学校訪問


達成校目次

★ 700万点達成校を訪ねました!

  周南市立徳山小学校   部員は少人数でも応援が大きな力に

★ 600万点達成校を訪ねました!

  京都市立藤ノ森小学校   仕分け手伝いに 高学年生を募る

★ 500万点達成校を訪ねました!

  宮城県涌谷町の涌谷第一小学校   地域の協力が力に
  横須賀市立小原台小学校   毎月のように仕分け作業し、発送
開校の年から29年で500万点に
  さいたま市立高砂小学校   「歯・口の健康つくり運動」で
80歳まで20本の歯をめざす子どもたち

★ 400万点達成校を訪ねました!

  高松市立浅野小学校   欠席のベル担当にも点数計算をお願い

★ 300万点達成校を訪ねました!

  豊郷中央小学校   家庭に持ち帰り整理、点数計算
一家で手伝い、親子の会話弾む
  草加市谷塚小学校   プレハブの仮校舎で2年余り
新校舎を待ちわびる子供たち

700万点達成校を訪ねました!

部員は少人数でも応援が大きな力に

周南市立徳山小学校
 山口県周南市立徳山小学校(村田正樹校長、646人)が参加42年で700万点を達成しました。県内では3番目です。
 PTAの担当は、図書・ベルマーク部。部長の八塚尋子さんら4人の「小所帯」ですが、8月を除く毎月の第1水曜日の整理・集計日には、1、3、5年生のお母さんたちが代わる代わる応援に駆けつけてくれるそうです。学校を訪問した9月の作業日は、1年生のお母さん30人が会議室に集合。5〜6人が5つのテーブルに別れ、おしゃべりしながらも、手は休めず、にぎやかにマークの整理をしていました。
  作業の工夫で目を引いたのは、玉子のパック容器を利用していたことです。パック容器には、玉子10個分が入るくぼみがあります。切り取ったマークを協賛会社ごとの点数別に仕分けして、くぼみに10枚ずつ入れていくと、点数×10で計算できるので、間違いが少なく、効率が上がるといいます。イチゴパックや牛乳パック、菓子箱を整理作業に使うPTAは多いようですが、玉子パックを計算に使うアイデアには「なるほどうまい手だ」と納得させられました。
 児童もマーク回収の応援に加わります。11ある委員会のうち、ボランティア委員会の5、6年生16人のメンバーが、各教室からマークを回収し、PTA室に集めます。毎月第1月曜日6校時の委員会活動の時間のほか、授業前の朝の活動でも協力してくれ、大きな支えになっています。
  校区の公民館や商店などに回収箱を置いてもらっているPTAは多いのですが、徳山小の場合は、これといった地域への呼びかけはしていないそうです。
  徳山小は1785年(天明5年)に創設された毛利藩校が前身で、1872年(明治5年)に創立された伝統校です。県内3校目の700万点突破の理由を、八塚さんは「徳山小の歴史と伝統のおかげで、熱心な先生や協力的な保護者が多いからでは」と話しています。

600万点達成校を訪ねました!

仕分け手伝いに高学年生を募る

京都市立藤ノ森小学校
 京都市伏見区の市立藤ノ森小学校(杉本和彦校長、664人)がベルマーク運動に参加して45年で600万点に達しました。府内6校目です。高学年の希望者を募って仕分け作業をしているのが特徴です。
  ベルマーク活動はPTAの学年学級委員会(藤田妙子委員長、委員81人)が担当です。委員はクラスから4人選ばれます。
  収集整理は6、11、2月の年3回。ベルマーク便り、運動の進め方、協賛企業一覧表、回収袋の4点セットを全家庭に配ります。
  子どもたちは1週間ほどの間に学校にベルマークを持ち寄り、教室そなえつけの缶にためておきます。それから5〜7日後にPTAがベルマーク整理日を設け、2日間かけて仕分け、集計、発送します。
  整理日には、6月の場合、参加したのは学級委員のうち半数ほど。多くのお母さんたちは仕事をもっていたりしているためです。
  こういう中で、大きな力になっているのが4、5、6年生のベルマーク仕分けボランティア。今回は60人ほど参加しましたので、PTAのお母さんより多いぐらいでした。何度も経験して慣れた子や初めての子もおり、昼休みなど利用して、みんな楽しそうに作業をしていたそうです。藤田委員長も「助かります」と喜んでいました。
  ベルマークは子どもたちが持ち寄るほか、校区内のスーパーや郵便局、銀行などに回収箱を置かせてもらっています。学校の北、南門にも回収箱を置き、地域の協力を呼びかけています。
  藤ノ森小学校は人権教育を基盤に、子どもの可能性を高める教育を進めています。杉本校長は「一人ひとりの子を大切に、を基本に、きめ細やかな教育を進めています」

500万点達成校を訪ねました!

