学校訪問


達成校目次

★ 900万点達成校を訪ねました!

  横浜市矢向小学校   郵便局など11カ所の回収箱が威力

★ 600万点達成校を訪ねました!

  横須賀市立公郷小学校   無理をしないことが継続の秘訣

★ 500万点達成校を訪ねました!

  座間市立相模が丘小学校   児童会とPTAが協力して成果

★ 400万点達成校を訪ねました!

  ひたちなか市前渡小学校   作業日には60人以上が参加
  静岡市葵区番町小学校   新校舎の設備充実を目指し親子で力
  大阪市住吉区苅田小学校   担当の学級委員は希望制に切り替え
  広島県呉市吉浦小学校   仕分け作業はクラス役員が自宅で
  座間市相模野小学校   だれもが参加できる活動が目標

★ 300万点達成校を訪ねました!

  横浜市旭区今宿小学校   協力し、目に見える成果に達成感
  市川市新井小学校   担当委員と協力委員が協力して活動
  熊本市清水小学校   参加意識が浸透、出勤前に作業も
  富里市日吉台小学校   収集と仕分けは児童が担当

★ 200万点達成校!

  神奈川県大和市南林間小学校   長野県南箕輪村南箕輪小学校
  佐賀県みやき町北茂安小学校   大分県中津市大幡小学校

900万点達成校を訪ねました!

郵便局など11カ所の回収箱が威力

横浜市矢向小学校
 全国で19番目に900万点を突破した、横浜市鶴見区矢向小学校(今井龍彦校長、640人)は、400万点達成(1985年)してから今回まで、神奈川でトップを走っています。「私たち特別何もやっているわけではないですよ。先輩が行ってきたことを引き継いできただけです。ベルマーク委員の約半分が委員経験者で、初めての人も戸惑うことなく活動できます」。PTAでベルマークを担当する学年学級委員会(31人)の委員長染次由美子さん、書記中村京子さん、会計西田佳美さんは気負いなく話します。
  活動方法は、児童が家庭から持ってきたベルマークを、年4回、学年学級委員が回収、家庭に持ち帰り会社別に仕分けします。家庭では子どもと一緒に楽しく行っているそうです。その後の点数別仕分け作業は6月、9月、11月、2月の第3週の金曜日、学校に集まり委員全員で集計をして、発送します。ベルマーク回収箱を設置してもらっている所は、郵便局、スーパーはもちろんのこと診療所やクリーニング店など11カ所あります。
  運動の目的や集め方、使用済みカートリッジの回収などの協力は、回収する月に合わせ年4回ベルマーク新聞を発行してお知らせします。PTAだけでなく地域の方にも配ります。11月の新聞では、恒例の「豚汁大会、催し物」のお知らせを掲載しました。これは阪神淡路大震災の時の炊き出し風景を見て、矢向小でも万が一の時に備え、何時でも対処できるようにしようと、震災の翌年バザーの売上金で大なべを購入。炊き出しの訓練を兼ねて始まりました。昨年秋には約1,700食を作り、じゃんけんゲームなどで地域の方たちと楽しい一時を過ごしました。
  矢向小は、かつて児童が約1200人もいましたが、新鶴見小学校と分離したため児童が減り余裕の教室ができました。有効に利用するために、教職員、児童の希望を取り入れ検討した結果、教室が「森の広場」「森のアトリエ」「森の遊び場」「学習資料センター」などの多目的スペースに生まれ変わりました。その中には、山梨県道志村の檜(ひのき)の間伐材を使って作られたものもあり、隠れ家のような落ち着いた中で、子どもたちは本を読んだり、おしゃべりをしたりしています。同じ間伐材で作られたベンチも校舎内の数カ所に置かれています。

600万点達成校を訪ねました!

