティアを中心に整理の体制を確立するのが当面の課題です。

500万点達成校を訪ねました!

学年ごとの作業日当番でスムーズ

千葉県浦安市南小学校
 千葉県浦安市の南小学校(恵藤幸久校長、978人)は、浦安市の下町にあり、昨年4月に40周年を迎えました。浦安小学校から独立しての開校でしたが、開発に伴い児童数が1700人を超えたことがあり、2校が分離した今も市内3番目の大規模校です。
  千葉県内で18校目の500万点達成です。ベルマーク活動は、PTAのベルマーク委員会(清水晶子部長、28人)が仕分け整理、集計を担当しますが毎月1回ずつ、送票を含めて月1回。活動が毎月と多いことが特徴でしょうか。各クラスにはベルマーク委員1人の他に協力委員が6人おり、連絡などは協力委員がカバーします。また毎月の整理、集計の日は、学年ごとに当番を決めているので20人から30人は集まります。「皆さん協力的ですし、参加される方も多く、人集めには苦労しません」と清水さんは話していました。
  学校近くの堀江フラワー通り商店街は、250メートルほどで幅は5メートル足らず。車1台がやっと通れるほどですが、かつて山本周五郎の「青べか物語」で知られた漁業の町の頃は、堀江地区一番の繁華街で、荷馬車が行き交い、映画館や演芸場があったそうです。この通りにある側溝の約400枚のふたに児童が思い思いの絵を描きます。名付けて「ロードアート大作戦」。保護者や先生が下準備にペンキで白く塗ったキャンバスを作ることから始まり、「当日は安全確保のために交通安全協会の方も加わるなど、学校あげての大仕事です」と小澤幸彦教頭。以前は6年生の卒業制作でしたが、昨年から4年生の活動になりました。商店街でだけでなく、訪れる人も楽しみにしているそうです。
  同小のもう一つの自慢は、充実した読書活動。低い書棚が目立つ広い図書館は貸し出しが1ヶ月で4000〜5000冊、1人4,5冊借りている事になります。それが証拠に約1万1000冊の蔵書は、どれも子どもたちに読み込まれた跡がついています。これだけの本の整理は司書1人ではできないので図書館ボランティア友の会90人の力を借りています。毎週水曜朝の読み聞かせも友の会の出番で、お父さんも参加しているそうです。

500万点達成校を訪ねました!

体育館に念願のストーブ

神奈川県横須賀市津久井小学校
 「今年から温かい所で卒業式ができます。体育館が寒くストーブがあればいいなーと思っていました」。横須賀市津久井小学校(田中信義校長、590人)は、1976年ベルマーク運動に参加、500万点を達成しました。今年2月、体育館に置く大型のストーブ(ブライトヒーター)を、2年がかりで購入できました。ただ、予定より金額が値上がり補足金を加えての購入となりました。その他のお買い物は、2004年ヤマハオルガン、2005年逆上がり補助器などあります。
  津久井小前には津久井浜があり、周辺は農業が盛んでキャベツ、カボチャ、スイカを各地に出荷しています。秋にはみかん狩りや、冬から春にかけてはいちご狩り観光農園もあり、春夏秋冬の移り変わりを肌で感じながら過ごすことができる環境です。
  各委員会の委員選出は、全て自主性を大切にして立候補で決めています。また低学年のパソコンの授業や調理実習、家庭科などでもボランティア協力員を募集、サポートをしてもらい充実した授業を行なっています。
  ベルマーク運動は、PTAの厚生委員会(森本礼子委員長)16人の取り組みです。各家庭で集めたベルマークは、毎月15日頃に回収。回収袋には感謝の印鑑が押されます。仕分けは年7回、月ごとの担当する学年を決めておきます。その担当学年から協力ボランティア委員を募集、整理作業を行ないます。点数は月1回厚生委員が集まり集計し委員長が発送します。インクカートリッジ回収の呼びかけや集まった点数報告は、ベルマークだよりでお知らせ。PTA広報誌「津久井」では、各委員会の活動内容や協力ボランティア委員の募集をします。整理作業のあとには懇談の時間を作り、親睦を深めていますが、自主的な参加なので人数が少ないことが悩みの種です。
  お訪ねした日、厚生委員のみなさんからは、4月からの新たな取り組みとして「自冶会回覧に、使用済みカートリッジ回収の呼びかけパンフレットを載せ、一緒に回してもらえないかしら」「世帯数の多いマンションに箱を置くのはどうかしら」「幾つもの出入り口があり回収する方法が大変ね」と活発な意見がありました。

500万点達成校を訪ねました!

