学校訪問


達成校目次

★ 600万点達成校を訪ねました!

  東大阪市立上小阪小学校   ベルマークでの購入目標は
ファンヒーターを全教室に
  大竹市の大竹小学校   広島初の600万点達成
児童の競い合い効果か

★ 500万点達成校を訪ねました!

  船橋市の葛飾小学校   「最後の送票は1月に設定し
ベル活動を実感しています」
  兵庫県姫路市の夢前中学校   持ってきた子が分別
伝統のボランティア発揮
  伊丹市の稲野小学校   サポート委員参加で楽に
  水戸市立緑岡小学校   幼・保・小・中学校が交流活動、
深まるふれあいの輪
  さいたま市北区の植竹小学校   4年間貯めた預金で防犯カメラを購入

★ 400万点達成校を訪ねました!

  結城市結城小学校   ベルマークで備えたブランコは
子どもたちに人気です
  ひたちなか市立東石川小学校   体育教具を数多く購入、スポーツ少年団が活躍

★ 300万点達成校を訪ねました!

  奥州市の水沢南小学校   「創立50周年はいい年です」
ベルマーク、陸上などで成果
  神奈川県二宮町の二宮小学校   PTAボランティアのみなさんと
ベル係りが一緒に作業
  東京都八王子市立第六小学校   整理作業は
「ベルボランティア」50人が主力
  東京都調布市立第一小学校   「いっしょカード」の保護者や、
児童の代表委員も一役
  仙台市立北仙台小学校   バザーでは地域の人からベルマーク提供も

★ 200万点達成校

  福岡市立笹丘小学校  

600万点達成校を訪ねました!

ベルマークでの購入目標はファンヒーターを全教室に

東大阪市立上小阪小学校
 大阪府東大阪市立上小阪小学校(深川八郎校長、603人)が600万点を達成しました。府で5校目。ベルマーク運動に参加して45年の積み重ねの結果です。ベルマークで全クラスにファンヒーターを、目標に掲げています。
  ベルマークを担当するPTA学年部員は各クラスから1人選出され19人。部長は東まさみさん。
  子供たちは毎週火曜日にベルマークを提出、PTA学年部は月1回、仕分け整理し、これを7、3月に役員だけで最終集計、発送します。仕分け整理の段階で、今年からキユーピーなどのマークはホッチキスで留めるようにしました。巻いてしまうので整理しにくいから、ということです。
  昨年にはインクカートリッジ回収に自治会の協力を呼びかけたほか、公民館や学校の門横に回収箱を置きました。
  購入品は最近ではファンヒーターが中心です。教室にはガスストーブを置いていますが、安全面で心配なところがあり、現在ファンヒーターに切り替え中。学校予算でも購入していますが、早期に全教室ファンヒーター化するにはベルマークの助けを借りよう、という。現在3年生までの10クラスが切り替え済みです。同校のベルマークは毎年8万点ほど集まるそうです。
  保護者の間でもベルマーク収集が面倒くさい、という声もあるそうです。東部長と全年度部長の牧村利子さんは「ベルマークの意識を保護者、子どもたちにいかに高めていくかが大事」と話しています。
  上小阪小は、2期制をとっており、高学年では教科担任制をとるなど教育改革に熱心に取り組んでいます。

600万点達成校を訪ねました!

広島初の600万点達成 児童の競い合い効果か

大竹市の大竹小学校
 広島県大竹市の大竹小学校(高橋晴夫校長、790人)が県初の600万点に達しました。ベルマーク運動に参加して45年目です。クラスごとの競い合いが高い収集点数を生んでいる、との声も聞かれました。
  6年生でつくる児童のベルマーク委員会が月1回、各クラスを回り、ベルマークを集めます。第1火曜日に、各クラスの枚数を数え、上位10クラスを校内放送で流します。仕分け作業も行いますが、委員会の活動時間は1時間ほどしかないので、番号別の仕分けまで手がまわらないのが現状のようです。
  この後は、保護者のPTAベルマーク委員会(川口晴美委員長)の仕事です。各クラス1人からなる23人で構成されており、各学年ごとに集まる日を決め、月1回、仕分けをします。この後は委員全員が学期末に集まり最終整理、発送します。
  校区内の公民館、郵便局など9ヵ所に回収箱を置かせてもらっていて、児童のベルマーク委員が年3回、回収に回ります。
  購入品はこれまで書架などありますが、「今年度は運動場の大時計がほしい」と高橋校長。今ある時計は動かなくなったそうです。
  同校は大竹市内で一番児童数が多いが、最も多い時に比べ半分以下です。ベルマークの収集点数も3年前には年間20万点あったが、昨年は17万点ほど。今年度は15万点の目標をなんとしても達成したい、と川口委員長。
  同校では昔からベルマーク収集活動が盛んですが、「収集点数が高いのは子どもたちが競い合っているから」(PTA役員)との声も。「兄弟がいれば取り合いになる」「子どもに買い物を頼んでも、同じ品物ならマークのついたのを買ってくる」との声も聞かれました。