地域の協力が力に

宮城県涌谷町の涌谷第一小学校
 宮城県遠田郡涌谷町は、東北本線小牛田駅から石巻方面へ、ワンマン列車でふた駅。人口2万人余りの小さな町です。町の中央を江合川が流れ、左岸はかつて涌谷伊達氏の居館があった城山公園。その対岸にある明治6年創立の涌谷第一小(日野智校長、533人)が、39年間のベルマーク活動で、県で3番目に500万点を達成しました。学校を訪ねると、手入れの行き届いた植込みがある前庭で、清掃中の児童が元気な声であいさつしてくれました。
  活動の中心はPTAベルマーク委員会。小浦尚美委員長と各学級から2人ずつの計37人のお母さんたちです。月初めに児童たちに専用の収集袋を配ってマークを集め、自分の学級分は家で会社別、点数別に仕分けておき、6、11、2月の年3回、学校へ持ち寄って全校分を計算します。学年ごとに数社ずつ受け持って、2時間ほどで作業を終え、正副委員長が集計して発送します。
  今年、地域のスーパーやホームセンター、金融機関など8ケ所に収集箱を置かせてもらったところ、3カ月間で1万点も多く集まりました。「子育ての頃を思い出して懐かしい」と、地域の皆さんの評判は上々のようです。
 7年前に体育館の緞帳(どんちょう)の一部を購入して以来、資金を貯め続けてきましたが、今年は一輪車とミニサッカーゴール、逆上がり補助器を買うことにしています。「地道な活動ですが、子どもたちが喜んでくれるので達成感があります」と小浦委員長。副委員長の公平たみえさんと阿部美和さんは「親が委員をしていると子どもが関心を持って、マークを見つけたり分類するのを手伝ってくれる」と言います。安住功二PTA会長は「1点1点の積み重ねで欲しい備品が買えて、ベル運動はありがたいです」と話してくれました。
  日野校長によると、遠田郡は昔から教育熱心なところで第一小はその中心的存在。それだけにPTAの協力と地域の人たちの児童を見守る姿勢が強いそうです。「あいさつ運動」「花いっぱい運動」などを通して心の教育に力を入れている同校は、マーチングバンドでも全国大会で優秀賞を受けたほどの実力です。取材中も児童たちが練習する音色が聞こえていました。

500万点達成校を訪ねました!

毎月のように仕分け作業し、発送
開校の年から29年で500万点に

横須賀市立小原台小学校
 校門前の急な坂を上がると、マリーゴールドやインパチェンスの花と、東京湾からの潮風が迎えてくれました。横須賀市立小原台小学校(和田幸則校長、652人)は、1977年、開校した年にベルマーク運動に参加、29年目の今年8月、500万点になりました。訪問したのは、ちょうど、ベルマークを仕分け、整理する月1回の「ベルマークの日」で、PTA会議室には「ベルちゃんの会」のお母さん方13人が集まっていました。
  小原台小では、家庭などで集めたベルマークを、クラスごとに毎月10日までに回収、その翌日に仕分け作業や計算をしています。会議室の中央には、お母さん方の前に1番から95番までのベルマーク番号を付けた仕分けボックス、といってもカップラーメンの入れ物を利用したもの、が置かれ、切り取られたベルマークが手際よく、整理されていきます。この後は、会社ごとの整理袋に入れますが、これもイチゴの入っていたパックを利用しています。作業が終わると、すぐにベルマーク財団に送るので、その回数は、新学期や夏休みを除いた年9回にもなります。
  「ベルちゃんの会」のメンバーは29人。代表の鈴木春美さんは「話をしながら作業ができるので、友達になれます」と言います。「1年から6年までのお母さん方がそろっているので情報交換の場にもなるんですよ」と話してくれたのは副代表の飯村明美さん。反面、仕事を持っている人が多いので、なかなか集まれないのが悩み、といいます。
  校内だけでなく、郵便局やスーパー、自治会館など6カ所にベルマーク回収箱を置かせてもらっているほか、個人でベルマークを集めている人からも届けられるそうです。支援の輪は確実に広がっているようです。そうした力が500万点という大きな成果につながったのでしょう。この日は、広報紙「小原台」を発行している広報委員会のメンバー、川瀬直子さんと木村仁美さんが私たちの取材の様子を、逆に取材していました。
  住宅街に囲まれた高台にある同小の教育目標は「なかよし 考える子 元気な子」。自然に恵まれた環境の中、花いっぱい運動や、あいさつ運動のほか、パソコン教育にも力を入れている、と和田幸則校長や根岸和代教頭は話していました。