無理をしないことが継続の秘訣

横須賀市立公郷小学校
 1982年に100万点を突破してから5、6年毎に100万点上積みして、600万点を達成した横須賀市立公郷(くごう)小学校(五ノ井文男校長、723人)を訪ねました。神奈川県では14番目です。ベルマーク運動に参加して44年、教室に飾られたその時々の感謝状から、今までの歩みを知ることができます。
  学区は大変広く、衣笠行政センターなどの行政機関や歴史ある妙真寺や、昔ながらの静な住宅地と、さまざまな顔をもつ地域です
  公郷小では、PTA保健厚生委員会代表(西村典子さんと鈴木万里子さん)2人と委員18人が中心で、ボランティア委員会の方(1回の作業に5、6人参加)と整理作業をします。「公郷小の良い点は無理をしないことです。マークの整理は各自やりやすい方法でまとめ終了、12時になるとマークが残っていても作業はやめるようにしています。何よりも新学期はじめに1年間、毎月の日程が決まっているので気軽に役員になることができます」と、西村さんと鈴木さん。年4回のベルマークだよりで使用済みカートリッジ回収などのお知らせを掲載するほか、整理日の前には校内放送でマーク回収を呼びかけしています。作業が終わるとお茶とお菓子が振舞われ、とても和やかに話がはずみます。
  毎年11月、地域をあげてのPTAによる「ぎんなん祭り」は、昨年秋で25回を数え、テレビや、新聞にも取り上げられるほど。子どもから大人まで約2千人が、歌合戦やゲームなどの催し物で楽しみ、ふれあいを深めています。保健厚生委員会は、臼でついたお餅を出します。つきたてのあんこ餅、きなこ餅はとても喜ばれる一品です。
  ベルマークの預金では各教室に壁掛け用扇風機、テントなど購入していますが、次回は「ぎんなん祭り」で使用する2張り目のテントを購入予定です。五ノ井校長は「いろいろ購入できるのは、PTAの方々の継続した取り組みのおかげです」と、感謝の気持ちを話していました。

500万点達成校を訪ねました!

児童会とPTAが協力して成果

座間市立相模が丘小学校
 神奈川県座間市相模が丘小(進士隆行校長、689人)が30年の取り組みで500万点を達成しました。児童会とPTAの双方に専任の委員会があって、両者の連係プレーで大きな成果をあげました。
  マークを集めて会社別に仕分けるのは児童会厚生委員会の5、6年生28人です。5月から2月までの間に9回、ベルマーク袋を配ってマークを集め、委員会活動の時間に整理します。3年前に児童会厚生委員会担当の有山周一先生と子どもたちが作った、木枠の中に小さな牛乳パックをぎっしり並べた箱が6つあって、仕分け作業に大活躍です。この箱に分類したマークを、整理庫の各会社の引き出しに入れて、PTAへ引き継ぎます。「目標は時間内に全部分類することです。できない時は休み時間にやります」と言って、児童たちは頑張っています。ベルマーク袋には“ありがとう”の判を押して次回に備えます。
  児童が整理した後、PTA第1委員会(21人)の内野恵子委員長とベルマーク担当の6人が、ベルマークの手伝いを希望したお母さんたちと一緒に集計して、その都度発送します。年度初めにプリントを配ったり、毎月発行のPTA通信に活動報告を載せるなどPRにも努めています。
  ベルマーク預金では、鉛筆削り機や黒板ふきクリーナーなどを買ったほか、子どもたちのアンケートで一番人気があったボールを各学級に2個ずつ備えました。「ほかにも体育館で使うボールや校庭のサッカーボールなどたくさん買わせてもらいました。ベルマークがなかったらこの学校にボールがないと言ってもいいくらいです」と、有山先生は笑って話していました。
 学校は創立31年目。“遊び”を重視し、毎週2回、35分から45分の昼休みを設けています。「ロングタイム昼休み」と名づけたこの時間に児童たちは十分遊び、異学年のペア学級とも年5回、遊びを通して交流します。

400万点達成校を訪ねました!