500万点達成校を訪ねました!

「最後の送票は1月に設定し ベル活動を実感しています」

船橋市の葛飾小学校
 「このお店は地図に載ってないね」「(地図とにらめっこしながら)あるよ、ここに」――船橋市立葛飾小学校(佐々木民義校長)のベルマーク500万点達成取材に向かう途中、保護者や先生たちに引率された子どもグループ、何組かとすれ違いました。校長にお尋ねすると、「2年生の「生活科」の授業で、学区内の史跡や公共建物や商店をめぐり、地図を頼りに『町探検』をしています。学年が上がると総合学習で、さらに詳しく郷土の歴史や民話を学びます」と話してくれました。子どもたちの真剣なまなざしが印象に残ります。
  同小は、東京に近接した船橋市の西南にあり、西船橋界わいはJR武蔵野線、京成線、東西線、東葉高速鉄道が走る交通の要衝です。昔からの商店街と住宅街の中にあります。高台にはマンションや銀行や企業の社宅や寮が立ち並び、児童数は市内トップの大規模校で1264人が通っています。春には毎年、80人以上の子どもたちが転編入しています。特に帰国子女や外国児童が多く、長年にわたって「国際理解教育」に取り組み、英語学習に力を入れています。
  ベルマーク運動は、ベルマーク部(部長・根城久美さんら5人)と協力係105人(各クラスから3人)で担当しています。回収箱は各クラスに常時置いておき、各家庭で集めたマークを児童たちに持ってきてもらいます。集まったマークは、協力係の子どもさんが家庭に持ち帰り、仕分け・整理をします。全体の集計日は前期、中期、後期に分け、ベルマーク部員が担当しています。
  後期集計日の1月は、先輩役員さんが、「年度内にベルマーク預金にしたい」と悩んでいた折、「1月の内にマークを送っていただければ可能ですよ」と、「財団の人からのアドバイスで設定して効果がありました」と部長の根城さん。
  ベルマーク部員5人のうち3人が奈良、徳島、鹿児島からの転勤族でした。「子どもたちも協力してくれ、意識してベルマーク付き商品を見つけてきます。この運動を通して多くのお母さんたちと知り合いになれて楽しいです」と皆さん話していました。

500万点達成校を訪ねました!

持ってきた子が分別 伝統のボランティア発揮

兵庫県姫路市の夢前中学校
 兵庫県姫路市の夢前中学校(藤原龍雄校長、510人)が500万点に達しました。ベルマーク運動に参加して30年目の短期達成です。クラス対抗コンクールなど生徒たちの意欲的な活動が目立ちます。
  生徒会(中川史絵会長)の福祉部(牧野芽生、井原裕太両部長、クラスから2人づつ計28人)が中心です。生徒会の前、後期に合わせてそれぞれ1回、集計の日を設けています。その1ヶ月ほど前から、クラス掲示板にポスターを貼ったり福祉部員が収集を呼びかけたりします。
  ベルマークを持ってきた子どもたちは、教室に張っているベルマーク番号別の袋に入れます。最初の段階、持って来た本人が仕分けしてしまうところが一番のみそでしょう。あとは学級活動の時にクラス内の班で、1班は1番といった形で番号別袋を集計してしまいます。初めての1年生には3年生の福祉部員が出向き教えます。
  各クラスから集めたのを福祉部員が最終集計し、あとはPTAが検算します。
  全クラスで合計点が1位には最優秀賞、最多枚数には努力賞が、それぞれ生徒会から贈られます。
  同校は、4年前からモンゴルへ古着の援助活動をしているほか、福祉部員や吹奏楽部員が老人施設を慰問するなど、ボランティア活動に熱心です。ベルマーク活動も30年間で500万点というハイスピードの達成も、こうした学校側の伝統のたまものでしょう。福祉部長の井原君は「先輩のおかげ、すごいなあと思います」と話していました。 9月26日には全校集会で、藤原校長から、500万点達成の感謝状を伝達されました。

500万点達成校を訪ねました!