500万点達成校を訪ねました!

「歯・口の健康つくり運動」で
80歳まで20本の歯をめざす子どもたち

さいたま市立高砂小学校
 埼玉県で16校目の500万点を達成した、さいたま市立高砂小学校(守富勝男校長、814人)をお訪ねしました。明治4年(1871年)開校、136周年を迎える歴史ある学校です。
  校区にはJR浦和駅と南浦和駅の2駅があり、県庁などの公共施設や商業施設が数多くあります。
  この学校では、「歯・口の健康づくり」に取り組み、中でも「8020(はちまるにいまる)運動」に力を入れています。「80歳で20本の歯残す」ことをめざし、子どもたちは毎日の給食後、校内放送で「歯っぴーサンバ」の曲が流れると音楽に合わせ歯磨き、春と秋には歯科健診を行います。授業では歯科衛生士さんが歯肉の健康度チェックや磨き方の指導をします。毎年6月の歯・口の健康つくり月間には、健康委員会の子どもが中心になり標語の発表や劇などの「キラキラピカピカ集会」を行っています。そのほか実際に80歳で20本以上ある地域の方からの体験話を聞いたり、家庭で「自分の歯を守ろう」を親子で取り組み、お口の中を確認します。埼玉県学校歯科保健コンクールでは、2年間連続して最優秀校に選ばれ表彰を受けました。
  ベルマーク運動に参加して44年、134回のマーク送付で500万点を突破した取り組みは、PTA学年部25人(部長福田祐子さん)が中心となり、1年と4年の保護者全員がボランティアとして整理作業をします。新学期はじめに年4回の日程を決め知らせます。6月、9月、12月、3月のベルマーク週間に、PTA広報紙やベルマーク便りで呼びかけ、児童用回収袋で収集します。その他には学区内の企業の方からマークの寄付や、近くの公民館、幼稚園、花屋さんにも箱を置き、協力をしていただいています。発送は毎回整理の後、学年部でまとめ発送します。
  最近のベルマークでの購入品は、和太鼓、大型カラープリンター。そのプリンターで印刷した写真入りの掲示物が、廊下の掲示板に数多くありました。そのほか2004年、新潟中越地震緊急友愛援助として4万6千円を寄付しました。
  「ベルマークの係りになって、ボランティア活動に役立っていることを知りました。説明会で見たビデオを借り、ほかの皆さんにも見ていただこうと思います」と福田さんのお話しでした。

400万点達成校を訪ねました!

欠席のベル担当にも点数計算をお願い

高松市立浅野小学校
 高松市立浅野小学校(赤松晃二校長、592人)が400万点に達しました。ベルマーク運動に参加して26年という短期間での達成です。
  ベルマークを担当するPTA厚生部員(小西知美部長ら34人)はクラスから2人ずつ選ばれます。
  月1回の収集日に集めたのを厚生部員が毎月第2水曜日に学校に集まり、番号別に仕分けします。集まるのはだいたい半数です。来れなかった部員には宿題として、番号別に仕分けした分を、1ヶ月の間に自宅で点数計算してもらいます。発送月の9、2月に集まり、最終整理、計算をします。7月12日に訪れたときが発送日で、お母さんたちは、59社分のリンゴパックにベルマークを入れる作業をしていました。
  浅野小はボランティア活動が盛んです。児童会の委員会が中心になって、毎年ユニセフに募金、新潟県中越地震にも贈りました。また、毎週1回、アルミ缶を集め、近くの老人施設に車いすを贈ったり、幼稚園におもちゃを贈ったりしています。PTAなども読み聞かせのボランティアをするなど子どもたちとの交流も深めています。

300万点達成校を訪ねました!