作業日には60人以上が参加

ひたちなか市前渡小学校
 茨城県ひたちなか市の前渡小(樫村利秋校長)の校庭では、授業の間の時間を利用して子どもたちが縄跳びの練習の真っ最中。同小は児童905人と市内3番目の大規模校で、子どもたちが寒空を吹き飛ばすように練習する姿は壮観でした。
  ベルマーク運動に参加したのは1966年。300万点は97年、それから9年、ちょうど40年目での400万点達成になります。活動は、児童(福祉委員会、20人)とPTA(整備委員会、13人)の二本立て。ベルマーク袋を回収し、マークの余分なところを切り落とし、袋に「ありがとう」の印鑑を押すのは子どもたち。仕分けや点数計算はPTAの仕事。ちょうど学校を訪れた日は年4回のベルマーク整理日で、お母さんたち40人以上が、家庭科室で仕分けや点数計算をしていました。2学年ずつ参加するので多い時には60人を超え、理科室も使うことがあるそうで、参加者の多いことが特徴です。「ほとんどの方が仕事を持っているのですが、半日休みを取って参加するなど、とても協力的です」と整備委員会の飛田恵子委員長と柴田まゆみ副委員長。「番号ごとにトレイに入れる」などと作業手順が張りだされた部屋の片隅では幼児がお母さんの作業を見ながら1人で遊んでいました。
  作業は、チームに分かれ模造紙に協賛会社名とベルマーク番号を書き出し、その上にベルマークを置いて行うのが特徴で、多いところは紙皿やプラスチック箱を使います。
  学校は旧水戸対地射爆場跡地にできた国営ひたち海浜公園に近い田園地帯にあり、周りには名物の干しイモの原料となるサツマイモ畑が広がっています。同小は自然との触れ合いに力を入れており、コブシや桜の咲く裏山の「自然観察園」には、ザリガニやメダカがいる池があり、春にはセリ、ミツバもとれるそうです。鈴木宏文教頭によると「もともとは湿地帯で、PTAの方が中心になり2〜3年がかりで整備し、2002年に完成しました」ということです。学校農園ではサツマイモやトウモロコシの他、モチ米も栽培しています。また吹奏楽が盛んで、朝日新聞主催の吹奏楽コンクール県大会では昨年も金賞に輝くなど、入賞の常連校です。

400万点達成校を訪ねました!

新校舎の設備充実を目指し親子で力

静岡市葵区番町小学校
 静岡市葵区の番町小学校(稲葉博校長、399人)は、2006年4月に一番町小と三番町小が統合して開校した新しい学校ですが、それぞれのベルマーク預金を引き継いで、県内で35番目の累計400万点校になりました。
  新しい学校のベルマーク活動は、基本的に旧三番町小の方式を踏襲しています。児童数が多く、ベルマークへの取り組みも活発だったからです。
  特徴的なのは、PTAと児童と、それぞれのベルマーク係を親子で務めていることです。PTAで担当しているのは学級代表委員会のベルマーク係13人(各クラス1人)で、その子どもがクラスのベルマーク係になっています。
  同小では毎月10日のベルマークの日に子どもたちがベルマークを持って登校、教室に置いてある箱に入れます。これを自宅に持ち帰るなどして番号別に仕分け、職員室前の廊下に置いてあるキャビネットに入れるのが係の児童の役割です。低学年の子は保護者と一緒に仕分けをしています。キャビネットにたまった全校分のベルマークを集計するのは、PTAのベルマーク係のみなさんです。2、3カ月に1回、自分が担当する番号分を持ち帰って点数計算をしています。
  統合からやがて1年。昨年10月に校章、この2月には校歌を定めて披露するなど、着々と新しい歴史を刻んでいます。「統合する前は不安が大きかったけれど、今は違和感もなくなってきました。新しい仲間と楽しく取り組んでいます」とベルマーク長の畑田直美さんは話していました。
  現在入っているのは旧一番町小の校舎ですが、旧三番町小の場所に新校舎を建設中で、来年春には移転する予定です。校舎が新しくなれば、新しい備品、設備が必要になります。「ベルマークで少しでも充実させたい」というのが、みんなの目標です。

400万点達成校を訪ねました!

担当の学級委員は希望制に切り替え

大阪市住吉区苅田小学校
 大阪市住吉区の苅田小学校(上田一清校長、790人)は400万点を達成しました。府内27校目、ベルマーク運動に参加して45年です。
  ベルマークを担当するのはPTA学級委員で、室田玲子委員長ら40人です。
これまではクラスから2人ずつ選出していましたが、今年から1〜6年生の全体から希望者を募りました。2人ずつにすると、選ばれない人はやりたくてもできないということから希望制に切り替えました。それでも各クラスに1人がいる状況です。
  第1木、金をベルマークの日に原則的に決めています。子どもたちが持ち寄ったベルマークは職員室で預かり、PTAは毎月1回、仕分け整理します。学級委員22〜23人が参加していますが、集計は参加できていない学級委員に自宅でやってもらいます。最終集計は学期に1回です。
  これまでに、ベルマーク預金で一輪車などを購入しています。

400万点達成校を訪ねました!