子ども祭りで工夫、収集アップ

長野市吉田小学校
 お訪ねした日、6年生を送る会が行なわれていて、体育館からは4、5年生によるコーラス「ジブリ作品の君をのせて」の歌声が聞こえてきました。500万点を達成した、長野市吉田小学校(島田清人校長、770人)は、長野県では4校目になります。
  吉田小では、児童会ベルマーク委員会(4〜6年生)24人と、PTA厚生部(部長中村俊江さん)25人の協力で活動しています。児童会では、2〜3週間に1回集会を開いてポスターを作り、呼びかけて収集します。たくさん集めるため児童がいろいろと企画、7月にはベルマーク大会を行い、クラス毎に賞状を出しました。
  12月に行う「吉田子ども祭り」では、今回一工夫しました。ベルマーク2〜3枚を入場券として扱い、お化け屋敷やクイズ、お買い物をできることに決め、収集を試みたのです。祭りの前、各クラスでは予めベルマークの回収を呼びかけ、みんながゲームに参加出来るように努力します。そのベルマークをクラス全員に振り分け使います。結果は通常のベルマークの回収より大幅に延びました。集ったベルマークは年5回(7月、10月、12月、1月、2月)、厚生部会を開き、仕分け作業を行ないます。点数計算は自宅の作業にしています。
  ベルマーク購入品は児童会と厚生部担当の先生と、厚生部長で選びます。ソフトボール、サッカーボールに加え、次回はドッジボールを注文予定です。「上級生の希望は人工皮革のボールです。合成ゴムより単価が高く個数を多く購入できませんが、希望のものを揃えたいと思っています」と中村さん。
  「積成学校」として開校の吉田小は、創立133年。「小さなことでも少しずつ積み上げて大と成す。努力を惜しまず継続していく」という意味の積成精神は地域、父兄に深く根付いています。山田利幸教頭は「いろいろな面で地域の方に助けられている学校と思います。教師が特別何もしなくとも、みんなが協力してくれる。本当にありがたいことです」と話していました。

500万点達成校を訪ねました!

均等性重視のローテーション

大阪府豊中市上野小学校
 大阪府豊中市の上野小学校(福森洋一校長、1044人)が500万点を達成しました。1965年から積み上げた結果で、府内8校目です。大規模校とあって、ベルマーク作業も均等性を重視したローテーションを組んでいます。
  担当はPTA学級委員で本部からの桜井依子委員長、山下美佐子、松本奈津子両副委員長のほかに各クラスから2人の計60人。月1回のベルマーク週間で集めたのを、学級委員がクラスの分を自宅に持ち帰り、仕分け。子どもたち一人ひとりの封筒に受領のハンを押して返します。月1回の定例会にそれぞれのベルマークを持ち寄り企業の番号別に整理します。
  この整理の仕方が合理的です。59社の企業番号をAからFまでの6グループに振り分けます。さらに1学年から6学年までの委員はその月によってどのグループを担当するか決まっています。例えば1年の委員は6月にAグループなら7月にはB、9月はC、10月D、11月E、12月Fで翌年1月に再びAに戻ります。どの学年も同じように順番に回るので、年間を通すと均等になります。
  今までは1学年はAグループという具合に年間通しの固定性。キューピーなどが入ったグループにマークが集中するため、そのグループに当った学年に不公平感が残ってしまうことから、改善策として今年からローテーション制を採用した。児童1000人を超す大規模校なので、スムーズに作業が出来るよう工夫をこらしています。
  毎月の定例会では1時間半程度で作業がすみ、最終集計は9、2月にします。

400万点達成校を訪ねました!

伝統の学校、地域と共に集票

神奈川県横浜市潮田小学校
「集まるベルマークの1割以上は、学区内の各町内会から寄せられたものです」。400万点を達成した横浜市鶴見区の市立潮田小学校(榎本壽男校長、883人)で、ベルマーク活動を担うPTA学年委員会の委員長・星野まゆみさんが、うれしそうに話します。

潮田小は、京浜工業地帯に隣接する商業地帯にあり、今年で創立134年目の歴史ある学校です。地域との連携が強く、一般の家庭から缶飲料のプルタブを集めて車いすに換えたり、地元の潮田神社のお祭りの際には児童たちが周辺を清掃したりしてきました。また鶴見区は、日本に働きに来ている外国人家庭の子どもが多く、潮田小でも児童総数の17%近くが外国籍です。中国や韓国のほか、ブラジル、ペルーなど国籍も多彩です。夏休みに横浜の在日韓国・北朝鮮人の子どもたちが集う行事も、この潮田小で催されており、学年委員会のメンバーも手伝ってきました。