サポート委員参加で楽に

伊丹市の稲野小学校
 兵庫県伊丹市の稲野小学校(山田恵子校長、725人)が500万点を達成しました。県で26校目目。ベルマーク運動に参加して38年です。
  PTAベルマーク委員会(周川千里委員長)は各学年から1人の計6人の委員で構成されています。仕分け、整理は年3回(6,11,2月)です。児童が10日ごろまでにマークを持ち寄り、PTAは15日ごろ集まって仕分けします。ベルマーク委員のほかに、クラス2人選出の学年委員に参加希望を募り手伝ってもらいます。この段階で企業別の仕分けが終了します。
  この後の整理はサポート委員が担当します。サポート委員には6年間でPTAの役員経験がない人がなります。サポート委員は企業別に割り当てられたマークを自宅で10枚ずつ整理します。最終集計と財団への発送はベルマーク委員がします。
  これまでは6年生保護者によるベルマークサポーターはありましたが、昨年、サポート委員会が正式に発足しました。周川ベルマーク委員長らは「仕事を分けれるようになり、作業がスムーズになりました」と話しています。
  稲野小は開校132年の歴史を誇りますが、現在は表現力をつけさせるため国語、特に詩作に力を入れています。

500万点達成校を訪ねました!

幼・保・小・中学校が交流活動、深まるふれあいの輪

水戸市立緑岡小学校
 学校敷地内に幼稚園・小学校・中学校が隣接する、水戸市立緑岡小学校(持田正彦校長、1106人)は、今年度も引き続き楽しい学校「広げよう、深めよう、ふれあいの輪」を目標に、1年生が園児に本の読み聞かせや、中学校への体験入学などの交流活動行っています。平成16、17年度には文部省から「就学前教育と小学校の連携に関する総合的調査研究」の指定校として選ばれました
  学校周辺は、水戸駅の南方に広がる住宅地で、ここ数年急速に都市化が進んでいます。国道50号、水戸街道(旧国道6号)が東西南北に走り、沿線を中心にいろいろな店舗が並んでいます。江戸時代、水戸藩の練武場となった千波原などの史跡があります。
  ベルマーク運動に参加して41年、通算送付回数87回、茨城県で7校目の500万点突破校です。昨年度は年3回の発送で約10万点を集めました。活動はPTA保健厚生委員(委員長佐藤由佳さん)31人と福祉委員会の5、6年児童(委員長伏見裕輔君)24人の取り組みです。福祉委員会の児童が、収集を呼びかけるポスターを作り各教室に掲示、家庭には学期ごと発行の「保健厚生委員会だより」で知らせ、毎月第1水曜日、福祉委員会の児童がマークを回収します。
  これから後はPTAの仕事です。まず毎月中旬頃仕分け作業をします。保健厚生委員が6グループに分かれて、会社番号別に整理していきます。その後の作業は担当の会社のマークを家庭に持ち帰り、次回の委員会までに点数計算をします。学校周辺のスーパーや公民館、幼稚園からも協力していただき、1学期の集計点数は5万点を上回りました。「委員会のときは仕分け作業で手一杯になりベルマーク新聞や、手帳に十分目を通す時間もないほどです」とのお話でした。
  テレビ、ビデオデッキ、掃除機、鉛筆削り機と数多くの設備品をお買い物できましたが、今年は、黒板消しクリーナーを考えています。
「実際に参加してみていろいろなことを知ることが出来ました。ベルマークの活動内容について、保健厚生だよりに掲載して皆さんに知らせる必要があると思いました」と佐藤由佳さんは話していました。

500万点達成校を訪ねました!