仕分け作業はクラス役員が自宅で

広島県呉市吉浦小学校
 広島県呉市の吉浦小学校(中川潤二校長、589人)は400万点を達成しました。県内23校目、ベルマーク運動に参加して46年です。
  ベルマーク担当はPTA施設安全部が担当です。各クラス1人の計17人がメンバーで平島薫さんが部長。毎月中旬に児童が集めたベルマークを、施設安全部員がクラス分を自宅に持ち帰り、10枚つづりに仕分け整理します。
  施設安全部員はこれらを2カ月に1回、学校に寄り集計作業し、さらには年2回(12、3月)最終集計しベルマーク財団に発送します。
  年度初めに保護者のほか、地域にも町内会の回覧版を通して協力を呼びかけています。市役所支所やスーパーマーケットなどにも回収箱を置かせてもらっています。
  吉浦小は道徳教育に力を入れており、挨拶運動が進められています。全学年を縦割りにした班が当番の日に校長先生らと一緒に校門で「おはよう」と登校児童を出迎えます。同校のキーワードは「関わり」で子供同士、子どもと地域など関わりを大事にしているそうです。

400万点達成校を訪ねました!

だれもが参加できる活動が目標

座間市相模野小学校
 神奈川県座間市相模野小(福田耕児校長、764人)が、42年間の取り組みで400万点を達成しました。ベルマーク活動はPTA学年学級委員会が推進していますが、一般会員も整理作業に参加するなどPTA全体の取り組みとして定着しています。
  学年学級委員会は各学級から2人ずつの44人。そのうち3、6学年の12人がベルマーク担当です。マーク収集は1学期と2学期にそれぞれ1回だけですが、各家庭では日ごろからマークを集めておき、専用の回収袋にマークを入れて子どもたちに持たせます。
  集まったマークはその日のうちに整理して発送します。この時活躍するのは各学級に4、5人ずついるベルマーク係。PTAの“1人1役”制度で、ベルマークの手伝いを希望したお母さんたちです。お手伝いは年1回ですから、皆さん積極的に参加して、毎回40〜50人が集まります。始業前に各教室から回収してきたマークは、大勢の力でお昼前にはすっかり片付きます。
  中野直美委員長は「小さな子がいても仕事を持っていても、だれもが参加できる活動でありたい」と、作業時間が長引かないように、特に気をつけているそうです。先生たちも児童たちに回収袋を配ったり、お母さんたちがベルマーク箱を集めやすいように廊下に出しておくなど手助けしています。
  昨年はベルマーク預金で、運動会に合わせてデジタル式スタータを購入しました。自治会のレクリエーションにも貸し出したところ、火薬を使わないので安全と、とても好評だったそうです。「学校予算で備えるのと違い、ベルマークでは迅速に品物を手にできるので大変ありがたい」と石原一木教頭。三須一仁PTA会長も「ベルマークは子どものために一人ひとりが参加できる素晴らしい活動です」と、笑顔で話していました。

300万点達成校を訪ねました!

協力し、目に見える成果に達成感

横浜市旭区今宿小学校
横浜市旭区の今宿小学校(佐藤信子校長、児童695人)は、校庭から富士山が見える高台にある、静かな住宅地の学校です。1966年の開校と同時にベルマーク運動に参加し、40周年の記念の年度に300万点を達成しました。「一人ひとりの人たちの協力があってベルマーク運動が成り立っていることを、皆さんに理解してもらえるとうれしいです」。PTAでこの活動を担当する学年成人委員会の委員長、小平木綿子さんの言葉です。