地域との結びつきのなかで、町内会館13カ所や介護サービス施設、商店など計17カ所にベルマーク回収箱を置かせてもらっています。特に町内会の回覧板にはその都度、回収袋を挟んでもらい、効果をあげているそうです。毎年8回、クラスごとに集まったベルマークを、PTAルームのベルマーク箱に会社別に仕分けます。会社ごとの点数の集計は、学年委員の夏休み・冬休みの宿題です。休み明けの9月と1月の2回、学年委員長と副委員長が点数を点検し財団に送ります。

「潮田小が、ベルマーク集票で横浜トップになるよう、活動への夢を来年度以降にも引き継いでいきたい」。母親も同校のベルマーク担当委員で、自分もベルマークが大好き、という星野さんが、笑顔で話してくださいました。

400万点達成校を訪ねました!

運動の中心は4年生の親子

愛知県武豊町衣浦小学校
  愛知県武豊町衣浦小学校(柴田茂夫校長、597人)が、県内で21番目、知多半島部の学校としては初めて、ベルマークの累計点数を400万点の大台に乗せました。運動に参加して36年、地道に息長く取り組んできた成果です。
  同小でベルマーク運動の中心になっているのは4年生の児童と保護者です。1年生が給食、3年生は図書など、同小では児童の学年ごとに保護者の受け持つ業務が決まっており、約110人いる4年生の保護者はベルマークを扱う文化部を担当しています。それに合わせ、4年生の児童が校内でのベルマーク活動の実務を担っています。親子が協力してベルマーク運動に取り組んでいるのです。
  4年生の子どもたちは、1〜6年の各クラスに置いてある収集箱から定期的にベルマークを回収し、番号ごとに整理します。それを保護者が集計し送票します。保護者の中心になるのは3クラスに3人ずついる実行委員で、年に3回程度、保護者に協力を呼びかけて集計作業にあたってもらっています。学期ごとにベルマーク収集を呼びかけるチラシ作りもしています。
  伊勢湾と三河湾の間にクサビのように突き出た知多半島のほぼ中間に位置する同町は、重要港湾の衣浦港を抱え、旭硝子の愛知工場や中部電力の火力発電所などが林立する工業地帯です。一方で、町北部の壱町田湿地植物群落のように貴重な自然も残っています。
  同小は1970(昭和45)年の開校で、「花・歌・汗」を合言葉に「花いっぱいの校庭」「歌声の響く教室」「汗いっぱいの活動」に努めています。学校花壇作りでは06年度春に県教育委員会賞、秋は中部善意銀行賞を受賞しました。隔年で実施しているオーストラリア・ケアンズ市のセント・ザビア校との交流事業も06年9月で4回目を迎えました。
  ベルマークの預金ではドッジボールやMDラジカセなどを購入しており、次は校舎外壁に取り付ける時計が目標です。

400万点達成校を訪ねました!

愛媛県の幼稚園で初の達成

愛媛県新居浜市聖マリア幼稚園
 愛媛県新居浜市の聖マリア幼稚園(梅木信子園長、221人)が400万点を達成しました。ベルマーク運動に参加した1971年7月以来の累計です。県内12校(園)目ですが幼稚園では初です。
  保護者会のベルマーク委員(浮川千穂委員長、委員8人)が担当です。毎月第1月曜日が収集日で、第3水曜日が集計作業。当番のクラスとベルマーク委員が企業別に10枚単位で仕分けします。最終集計は1月にあり、2006年度は1万5400点余を発送しました。

300万点達成校を訪ねました!