4年間貯めた預金で防犯カメラを購入

さいたま市北区の植竹小学校
 さいたま市北区の植竹小学校(山田健一校長、932人)の正面玄関を入ると防犯カメラが目に付きます。残念なことですが、全国的に子どもが被害者になる事件が目立ったため、2004年5月一式を購入しました。合計金額は51万2050円、ベルマーク預金を4年間貯えてのお買い物です。
  植竹小は、ベルマーク送付累計が埼玉県では17番目に500万点を突破しました。ベルマーク運動に参加して43年、マーク送付は118回での達成です。
  JR宇都宮線土呂駅から徒歩10分、さいたま市の北部に位置している学校の近くには、県立大宮ろう学校や市立漫画会館、盆栽四季の家などがあります。自慢は校庭にある「植竹山」です。1974年、PTAの方が土を運び、築き上げた小高い山ですが、すべり台や吊り橋、トンネル、平均棒登りなどがあり、子供たちの大好きな遊び場になっています。
 また「一人でも多くのお父さんに学校や子どものことに関心を持ってもらい、学校に足を運んでほしい」と2003年、ボランティア活動「おやじの会」が発足しました。子供たちがいつも安全な状態で遊べるように、植木の剪定(せんてい)や清掃、遊具などのペンキ塗り替えをしています。
  ベルマーク取り組みの中心はPTA総務部(部長島崎訓子さん)28人と、ベルマークボランティア(中嶋泰江さん)16人の方々です。収集は毎月第2火曜日、保護者約60人が学校の研修室に集まり整理、集計をします。一度に60人は教室に入れないため前半後半にわかれて作業します。経験のあるボランティアが、はじめての人を指導しながら和気あいあいと行われます。学期ごとに発行するベルマーク便りや、クラスの懇談会などで協力をお願いします。近くの商店街や郵便局にもベル箱を置き、大きな成果を上げています。
  「自分たちが行ってきた地道な作業で、このような備品を購入することができたことは、子供たちの役に立ち有意義な運動と感じました。これからは、保護者のライフスタイルに合った活動方法に変えようと思っています。次回の600万点達成は、今回より早いペースで集められるよう頑張ります」。新たな目標に向かって、竹田教頭先生と島崎さんのお話でした。

400万点達成校を訪ねました!

ベルマークで備えたブランコは子どもたちに人気です

結城市結城小学校
 茨城県結城市結城小学校(篠ア憲示校長、708人)が、児童会とPTAの息の合った連携プレーで400万点を達成しました。運動に参加して44年目です。
  児童会の担当は、5、6年生約50人のボランティア委員会。ポスターや校内放送で全校生に協力を呼びかけ、毎月10日の「ベルマークの日」にマークを集めます。各教室に置かれた収集箱は赤、黄、緑色の三種類。集票する段階で会社を三つのブロックに分類するためです。マークを持ってきた児童は自分で分けて入れますが、こうすることで児童たちの関心は高まり、お母さんたちの整理作業の一助にもなるというわけです。集まったマークは、ボランティア委員がPTA室へ運びます。
  数日後、PTAベルマーク委員会のメンバーがマークを会社別に仕分けます。委員は各学級から選ばれた17人です。学校で仕分けたマークは分担して家に持ち帰って計算し、年2、3回発送します。
  9月の活動日に集まったお母さんは5人だけでした。中野美江委員長に尋ねると、「一学期は全員でやりましたが、二学期からは慣れたので交代でしています。ほかの委員さんは後でマークを受け取りに来るだけです。仕事があっても小さい子がいても活動に参加できるので、ベルマーク委員は人気がありますよ」と笑顔で話していました。
 11月恒例のPTA主催のバザーでは、マーク5枚でくじ引きが1回できる「ベルマークくじ」を行います。鉛筆やティッシュ、商品券などの景品と交換しますが、とても好評で、昨年は3千枚を超えるマークが集まったそうです。
  ここ数年で購入したものは一輪車や整理台、アルミ製のリヤカーです。5年前に設置した校庭のブランコは、学校要覧にも記載されていました。ブランコは、休み時間には行列ができるほど児童たちに人気があるそうで、もっと増設することが今の目標です。「このほかにも楽器や移動式黒板など、いろいろいただいています」と荒川博PTA会長。篠ア校長は「学校予算は厳しいですから、一輪車など新しいものを認めてもらえない場合があります。そこをベルマークで補えるので、とてもありがたいです」と話しています。
  結城小の創立は明治5年(1872)。多い時には児童数1600人を数えたというだけに、校舎も校庭も大きく広い。校庭の南側は紬の町にふさわしい白壁の塀が続き、南門の脇には明治天皇の御座所があったことを記念する石碑が建っています。

400万点達成校を訪ねました!