家庭に持ち帰り整理、点数計算
一家で手伝い、親子の会話弾む

豊郷中央小学校
  宇都宮市立豊郷中央小学校(手塚チヅ子校長)は生徒数767人、1962年にベルマーク運動に参加して、マークの送付回数は37回で300万点を突破しました。県内では6校目です。
  豊郷中央小学校はJR宇都宮駅から北へ6`、バスで約20分。豊郷の名が示すように、二つの川の流域に豊かな水田地帯が広がっています。昔は水田と丘陵の広がる農村地帯でしたが、西部丘陵地帯の開発が進み住宅団地や大学が開設されました。在校児童の約8割がこの地域から通学しています。また、丘陵地帯には北山古墳群や長岡百穴があり、文化遺産や自然に恵まれています。
 ベルマーク収集は、毎月2日間「ベルマークを集めよう」の呼びかけで、児童が回収箱に入れています。集まったマークを会社別に仕分けるのは生活向上委員会の児童が担当です。年1回マークを発送していますが、運動を進めているのは事業厚生委員会(委員長の篠原敬子さん、副委員長の森励子さん)42人のお母さんたちです。担当会社のマークを自宅に持ち帰り点数計算まで行います。「お母さんの整理作業を子供が手伝い、子供がお父さんに手ほどきしながら、親子の会話が弾みます。その結果、家庭での信頼関係が深まるというメリットがあります」とベルマーク委員に関わって10年、森さんの力強いお話でした。
 ベルマーク預金で購入した品物はいろいろありますが、データプロジェクター、エプソンカラープリンターなど希望の備品をみなさんで協議して決めます。今まで購入した注文品の記録も、ていねいに保存されていました。
 近くに大手企業が多いことから、海外、各地からの転勤者が多く、その方々の協力で「国際理解教育の推進」が盛んです。全児童が取り組んでいる「豊央小の米づくり」では、地元の方から田植えを教えていただきます。全員参加で行う年1回の文化祭バザーは、集まった古着、文房具、楽器などをアフリカやカンボジアに届けています。地域へのベルマーク協力の呼びかけは改めてしていませんが、地域の方とのいろいろな交流から協力の輪が生まれています。

300万点達成校を訪ねました!

プレハブの仮校舎で2年余り
新校舎を待ちわびる子供たち

草加市谷塚小学校
 ベルマーク送付回数59回で300万点を突破した草加市の谷塚小学校(斉藤利次校長)は、児童数852人、ベルマーク運動に参加して33年です。この大台を突破したのは埼玉県内で98校目です。
  谷塚小学校は、平成16年から始まった改築のため、いま子どもたちは新しくできる学校に夢と希望を託して、「夢校舎、希望校舎」と名づけたプレハブの仮校舎で学んでいます。平成19年3月完成後は同じ敷地に学童保育室と公民館が隣接、子どもとお年寄りがふれあいながら学べる学校になります。
  東武線谷塚駅から一直線に約600b歩くと学校の正面玄関です。道路の両側には商店街が建ち並び、ここで行ういろいろな行事に地域の人たちと一緒に参加しています。地域の方とふれあう機会が多いので、子どもたちの登下校も温かい目で見守られています。   ベルマークの収集は、PTA環境対策部27人(部長沖野佳奈さん)が中心で整理作業を行います。年3回決められた収集日に、各クラスから3人のベルマーク係りの方と学校に集まり仕分け、点数計算を行います。「整理作業は約3〜4時間で終了しますが、毎年係りが変わるため、手帳を見ながらになります。期限が切れ無効になったマークがあり残念な思いをしたことがあります」と沖野さんのお話でした。「9月30日付で72番のカルピスが脱退、来年3月30日到着分まで有効(脱退日から6ヶ月)ですので期日内にお送りください。すでにお送りしている年度資料以降の情報は、ホームページかベルマーク新聞でご覧下さい」と財団職員から説明しました。
  お買い物は、学校側の要望を聞き検討します。デスクトッププレゼンター、トランシーバー、ドッジボール、一輪車スタンド(壁掛け式)、タグラグビーボール(ベルトセット)などを購入。体育館や狭い場所で遊べるタグラグビーは、改築中で校庭が使えない子どもたちに喜ばれています。
「PTA活動の一環として取り組みましたが、協力態勢が強まったと思います。数多い方々の協力で300万点を達成、300万円相当の設備品になり、金額の1割が援助に役立てられていることは素晴らしいことですね」と皆さんは話していました。
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