毎月ベルマークの日、計算は家で

東京都北区赤羽台西小学校
 「ゲーム感覚で、子どもたちが体育館を使って、マークの仕分けをしたこともあるんですよ」。和やかな雰囲気を大切に、44年間活動を続けてきた、東京都北区の赤羽台西小学校(山本力校長、336人)が、300万点を達成しました。1968校が参加する都内で、ちょうど100校目です。
  JR赤羽駅から徒歩10分。都内では珍しく高山植物が生えている丘陵地帯の一角にある同校は、昭和37年に大規模な赤羽台団地の造成と共に開校しました。
  学校の隣りの赤羽自然観察公園では、住宅密集地の中にありながら、四季折々の草花に加え、キツツキやメジロなどの野鳥が、自然の営みを教えています。子どもたちの一番人気は、自然生態系が観察できる「ビオトープ」です。1年中、ヤゴの孵化・メダカの観察などをしている、子どもの楽しそうな声が聞こえています。
  訪れた日はちょうど、音楽中心の「かがやきフェスタ」があり、吹奏楽や琴などで熱の入いった演奏が繰り広げられていました。
  ベルマーク活動の中心は、PTA厚生部(福田昌代委員長)の12人のお母さんたちです。毎月第2水曜日を「ベルマークの日」と決め、子どもたちが家庭から持って来たベルマークを、番号別に仕分けします。点数計算は、家庭に持ち帰り、次の活動日に持ち寄ります。「1年間、同じ会社番号を担当することで、手際よく作業することが出来るようになるんですよ」と副委員長の友利順子さんは、利点を話してくれました。昨年度は、ベルマーク預金で、PTA広報部の活動用に、デジタルカメラを4台(総額15万8442円)購入しました。
 「昨年参加したベルマーク説明会で、2月の初めまでにマークを送ると、結果が早く戻ることを知り、ひと月早くマークを送ってみたところ、2週間足らずで結果がわかりました。PTA月報で、今年度中に、皆さんにお知らせすることも出来て喜んでいます。このことは、引き継いでいくつもりです」と委員長の福田さんは話していました。

300万点達成校を訪ねました!

「ゼロの日はベルマーク」が合言葉

静岡県御殿場市みなみ幼稚園
 静岡県御殿場市の学校法人山崎学園「みなみ幼稚園」(山崎元則園長、304人)が、ベルマーク運動参加から22年で300万点の大台に達しました。
  運動の中心になっているのは保護者会です。今年度は、ベルマーク担当長が年度途中の昨年10月に転園してしまったため、中心になる取り仕切り役を家庭教育学級長、クラス委員長、会計の3人の役員が協力して代行したそうです。
  「ゼロの日はベルマーク」を合言葉に、原則として10日、20日、30日に、先生が各園児にベルマーク袋を配ります。家庭では袋にマークを入れ、点数を記入して園児に持たせます。仕分けは月に1回。園内の会議室を借り、保護者の有志に手伝ってもらって作業しています。
  積み上げたベルマーク預金で、これまで職員室や各教室のテレビ、大型積み木、スライド映写機、掃除機などのほか、毎年8月に園庭で開く夏祭りに使う和太鼓も購入しました。
  同幼稚園は、御殿場南高校、市立南中学校、市立南小学校に近接する御殿場市の文教住宅地区にあり、西に雄大な富士山、南東に箱根山、南西に愛鷹山を望むことができます。こうした豊かな自然の中、外遊びを中心にした、のびのびとした保育の実施が園の特色です。


300万点達成校を訪ねました!

「ベルマーク袋効果」で点数が急増

佐賀県佐賀市鍋島小学校
 佐賀市立鍋島小学校(溝内義己校長、1026人)が県内11校目の300万点を達成しました。参加23年での300万点は、かなり早いペースです。
  PTAの担当は、環境委員会(徳永明美委員長)で、委員は各クラスから2人の計58人。各学期に2回の年6回、マークの収集・整理・発送作業をしています。
  作業する月初めに「ベルちゃん袋」と、ベルマークだよりを児童・先生に配って10日ごろにマークを回収。翌日に委員が学校に集まり、会社別、点数別に仕分けします。仕分け後は、委員がマークを自宅に持ち帰って集計、次回の作業日にチェックし、発送します。仕分けと集計を別々にすることで、作業が分担でき、「仕事を持っている委員が参加しやすくなり、効率もアップしました」と、徳永委員長は話しています。
  「ベルマーク袋」は、01年のベルマーク運動説明会の体験発表を参考にして、翌年から導入、児童全員に配りました。子どもたちの意識と意欲が高まり、マーク収集枚数が、ぐんと増えたといいます。導入以降、年間集票点数の県内トップや上位を占め、06年度も再度1位になるなど「ベルマーク袋」の効果は大きかったようです。
  ベルマーク預金で、ノートパソコン、プリンター、ハンドマイクなどを購入しましたが、目標は体育館の講演台(50万円相当)で、新年度の活動に引き継ぎました。
  鍋島小は、佐賀市の北西部にあり、土地区画整理事業などで、ここ数年、周辺の宅地化が急激に進み、児童数は県内最多です。校区の西を流れる嘉瀬川河川敷で、毎年11月に熱気球の世界大会、佐賀インターナショナルバルーンフェスタが開かれ、バルーンがいくつも校庭に降り立ちます。
  夏休み最初の土曜日にはPTA主催の「なべしまこども夏まつり」が開かれ、こどもみこしが大通りを練り歩き、6年生と教職員のステージやバザー、盆踊りなどがあり、フィナーレの打ち上げ花火まで、地域と学校が一体になって楽しく過ごすそうです。

300万点達成校を訪ねました!

