学校訪問


達成校目次

★ 1200万点達成校を訪ねました!

  北九州市明治学園小学校   学校全体に浸透、奉仕の心で大台

★ 400万点達成校を訪ねました!

  兵庫県川西市加茂小学校   キャラクター「りんりん」も活躍

★ 300万点達成校を訪ねました!

  埼玉県上尾市大石小学校   活動目覚しく同好会から委員会へ
  埼玉県越谷市東越谷小学校   新しいユニフォーム着て好成績
  千葉県我孫子市高野山小学校   活発なPTA活動、先生たちも応援
  新潟市青山小学校   温かいメッセージが励みに

★ 200万点達成校!

  青森市沖館小学校   青森市新城中央小学校
  茨城県土浦市荒川沖小学校   前橋市細井小学校
  横浜市戸塚区境木小学校  

1200万点達成校を訪ねました!

学校全体に浸透、奉仕の心で大台

北九州市明治学園小学校
 北九州市戸畑区の私立明治学園小学校(鶴野篤子校長、724人)が全国で6校目、九州では初めて1200万点を達成しました。1000万点達成が98年10月、1100万点は02年3月なので、4年ごとに100万点を積み上げたことになります。
  同小では、ベルマーク活動を専門に担当する保護者組織はなく、マークの仕分け・集計は1年生、発送は2年生のそれぞれ保護者全員で作業する独特の仕組みです。
  仕分け作業日は各学期に3回あり、1年生3クラスが交代で受け持ちます。発送は学期末ごとに2年生3クラスの保護者全員で作業します。各クラスには「お世話係」2人がいて、ベルマーク活動やクラス行事の運営を支えています。3〜6年生の保護者には割り当てはありませんが、マーク収集で協力、都合のよい日には参加して、作業を手伝うそうです。
  お世話係責任者の福田詩子さんは「強制ではなく奉仕作業として参加していただいています。作業日は楽しいですよ。保護者全員がベルマーク委員であるという気持ちで活動していることが、1200万点につながったのだと思います」と話しています。取材で訪問した3学期初めの作業日には、約40人のお母さんたちが校内の集会室に集まり、おしゃべりをしながら手は休めず、なごやかな雰囲気でマークを仕分けしていました。
  マーク回収と仕分けは6年生の児童のベルマーク委員会(12人)が協力しています。毎月1回の収集日前に校内放送で、マークを持ち寄るよう呼びかけ、委員会活動日に各クラスから回収します。
  活動日には、お母さんたちと同様に集会室で作業します。違うのは、お母さんたちがイスに座るのに、子どもたちはカーペット張りのフロアに座り込んで仕分けすることです。大量のマークを車座になって取り囲み、こちらも、おしゃべりしながら手は休めずに、作業しています。担当の林田緑、白石智昭先生は、各クラスから集めた児童全員の回収袋に、お礼のスタンプを黙々と押しています。委員長の松村紗羅さんは「みんなの役に立つし、とても楽しい」。上部元信君は、ベルマーク委員会が第一希望だったそうで、「委員になってよかった」と話してくれました。
  明治学園は、小学校から高校までのカトリック教育の一環校。同小は、教育目標のひとつに、キリストの「互いに愛し合いなさい」という教えにならい、進んで人々とのかかわりを求めることを挙げています。1200万点という大きな成果は、児童・保護者・学校の連携と、教育目標も支えになったのでしょう。

400万点達成校を訪ねました!

キャラクター「りんりん」も活躍

兵庫県川西市加茂小学校
 兵庫県川西市立加茂小学校(石橋一記校長、586人)が400万点を達成しました。県内65校目。ベルマーク運動に参加して31年での達成です。
  PTA厚生部(岸野史子部長ら8人)と学年部(24人)が担当です。毎月1〜5日、子どもたちがベルマークを持ってきます。その後、PTA学年部員が学校や自宅で自分たちのクラスの分を10枚単位に仕分け整理。最終集計、発送は厚生部が担当し年2回です。
  同校では、ベルマークのイメージキャラクター「りんりん」をつくり、ベルマーク便りなどに登場させて広報しています。
  学校を訪問した昨年12月6日は、造形展の最終日。音楽会と交互に開いており、全児童がそれぞれ3点ほど出品。体育館は万華鏡、廃材などを使ったリサイクルアートなど力作であふれ圧巻。お母さんたちも熱心に見学していました。

300万点達成校を訪ねました!