体育教具を数多く購入、スポーツ少年団が活躍

ひたちなか市立東石川小学校
  昨年創立65周年を迎えた、ひたちなか市立東石川小学校(柴田雅実校長先生)が400万点を突破しました。茨城県では21校目です。
  茨城県学校体育研究推進指定校に選ばれている東石川小は、ベルマーク資金でロイター式踏切板やスポーツタイマー、ケンステップなどの体育の授業に活用する教具を数多く購入しています。勝敗よりもスポーツをする楽しさ、友達を信じあうすばらしさを体験することを目的に日々活動していますが、市内のスポーツ少年団ソフトボール大会では、低学年チームが3位、高学年チームが準優勝。その他にもスポーツ少年団の活動が盛んでバスケットボール大会でも、上位入賞するなどすばらしい活躍でした。
 JR常磐線の勝田駅から歩いて3分、市街地にありますが緑豊かな学校です。1958年には、児童2169人と県内有数の大規模校でしたが、勝田町立から勝田市立、ひたちなか市立と校名が変わり、小学校5校が開校するたびに児童がわかれ、現在は児童441人になっています。
 児童数は減りましたがPTA活動が活発で、学校で力を入れている縦割り班活動や福祉教育などを、保護者や地域の方と一緒に応援しています。毎年11月に行う「東石川小学校フェステバル」では、各学年全体発表や金管バンド、「東石川陣太鼓」の演奏、大縄跳び、バザーなどの催しものがあり、親子で学び、遊んだりして一日を過ごします。「東石川陣太鼓」は、和太鼓に興味のある5、6年生の30人余りの児童が活動しています。6年生が初心者を指導しながら5月から練習をして、フェステバルのほか地区内の催しでも披露しています。
  ベルマーク運動の取り組みは、PTA環境整備委員会(委員長岩橋直美さん)13人が中心です。年6回(7、9、10、11、12、2月)の収集日には、全保護者に呼びかけ仕分け作業をします。送り状作成、年6回のマーク送付は役員の担当です。学校便りでベルマークの記事を掲載するだけで、地域への呼びかけは特にしていませんが、地域の皆さんが自主的に集めてくれるベルマークもかなりあります。「まだ使用済みカートリッジが、ベルマークの点数になることを知らない人が多いので、みなさんに理解していただき協力をお願いしていく必要があると思います」と岩橋さんはお話していました。

300万点達成校を訪ねました!

「創立50周年はいい年です」 ベルマーク、陸上などで成果

奥州市の水沢南小学校
 岩手県奥州市は、今年2月に水沢市、江刺市、前沢町など5市町村が合併してできた新しい市です。ベルマーク集票が300万点を達成した水沢南小学校(小林幸子校長、875人)は、水沢区の中央にあり国立天文台や明治時代にふるさとの水田開拓や治水などで功績のあった後藤寿庵の遺跡がある住宅地にあります。
  同校は、今年、創立50周年を迎え校舎には「祝50周年」の大きな看板が掲げられ、よく手入れの行き届いた庭には、赤いサルビアが迎えてくれました。
  ベルマーク活動は、PTAの施設委員会(委員長・岩崎淳子さん、19人)と児童会のベルマーク委員会(委員長・水迫文弥君=6年)の連携で進められています。児童会委員は、マークの回収の呼びかけを校内放送で伝え、放課後や委員会の時間を使い、集まったマークの仕分け・整理もお手伝いしています。お母さんたちの施設委員会は年2回、学年の廊下においてある収集箱からマークを集め、年5回、学校の会議室で仕分け・整理をして、番号別に担当者を決めて家に持ち帰って点数計算をします。全体集計は委員長、副委員長らが担当しています。
  「施設委員のみなさんに出来るだけ負担をかけないように、作業のなかで不都合な点に気づいた時は提案していただき、どんな小さなことでも改善しています。そのため作業の流れがスムーズになりました。その提案と先輩からの引き継ぎがしっかりしているため、楽しく作業をしています」とPTA執行部の佐藤志保子さん。「施設委員会には体験者が多くいますので、作業の手順で迷うことは少ないですね。昨年はベルマークでドッチビーを購入して27学級に備え付けることができました」と副委員長の小野寺真希子さんも話してくれました。「ベルマークでは、学校予算で買えないものが手に入るので学校にとっては助かっています。ちょうど50周年の記念の年に300万点達成の報告を受けありがたい」と教頭・渡辺唱光さんは笑顔で話します。
  同校は、スポーツと文化活動に力を入れています。9月の奥州市水沢区の陸上記録会では、100b走、400bリレーなど27種目のうち17種目で1位になりました。文化面では、合唱クラブ、金管クラブ、神楽クラブも活躍しています。