集計・仕分け作業は毎月1回

宮崎県高千穂町高千穂小学校
 神話の里、宮崎県高千穂町の高千穂小学校(甲斐勝弘校長、345人)が参加46年で300万点を達成しました。県内では22番目です。
  全校12クラスから各1人のPTAベルマーク委員会(黒木千賀子委員長)が担当しています。マークの整理・集計は毎月1回、校内の児童会室で行います。作業日には委員だけでなく、その月の担当学年の協力委員がお手伝いに加わります。
  多くの人たちが参加しやすいように、1年12回のうち9回は午前10時30分から、3回は午後7時30分からに分けています。新学期初めに年間の全日程を決めるため、仕事や家事の段取りがつけやすく、ベルマーク委員会は、PTAの6委員会のなかでも人気が高いそうです。
  高千穂小を訪問した06年度最後の作業日には約25人が集まりました。「今日もよろしくお願いします」。黒木委員長と曽原良平教頭のあいさつで、作業スタート。赤ちゃんをおんぶして隣に幼児2人を座らせたお母さんや勤め先の制服を着ている人もいます。エプロン姿の一人は「パート先からちょっと休憩をもらって」と話してくれました。
  高千穂町は宮崎県の最北、九州山脈のほぼ中央部にあります。天岩戸(あまのいわと)開きや天孫降臨などの神話と伝説で知られています。毎年11月末から翌年2月にかけて各集落で奉納される夜神楽は、天岩戸開きが始まりとされ、ここ数年、多くの観光客が訪れています。高千穂小でも総合的な学習の時間に3年生以上が神楽を練習していて、運動会で披露するそうです。
  高千穂小は各学年2クラスを松、竹組と呼んでいます。3クラスのときは梅組もあったようで、「なぜそう呼ぶのかは知らない」(曽原教頭)そうですが、神楽や神話と関係しているのでしょうか。

200万点達成校!

★ 200万点達成校!

秋田県横手市朝倉小学校
 
黒澤丈夫校長、453人。校舎の上にある大きな時計台が名物。有名な横手のかまくらに合わせ校庭にミニかまくらを作り「雪祭り集会」をしているほか、剣道が盛んで、市内大会の優勝の常連校。花壇づくりでも知られています。ベルマーク運動は、PTA研修文化部が家庭にマーク収集用の封筒とチラシを配るなど、きめ細かな活動をしています。

千葉県船橋市芝山東小学校
 
寺本修和校長、419人。芝山団地とともに開校して30年。「2年生は、苗から育てたサツマイモを収穫して、調理する」など、学年ごとに総合的な学習の時間での実践をしている他、全員が春から秋にかけチューリップや朝顔の一鉢栽培をします。近くの老人ホームとは、音楽部が吹奏楽を演奏するなどの交流が続いています。ベルマーク活動は、ベル袋を全児童に配り年5回回収。クラスに1人ずついるPTAの自宅係が仕分けしたマークを、年2回、学校で事業部が中心になり、自宅係、学校係と一緒に、集計をしています。

東京都世田谷区東大原小学校
 
久松節子校長、297人。小田急、井の頭線下北沢駅近くの住宅街にあり開校80年。総合学習「東大原プラン」に取り組むほか、英語学習もALT(外国語指導助手)によるものの他に、独自のカリキュラムを組み、高学年は週1時間の授業を行うなど盛んです。ベルマーク活動は、文化厚生委員会が担当していますが、収集を呼びかけるパンフレットを年3回の仕分け日の前に各家庭に配るなど念入りです。

静岡県浜松市雄踏中学校
 
藤田源大校長、382人。「ベルマークコンクール」を生徒会活動の一環に位置づけ、各クラスの福祉委員が級友にベルマークの収集を呼びかけています。クラス対抗の形で競いあうことで集め、毎週月曜日の福祉委員会で仕分け、点数計算をしています。05年7月、浜松市に合併した旧雄踏町にあり、体育、文化活動が盛ん。「小・中連携型基礎学力定着プロジェクト」の研究指定校として雄踏小学校との連携を深めています。
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