活動目覚しく同好会から委員会へ

埼玉県上尾市大石小学校
 埼玉県上尾市大石小(吉田洋校長)が36年の取り組みで300万点を達成しました。増え続ける児童数は市内最多の1060人。ベルマーク活動も2年前に同好会から委員会へ“昇格”するなど、勢いを感じさせる創立120周年の学校です。
  PTAベルマーク委員会は各学級1人ずつの31人。毎月第2火曜日が活動日です。朝10時半になると一斉に各教室に出向き、ベルマーク箱からマークを回収してきて、仕分け作業にかかります。お昼ごろには終了しますが、学期に1回の発送時には当番の2学年が残って、さらに2時間ほどかけて集計し、発送します。
  保護者への呼びかけは「ベルマーク便り」や年4回発行するPTA便りで。自治会の回覧板で地域へも呼びかけていて、スーパーや薬局、公民館に置いた収集箱に、マークやカートリッジが結構集まるそうです。先生方もマークを回収する前日に、児童たちに声をかけて協力しています。
  マーク集めは小学生の頃以来という田中友紀委員長は、過去5年間の委員会の「活動報告」を参考に活動をリードしています。そして「担当して1点が1円と分かりました。皆さんにも運動の仕組みをもっとお知らせしたい」と話していました。ベルマーク預金で体育館のスクリーンや回転式移動黒板、からくり時計やビデオカメラなどを購入しています。
  大石小の特色のひとつは校内に100種類以上約1000本の樹木があること。校庭の中央には学校のシンボルともいうべきキンモクセイが枝を広げ、東側にある落葉樹の林は、季節の移り変わりを子どもたちに教えています。

300万点達成校を訪ねました!

新しいユニフォーム着て好成績

埼玉県越谷市東越谷小学校
 児童1258人と埼玉県内有数の大規模校、越谷市東越谷小学校(佐藤良明校長)は300万点を達成しました。今年の4月には、東越谷小と花田小、増林小の児童が、新設校の城ノ上小学校へ分離するので、東越谷小の児童は700人に減ります。今回の達成は、分離前の記念になりました。
  学校では「あいさつ、返事、はきもの揃え」などの基本的な生活習慣を身に付ける道徳教育に力を入れ、心豊かに落ち着いた生活のできる子どもを、育てることを目指しています。また近くの文教大学越谷キャンパスの学生ボランティア70人を受け入れ、補助教員として各学級(36クラス)に配置、細部に行き届いた授業を行っています。応募学生は校長先生が個人面談して選考します。5年前に東越谷小が初めて試みましたが、最近では他の学校でも行うようになりました。教育現場での実践的な体験を活かし、教員として巣立っているそうです。
  ベルマーク運動に参加して33年。「ベルマーク1枚の重みを実感しました。毎月1回の集計日のほか、学校行事の手伝いもあり大変ですが、学年の違うお母さん方と知り合う楽しさがあります。子どもたちの役に立つ物を購入する手伝いができ嬉しいです」と話す、PTAのベルマーク推進委員会36人(委員長・橋本明美さん)が中心になり、年3回の整理集計を行います。毎月初めに各児童へ“ベルマーク袋”を配布、回収しています。担当委員が自宅で仕分け、点数計算をして翌月の集計日に持ち寄ります。それを委員長・副委員長が、再度自宅で確認します。
  昨年はベルマークを集めた預金で陸上用ユニフォームを44着購入。10月に行われた市内陸上競技大会では、その新しいユニフォームを着て5、6年生が7種目の競技に参加し、29校参加のうち総合11位の成績でした。次回は1年〜3年のノーパンク一輪車を購入予定です。

300万点達成校を訪ねました!

活発なPTA活動、先生たちも応援

千葉県我孫子市高野山小学校
  開校した年に運動に参加して31年、千葉県我孫子市高野山小(山根孝裕校長、886人)が、活発なPTA活動を反映して300万点を達成しました。
 ベルマーク運動を推進するPTA厚生保体部は、06年度、児童の安全対策強化のために忙しく、各学級に2人ずついる集金係のお母さんたちがマークの整理を引き受けています。
 マークは年6回、PTA会費などの集金に合わせて集めます。これまでマークを受け取るだけだった集金係が、集めたマークを会社別に仕分けて10枚ずつにまとめてくれるので、26人の厚生保体部員は4人ずつ交代で出席すればよく、その分、安全対策にも力を注げるようになりました。「ところが初回は不慣れなため、30分の予定が3時間にもなってしまい大変でした」と話す、小川紀子部長と藤野康子副部長。机の配置や、受け持つ会社を学年ではなく組単位にするなど、より効率的な活動を目指して工夫を重ねています。
 試みのひとつとして「ベルマーク回収袋」を新調したところ、成果は上々で、1学期の収集点数は予想をはるかに超えた5万余点。部員の間から拍手が沸いたそうです。
 先生たちのバックアップも大きく、古内新一教頭は近くの我孫子中学校に声をかけ、給食用のアイスクリームについているマークを大量にもらってくれましたし、音楽の先生はマーク付のアルトリコーダーを教材に選んでくれました。
 昨年、ベルマーク預金で各教室に2個ずつ備えたボールは、休み時間になると引っ張りダコだそうです。「児童の委員会活動としても取り上げたい運動です」と古内教頭は話していました。
 手賀沼に接した起伏の多い校区には雑木林や田畑が残り、野鳥の研究で有名な山階鳥類研究所や鳥の博物館もあって、教育環境に恵まれた学校です。 

300万点達成校を訪ねました!