300万点達成校を訪ねました!

PTAボランティアのみなさんとベル係りが一緒に作業

神奈川県二宮町の二宮小学校
 神奈川県二宮町立二宮小学校 高橋清校長、704人。学校創立は明治6年の伝統校です。ベルマークの収集が運動参加41年で300万点を達成しました。JR二宮駅前近くの町の中心部にあります。海岸まで徒歩10分、学校の裏には吾妻山公園があります。学校では近くを流れる「葛川をきれにする活動」を通じて清掃や環境調査を行っています。さらに地域の方を講師に招き、「にのっこパーク」などさまざまな講座を開いています。
  活動はPTAベルマーク係の7人が担当。マークの収集は各家庭と学校周辺のスーパーや児童館にベルマーク箱を置かせていただいています。各教室に収集箱を設置して6、10、2月の年3回を収集日としています。仕分け、点数計算、送票はベルマーク係が中心になり、PTAのボランティアの皆さんと一緒に楽しく作業を進めています。これまでベルマークで掃除機などを購入しました。

300万点達成校を訪ねました!

整理作業は「ベルボランティア」50人が主力

東京都八王子市立第六小学校
 東京都八王子市立第六小(杉原栄子校長、472人)が300万点を達成しました。ベルマーク活動は45年にわたり、厚生委員会を中心としたPTA全体の取り組みとして定着しています。
 今年の厚生委員会は桜田まさこ委員長と6人のメンバーです。「ベルマークに携わるのは初めてですが、仲間が率先して仕事をしてくれるので困ったことはありません」という桜田さん。呼びかけのプリントは「勤めているので家で出来る仕事は大歓迎」という長谷川厚子さんが一手に引き受けています。委員は毎年交代しますが、PTA本部役員は2年制で、委員会活動をしっかりリードしています。
 この学校の特色のひとつは、ボランティア制度。校内の草刈りやペンキ塗り、地域と一緒に行う学区内の清掃やロードレースの手伝いなど、人手のいる活動は保護者のボランティアが力を合わせて行います。ベルマーク活動もそのひとつで、ベルマークボランティアのお母さん約50人が、整理作業の主力になっています。
 マークの収集と整理は学期に1回。整理作業の1週間前に児童たちに収集袋を配って、教室の収集箱へ持ってきてもらいます。当日は朝の9時から夕方までの一日がかりですが、ボランティアのお母さんは1、2時間ほどを手伝えばよく、薄いビニールのマークを10枚ずつ束ねるだけの簡単な仕事も用意されるなど、誰でも気楽に参加できるように工夫されています。中には元厚生委員の方もいて、現役委員をサポートしてくれるそうです。
 この春赴任してこられた杉原校長は「運動会で校庭に並んだ3張りのテントが、全てベルマーク入りだったのには驚きました。マークをぞんざいに扱えませんね。和太鼓などの高額備品はなかなか買えませんから、ベルマークはありがたいです」と話していました。校庭には逆上がり補助器、パソコン室にはデジカメなど、ベルマークで購入した品物は学校のあちこちで活躍していました。
 JR八王子駅から歩いて10分ほど。人口54万人もある都市の入り口近くにあるとは思えないほど、閑静な住宅地にある創立67年の学校です。

300万点達成校を訪ねました!