各教室に置いた回収箱のベルマークを学年成人委員(21人)が毎月初めに集めて持ち帰り、自宅で仕分けます。年に4回ほど学校に持ち寄って集計し、その都度ベルマーク財団に発送します。今年度は特に、郵便局に置いた回収箱のベルマークがぐんと増えたのが、うれしい出来事です。今年度の活動スタート時に、地域の家々で眠っているベルマークを郵便局に持ち寄ってくれるよう呼びかけるチラシを数百枚も作成し、地元の自治会に頼んで、回覧板のルートに乗せてもらいました。その成果が、さっそく数字に出たわけです。

毎年夏に催す、地域を巻き込んだ「今小フェスタ」が、学校とPTAの自慢の行事です。地元のお年よりの方たちが、大正琴や竹馬などを子供たちに伝授してくれたりして、交流を深めています。学校によると、40年前の開校時に地元の方たちが、グラウンドの地ならしを買って出るなど協力・奉仕してくださった歴史があるそうです。学校への愛着と協力の伝統が地域に今も根付いていて、ベルマーク集めや学校行事にも表れています。「皆さんの協力があって、いろいろな備品が購入できる」「地道な作業だけれど、達成感がある」。PTAの担当役員の方たちも、口々に話していました。

300万点達成校を訪ねました!

担当委員と協力委員が協力して活動

市川市新井小学校
 開校の翌年に運動に参加して26年、千葉県市川市新井小(鬼原幸一校長、805人)が300万点を達成しました。PTA環境美化委員会(南由紀子委員長)の23人が活動の推進役ですが、一般会員のお母さんたちも整理作業に参加して、PTA全体の取り組みとして定着しています。
  マークは、給食費などの集金に合わせて毎月集めます。児童たちが専用の袋で持ち寄ったマークは、担任の先生がまとめて、子供を通して家へ届けてくれるので、整理作業日までに会社別に仕分けて同じ点数を10枚ずつまとめておきます。
  みんなが集まって行う整理作業は学期に2回あり、2回目に集計して発送します。この時中心になって活動するのは協力委員のお母さんたちです。年間に1人1回はPTA活動に参加することがPTAの決まりで、ベルマークの協力委員は各学級に5、6人いて、活動日には30〜40人ほどが集まるそうです。1月の活動にも、教室いっぱいになって和気あいあいと作業を進めていました。環境美化委員は、これまで1学年ずつ交代で作業に出て協力委員の面倒をみていましたが、今年度は毎回全員が出席して協力委員と一緒に作業したところ、「質問があった時にすぐ答えることができて、活動がよりスムーズになりました」と、南委員長は話していました。
  校区は浦安市と隣接している市の南端。古くからの住宅地に加えてマンションの建設も進み、児童数が増え続けています。児童たちは4年前から、プルタブを集めて車いすに交換し、社会福祉協議会を通して施設に寄贈し、社会貢献活動に取り組んでいます。

300万点達成校を訪ねました!

参加意識が浸透、出勤前に作業も

熊本市清水小学校
 熊本市立清水小学校(永松允積校長、660人)が参加41年で300万点を達成しました。県内では7番目です。
  PTA学年委員会(前橋育子委員長)にベルマーク、学年・学級、バザー担当を置いていて、ベルマークには22クラスからそれぞれ3人前後が参加しています。新年度に保護者から7つの委員・担当の希望を募るのですが、毎年、ベルマークとバザー担当に希望が集中するそうです。
  マークの収集・整理は、各学期に学年ごとに1回の計6回。集計・発送は1・2学期分を11月に、3学期分は2月に全学年の担当者が集まって作業します。年度初めの4月に年間作業の全日程を決めるため、仕事を持っているお母さんたちも予定が立てやすく、参加率は、いつも上々だといいます。
  取材に出かけた2月の収集・整理日には、午前10時の集合時間前から、1人のお母さんが黙々とマークを仕分けしていました。この日は仕事が休めないので、出勤前に参加したそうです。どうしても作業日に都合のつかない人は、マークを自宅に「宿題」で持ち帰って整理するといい、こうした参加意識の浸透が、清水小の活発な取り組みを支えているのでしょう。
  最近の大きなお買い物は、2年前の気象観測用百葉箱です。永松校長、前橋委員長とも「学校の設備が充実するだけでなく、買い物をすれば、色んな援助につながるのが素晴らしい」と、口をそろえて話しました。
  清水小は熊本市の北部、JR上熊本駅から車で10分余り。夏目漱石が、その木々の緑を眺めて、熊本の第一印象を「森の都」と讃えた立田山のふもとにあり、今年創立120周年を迎えます。

300万点達成校を訪ねました!