温かいメッセージが励みに

新潟市青山小学校
 新潟市青山小(丸山正博校長、463人)が県で15番目に300万点を達成しました。学校創立の翌年に運動に参加して36年。こつこつとたゆみない取り組みで大きな成果をあげました。
 1昨年、ベルマーク部が文化部に吸収されて、活動の中心は文化部ベルマーク係に。06年度の係は責任者の橋口香さんと、西脇まゆみさん、熊倉亜紀さんです。各教室に収集箱を置き、2カ月おきに締め切ってマークを回収し、整理します。年2回の集計には文化部員数人が手伝ってくれますが、あとの作業は全て3人きり。回収前に発行するベルマーク便りも、交代で作っています。
 さぞ大変だろうと思っていたら、「慣れると苦にならず、おしゃべりしながら楽しくやっています」と橋口さん。看護士の橋口さんに合わせて活動日時を自由に変えられるのも、少人数の利点のようです。地域のショッピングセンターに収集箱を置かせてもらっていますが、マークと一緒に「細かいお仕事ごくろうさまです」とメッセージが添えられていることもあって、3人の励みになっています。
 ベルマーク預金で昨年、赤地に金糸で刺繍された立派な優勝旗を購入しました。丸山校長は「高価ですから、学校予算ではとても購入できません。PTAには本当に感謝しています」と笑顔で話していました。
 音楽教育にも力を入れているこの学校は、02年から毎年、NHK全国学校音楽コンクールの県大会で金賞を受け、続く関東甲信越ブロック大会では2位の優秀賞や3位の奨励賞に輝いています。毎年夏休み前に、老人施設や障害者施設の入所者など地域の人を招いて「ハーモニーフェスティバル」を行いますが、歌声の素晴らしさに感動して涙を流す人も大勢いるそうです。

200万点達成校!

★ 200万点達成校!


青森市沖館小学校
 富所実校長、851人。創立130周年の歴史ある学校で、ベルマーク運動へは発足当初から参加しています。児童会とPTAの双方にあるベルマーク委員会が連係して活動。PTA主催の「沖小まつり」では、ベルマークを金券としてゲームを楽しんだりおやつを買ったりするコーナーを設けて、集票枚数を増やしています。これまでに液晶プロジェクターなどを購入。学区は材木集積地として発展してきた地域で、東北森林管理局青森事務所や青森森林管理署、森林博物館など森林関係の施設が多くあります。

青森市新城中央小学校
 木村雅美校長、803人。開校の年に運動に参加して22年。児童会リサイクル委員会が毎月マークを回収し、PTAベルの会が月2回整理します。発送は10月と2月。地域の人たちも、市民センターとスーパーに置いた回収箱にマークを寄せて協力してくれます。中学校の広報誌に設置場所を掲載してもらおうと計画中です。ベルマーク預金では液晶プロジェクターやスクリーンなどを買っています。

茨城県土浦市荒川沖小学校
 鈴木光校長、400人。JR荒川沖駅近くにある創立59年目の学校です。地域はネギやニンジンの産地で、畑が広がっています。年間を通して行うあいさつ運動は教育活動の一環です。ベルマーク活動はPTA学年学級委員会が中心になって取り組み、各学級に7人ずついるベルマーク係のお母さんたちがサポートしています。昨秋、ベルマーク預金でスポットライトと折りたたみテーブルを購入しました。

前橋市細井小学校
 井田廣司校長、629人。明治7年(1874年)の開校。学校は映像教育に取り組み、その一環で、映画監督の小栗康平氏を招いての出前教室や講演会などを行っています。ベルマーク活動はPTA厚生委員会が推進。各教室にベルマーク箱を置いて、学期に1回集票活動。便りを出してPTAの皆さんに協力を呼びかけます。これまでにボールなどを購入しています。

横浜市戸塚区境木小学校
 寺木博校長、853人。開校の年に運動に参加して40年。PTA学年委員会が年5回「ベルマークの日」を設けてマークを集め、毎月の定例会で整理します。各教室にベル箱を置き、プリントを配ってPR。商店とスーパーにも収集箱を置き、地域の人たちにも協力してもらっています。これまでに暖房機器や図書を購入。学校があるところは昔の武蔵の国と相模の国の国境。旧東海道が通り、当時をしのばせる一里塚が近くにあります。
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