「いっしょカード」の保護者や、児童の代表委員も一役

東京都調布市立第一小学校
 東京都調布市立第一小(山崎敏雄校長、650人)が300万点を達成しました。学校は京王線調布駅前の商店街にあり、正門は交通の激しい甲州街道に面しています。
  PTAのベルマーク活動は、各学年1名ずつのベルマーク係が推進しています。代表は関澤典子さんです。収集と整理は7月と11月の年2回。ベルマーク便りで呼びかけて、集めたマークは一日がかりで整理します。この時、作業の主力となるのは、年度初めに「いっしょカード」で登録した保護者たちです。午前は仕分け、午後は集計と分けて行いますが、毎回30人ほどが集まります。「皆さん協力的で活動はスムーズです」と関澤さんは話しています。今年度は一輪車スタンドの購入を目指しています。
 「いっしょカード」というのは、学校の様々な行事をPTA全体で取り組もうということでつけられた名前です。運動会の手伝いやプールの監視などのほか、ピアノや書道、司会などの特技も登録できます。
 2学期になって児童の代表委員(4、5、6年生計20人)からベルマーク活動をしたいという申し出がありました。早速、関澤さんが児童たちにベルマークの集め方や整理の仕方などを教えたところ、2週間ほどの間におよそ7千枚、点数にして1万5千点強のマークを集めました。さらに児童たちは発送まで自分たちの手でやりたいと、張り切っているそうです。
 「地道に取り組んできたお母さんたちの姿を見て、ベルマークに関心を持ち、やってみたいという気持ちになったのでしょう」と山崎校長。「備品の予算が削られているので、一輪車などはなかなか買えません。それを補ってくれるベルマークはありがたい」と話しています。平野光孝PTA会長は「私も子どもの頃マークを集めたものです。チリも積もれば山、ですね。300万点とは素晴らしい」とうれしそうに話していました。
 商店街にはこの学校の出身者が多く、盆踊りなど学校と地域がタイアップした行事が数多くあります。そのひとつ「一小地域住民運動会」が10月の末に校庭で開かれますが、各種目に景品がつき抽選会もあって、子どもたちは楽しみにしているそうです。

300万点達成校を訪ねました!

バザーでは地域の人からベルマーク提供も

仙台市立北仙台小学校
 杜の都、仙台市。新幹線の仙台駅からバスで40分ほどの住宅地にある市立北仙台小(加藤正範校長、520人)は、学校の裏手に「水の森公園」が広がり、校内も樹木の多い学校です。36年前の学校創立と同時にベルマーク運動に参加し、88回の送票で300万点を達成しました。
  ベルマーク活動を推進するPTA厚生委員会は、鎌田由美委員長たち22人です。年度初めに日程を決め6、10、2月の年3回、収集活動をしています。児童たちにお知らせのプリントとベルマーク袋を渡し、1週間ほど後に2日間かけてマークを集めます。児童たちが袋に入れて持参したマークは、先生が受け取って職員室に置いた専用の段ボールに入れてくれます。整理作業は朝9時から午後3時までの1日がかり。ボランティアのお母さんも毎回3、4人ほどが参加しています。 
  鎌田さんたちの話では、校区の町内会でも回覧板を回す際、収集袋を添えて全戸に協力を呼びかけているそうです。厚生委員会が担当する秋恒例のバザーでは、地域の人たちからリサイクル品などを提供してもらいますが、品物と一緒にマークを寄せてくれる人も少なくないといい、ベルマーク運動は地域に浸透しているようです。
  今年、ベルマーク預金で百葉箱を購入し、校庭に据え付けました。「前のものが古くなったので備品費から出さなければならないと思っていたところ、PTAがベルマークで買ってくれました」とうれしそうに話す加藤校長。古い百葉箱は、校長先生が以前この学校に赴任していたころ備えたもので、昭和58年(1983)の卒業記念だったのです。百葉箱に寄せる先生の思いには、ひとしおのものがあるようでした。
  音楽や運動が盛んな学校で、吹奏楽ではかつて文部大臣賞を受けたほど。毎朝7時45分から8時半の始業まで行われる「陸上教室」には、5、6年生50人ほどが参加して、体力づくりに励んでいます。

★ 200万点達成校


福岡市立笹丘小学校
 福岡市立笹丘小学校(中野明校長、545人)。各クラスにベルマーク係1人とお手伝い希望者10人を置き、年6回の活動日は約30人で作業します。今年度は10万点が目標で、体育館改築に併せ、跳び箱などを購入する計画です。今年5月の説明会では体験発表をしてもらいました。
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