収集と仕分けは児童が担当

富里市日吉台小学校
 京成成田駅東口からバスで5分、ゆるやかな坂を登り校門を入ると、梅の香りが出迎えてくれました。校庭では一輪車やなわとびなどで元気に遊ぶ児童が目に入ります。
  千葉県富里市日吉台小学校(新田和人校長、630人)は、ベルマーク運動に参加して28年で、300万点を達成しました。
  富里市は、市制施行により2002年4月、印旛郡富里町から変わりました。すぐ近くには成田空港があります。農業が盛んなところで、特にスイカの生産量は全国第2位です。
  日吉台小は、心を育てる教育として読書に力を入れています。朝の10分間の「読書タイム」や、20分休憩時間に行われる、読み聞かせ「辻読書」です。各教室の辻々で読み聞かせを行うことからその名がつきました。父兄や地域のボランティアを募り、お知らせの予定表を見て、子どもたちは自由に好きな話を好きな場所で楽しんでいます。
  PTA環境委員会(18人)のうち、ベルマーク担当(ベルマーク委員長森田龍子さん)6人と、各クラスからベルマーク係30人で活動しています。
  年3回の発送を年間計画として、年度初めにベルマーク便りを作り、校内へ協力を呼びかけます。毎月のベルマーク収集日に、児童はベルマークを入れた収集袋を持ち寄ります。それを高学年の児童が、学校給食の牛乳パックを再利用して作った箱に、企業別に仕分けていきます。そのマークを切りそろえ点数別にする作業は、ベルマーク担当が自宅で行います。7月、12月、3月の集計日には、各クラスのベルマーク係が加わり、学校で集計と発送をします。
  整理したマークがあまりきれいに切りそろえてあるのを見て「ベルマークはあまり小さく切る必要がないですよ。ロッテのマークなどは、後で数えるのが大変になる場合もあります」と、伝えました。「ベルマーク新聞や財団ホームページを見と、活動を活発にするための参考資料が、いろいろあるので、ぜひみなさんにも見てほしいと思います」と森田さんは話していました。
  今まで一輪車やMDラジカセ、DVDプレーヤーなど買いました。子供たちの学校生活をより豊かに出来る設備品の購入を考えて努力しています。

200万点達成校!

★ 200万点達成校!


神奈川県大和市南林間小学校
 猪倉繁雄校長、611人。インドシナ難民の定住センターが近くにあったことなどから難民児童教育に定評があり外務大臣表彰などを受けている。ホームページは充実しており創立30周年誌が読めるほど。ベルマーク活動はPTAの学級委員会が担当。仕分けと集計計算は別の日に行っている。秋の「南林まつり」ではベルマークの数で催し参加ができるようにするなどの工夫をしている。

長野県南箕輪村南箕輪小学校
 三澤久夫校長、748人。東西の飛び地に分かれ、日本で唯一国立大学がある南箕輪村の中心部にある。12月に行われる児童会主催の南小オリンピックは、クラス対抗の大縄飛びが名物。秋頃にベルマーク週間を設け、マーク集めに力を入れるほか、児童会の「物を大切委員会」とPTA、それに職員の3者が仕分け、点数計算まで協力しているのが特徴だ。

佐賀県みやき町北茂安小学校
 武田徹校長、515人。PTAは学年学級・母親委員会が担当、児童のボランティア委員会が回収を手伝います。毎月、ベルマーク週間を設け、児童に収集を呼びかけ、それに併せた集計作業は、勤めているお母さんが多いので、地区公民館で夜7時から始めます。焼きいも、もちつき会、陶器祭などユニークな行事が盛んです。

大分県中津市大幡小学校
 長末ミハル校長、642人。各クラス1人の計20人でつくるPTAベルマーク部が年間3回、集計します。勤めている部員も多く、家庭で事前に仕分けし、全体作業は、午後7時から短時間で切り上げるよう工夫しています。農村地域でしたが、大型店舗ができ、住宅も増えていて、児童数は市内の小学校でトップです。
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